珍・桑田少年の品定め

泉出康一

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後日談1『海佳とレイン』

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2047年10月4日(『ちんちん満足の会』解体から約1年と半年後)、15:16、街中にて…

海佳がビルの前でスマホを触っている。

「遅いなぁ…」

その時、海佳の元へ、レインが走ってきた。

「海佳ぁ~!」

レインは息を切らしている。

「遅いよ!レイン!」
「ハァ…!ハァ…!ごめん…寝坊しちゃった…」

それを聞くと、海佳は心配そうにレインを見つめた。

「また遅くまで仕事してたの?」
「うん。満足の会が無くなってから、その後処理は多くて…」
「あんまり無理しちゃダメだよ。何なら私から珍三郎に言おうか?レインに無茶させるな!って。」
「ありがとう。でも、いいの。好きでやってるだけだから。」
「そう…?」
「うん!」

レインはニッコリと笑った。

「(あ~♡海佳好き♡)」

レインは海佳の事を友達対する以上に、想いを寄せていた。海佳はそうでもないが。

「それじゃあ、行こっか!映画観に行くんでしょ!」

レインは海佳と腕を組んだ。

「うん!『名探偵コ○ン サキュバスメイドと69シックスナイン』!しかも4D!」
「ネタバレ見たけど、安室さんテクノブレイクするんだって~!」
「もぉ~!言うなよぉ~!」

2人は映画館へと向かった。

映画館、シアタールームにて…

2人は席に着いて映画を楽しんでいた。

〈や、やめてくれッ♡僕にはッ♡あッ♡僕のッ♡恋人はッ♡あッ♡あッ♡あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ~!!!♡〉

18:10、映画館、出口にて…

海佳は体を伸ばしている。

「あ~!面白かったぁ~!」
「だよねぇ~!特に、伸縮サスペンダーをコンドーム代わりに使った所なんてサイコーだったね!」
「でもジンとウォッカまでテクノブレイクするなんてビックリだね!」
「だね~!」

レインはスマホを見た。

「もうこんな時間…ご飯食べに行く?」
「うん!行こう!」

2人は飲食店へと向かった。
その様子を、何者かが監視している。

「ぶっ殺してやる…!」

19:30、駅前にて…

「今日はありがと!忙しいのにごめんね!」
「ううん。またね…」

レインは何か言いたげだ。

「どうしたの?」
「…帰らないで…」

レインは顔を赤くし、海佳を見つめた。 

「私…海佳の事…!」

次の瞬間、2人の元へ大型トラックが突っ込んできた。

「海佳ッ!!!」

レインはいち早くそれに気づき、海佳を突き飛ばした。

「⁈」

しかし、レインは海佳をかばった事で、逃げ遅れた。

「ッ!!!」

レインはトラックに跳ね飛ばされた。

「レイン!!!」

海佳はレインに近づいた。

「レイン!しっかりして!」

レインは頭から血を流していた。しかし、意識はあった。
次の瞬間、トラックから覆面の男たちが海佳たちの方へ走ってきた。

「な、なに…⁈」

その時、レインは海佳を押した。

「逃げて…!」
「でも…」
「早くッ…!」
「…ッ!」

海佳は走り出した。

「(絶対、助け呼んでくるから…!)」

覆面の男達はレインをトラックに連れ込んだ。
また、2人の覆面の男たちが海佳を追いかけてきている。
しかし、海佳はソフト部で鍛えた走力より、逃げ切った。
海佳は捉えられないと判断したのか、トラックは何処かへ走り出した。

近くのコンビニにて…

海佳が覆面達を撒いて、コンビニへとやってきた。

「ハァ…!ハァ…!な、何だったの…アイツら…」

その時、海佳はとある人物に話しかけられた。

「またトラブルかしら?」
「バレットさん⁈」

声をかけてきたのは、かつての仲間であり、元『Zoo』の殺し屋、バレットだった。

「絶えないわね。貴方たち親子は。」

バレットは自身の髪をかきあげた。

「手伝ってあげても良いわよ。」

トラックの中にて…

レインはトラックの荷台に寝かされていた。

「会いたかったぜ。植松。」

覆面男の中に1人、見覚えのある人物が立っていた。

「お前は…!」

その男はかつて、ボルドビ・アッカールらと共に『ちんちん満足の会』を乗っ取ろうとしていた手久野てくの 武礼男ぶれおだった。

「…もうボルドビは居ませんよ。」

次の瞬間、手久野はレインの腹を力強く踏みつけた。

「ぐあぁッ!!!」
「知らねぇな!ボルドビもヒニン族も!俺はただテメェら全員ぶっ殺すだけだ!」

手久野は自身のズボンとパンツを下ろした。手久野の睾丸は潰れていた。

「キン○マの恨みは怖いぜぇえ!!!」

19:48、駅前にて…

バレットと海佳が居る。

「(こんな人の多い場所で誘拐…手口も雑だ。)」

バレットは地面についたトラックのタイヤ痕を見ていた。

「珍三郎に連絡は?」
「しました。」

そう言うと、海佳はバレットに自身のスマホ画面を見せた。

〈拙者にお任せあれ!!!〉

するとそこには、初代『ちんちん満足の会』会長、矢里本珍太郎が映っていた。

「…どういう事?」
〈拙者、珍三郎に頼まれて、ココから半径10km以内にある全ての監視カメラの映像データを入手したでござる!勿論!レインたんが連れ去られたというトラックの居場所も、把握済みでござるよ!〉

とある港の巨大倉庫内にて…

手久野を含む覆面の男達はレインを囲んで立っていた。

「お前らには全員、たっぷり苦しんでから死んでもらう!苦死くるしんでもらう!苦死くるしね!!!」
「痛いですよ。その造語。」

すると、手久野は眉間にシワを寄せた。

「まったくテメェら姉妹は…何処までもかんさわるガキだ…ッ!」

次の瞬間、手久野はレインの顔を蹴り上げた。

「がはッ!!!」

レインは地面に倒れた。

「犯せ。」

すると、覆面男達はレインに襲いかかった。

「嫌ぁ!やめて!!!」

覆面男達はレインの服を脱がしていく。

「ギヒャヒャヒャヒャ!!!やっぱリョナだな!キン○マ無ぇけどリョナは最高だぜぇ!」

その時、覆面男達が次々と倒れ始めた。
皆、麻酔弾で眠らされているようだ。

「チッ…早ぇじゃねぇか。」

手久野は倉庫の壁につけられた窓の方を見た。
そこには、拳銃を構えていたバレットが居た。

「終わってから来いよ。行為がよぉ。」

バレットは窓から倉庫の中へと入ってきた。

「まだ懲りてないようね。手久野。もう玉は無いんじゃなくて?」
「だからだよ。玉の報復だ。キン○マの恨みは怖いぜぇ~…」

その時、手久野は叫んだ。

「お前もそう思うだろ!!!」

次の瞬間、バレットに向かって大量のゴキブリが襲いかかってきた。

「イィィィィヤァァァァァァァァァァァァァァア!!!?!?!」

バレットは襲い来るゴキブリ達を払い除けている。
すると、倉庫の奥から1人の男が現れた。

「あぁ。」

その男は、約20年前にブラジルで長岡の刺客として現れた『Zoo』の殺し屋、スメルであった。

「キン○マの恨みは忘れねぇ。」

スメルも玉を潰されていた。
その時、バレットはゴキブリに構わず、スメルに向けて発砲した。
しかし次の瞬間、スメルは宙に浮いて弾丸をかわした。

「ッ⁈」

スメルの背中には大量のコウモリがついていた。

「(虫や動物を操れるの…⁈)」

スメルはさらに大量のネズミを操り、バレットを襲わせた。

「くッ…!」

バレットはネズミに皮膚を喰い千切られている。
しかし、バレットはそれらに構わず、宙を移動するスメルに照準を合わせた。
その時、倉庫の入り口に海佳が現れ、叫んだ。

「バレットさん!後ろ!」

バレットが背後を振り返るとそこには、拳銃を構えた手久野が立っていた。

「ッ!!!」

手久野はバレットに向けて発砲した。
バレットは寸前で横に飛び退き、それを回避した。

「(どうしよう…)」

バレットは襲い来るネズミ達を払い除けながら、手久野の銃撃をかわしている。とても反撃などできない。そんなバレットを見て、海佳は考えた。

「(何か…私にできる事は…)」

海佳はスメルと手久野を見た。

「(どうにかして、あの2人の気を引きつけられれば…でも、どうすれば……)」

その時、海佳は思い出した。

「(そうだ…アレだ…アレがある…!)」

海佳は深呼吸した。

「(きっとできる…だって、お父さんの娘だもん…!)

バレットはスメルと手久野の攻撃を対処し続けている。

「(くッ…!このままじゃ…!)」

その時、海佳の叫び声が倉庫内に響き渡った。

「みてみてぇぇぇえ!!!」

突如、海佳が大声を叫んだ事により、バレットを含め、スメル,手久野,強姦されかけていたレインすらも海佳の方を向いた。
そこには、下半身を露出させ、股を広げた海佳の姿があった。

「ま○こ……♡」

海佳の顔は母親譲り。とても可愛らしい。よって、『お口ま○こ』と罵られていた父親のような豊満な唇は無い。それ故、『みてみてま○こ』はできない。そう思われていた。
しかし、海佳は女だ。『お口ま○こ』は無くとも、本物がある。海佳は恥を忍んで『みてみてま○こ』をやった。その結果、見事、一堂の注意を引く事が出来たのだ。

「バレットさん!!!」

海佳の呼びかけにより、バレットはスメルと手久野よりも早く、正気を取り戻した。

「ッ!!!」

バレットは2人の隙を突き、スメルと手久野に麻酔弾を撃ち込んだ。

「ぐあッ…!」

手久野は昏睡し地面に倒れた。

「くッ…!」

しかし、スメルには毒に対する抵抗があった。

「残念だったな!バレット!実弾にしてりゃ、俺を倒せたのによぉ!」
「私はもう殺しはやめた。それに、貴方一人なら充分倒せる。」

その発言を聞き、スメルは怒った。

「舐めた口聞いてんじゃねぇぞガキが!テメェなんか俺の敵じゃ…」

次の瞬間、スメルの頬に弾丸がかすった。

「えっ…」

スメルは背後を振り返った。そこには、銃を構えた男達が立っていた。

「(窓から侵入…⁈いつのまに…⁈)」

その時、倉庫の入り口から銃を構えた大勢の男達と、珍三郎が入ってきた。
海佳は珍三郎に話しかけた。

「遅いですよ!珍三郎さん!」
「すまん。それより、お前、何で脱いでるんだ?」

珍三郎は海佳が下半身を露出している事を指摘した。

「み、見ないでください!!!」

海佳は急いでパンツとズボンを履いた。
その時、スメルは窓から逃げ出した。

「奴を追え!どうした早くしろ!」

珍三郎の部下達は逃げるスメルを追いかけた。

〈一件落着でござるな!〉

数日後、12:16、街中にて…

海佳とレインが街中を歩いている。

「この前は助けに来てくれてありがと、海佳。」
「ううん。こっちこそ。トラックから私の事守ってくれたじゃん。そうだ!お礼しなくちゃ!何か奢るよ!」
「いいよ、そんなの全然…」

レインはとある事を思い出した。

「あ、でも…その…して欲しい事が…」
「ん?なになに?」

レインは恥ずかしいのか、頬を染めてモジモジしている。

「…もう一回…『みてみてま○こ』やって欲しい…な…♡」

海佳は笑顔で答えた。

「うん!嫌!」
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