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第9話 「初めてのダンジョン攻略」
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依頼書に書いてある場所に行くと、洞穴のような深い空洞が待ち受けていた。
これがダンジョン。基本的にダンジョンの形はどこも一緒だ。
「撮影機材の準備大丈夫だよ~!」
カメラがふわふわと空中を浮いている。物体を操作するスキルを持った職人が作った自動追尾型のカメラ。
配信って文化ができて一年くらいなのに便利な道具が作り出されてるの、異世界ってやっぱりすごい。
「じゃあ、入るぞ」
元いたパーティーでもダンジョンに潜ることはあったけど、先頭を歩くことはなかった。
だから一番にダンジョンに入るのは緊張する。
じめじめと湿気た空気が俺の肺を満たす。地面もぬかるんでいて気を抜くとこけてしまいそうだ。
配信の方の様子を見てみる。視聴者は思ったより多かった。そこそこ難易度が高いだけに興味を惹かれる人も多いのだろう。
『wktk』
『早くキマイラ見たいぜ』
『待ってめっちゃかわいい子いるじゃん』
『羨ま死刑』
なんか物騒なコメントが見えたな。
「すごく視聴者さん増えてる気がします……」
画面にアリシアとナナが映った瞬間、視聴者が爆増した。
いっぱい人が来てくれるのはありがたい。このままの勢いでダンジョンボスも討伐してしまいたい。
「じゃ、行こう。アリシア、サーチで周囲を確認してくれ」
ダンジョンの中は薄暗い。松明でも見える範囲が小さいから、こういう時にアリシアのスキルが役に立つ。
「今のとこ周りに敵はいないよ。でも、油断しないでね。私のサーチにかかってないだけかもしれないし」
そういえば、ナナを追いかけていた兵士たちもアリシアのサーチの入らなかった。
ああいうのも警戒しとかないとな。
「この先の分岐点、右に行くと魔物が結構いるね……本当に、すごい数。左の方は比較的安全かも」
「了解、左だな」
ボスまでに疲弊するのは良くない。魔物が少ないルートを選べるのはいいことだ――そのはず、だったんだけど。
「なんだこの魔物の量!? これで安全な方なのか!?」
分岐で左の道を選んだ俺たちの目の前に、大量の魔物が現れた。
「ごめん、カイリ」
「アリシアのせいじゃないよ。それにしても……どうするかな」
逃げるにしたって、もう敵には見つかっている。
今から背を向けて走るのはむしろ危険。
「ナナ、アリシア! 一旦俺の後ろに下がってろ!」
俺の言葉に、二人が頷く。
「限定解除」
俺の言葉で神器が呼び出される。俺の身長くらいある大剣なのにめちゃくちゃ軽いのが、今でも違和感だった。
「うおおおおおお!」
俺は無心で大剣を振る。すると――
――ダンジョン内に響く轟音。斬撃の衝撃波によって魔物は吹き飛ばされ、息絶えた。
「カイリ、様……。すごいとは思っていましたが、これはすごすぎます……」
アリシアとナナが若干引いてない?
「そんなに強く振った覚えもないんだけど……」
見ると、配信のチャット欄がすごいスピードで流れている。
『一秒で全滅……』
『やばいって、こんなの見たことないって!』
『俺あんな魔物目の前にしたらちびるわ』
『てか、あの武器なに!?』
『凄すぎて俺と同じ世界の人間と思えねえ……』
『うおおおおおおおおおおおおおwww』
「おい最後の奴、俺の声を馬鹿にしただろ!?」
無意識で声が出ることくらいあるのに……それを草つけて煽られるとか恥ずかしすぎるだろ……っ!
なんで俺の配信には毎回煽るやつが出てくるんだ。
「まあいいや。それより早く進もうぜ。アリシア、またサーチ頼む」
「う、うん。カイリ……なんか、その……頼もしいんだね。すっごく」
なんかアリシアの様子がおかしい? 体調でも悪いのかな。
「大丈夫か? 体調悪かったらすぐに出るから早めに言ってくれよ」
「そこは大丈夫! 全然元気だから! じゃ、サーチ始めるよ」
アリシアに導かれて俺たちはダンジョンの下層に繋がる階段を見つけた。
ダンジョンは下に降りるほど強い敵が待っているはずだ。
キマイラのダンジョンは五階層になっているらしい。
「まだ序盤の階層だからそんなに強い魔物は出てこないだろうけど、さっきみたいなこともあるし、気を引き締めていこう」
ゆっくりと、俺たちは階段を降りていった。
これがダンジョン。基本的にダンジョンの形はどこも一緒だ。
「撮影機材の準備大丈夫だよ~!」
カメラがふわふわと空中を浮いている。物体を操作するスキルを持った職人が作った自動追尾型のカメラ。
配信って文化ができて一年くらいなのに便利な道具が作り出されてるの、異世界ってやっぱりすごい。
「じゃあ、入るぞ」
元いたパーティーでもダンジョンに潜ることはあったけど、先頭を歩くことはなかった。
だから一番にダンジョンに入るのは緊張する。
じめじめと湿気た空気が俺の肺を満たす。地面もぬかるんでいて気を抜くとこけてしまいそうだ。
配信の方の様子を見てみる。視聴者は思ったより多かった。そこそこ難易度が高いだけに興味を惹かれる人も多いのだろう。
『wktk』
『早くキマイラ見たいぜ』
『待ってめっちゃかわいい子いるじゃん』
『羨ま死刑』
なんか物騒なコメントが見えたな。
「すごく視聴者さん増えてる気がします……」
画面にアリシアとナナが映った瞬間、視聴者が爆増した。
いっぱい人が来てくれるのはありがたい。このままの勢いでダンジョンボスも討伐してしまいたい。
「じゃ、行こう。アリシア、サーチで周囲を確認してくれ」
ダンジョンの中は薄暗い。松明でも見える範囲が小さいから、こういう時にアリシアのスキルが役に立つ。
「今のとこ周りに敵はいないよ。でも、油断しないでね。私のサーチにかかってないだけかもしれないし」
そういえば、ナナを追いかけていた兵士たちもアリシアのサーチの入らなかった。
ああいうのも警戒しとかないとな。
「この先の分岐点、右に行くと魔物が結構いるね……本当に、すごい数。左の方は比較的安全かも」
「了解、左だな」
ボスまでに疲弊するのは良くない。魔物が少ないルートを選べるのはいいことだ――そのはず、だったんだけど。
「なんだこの魔物の量!? これで安全な方なのか!?」
分岐で左の道を選んだ俺たちの目の前に、大量の魔物が現れた。
「ごめん、カイリ」
「アリシアのせいじゃないよ。それにしても……どうするかな」
逃げるにしたって、もう敵には見つかっている。
今から背を向けて走るのはむしろ危険。
「ナナ、アリシア! 一旦俺の後ろに下がってろ!」
俺の言葉に、二人が頷く。
「限定解除」
俺の言葉で神器が呼び出される。俺の身長くらいある大剣なのにめちゃくちゃ軽いのが、今でも違和感だった。
「うおおおおおお!」
俺は無心で大剣を振る。すると――
――ダンジョン内に響く轟音。斬撃の衝撃波によって魔物は吹き飛ばされ、息絶えた。
「カイリ、様……。すごいとは思っていましたが、これはすごすぎます……」
アリシアとナナが若干引いてない?
「そんなに強く振った覚えもないんだけど……」
見ると、配信のチャット欄がすごいスピードで流れている。
『一秒で全滅……』
『やばいって、こんなの見たことないって!』
『俺あんな魔物目の前にしたらちびるわ』
『てか、あの武器なに!?』
『凄すぎて俺と同じ世界の人間と思えねえ……』
『うおおおおおおおおおおおおおwww』
「おい最後の奴、俺の声を馬鹿にしただろ!?」
無意識で声が出ることくらいあるのに……それを草つけて煽られるとか恥ずかしすぎるだろ……っ!
なんで俺の配信には毎回煽るやつが出てくるんだ。
「まあいいや。それより早く進もうぜ。アリシア、またサーチ頼む」
「う、うん。カイリ……なんか、その……頼もしいんだね。すっごく」
なんかアリシアの様子がおかしい? 体調でも悪いのかな。
「大丈夫か? 体調悪かったらすぐに出るから早めに言ってくれよ」
「そこは大丈夫! 全然元気だから! じゃ、サーチ始めるよ」
アリシアに導かれて俺たちはダンジョンの下層に繋がる階段を見つけた。
ダンジョンは下に降りるほど強い敵が待っているはずだ。
キマイラのダンジョンは五階層になっているらしい。
「まだ序盤の階層だからそんなに強い魔物は出てこないだろうけど、さっきみたいなこともあるし、気を引き締めていこう」
ゆっくりと、俺たちは階段を降りていった。
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