異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇

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第348話 迷宮探索 前編

イールスは翌日準備をしてから、リシリアとリシアとクレオとカミューとローレナとファリスとベルンとドランと共に駐屯地を経由してバロンを連れて迷宮に向かい、迷宮に入る
「人が多いです」
リシリアが冒険者達を見て言う
「変な奴に絡まれない様に気を付けよう… バロンとカミュー先頭頼んだ」
イールスが冒険者を見て言う
「はい! イールス様」
カミューが笑顔でイールスを見ている
「カミュー、冒険者の時はカルス!! カルスだからね」
イールスがカミューを見て言うと、クレオとリシアがカミューに注意をしている。ファリスとローレナが顔を見合せてから微笑んでいる。バロンが苦笑いしている
(冒険者だからカルスか… 変わらないな… 今日は5層まで散歩気分なのか?)

大きな扉の前まで到着すると、扉を開けて中に入り、白いクリスタルの角の有る大きな狼が現れて、周囲に白い狼が3体現れる
「毛皮」
イールスが笑みを浮かべて剣を抜き、接近していくと、クレオとリシアとカミューが闘気をまとい、イールスを追い掛けていく

イールスは白い狼をかわしながら、剣を振り抜き、両断してクリスタルホーンウルフに接近する。周囲からグレイウルフが現れて、カミューが慌てて槍を振っている。クリスタルホーンウルフはイールスに向けて噛み付きに来るが、イールスはかわしながら剣を振り下ろし、クリスタルホーンウルフの首を切り落として、クリスタルホーンウルフは倒れながら黒い霧になっていく
「カルスさん毛皮です」
リシアとクレオがそれぞれ毛皮を持ってくる
「もう終わったの? 弱くなったのかな?」
イールスがクレオとリシアを見て言う
「カルスさんのお陰で強くなりました」
クレオが笑顔でイールスを見ている
「クレオとリシア頑張って鍛練していたからね、下賤な身の未熟者の半人前と違い才能もあるからね」
イールスが笑顔で言う
「カルスさんを目標に頑張ります」
リシアが笑顔でイールスを見ている
「もっと高い目標をもって欲しいけど… 」
イールスがリシアを見ながら言う
「カルス様、終わりました」
カミューが拾った魔石などを持ってくると、リシリア達もイールスが倒したモンスターのドロップアイテムを拾ってから集まってくる
「カルス!! 様は付けないように!」
イールスがカミューを見て言うと、リシアとクレオが笑っている
「はい! カルス……」
カミューが苦笑いしている
(イールス様、圧が強い… こだわりなのか)

2層域に入り、難なくボスまで倒して、3層域に向かい、ゴブリンを殲滅して進み大きな扉の前で休憩をとっている
「現れないです… 兄様」
リシリアが周囲を見ながら言う
「ミスリル欲しいのに」
イールスが呟く
「4層域嫌いなのに」
「魔法で殲滅して終わりにしようか… 5層域も魔法の練習場だけど」
イールスがリシリアを見て言う
「はい! 兄様」
リシリアが嬉しそうにイールスを見ている
「シャイニングやホーリー系を沢山使おうね」
「頑張ります」
リシリアが笑顔で言うと、クレオとリシアが顔を見合せている
(ここから、出番はドロップアイテム拾い係りかな?)

大きな扉を開けて中に入り、ゴブリンキングが現れると、イールスが闘気をまとい接近して剣を振り抜き、上下に別れながら黒い霧になって消えていく
「雑魚だな… こんなに弱かったかな」
イールスが興味無さそうに呟く
「カルスさんも鍛錬してかなり強くなったと思います」
リシアが笑顔でイールスを見ている。ドランとベルンが笑顔でリシアを見ている
「そうかな? そんなに強くなってないよ」
イールスが笑顔で言う
「私達の英雄様ですから、英雄の未熟者の半人前です」
リシアが笑顔で言う
「そうだね、未熟者の半人前でも少し強くなったのかな? 次はアンデット魔法で消し飛ばすよ」
イールスが笑顔で言うと、ドランとベルンがリシアを見てニコッとする
(英雄の未熟者の半人前… 達人と認めさせた!! リシアうまいぞ!! 偉い偉い!言い回しで認めさせるとは… 見習うぞ)

4層域向かい、スケルトンの集団を見付ける
「シャイニングフィールド」
イールスが魔法を使い、無数の光の粒が吹き荒れ、スケルトンに当たりスケルトンが穴だらけになりながら倒れ、黒い霧になっていく

イールスは魔法を維持したまま歩き始め、次々とスケルトンやゴーストを黒い霧に変えている
「兄様、独り占めですか? もうボスの扉ですけど」
リシリアがイールスを見て言う
「おかしいな… 1匹も耐えられないなんて… このまま5層域で魔法の練習をしようか… ポーションの材料も集めないといけないし」
イールスが笑顔で言う
「兄様、頑張ります」
リシリアが笑顔でイールスを見ている。バロンが頭を押さえている
(ここは4層域だが… もうイールス様だけで余裕なのでは… アイテム拾いが役目になっているような… イールス様が強くなりすぎてモンスターが弱く見えてしまう)

大きな扉を開けて中に入り、ワインドキングが現れる
「シャイニングボール」
リシリアが魔法を放ち、大きな光の玉がワインドキングに触れて、衝撃波と閃光が周囲を包み込み、地面に何か落ちる音がして、光が収まっていく
「倒せたかな」
イールスが周囲を見て魔晶石や魔石等を見て言い、周囲を警戒しながら近付き、拾っている
「この魔法の鞄は… ファリスさん持っていて下さい」
イールスがファリスを見て言い、差し出している
「え! よろしいのですか… 」
ファリスが躊躇したように言う
「カルスさんの判断は絶対です」
リシアが笑顔で言う
「拒否権が無いからな… ファリスが持っていてくれたら、何か有った時の物資を持っていて欲しいが」
バロンが考えながら言い、ファリスが恐る恐る受け取っている
(こんな高価な物を預かって良いのでしょうか? イールス様が太っ腹でも、後で誰かに相談を… もしかして相談も出来ないのですか? 全員ここにいますから…)
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