桑田少年の品定め

泉出康一

文字の大きさ
11 / 16

第11品 『最終決戦』

しおりを挟む
TL高校、2階、教室にて…

桑田とパキナがやって来た。
しかし、教室には誰もいなかった。

「おい、誰もおらんやんけ。」
「おかしいわ。確かに気配はココから…」

その時、入り口に1人の女子が現れた。

「桑田君…?」
「おまッ!!!おままままま、ままままままい、まいたん!!!」

桑田の名前を呼んだのは、桑田の告白を拒絶した西本舞香だった。

「(や、ヤバい…俺今、目合ってる…秒でイってまうわ…)こ、ここ、ここここつこつ…こ、こんなトコで…で…んななな、なんな何してんのぉ⁈」
「ずっと隠れてたの。みんなが変になっちゃって…」
「(他の奴らも洗脳されたんか…)そ、そそ、そや!いわわ…いわっわ…いわ、もみもみもみもみ岩崎先生どこ行ったか知らんんんッ⁈」
「…分からない…」

その時、凶器を持った生徒達が教室にやって来た。

「ヤバい!奴らや!」
「ね、ねぇ…一体何が起こってるの…みんなどうしちゃったの⁈」
「とにかく逃げるぞ!」

桑田は西本の手を引いた。

「あ…♡(まいたんの生肉…♡)ありがとう。」

桑田達は地下へと戻って行った。

学校地下にて…

桑田達は男子トイレに隠れた。

「とりあえず、まいたんはココに隠れてて。」
「うん…」
「俺が来るまで、絶対開けたらアカンで!」
「わ、わかった…」

その時、男子トイレに一人の男子生徒が入ってきた。

「…あ、あれ…拙者…どうしてこのような場所に…」

その男子生徒はなんと矢里本であった。

「ややっ!桑田氏ではないでござるか!」
「や、矢里本…!良かった…生きててんな…」
「一体、何が…」

その時、西本は声を荒げた。

「桑田君!騙されちゃダメ!その矢里本君は偽物よ!」

矢里本は怪訝そうな顔をした。

「偽物…?」

その時、桑田は思い出した。

「そ、そうか!矢里本はあの時、岩崎先生の中に…」

続け様に西本は話し続ける。

「例え生きていたとしても、本物なら洗脳されているはずだわ!」
「一体何を言ってるでござる?」

矢里本は困惑している。

「危ない危ない…危うく騙されるとこやっ…た……」

その時、桑田は気づいた。

「まいたん…何で洗脳の事、知ってんの…?」
「…」
「俺…言ってへんよな…?」
「…」
「お前…ヒニン族やな!!!」

その時、西本は笑みを浮かべた。

「ミスっちゃった♡」

次の瞬間、西本はポケットからナイフを取り出し、桑田に襲いかかった。
桑田は西本の腕を掴み、振り下ろされたナイフを止めた。

「やっと会えたわね、桑田圭人…」
「ま、まさかお前…」
「えぇ。アンタが今まで探してきた…ヒニン族の女王よ!!!」

矢里本は慌てふためいている。

「く、桑田氏!!!コレは一体どういう事でござるか⁈」

その時、西本は嘲笑った。

「矢里本の洗脳を解いて、仲間割れでもさせようと思ってたのに…残念だわ。」
「くッ…(四天王全員倒す前にラスボス出てくんのかよ…)パキナ!『口説クドク』や!早くまいたんに『口説クドク』を!」

しかし、返事はない。

「おい!聞いてんのか!早よしろや!」

次の瞬間、用具入れから洗脳人間達が現れた。
そして、洗脳人間達は桑田と矢里本に怪しげな薬を嗅がせ、眠らせた。

数分後、学校屋上にて…

縄で縛られた桑田と矢里本を、数十人の洗脳人間達が囲っていた。
その中で、岩崎先生が膝をつきながら西本に何かを報告していた。

「洗脳の設定変更が完了しました。女王様。コレで此奴らは、女王様の命令を最優先に行動します。」
「よくやったわ、ピィル。」
「ありがたきお言葉。」
「邪魔が入ると面倒だから、貴方は学校前を見張っといて。後は私がやる。」
「御意。」

岩崎はその場を去った。

「あう…あ……」

桑田は目を覚ました。

「(アレ…ここどこや…)ッ⁈」

桑田は何が起こったかを思い出し、状況を理解した。

「おはよう、桑田。」
「…何のつもりや。」
「何が?」
「俺のこと殺したいんやろ…何でさっさと殺さんかってん…」

その時、矢里本も目を覚ました。 

「んあ…ココは…」

西本が合図をすると、ノコギリを持った洗脳人間が現れた。

「そんなの決まってんじゃない。」

次の瞬間、その洗脳人間は矢里本の首をノコギリで切り始めた。

「ギャァァェエエァァァァァァァアァァァァァァァアァァァァァァァァァァァァァアアア!!!?!?!??!!!」

矢里本の首からは大量の血が吹き出している。

「ただ死なれてもつまらないじゃないの♡」

ノコギリの刃はどんどん矢里本の首へとめり込んでいく。
その時、桑田は叫んだ。

「やめろ!!!やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおお!!!」

すると、ノコギリが止まった。
いや、女王が止めるように命令したのだ。

「いいわよ。その代わり…」

洗脳人間達が桑田を屋上の縁まで移動させ、縄を解いた。

「アンタがそっから飛び降りれば、そのデブ助けてあげる。」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

【1話完結】あなたの恋人は毎夜わたしのベッドで寝てますよ。

ariya
ファンタジー
ソフィア・ラテットは、婚約者アレックスから疎まれていた。 彼の傍らには、いつも愛らしい恋人リリアンヌ。 婚約者の立場として注意しても、アレックスは聞く耳を持たない。 そして迎えた学園卒業パーティー。 ソフィアは公衆の面前で婚約破棄を言い渡される。 ガッツポーズを決めるリリアンヌ。 そのままアレックスに飛び込むかと思いきや―― 彼女が抱きついた先は、ソフィアだった。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

処理中です...