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第1章『チハーヤ編〜ポヤウェスト編』
第54障『持っててよかったエッチャ式』
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夜、ポヤウェスト城、3F、玉座の間にて…
巨大なサソリ魔物の死骸を挟んで、ナツカ達とタクシスが対峙している。
「さぁ、来意!これから死する者共よ!貴様らの強さ、努力、希望…意かに無意味なものであったかを!今!気づかせてやる!」
エッチャは何も言わずにタクシスに向かって走り出した。
「ジャック、どうする…?」
ナツカはジャックに話しかけた。
「なんか今日のエッチャ、いつもと違う気がすんダけど…」
「あぁ。だが、調子が良い事は確かだ。俺たちはサポートに回ろう。奴のタレントを探るんだ。」
ナツカはキョトンとしている。
「どうした?」
「あ、いや…オメェがまともな事言ったからビックリした。」
「いかせたっくつでいかせつじんげがむありはいかせのこうそやみかはいたうょしのゅしいせうそおっぱいおっぱい!!!」
ジャックは訳のわからぬ事をほざいている。
その頃、腕組みをしたまま動かないタクシスに向けて、エッチャはシャムシールを振りかざした。
「えっちゃ、隙だらけやぞ雑魚が!」
エッチャのシャムシールがタクシスに触れかけた次の瞬間、エッチャはタクシスの背後に回った。
「なんて…油断する訳ないやろ…!」
エッチャはタクシスの首に向けてシャムシールを振った。
背後からの攻撃。タクシスがノーガードな事を考慮し、エッチャは万が一のタレント攻撃に備えたのだ。
エッチャのシャムシールは確実にタクシスの首をとらえた。しかし、シャムシールの刃がタクシスの首に触れた途端、エッチャは止まった。
「⁈」
それを見ていたナツカとジャックは驚嘆した。
「(エッチャの動きが止まった…⁈)」
「(オナブとおんなじようなタレントか⁈)」
しかし、オナブの『人体の運行見合わせ報告』とは一つ、違う点があった。
「(剣が…重い…ッ⁈)」
エッチャには意識があるのだ。
『人体の運行見合わせ報告』の場合、触れた対象の時を止める。それ故、時を止められた対象に意識はない。しかし、今のエッチャには意識があった。つまり、タクシスのタレントは時間関与系のタレントではない事がわかる。
ナツカとジャックはすぐさま、エッチャの救出に向かった。
その時、タクシスはエッチャを後ろ蹴りで蹴り飛ばした。
「ふぁがッ!!!」
蹴り飛ばされたエッチャは受け身を取り、すぐさま立ち上がった。
「えっちゃ、何が……はッ…!」
その時、エッチャはとある光景を目にし、叫んだ。
「ナツカ!ジャック!上や!!!」
ナツカとジャックは見上げるとそこには、大量の槍や剣,ナイフなどが空中で静止していた。
「『キルスコール』!!!」
次の瞬間、それらの刃物がナツカとジャックに向かって猛スピードで落下してきた。
「効くかァアァア!!!『感嘆の波動劇』!!!」
ジャックは衝撃波を放ち、それらの刃物を吹き飛ばした。
するとその時、タクシスが腕組みをしたまま、猛スピードでジャックの正面まで移動してきた。
「んぁがあ⁈」
ジャックが間抜けな驚き声をあげたと同時に、タクシスは腕組みをやめ、隠し持っていた小斧でジャックを攻撃した。
「なに…」
しかし、攻撃は当たらなかった。小斧が直角に曲がっていたのだ。
「間に合った…」
ナツカが『微分魔法』を唱え、タクシスの小斧を曲げていたのだ。
その時、エッチャが背後からタクシスに斬りかかった。
それに気づいたタクシスは曲がった小斧を捨て、腕を組んだ。
「『タクシードライバーは止まらない』!!!」
次の瞬間、エッチャの移動速度が増した。
「ちぁあ⁈」
タクシスは右に少し移動した。
「退けぇぇぇぇえジャックぅぅぅぅぅぅう!!!」
謎の移動速度の増加により、エッチャは自身を制御できず、そのままジャックにシャムシールを振り下ろしてしまった。
「無理ィィィィ!!!」
ナツカが『微分魔法』を唱えようとした。しかし、エッチャの動きの方が詠唱し切るよりはるかに早かった。
「(間に合わねぇ…!)」
ナツカがジャックの致命傷を悟った次の瞬間、ジャックは1階の部屋でエッチャから貰った鍋蓋を不意に取り出し、斬撃を防いだ。
「えっちゃ、俺が渡した鍋蓋…!」
「持っててよかったエッチャ式!!!」
しかし、タクシスはエッチャ達に一息つく間を与えはしない。
タクシスはエッチャ達から飛び退いて距離を取ると同時に、隠し持っていたナイフをエッチャとジャックに向けて投げつけた。
「えっちゃ、こんなもん…!」
エッチャはシャムシールでナイフを弾くつもりだ。
「鍋蓋ガーーーーード!!!」
ジャックは鍋蓋で防御するつもりだ。
その時、タクシスは腕を組んだ。
「『タクシードライバーは止まらない』!!!」
次の瞬間、タクシスの投げた2本のナイフが空中で静止した。
「…⁈」
しかし、レイコンマ数秒後、その2本のナイフは、タクシスが投げた時の数倍のスピードでエッチャ達に飛んできた。
「ッちゃ…!!!」
エッチャはその高い身体能力と動体視力でナイフを回避した。
「かはッ…!!!」
しかし、ジャックはそのナイフをガード・回避する事ができなかった。
ナイフはジャックの喉に突き刺さり、地面に倒れた。
「ジャック!!!」
ナツカはジャックの元へ駆け寄った。
「くそッ!!!」
エッチャはすぐさまタクシスに斬りかかった。
するとその時、タクシスはまたしても腕を組んだ。
「『タクシードライバーは止まらない』!!!」
すると、エッチャの動きが止まった。
「(またコレやッ…!)」
その時、ナツカはエッチャの頭上に数本のナイフが静止している事に気がついた。
「エッチャ!!!」
ナツカの『微分魔法』は一対象のみ。それ故、全てのナイフの落下を防ぐ事ができない。
「『キルスコール』!!!」
次の瞬間、空中で静止していた数本のナイフがエッチャに向かって落下してきた。
それと同時に、ナツカはエッチャの方へ走った。直接、剣でナイフを弾くつもりだ。しかし、ナツカよりも早く、ナイフはエッチャに直撃する。
「(間に合わねぇ…!)」
その時、エッチャは叫んだ。
「『球丸』!!!」
すると、落下してくる数本のナイフが一つに融合し、金属の球となった。
その球がエッチャの後頭部に直撃した。
「くがッ…!!!」
致命傷は免れたが、金属球が当たった衝撃でエッチャは倒れ込んだ。
「(『球丸』で斬撃を防いダのか!)」
エッチャの咄嗟の判断に、ナツカは感心している。
「くッ…!(頭がクラクラする…)」
エッチャは脳震盪を起こし、立ち上がれずにいた。
「(ジャックは重症…エッチャはしばらく立てねぇ…ワシ一人で、どうすれば…)」
正体不明のタレントを持つタクシス。自分のタレントと剣術でどう太刀打ちすれば良いのか。ナツカには、活路が見出せなかった。
その時、タクシスは隠し持っていた剣を取り出し、エッチャに向かって走り出した。
「(やべぇ…!)」
ナツカはそんなタクシスを阻止すべく、エッチャの方へ走った。
しかし次の瞬間、タクシスは剣を捨てた。
「えっ…⁈」
突然の出来事にナツカは困惑した。一方、冷静さを保ったままのタクシスは腕を組んだ。
「『タクシードライバーは止まらない』!!!」
次の瞬間、タクシスは高速で移動し、ナツカに体当たりした。
「ふがッ!!!」
ナツカは大きく背後に飛ばされた。
「(タックルされた…?なんでダ…)」
ナツカはタクシスの攻撃に疑問を持った。あの速さなら、ナツカに回避は不可能。剣や斧などでナツカの首を切断していれば、勝負は決まっていたのだから。
「(そういやアイツ、何回も腕組み直してるよな…まさか、それがアイツのタレント発動条件…⁈ダとすれば、武器を捨てたのも、ワシにトドメを刺せなかったのも納得がいく。)」
ナツカは立ち上がった。
「(腕組みしてる時にしかタレント使えねぇなら、武器は持てねぇはず。さっきみてぇに…)」
ナツカは剣を構えた。
「(体当たりしかして来ねぇのなら、待ち構えてりゃ良いダけダ!てかコレしかねぇ!)」
唯一の活路を見出したナツカ。しかし、タクシスは腕組みをしたまま動かない。
「どうした!さっさと来いよ!」
しかし、タクシスはナツカの発言に何の反応も示さない。
「(何で来ねぇんダ…?)」
その時、ナツカは自身の体の異変に気がついた。
「(か、体が…重い…⁈)」
そう。ナツカは体を動かす事ができなかったのだ。
するとその時、タクシスは口を開いた。
「気づ意たか。」
タクシスは腕組みをしたまま、ナツカに向かって歩いてきた。
「今さっき、勝負は決まったんだ。御前の死もな。」
巨大なサソリ魔物の死骸を挟んで、ナツカ達とタクシスが対峙している。
「さぁ、来意!これから死する者共よ!貴様らの強さ、努力、希望…意かに無意味なものであったかを!今!気づかせてやる!」
エッチャは何も言わずにタクシスに向かって走り出した。
「ジャック、どうする…?」
ナツカはジャックに話しかけた。
「なんか今日のエッチャ、いつもと違う気がすんダけど…」
「あぁ。だが、調子が良い事は確かだ。俺たちはサポートに回ろう。奴のタレントを探るんだ。」
ナツカはキョトンとしている。
「どうした?」
「あ、いや…オメェがまともな事言ったからビックリした。」
「いかせたっくつでいかせつじんげがむありはいかせのこうそやみかはいたうょしのゅしいせうそおっぱいおっぱい!!!」
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その頃、腕組みをしたまま動かないタクシスに向けて、エッチャはシャムシールを振りかざした。
「えっちゃ、隙だらけやぞ雑魚が!」
エッチャのシャムシールがタクシスに触れかけた次の瞬間、エッチャはタクシスの背後に回った。
「なんて…油断する訳ないやろ…!」
エッチャはタクシスの首に向けてシャムシールを振った。
背後からの攻撃。タクシスがノーガードな事を考慮し、エッチャは万が一のタレント攻撃に備えたのだ。
エッチャのシャムシールは確実にタクシスの首をとらえた。しかし、シャムシールの刃がタクシスの首に触れた途端、エッチャは止まった。
「⁈」
それを見ていたナツカとジャックは驚嘆した。
「(エッチャの動きが止まった…⁈)」
「(オナブとおんなじようなタレントか⁈)」
しかし、オナブの『人体の運行見合わせ報告』とは一つ、違う点があった。
「(剣が…重い…ッ⁈)」
エッチャには意識があるのだ。
『人体の運行見合わせ報告』の場合、触れた対象の時を止める。それ故、時を止められた対象に意識はない。しかし、今のエッチャには意識があった。つまり、タクシスのタレントは時間関与系のタレントではない事がわかる。
ナツカとジャックはすぐさま、エッチャの救出に向かった。
その時、タクシスはエッチャを後ろ蹴りで蹴り飛ばした。
「ふぁがッ!!!」
蹴り飛ばされたエッチャは受け身を取り、すぐさま立ち上がった。
「えっちゃ、何が……はッ…!」
その時、エッチャはとある光景を目にし、叫んだ。
「ナツカ!ジャック!上や!!!」
ナツカとジャックは見上げるとそこには、大量の槍や剣,ナイフなどが空中で静止していた。
「『キルスコール』!!!」
次の瞬間、それらの刃物がナツカとジャックに向かって猛スピードで落下してきた。
「効くかァアァア!!!『感嘆の波動劇』!!!」
ジャックは衝撃波を放ち、それらの刃物を吹き飛ばした。
するとその時、タクシスが腕組みをしたまま、猛スピードでジャックの正面まで移動してきた。
「んぁがあ⁈」
ジャックが間抜けな驚き声をあげたと同時に、タクシスは腕組みをやめ、隠し持っていた小斧でジャックを攻撃した。
「なに…」
しかし、攻撃は当たらなかった。小斧が直角に曲がっていたのだ。
「間に合った…」
ナツカが『微分魔法』を唱え、タクシスの小斧を曲げていたのだ。
その時、エッチャが背後からタクシスに斬りかかった。
それに気づいたタクシスは曲がった小斧を捨て、腕を組んだ。
「『タクシードライバーは止まらない』!!!」
次の瞬間、エッチャの移動速度が増した。
「ちぁあ⁈」
タクシスは右に少し移動した。
「退けぇぇぇぇえジャックぅぅぅぅぅぅう!!!」
謎の移動速度の増加により、エッチャは自身を制御できず、そのままジャックにシャムシールを振り下ろしてしまった。
「無理ィィィィ!!!」
ナツカが『微分魔法』を唱えようとした。しかし、エッチャの動きの方が詠唱し切るよりはるかに早かった。
「(間に合わねぇ…!)」
ナツカがジャックの致命傷を悟った次の瞬間、ジャックは1階の部屋でエッチャから貰った鍋蓋を不意に取り出し、斬撃を防いだ。
「えっちゃ、俺が渡した鍋蓋…!」
「持っててよかったエッチャ式!!!」
しかし、タクシスはエッチャ達に一息つく間を与えはしない。
タクシスはエッチャ達から飛び退いて距離を取ると同時に、隠し持っていたナイフをエッチャとジャックに向けて投げつけた。
「えっちゃ、こんなもん…!」
エッチャはシャムシールでナイフを弾くつもりだ。
「鍋蓋ガーーーーード!!!」
ジャックは鍋蓋で防御するつもりだ。
その時、タクシスは腕を組んだ。
「『タクシードライバーは止まらない』!!!」
次の瞬間、タクシスの投げた2本のナイフが空中で静止した。
「…⁈」
しかし、レイコンマ数秒後、その2本のナイフは、タクシスが投げた時の数倍のスピードでエッチャ達に飛んできた。
「ッちゃ…!!!」
エッチャはその高い身体能力と動体視力でナイフを回避した。
「かはッ…!!!」
しかし、ジャックはそのナイフをガード・回避する事ができなかった。
ナイフはジャックの喉に突き刺さり、地面に倒れた。
「ジャック!!!」
ナツカはジャックの元へ駆け寄った。
「くそッ!!!」
エッチャはすぐさまタクシスに斬りかかった。
するとその時、タクシスはまたしても腕を組んだ。
「『タクシードライバーは止まらない』!!!」
すると、エッチャの動きが止まった。
「(またコレやッ…!)」
その時、ナツカはエッチャの頭上に数本のナイフが静止している事に気がついた。
「エッチャ!!!」
ナツカの『微分魔法』は一対象のみ。それ故、全てのナイフの落下を防ぐ事ができない。
「『キルスコール』!!!」
次の瞬間、空中で静止していた数本のナイフがエッチャに向かって落下してきた。
それと同時に、ナツカはエッチャの方へ走った。直接、剣でナイフを弾くつもりだ。しかし、ナツカよりも早く、ナイフはエッチャに直撃する。
「(間に合わねぇ…!)」
その時、エッチャは叫んだ。
「『球丸』!!!」
すると、落下してくる数本のナイフが一つに融合し、金属の球となった。
その球がエッチャの後頭部に直撃した。
「くがッ…!!!」
致命傷は免れたが、金属球が当たった衝撃でエッチャは倒れ込んだ。
「(『球丸』で斬撃を防いダのか!)」
エッチャの咄嗟の判断に、ナツカは感心している。
「くッ…!(頭がクラクラする…)」
エッチャは脳震盪を起こし、立ち上がれずにいた。
「(ジャックは重症…エッチャはしばらく立てねぇ…ワシ一人で、どうすれば…)」
正体不明のタレントを持つタクシス。自分のタレントと剣術でどう太刀打ちすれば良いのか。ナツカには、活路が見出せなかった。
その時、タクシスは隠し持っていた剣を取り出し、エッチャに向かって走り出した。
「(やべぇ…!)」
ナツカはそんなタクシスを阻止すべく、エッチャの方へ走った。
しかし次の瞬間、タクシスは剣を捨てた。
「えっ…⁈」
突然の出来事にナツカは困惑した。一方、冷静さを保ったままのタクシスは腕を組んだ。
「『タクシードライバーは止まらない』!!!」
次の瞬間、タクシスは高速で移動し、ナツカに体当たりした。
「ふがッ!!!」
ナツカは大きく背後に飛ばされた。
「(タックルされた…?なんでダ…)」
ナツカはタクシスの攻撃に疑問を持った。あの速さなら、ナツカに回避は不可能。剣や斧などでナツカの首を切断していれば、勝負は決まっていたのだから。
「(そういやアイツ、何回も腕組み直してるよな…まさか、それがアイツのタレント発動条件…⁈ダとすれば、武器を捨てたのも、ワシにトドメを刺せなかったのも納得がいく。)」
ナツカは立ち上がった。
「(腕組みしてる時にしかタレント使えねぇなら、武器は持てねぇはず。さっきみてぇに…)」
ナツカは剣を構えた。
「(体当たりしかして来ねぇのなら、待ち構えてりゃ良いダけダ!てかコレしかねぇ!)」
唯一の活路を見出したナツカ。しかし、タクシスは腕組みをしたまま動かない。
「どうした!さっさと来いよ!」
しかし、タクシスはナツカの発言に何の反応も示さない。
「(何で来ねぇんダ…?)」
その時、ナツカは自身の体の異変に気がついた。
「(か、体が…重い…⁈)」
そう。ナツカは体を動かす事ができなかったのだ。
するとその時、タクシスは口を開いた。
「気づ意たか。」
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