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第35話 「心機一転」
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俺がアリシアを連れてみんなのところに戻ると、ナナとイオリが驚く。
「カイリ……アリシアちゃん出しちゃっていいんだ」
「今回ばっかりはアリシアの力が必要だからな」
「でも……わたしは不安です……」
「あはは……やっぱりナナちゃんにもそう思われちゃうよね~。でも、安心して。私も欲求は我慢するようにするから」
俺たちの会話についてこれないシャルやカナ、ソニアの三人は目を丸くしている。
「えっと、その……ど、どうしちゃったんですか……? そんなに、危ない人、だったんですか……?」
「危ないって、私がかぁ。初めて言われたかも」
「ひぃぃぃ、ごめんなさいごめんなさい!」
カナが土下座でもしそうな勢いで謝り始める。
「カナは謝らなくていいよ。実際危ないし」
「それは、間違い無いですね」
「うんうん、イオリちゃんもビビっちまうくらいの恐ろしい相手だぜ……っ!」
アリシアの本性を知ってる人の意見は散々なもんだ。
「ただ、アリシアを出す前に、パーティーメンバーに危害を加えるなって忠告しておいたから、マシにはなってると思う」
「……まあ、どうせカイリでないと私も気持ちよくなれないしね」
「言い方ァ!」
「む、カイリとアリシアはそういう関係だったのか?」
「違う!」
シャルがむっとしてる気がする。普段は大人の余裕を出してるシャルが頬を膨らませた子供っぽい仕草をしてるのはギャップがすごい。
アリシアと一緒にいると毎回誤解生んでないか?
「って、そんな話はどうでもいいんだ。とにかく、俺が言いたいことは今んとこアリシアはそんなに危険じゃない。それと、アリシアとナナと俺の三人はアルマジール大森林に行ってくる」
「三人だけで?」
「そうだ。あんまり人数連れてっても余計な時間取られるかもだし。残りの面々は『厄災』討伐のために買い出しとかしといてくれ」
「それは良いけど~カイリはなにしに行くの?」
「新しい武器をもらいにいくんだ。それがあれば厄災も楽勝らしい」
神様は楽勝とは言ってなかったけど。まあ大体合ってる。
「そいつぁすげえや! イオリちゃんも欲しい!」
「多分一個だけじゃねえか? いや、もしかしたら百本とかあるかもだけど」
あったらあったで困るな。
「それはそうと、エリザベスはどこ行っちまったんだ? 俺がアリシアに飯渡しに行った時くらいから消えたけど」
「時間があるなら街を回ると言っていたぞ。厄災討伐が近づいてきたら戻ってくるとも言っていたな。カイリ……いや、ご主人様を随分気に入っている様子だった」
「そっか、あいつは自由すぎるな。…………って、シャル、今なんて言った!?」
「カイリのことをなんと呼ぼうか迷っていたが、やはり呼び捨てにするのは命を助けてもらった恩人に失礼だと思ってな。へり下りすぎなく、気安くない妥協点として『ご主人様』と呼ぶことにした」
「そこ本当に妥協点?」
だいぶへりくだる方に寄ってないか?
「まあ、慣れてくれ。ご主人様」
前のパーティーにいた時はお姉さん的なポジションだったのに、ご主人様とか呼ばれると……新しい扉を開いてしまいそうです。
「カイリ……アリシアちゃん出しちゃっていいんだ」
「今回ばっかりはアリシアの力が必要だからな」
「でも……わたしは不安です……」
「あはは……やっぱりナナちゃんにもそう思われちゃうよね~。でも、安心して。私も欲求は我慢するようにするから」
俺たちの会話についてこれないシャルやカナ、ソニアの三人は目を丸くしている。
「えっと、その……ど、どうしちゃったんですか……? そんなに、危ない人、だったんですか……?」
「危ないって、私がかぁ。初めて言われたかも」
「ひぃぃぃ、ごめんなさいごめんなさい!」
カナが土下座でもしそうな勢いで謝り始める。
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アリシアの本性を知ってる人の意見は散々なもんだ。
「ただ、アリシアを出す前に、パーティーメンバーに危害を加えるなって忠告しておいたから、マシにはなってると思う」
「……まあ、どうせカイリでないと私も気持ちよくなれないしね」
「言い方ァ!」
「む、カイリとアリシアはそういう関係だったのか?」
「違う!」
シャルがむっとしてる気がする。普段は大人の余裕を出してるシャルが頬を膨らませた子供っぽい仕草をしてるのはギャップがすごい。
アリシアと一緒にいると毎回誤解生んでないか?
「って、そんな話はどうでもいいんだ。とにかく、俺が言いたいことは今んとこアリシアはそんなに危険じゃない。それと、アリシアとナナと俺の三人はアルマジール大森林に行ってくる」
「三人だけで?」
「そうだ。あんまり人数連れてっても余計な時間取られるかもだし。残りの面々は『厄災』討伐のために買い出しとかしといてくれ」
「それは良いけど~カイリはなにしに行くの?」
「新しい武器をもらいにいくんだ。それがあれば厄災も楽勝らしい」
神様は楽勝とは言ってなかったけど。まあ大体合ってる。
「そいつぁすげえや! イオリちゃんも欲しい!」
「多分一個だけじゃねえか? いや、もしかしたら百本とかあるかもだけど」
あったらあったで困るな。
「それはそうと、エリザベスはどこ行っちまったんだ? 俺がアリシアに飯渡しに行った時くらいから消えたけど」
「時間があるなら街を回ると言っていたぞ。厄災討伐が近づいてきたら戻ってくるとも言っていたな。カイリ……いや、ご主人様を随分気に入っている様子だった」
「そっか、あいつは自由すぎるな。…………って、シャル、今なんて言った!?」
「カイリのことをなんと呼ぼうか迷っていたが、やはり呼び捨てにするのは命を助けてもらった恩人に失礼だと思ってな。へり下りすぎなく、気安くない妥協点として『ご主人様』と呼ぶことにした」
「そこ本当に妥協点?」
だいぶへりくだる方に寄ってないか?
「まあ、慣れてくれ。ご主人様」
前のパーティーにいた時はお姉さん的なポジションだったのに、ご主人様とか呼ばれると……新しい扉を開いてしまいそうです。
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