1 / 16
第1品 『大事な話』
しおりを挟む
私立TL高校、下駄箱置き場の前にて…
夕焼けが差し込む中、ニ人の男女が面と向かって話をしている。
「に、西本…舞香…さん…」
「えーっと…三組の桑田圭人くんだよね?どうしたの?」
「あ…あのさぁ…ちょっと大事な話があんねんけどさぁ…お、おおお、おおれおれお俺とぉぉぉぉぉお!!!付き合ってくれへんかなぁぁぁぁあ!!!」
「…ごめん、無理。」
「えっ…」
西本舞香は半笑いで走り去った。
「…」
振られた男子生徒の名は桑田圭人。高校三年生で、学校一の陰キャで有名。タラコ唇が特徴の、ちょっぴりお茶目な男の子。
私立TL高校、地下一階、男子トイレにて…
先程フラれた桑田が憂さ晴らしの為に、個室トイレでこっそりヌいていた。
「ハァ…ハァ…ヌンブゥゥゥゥゥゥウッ!!!」
なんか出た。
「ハァ…ハァ…ハァ……………帰ろ。」
用を足した桑田が個室トイレを出ようとした。
その時、何処からともなく女性の声が聞こえてきた。
「学校のトイレでヌくなんて、よっぽど溜まってるようね!」
「おっが⁈だ、誰やねん!」
桑田は辺りを見渡した。
しかし、男子トイレ内には桑田以外、誰もいなかった。
「出て来いや!オラァ!」
すると次の瞬間、トイレ内が強い光で覆われた。
「うわっ!まぶしっ!」
しばらくすると光は弱まった。
「目ぇ悪なるわ!なんやねん…⁈」
桑田が目を開けると、そこには耳の尖った黒髪の美少女が立っていた。
「おっがば⁈」
桑田は驚きのあまり声が出た。
「おっがば?」
「ななな、なんやねん⁈お前!ココ男子トイレやぞ!ゴラァ!ありがとう。」
するとその時、美少女は桑田の手を掴んだ。
「あっ…♡(女の子の肉…♡)ありがとう。」
「私、アナタのような人をずっと探していたの!」
「ど、どういう事やねん?」
「私はパキナ。ヤーリマン王国から来た性霊よ!」
「精霊⁈」
「違う違う。性霊。性別の性の方よ。間違えないでね。」
「訳ワカメやっわぁ!」
「そうなるのも無理ないわ。私達性霊や魔法の存在は、人間には認知されていないもの…でも聞いて!もうアナタにしか頼めないの!」
「知らんわッ!俺、もう帰るでッ!」
「話を聞いて!コレは私達性霊だけじゃなく、人類が滅びるかもしれないのよ!」
「人類が滅びる?何言ってんねん!早よ帰らせろ!ゴラァ!」
「お願い!大事な話なの!」
「ぬぐぁあッ!!?!??!!!?!」
その時、桑田の中のナニカが弾けた。
「大事な話やとぉぉぉぉお!!?!」
「え、えぇ…そう。とても重要な話よ。」
「大事な話なら聞かなアカンなぁ。」
桑田は洗面台に腰を掛け、大事な話を聞く体勢を整えた。
「私達性霊は人間の性を活力とする種族。つまり、人間の性行為が私達の食事って事。」
パキナは続けた。
「そして、私達は人間から活力をもらったお返しに、無事受精を行えるように魔法でサポートしているの。」
桑田は上の空でいい加減な相槌を打っている。
「人間の繁栄と性霊は大きく関わってきた。しかし、それが今、途絶えようとしている。」
「イカれてるわ。」
「ヒニン族という、禁欲を活力とするアンチ性霊種族が五千年ぶりに復活したの。そして、復活したヒニン族はヤーリマン王国を一夜のうちに滅ぼしてしまった。ヒニン族の魔力は私達性霊とは桁違いなのよ。」
「チャンチャン。」
「終わらすな、唇。」
「誰が唇じゃい!」
「性霊が私しかいない今、人間の繁栄は衰退したも同然。その上、ヒニン族が人間に禁欲の魔法をかければ、人類は間違いなく滅びるわ!」
「ええやん、別に。俺がフラれるこんな世界滅びればええねん。」
「本当にそれでいいの⁈一生エッチ出来ないのよ!」
「おっが⁈」
「いいえ、もしかしたら去勢されるかも…」
「いやぁあああぁぁーーー!!!」
「だからお願い!私に協力して!一緒に世界を救って!」
「で、でもさぁ…なんで俺なん?」
「性欲がめちゃくちゃ強いからよ。」
「喧嘩売ってんのか?」
「私達性霊は、普段はヤーリマン王国で暮らしているけど、元々は人間に取り憑いて生きる種族。性霊の魔法は、取り憑いた人間の性欲が強い程威力が増すの。アナタは抜群に性欲がエグいわ!」
「なんか嬉しくないわぁ。」
次の瞬間、パキナはビー玉くらいの黄色い光となって、桑田の胸ポケットに入った。
「普段はここにいるから、困ったことがあったら言ってね。」
「あのさぁ。俺、具体的に何すればいいん?」
するとその時、パキナは何かを感じ取った。
「…来たわ。ヒニン族よ。」
「え⁈敵⁈」
「大丈夫。ヒニン族は人間に直接危害を加える事は出来ないの。それに、取り憑かれるのは処女だけだしね。」
「んでさぁ。俺、何すれば良いんよ?」
「取り憑かれた人の処女を奪うの。そうすれば取り憑いていたヒニン族は死ぬわ。」
「処女を奪うって…そんなん無理やわ!」
「大丈夫!私の魔法なら、禁欲の魔法をかけられた人間にも普通に会話できるわ。後は君の口説きテクの見せ所よ!」
「(それが無理やねんて…)」
「はい!じゃあ!行け!ゴー!」
桑田はヒニン族に取り憑かれた女子の元へ走った。
夕焼けが差し込む中、ニ人の男女が面と向かって話をしている。
「に、西本…舞香…さん…」
「えーっと…三組の桑田圭人くんだよね?どうしたの?」
「あ…あのさぁ…ちょっと大事な話があんねんけどさぁ…お、おおお、おおれおれお俺とぉぉぉぉぉお!!!付き合ってくれへんかなぁぁぁぁあ!!!」
「…ごめん、無理。」
「えっ…」
西本舞香は半笑いで走り去った。
「…」
振られた男子生徒の名は桑田圭人。高校三年生で、学校一の陰キャで有名。タラコ唇が特徴の、ちょっぴりお茶目な男の子。
私立TL高校、地下一階、男子トイレにて…
先程フラれた桑田が憂さ晴らしの為に、個室トイレでこっそりヌいていた。
「ハァ…ハァ…ヌンブゥゥゥゥゥゥウッ!!!」
なんか出た。
「ハァ…ハァ…ハァ……………帰ろ。」
用を足した桑田が個室トイレを出ようとした。
その時、何処からともなく女性の声が聞こえてきた。
「学校のトイレでヌくなんて、よっぽど溜まってるようね!」
「おっが⁈だ、誰やねん!」
桑田は辺りを見渡した。
しかし、男子トイレ内には桑田以外、誰もいなかった。
「出て来いや!オラァ!」
すると次の瞬間、トイレ内が強い光で覆われた。
「うわっ!まぶしっ!」
しばらくすると光は弱まった。
「目ぇ悪なるわ!なんやねん…⁈」
桑田が目を開けると、そこには耳の尖った黒髪の美少女が立っていた。
「おっがば⁈」
桑田は驚きのあまり声が出た。
「おっがば?」
「ななな、なんやねん⁈お前!ココ男子トイレやぞ!ゴラァ!ありがとう。」
するとその時、美少女は桑田の手を掴んだ。
「あっ…♡(女の子の肉…♡)ありがとう。」
「私、アナタのような人をずっと探していたの!」
「ど、どういう事やねん?」
「私はパキナ。ヤーリマン王国から来た性霊よ!」
「精霊⁈」
「違う違う。性霊。性別の性の方よ。間違えないでね。」
「訳ワカメやっわぁ!」
「そうなるのも無理ないわ。私達性霊や魔法の存在は、人間には認知されていないもの…でも聞いて!もうアナタにしか頼めないの!」
「知らんわッ!俺、もう帰るでッ!」
「話を聞いて!コレは私達性霊だけじゃなく、人類が滅びるかもしれないのよ!」
「人類が滅びる?何言ってんねん!早よ帰らせろ!ゴラァ!」
「お願い!大事な話なの!」
「ぬぐぁあッ!!?!??!!!?!」
その時、桑田の中のナニカが弾けた。
「大事な話やとぉぉぉぉお!!?!」
「え、えぇ…そう。とても重要な話よ。」
「大事な話なら聞かなアカンなぁ。」
桑田は洗面台に腰を掛け、大事な話を聞く体勢を整えた。
「私達性霊は人間の性を活力とする種族。つまり、人間の性行為が私達の食事って事。」
パキナは続けた。
「そして、私達は人間から活力をもらったお返しに、無事受精を行えるように魔法でサポートしているの。」
桑田は上の空でいい加減な相槌を打っている。
「人間の繁栄と性霊は大きく関わってきた。しかし、それが今、途絶えようとしている。」
「イカれてるわ。」
「ヒニン族という、禁欲を活力とするアンチ性霊種族が五千年ぶりに復活したの。そして、復活したヒニン族はヤーリマン王国を一夜のうちに滅ぼしてしまった。ヒニン族の魔力は私達性霊とは桁違いなのよ。」
「チャンチャン。」
「終わらすな、唇。」
「誰が唇じゃい!」
「性霊が私しかいない今、人間の繁栄は衰退したも同然。その上、ヒニン族が人間に禁欲の魔法をかければ、人類は間違いなく滅びるわ!」
「ええやん、別に。俺がフラれるこんな世界滅びればええねん。」
「本当にそれでいいの⁈一生エッチ出来ないのよ!」
「おっが⁈」
「いいえ、もしかしたら去勢されるかも…」
「いやぁあああぁぁーーー!!!」
「だからお願い!私に協力して!一緒に世界を救って!」
「で、でもさぁ…なんで俺なん?」
「性欲がめちゃくちゃ強いからよ。」
「喧嘩売ってんのか?」
「私達性霊は、普段はヤーリマン王国で暮らしているけど、元々は人間に取り憑いて生きる種族。性霊の魔法は、取り憑いた人間の性欲が強い程威力が増すの。アナタは抜群に性欲がエグいわ!」
「なんか嬉しくないわぁ。」
次の瞬間、パキナはビー玉くらいの黄色い光となって、桑田の胸ポケットに入った。
「普段はここにいるから、困ったことがあったら言ってね。」
「あのさぁ。俺、具体的に何すればいいん?」
するとその時、パキナは何かを感じ取った。
「…来たわ。ヒニン族よ。」
「え⁈敵⁈」
「大丈夫。ヒニン族は人間に直接危害を加える事は出来ないの。それに、取り憑かれるのは処女だけだしね。」
「んでさぁ。俺、何すれば良いんよ?」
「取り憑かれた人の処女を奪うの。そうすれば取り憑いていたヒニン族は死ぬわ。」
「処女を奪うって…そんなん無理やわ!」
「大丈夫!私の魔法なら、禁欲の魔法をかけられた人間にも普通に会話できるわ。後は君の口説きテクの見せ所よ!」
「(それが無理やねんて…)」
「はい!じゃあ!行け!ゴー!」
桑田はヒニン族に取り憑かれた女子の元へ走った。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
【1話完結】あなたの恋人は毎夜わたしのベッドで寝てますよ。
ariya
ファンタジー
ソフィア・ラテットは、婚約者アレックスから疎まれていた。
彼の傍らには、いつも愛らしい恋人リリアンヌ。
婚約者の立場として注意しても、アレックスは聞く耳を持たない。
そして迎えた学園卒業パーティー。
ソフィアは公衆の面前で婚約破棄を言い渡される。
ガッツポーズを決めるリリアンヌ。
そのままアレックスに飛び込むかと思いきや――
彼女が抱きついた先は、ソフィアだった。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる