異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇

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第347話 散歩?

イールスは駐屯地に向かい、クラウザーとバロンの元に向かう
「イールス様、出発の準備は終わりました」
クラウザー達が笑顔で並んでいる
「クラウザーさん、無理はしなくて良いので、畑と村の復興を手伝って来て下さい… ディオルバルグ様達が待っています」
イールスが笑顔で言う
「任せて下さい! イールス様の鍛練よりも簡単です」
「え! 鍛練よりも? 本気で鍛練でもしてみる? 未熟者の半人前の本気では鍛練にもならないかな?」
「え! それは……」
クラウザーが苦笑いしている。後ろで兵士達が苦笑いしながらクラウザーの後ろ姿を睨んでいる
(隊長余計な事は言わないで下さい。 イールス様の本気の鍛練になったらポーション何本必要になるのですか? 隊長だけ鍛練して下さい… 開墾の方が何倍も楽です)

「今回の報酬はどうしたら良いのかな?」
イールスが笑顔で聞く
「一人頭ポーション3本で良いです」
クラウザーが笑顔でイールスを見ている
「え! 3本で!! 合わせても3000本? 数倍でも良いと思うけど」
イールスが考えている
「今までの報酬で充分間に合ってますから、ポーションが1番です。 冒険者になったら中々手に入らないですから…」
クラウザーが笑顔でイールスを見ている。バロンが笑っている
「明日作りに行ってくるか… 後どのぐらい残っていたかな…」
イールスが考えてニヤニヤしている

どうしようかな? 材料集めもするかな… ロイドいないから、誰を連れていくかな… バロンに3層で待機してもらい何人か一緒に待機してもらうか… 3層の魔石等で… 魔法研究院で作って貰おうかな? リシリアも暇だろうから… もう国王も文句言ってこないし、追加の報酬も用意しよう… バウルトリア様とメデル様に仕返ししてないし

ドランとベルンがイールスの笑みを見て苦笑いしている
(絶対に迷宮に材料を取りに行くと言うな… ロイドがいないから、追加の護衛は誰が… リシリア様の護衛ならファリスとローレナ… 前衛にカミューか? クレオとリシアの実力も上がっているから… 余程の事が無ければ安全か? バロン様と後で打ち合わせするか… )

イールスは駐屯地を出て歩いて冒険者ギルドの有る方向に歩いていく

兵士崩れかな? 路地裏にも子供が座っている… 避難した人と家を失った人か… 思ったより多いな… 早く領地の畑や簡易的な家を多く作らないと、治安が悪化しそうだな… 1度の施しなんかしても無意味だし… 国王は解っているのか? まだまだやることが一杯なのは… やっぱり貴族様は保身に走ったかな… 

イールスが冒険者ギルドに入ると、多くの人が掲示板を見ている
「依頼か… やった事無かったな… 買い取りも並んでいるけど…」
イールスが見渡して呟く
「おい、邪魔だ!!」
男達が入ってきてイールスを睨んでいる
「カルス、出ましょう」
ベルンがイールスの横で言うとドランが男とイールスの間に立っている

イールス達が冒険者ギルドを出て歩いていくと、少し離れた場所を男達がついてくる
「イールス様、つけられています」
ドランが苦笑いしている
「バロンに押し付けようか… このまま駐屯地の近くの人気の無い場所に行けば良いかな?」
イールスが笑みを浮かべて言うと、ベルンとドランが苦笑いしている

駐屯地の前まで到着すると、イールスが振り返り笑顔で男達をみる
「どこまでついてくるのかな? 下手くそな追跡で」
イールスが笑顔で男達を見ていると、駐屯地の入口の兵士が苦笑いして1人が報告に走っていく
「気が付いていたか? 小僧大人しくその剣と鎧を寄越せ!! 有り金も全部だ!!」
男が笑みを浮かべていうと、4人の男達が広がりながら武器を抜いている
「3対5で勝てるの? 未熟者の半人前だから余裕で勝てる気かな? この2人は結構強いよ」
「腕1本ぐらい覚悟しな!! やれ!!」
男が笑みを浮かべてイールスを睨んでいる。男達が間合いを詰めはじめる。 駐屯地から闘気をまとった兵士達が全速力で男達に向かって接近してくる
「は! 何故兵士が!! ずらかるぞ」
男が慌てて叫び、逃げようとするが、兵士達が襲い掛かり一瞬で弾き飛ばされている

「あれ? もう終わり?」
イールスが倒れている男達を見て呟く
「こいつら誰を襲撃したか解っているのか? 全員で鍛練の相手をしてやれ」
バロンが男達を見て言うと、兵士達が男達を引き摺り駐屯地に戻っていく
「騎士様は何の用かな?」
イールスが立ち尽くしている騎士を見ていると、騎士が気が付いて歩いてくると、イールスに丁寧に挨拶をしている
「イールス様、町中でつけられているのを見付けて追ってきましたが… 後で反逆罪で処分させて貰います… 引き渡して貰えますか?」
騎士が苦笑いしながらイールスを見ている
「バロン達の鍛練が終わったらね… 余罪も聞き出して厳正に処分をしてください」
イールスが笑顔で言うと、ドランとベルンが顔を見合わせている
(余罪よりも兵士達の鍛練が拷問ですが… 騎士達も気が付いていたなら、先に捕らえてほしかったな… 今のイールス様を襲えばどうなるか… 思い知って欲しいが…)

騎士達が帰っていく
「バロン、4人1組で町中を散歩するようにさせてね… クレオとリシアの安全を確保出来るようにね」
イールスが笑顔でバロンを見ている
「すぐに何組か巡回させますが… 捕らえた場合騎士に差し出しますか?」
「処分する権限無いから、騎士に押し付けて良いよ… バロン材料が無くなったら材料採取に行くから準備しておいてね」
イールスが笑顔でバロンを見ている。バロンが悟った様に頷いている
(やはり、迷宮か… 言いそうだったが… それ以前に王都の治安対策の為の巡回は騎士の仕事ですが、勝手に実施して良いのか? 後で文句を言われるか… クリストファー様に相談をしておくか… イールス様の思い付きをすぐに実行させるのだから… 復興作業や治安対策… 王家がやることを勝手にして良いのだろうか? 今更か… イールス様が好き勝手するとどうなるか思い知って貰った方がクリストファー様も動きやすいだろうから…)
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