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最終品 『品定め』
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TL高校、屋上にて…
「アンタがそっから飛び降りれば、そのデブ助けてあげる。」
桑田はヒニン族の女王の言葉を疑っている。
「嘘は付かないわ。だってこんな奴、どーでもいいもの。」
桑田は下を見た。高い。落ちれば死ぬ。間違いなく。それでも桑田は覚悟を決めようとしていた。仲間を助ける為。
しかし、覚悟が固まるにつれ、死への恐怖から息は荒くなり、滝のように汗が流れ出てくる。
「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…」
その時、矢里本は力を振り絞り、声を出した。
「っ…く…桑田…氏…!!!」
「矢里本…」
「やめるでござる……そんな事で助かっても…ゴホッ!ゴホッ!ゴホッ!…拙者……嬉しく…ないでござる……」
「…」
「大丈夫でござる…拙者は…童貞を捨てるまでは……死ねないで…ござる故……」
その時、洗脳人間はノコギリを動かし始めた。
「ぐぁぁあァァァァァァァアァァァァァァァア!!!?!?!??!!!」
「矢里本…ッ!!!」
次の瞬間、桑田は洗脳人間達を振り払い、西本の元へ走り出した。
「(矢里本…死ぬ時は一緒やぞ!!!一か八かや!!!)当たって砕けろ桑田圭人ぉぉぉぉぉぉおおお!!!!!!」
西本は洗脳人間達に合図を出した。
「無駄よ桑田!」
しかし次の瞬間、洗脳された生徒達は次々と地面に倒れ始めた。
「な、何故⁈どうして!」
学校前にて…
岩崎先生が血だらけで地面に倒れている。
その側に、バットを持った男が立っていた。
「はは。秒で死ぬやん。」
それは植松だった。仲間の為、病院を抜け出して戻ってきたのだ。
「はぁ…腕いってぇ…僧侶枠やん。」
植松がピィルに取り憑かれている岩崎先生を倒した事で、人々の洗脳が解けたのだ。
屋上にて…
桑田は西本の服を引き裂いた。
「きゃあ!!!」
「秒でイかしたるからなぁァァァァアァァァァァァァア!!!」
桑田は西本を犯した。
数分後、行為が終わった。
「ハァ…ハァ…俺の勝ちやな…女王………いや、パキナ。」
女王の正体、それはパキナだったのだ。
「何で、お前が…」
「…私はヒニン族の女王。性霊なんて嘘。そもそも、性霊なんて、この世に存在しない。」
そこへ、植松がやって来た。
「え、コレどういう状況?」
パキナは植松の方を見た。
「やっぱりアンタだったのね。ピィルを倒したのは。」
その時、桑田は矢里本の事を思い出した。
「そや!植松!矢里本が…」
植松は、血だらけで倒れている矢里本の元へ駆け寄った。
「大丈夫!まだ生きてる!」
桑田は安堵した。
「良かった…」
植松はスマホで救急車を呼んだ。
するとその時、パキナが再び話し始めた。
「…アンタは、自分がこの世に生まれて来た理由、知ってる?」
「は…?」
「私達ヒニン族は、人間を滅ぼす為に生まれてきた。それこそが私の使命。けど、もしその使命を終えた先、私達は一体どうなるのか…そんな事、あのお方にとっては、どうでも良い事なのかもしれないわね。」
「あのお方…?」
「私達ヒニン族…いや、この世界を創り出した、創世主、とでも言うのかしら。」
「この世界を創った…?どういう事やねん。誰やねんそれ…」
「分からない。けど、おそらくこの世界でそれを知っているのは、直接使命を与えられた私だけ。」
パキナの姿が薄れていく。
「ただ一つ、使命以外に強く、覚えてる事がある。おそらく、創世主様の記憶…」
「…」
「ナルカミライネ…それが何を示すのかは分からない。でも、アンタが全てを知りたいのなら、覚えておくと良いわ。」
桑田はパキナの話が理解できず、少し戸惑った。
しかし、すぐに冷静になり、パキナに話しかけた。
「どぉーでもええわ、そんなん。俺が知りたいのは、何で俺の事騙してたかって事や。」
「…アンタを騙してたのは、ただ…騙したかったから…ただそれだけ…」
「何やねんそれ…そんな事で…!そんな事で俺を巻き込んだんか!!!お前のせいで父さんと母さんは死んでんぞ!!!」
桑田は怒った。しかし、そんな桑田を見ても、パキナは表情一つ変えない。
「…でもそれが…唯一…私の意思でやった事…」
パキナの姿がどんどん薄れていく。
「私を倒すにふさわしい敵ぐらい…いや…私を殺してくれる人ぐらい…自分で選びたかった…品定めよ…」
桑田は涙を流している。その涙は目の前の、両親の仇への怒りから込み上げてきたものだけでは無い。
「…アンタと居る時間は楽しかった…」
パキナは消えていった。
〈本当に…私が性霊だったら……〉
桑田はパキナが消えた後も、パキナが横たわっていた地面を眺めていた。
「…ほんなら、使命なんか無視すりゃええやんけ…」
桑田は涙を拭った。
「楽しかったんはな…お前だけちゃうぞ……」
TL高校卒業式、門前にて…
生徒達は各々、記念撮影をしていた。
「今日でお別れなんて…なんだかちょっぴり寂しいでござる。」
「それな。」
少し悲しそうにしている矢里本と植松の背中を桑田が強く叩いた。
「何寂しがってんねん!また会えるやんけ!」
「そうでござるな!今の世は便利・満足でござる!」
「それな!」
そこに西本がやって来た。
「圭人~!一緒に写真撮ろ~!」
「ええで~!」
桑田と西本は2人で写真を撮っている。
「ぬふぉ~!彼女とイチャラブ撮影なんて、羨ましぃでござるよブヒーー!!!」
「はは。それな。僧侶枠やん。」
矢里本と植松は微笑ましく2人を眺めている。
「おーい!お前らも来いよ!」
「矢里本君も植松君も!一緒に撮ろ!」
少し照れながらも誘いに乗り、桑田,西本,矢里本,植松の4人で記念撮影をした。
「そうだ!久しぶりに圭人のアレ、見たいな!」
「やよぉ⁈アレでござるか!拙者も見たいでござる!」
「俺も。」
3人が期待して桑田の方を向いている。
「えへへ…しゃ~ないなぁ~…」
桑田は顔を90度傾けた。
「ま○こ。」
---完---
「アンタがそっから飛び降りれば、そのデブ助けてあげる。」
桑田はヒニン族の女王の言葉を疑っている。
「嘘は付かないわ。だってこんな奴、どーでもいいもの。」
桑田は下を見た。高い。落ちれば死ぬ。間違いなく。それでも桑田は覚悟を決めようとしていた。仲間を助ける為。
しかし、覚悟が固まるにつれ、死への恐怖から息は荒くなり、滝のように汗が流れ出てくる。
「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…」
その時、矢里本は力を振り絞り、声を出した。
「っ…く…桑田…氏…!!!」
「矢里本…」
「やめるでござる……そんな事で助かっても…ゴホッ!ゴホッ!ゴホッ!…拙者……嬉しく…ないでござる……」
「…」
「大丈夫でござる…拙者は…童貞を捨てるまでは……死ねないで…ござる故……」
その時、洗脳人間はノコギリを動かし始めた。
「ぐぁぁあァァァァァァァアァァァァァァァア!!!?!?!??!!!」
「矢里本…ッ!!!」
次の瞬間、桑田は洗脳人間達を振り払い、西本の元へ走り出した。
「(矢里本…死ぬ時は一緒やぞ!!!一か八かや!!!)当たって砕けろ桑田圭人ぉぉぉぉぉぉおおお!!!!!!」
西本は洗脳人間達に合図を出した。
「無駄よ桑田!」
しかし次の瞬間、洗脳された生徒達は次々と地面に倒れ始めた。
「な、何故⁈どうして!」
学校前にて…
岩崎先生が血だらけで地面に倒れている。
その側に、バットを持った男が立っていた。
「はは。秒で死ぬやん。」
それは植松だった。仲間の為、病院を抜け出して戻ってきたのだ。
「はぁ…腕いってぇ…僧侶枠やん。」
植松がピィルに取り憑かれている岩崎先生を倒した事で、人々の洗脳が解けたのだ。
屋上にて…
桑田は西本の服を引き裂いた。
「きゃあ!!!」
「秒でイかしたるからなぁァァァァアァァァァァァァア!!!」
桑田は西本を犯した。
数分後、行為が終わった。
「ハァ…ハァ…俺の勝ちやな…女王………いや、パキナ。」
女王の正体、それはパキナだったのだ。
「何で、お前が…」
「…私はヒニン族の女王。性霊なんて嘘。そもそも、性霊なんて、この世に存在しない。」
そこへ、植松がやって来た。
「え、コレどういう状況?」
パキナは植松の方を見た。
「やっぱりアンタだったのね。ピィルを倒したのは。」
その時、桑田は矢里本の事を思い出した。
「そや!植松!矢里本が…」
植松は、血だらけで倒れている矢里本の元へ駆け寄った。
「大丈夫!まだ生きてる!」
桑田は安堵した。
「良かった…」
植松はスマホで救急車を呼んだ。
するとその時、パキナが再び話し始めた。
「…アンタは、自分がこの世に生まれて来た理由、知ってる?」
「は…?」
「私達ヒニン族は、人間を滅ぼす為に生まれてきた。それこそが私の使命。けど、もしその使命を終えた先、私達は一体どうなるのか…そんな事、あのお方にとっては、どうでも良い事なのかもしれないわね。」
「あのお方…?」
「私達ヒニン族…いや、この世界を創り出した、創世主、とでも言うのかしら。」
「この世界を創った…?どういう事やねん。誰やねんそれ…」
「分からない。けど、おそらくこの世界でそれを知っているのは、直接使命を与えられた私だけ。」
パキナの姿が薄れていく。
「ただ一つ、使命以外に強く、覚えてる事がある。おそらく、創世主様の記憶…」
「…」
「ナルカミライネ…それが何を示すのかは分からない。でも、アンタが全てを知りたいのなら、覚えておくと良いわ。」
桑田はパキナの話が理解できず、少し戸惑った。
しかし、すぐに冷静になり、パキナに話しかけた。
「どぉーでもええわ、そんなん。俺が知りたいのは、何で俺の事騙してたかって事や。」
「…アンタを騙してたのは、ただ…騙したかったから…ただそれだけ…」
「何やねんそれ…そんな事で…!そんな事で俺を巻き込んだんか!!!お前のせいで父さんと母さんは死んでんぞ!!!」
桑田は怒った。しかし、そんな桑田を見ても、パキナは表情一つ変えない。
「…でもそれが…唯一…私の意思でやった事…」
パキナの姿がどんどん薄れていく。
「私を倒すにふさわしい敵ぐらい…いや…私を殺してくれる人ぐらい…自分で選びたかった…品定めよ…」
桑田は涙を流している。その涙は目の前の、両親の仇への怒りから込み上げてきたものだけでは無い。
「…アンタと居る時間は楽しかった…」
パキナは消えていった。
〈本当に…私が性霊だったら……〉
桑田はパキナが消えた後も、パキナが横たわっていた地面を眺めていた。
「…ほんなら、使命なんか無視すりゃええやんけ…」
桑田は涙を拭った。
「楽しかったんはな…お前だけちゃうぞ……」
TL高校卒業式、門前にて…
生徒達は各々、記念撮影をしていた。
「今日でお別れなんて…なんだかちょっぴり寂しいでござる。」
「それな。」
少し悲しそうにしている矢里本と植松の背中を桑田が強く叩いた。
「何寂しがってんねん!また会えるやんけ!」
「そうでござるな!今の世は便利・満足でござる!」
「それな!」
そこに西本がやって来た。
「圭人~!一緒に写真撮ろ~!」
「ええで~!」
桑田と西本は2人で写真を撮っている。
「ぬふぉ~!彼女とイチャラブ撮影なんて、羨ましぃでござるよブヒーー!!!」
「はは。それな。僧侶枠やん。」
矢里本と植松は微笑ましく2人を眺めている。
「おーい!お前らも来いよ!」
「矢里本君も植松君も!一緒に撮ろ!」
少し照れながらも誘いに乗り、桑田,西本,矢里本,植松の4人で記念撮影をした。
「そうだ!久しぶりに圭人のアレ、見たいな!」
「やよぉ⁈アレでござるか!拙者も見たいでござる!」
「俺も。」
3人が期待して桑田の方を向いている。
「えへへ…しゃ~ないなぁ~…」
桑田は顔を90度傾けた。
「ま○こ。」
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