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第20話 初めての迷宮探索

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イールスは、いつものように警備担当の元に向かい、訓練を始める
「イールス、話が有る」
アーセリオドールがやってくると、真剣な面持ちで言う

「アーセリオドール様、おはようございます」
「イールス、1度迷宮に潜ってみたいか?」
「え!! 迷宮ですか? 是非挑戦したいですが、冒険者登録が必要になります」
真剣に考えながら言うと、警備担当達がほほえみながら見ている
「冒険者ギルドなら、偽名で登録も可能だ!! 実戦経験や社会常識も必要だろう」
 アーセリオドールが真剣に言うと、イールスに詳しく説明をしている

このチャンスいかさないと! 冒険者としての第1歩になる

翌日イールスは、迷宮に向かう準備をして、護衛達の所に向かう
「イールス様、ポーション等は全て準備完了です」
護衛の3人が真剣に言い、何が準備出来ているか説明を始める

「今日はよろしくお願いします、足手まといにならないように、頑張ります」
「イールス様全力で護衛します」
護衛が真剣に言い、イールスを見ている
「生きて帰る事が最優先です。もし、至らない事が有れば、遠慮無く言ってください」
イールスが真剣に言うと、冒険者ギルドに歩いて向かう事にする

冒険者ギルドに到着すると、中にカウンターが別れていて、多くの冒険者が居る。壁には、依頼書を貼った掲示板がある
「冒険者登録は、どちらですか?」
カウンターの髪の長い女性に聞く
「あちらのカウンターでお願いします」
女性が微笑みながら言うと、イールスは、案内されたカウンターに向かう

「初めてですか? こちらの申請書に記入してください」
女性が真剣に言うと、用紙に記入を始める

名前は…偽名で良いのだから…カルス
出身は…王都内で良いのかな?

「記入できましたか? 登録してきますので、その間に冒険者について説明をします」
女性が真剣に説明を始め、イールスは真剣に聞いている
「最後ですが、パーティーは、必ず登録してください。何か有った時、取り調べが出来ます」
「ありがとうございます。無理しないように頑張ります」
「カルスさん、こちらがギルドカードになります。 Hクラスからなので、2つ上の依頼まで受けれます」
受付の女性が微笑みながら言うと、イールスは、ギルドカードを受け取り、冒険者ギルドを出る

「登録完了ですね、早速迷宮で訓練です」
護衛が笑顔で言うと、迷宮に向かい歩いていく
「迷宮で訓練は、時々していたのですか?」
「ここ最近は、迷宮鍛練は、控えていました…今日は楽しみにしています」
護衛達が笑顔で迷宮について、話している

迷宮に到着すると、ギルドカードを見せて、中に入る
「あれがモンスター」
一角ウサギを見付けて呟くと、護衛が盾を構える
「イールス様、無茶はしないで下さい」
護衛が警戒しながら言うと、イールスは、回り込むように走り、一角ウサギがイールス目掛けて突きにくる。

イールスが一角ウサギをかわして、剣を叩きつけると、一角ウサギが黒い煙になって消えていく

「イールス様お見事です。 魔石を拾って次を探しましょう」
護衛が笑顔で言う
「イールス様ではなく、カルスと呼んで下さい」
「え! あっ!! 申し訳ありません! カルス様」
護衛が慌てて頭を下げる
「カルス!! 様つけは無しでお願いします」
「え!! どうしたら?」
護衛が苦笑いして、他の護衛達が顔を見合わせている
「様つけして、狙われたら、責任取ってください! それが嫌なら呼び捨てにして下さい」
「畏まりました、カルス」
護衛が真剣に言うと、次のモンスターを探して、歩き回る

一角ウサギに遭遇すると、警戒しながら接近して、一角ウサギが突進してくる。イールスは、かわしながら、剣を叩き付けて、一角ウサギの胴体に深々と斬り、一角ウサギは、黒い煙をあげながら、地面に横たわる。直ぐに、イールスが剣を突き立て、黒い煙になって消えていく
「カルス危ない!!」
護衛が慌てて叫び、盾を構えて、突進してきた、角ウサギとイールスの間に入り、一角ウサギを盾で弾き、もう1人の護衛が剣で突き、黒い煙になって消える

「1人だったら、死んでました…」
真剣に護衛を見ながら言う
「そうですか? 声を掛ける前に、反応していました、恐らくかわせたと思います」
護衛が真剣な面持ちで言い、周囲を警戒している
「まだまだ未熟です、確実に倒せるように頑張ります」
護衛達がイールスを見て微笑んでいる

その後も歩き回りながら、1層モンスターを倒して周り、迷宮を出る事にする

「カルス、この魔石を冒険者ギルドで買い取って貰えば、今日の鍛練は終わりです」
護衛が真剣に言うと、冒険者ギルドに向かい、買い取りカウンターに並ぶ

「買い取りをお願いします」
イールスが箱に魔石を入れて言うと、職員が鑑定を初める
「1層の魔石欠片は、1個銅貨5枚なので、20個で小銀貨1枚です」
職員が言いながら、硬貨をカウンターに置く
「ありがとうございます」
イールスが硬貨を受け取り、冒険者ギルドを出る

屋敷に話をしながら向かう
「いつもは、報酬はどうしているのですか?」
「鍛練時は、全員で分けるか溜めてから護衛全員で使います」
「この硬貨使ってください」
笑顔で硬貨を差し出すと、護衛達が驚いている
「この硬貨を受け取る訳には…」
護衛達が驚きながら説明を始める

護衛だから、勝手に別けたらダメなのか…ヘルクドール様に許可を貰わないと…

屋敷に到着すると、イールスは、アーセリオドールに会いに向かう
「アーセリオドール様、ただいま帰りました」
「無事に帰ったか、成果は有ったのか?」
アーセリオドールがイールスを真剣に見て言うと、護衛達を見ている
「油断もせず、無傷で20匹倒して帰って来ました。」
護衛が真剣に迷宮内の出来事を説明する
「アーセリオドール様、魔石の買取り代金ですが、護衛達で別けて貰っても良いですか? 」
硬貨を出して言うと、護衛達が驚いている
「護衛としての仕事ですので、受け取る訳には…」
護衛が真剣に説明を始め、アーセリオドールが考え込んでいる
(イールスが管理するのが良いが…イールスは受け取らないか?)
「御父様に相談しておく」
アーセリオドールが真剣に言うと、硬貨を受け取り、イールスが出ていく

「イールスの護衛は大変だったか?」
イールスが出ていくと、ヘルクドールが部屋に入ってきて聞く
「全く…無理も1つもしませんでした。 1人で迷宮は無理としても、実力が有ります。 鍛練を続けたら、相当な実力者になります」
 護衛が真剣に説明を始める
「これからも護衛するように…屋敷で訓練しても、もう限界だろう…」
ヘルクドールが真剣に言う
「この硬貨は、管理して必要に応じて使うように…イールスの性格だから、自分の為に使わないだろう…イールスの性格だから仕方無い!」
アーセリオドールが真剣に言うと、硬貨を手渡す
「イールス様が必要と言われた時の為に、貯めておきます」
護衛が驚きながら受け取ると、ヘルクドールが溜め息をしている
「イールスは、優秀でも、過小評価する」
ヘルクドールが呟き、護衛達が失笑している
「本当に冒険者にするのは勿体無い…ロイホールも見習って欲しい」
アーセリオドールが呟き、ヘルクドールが溜め息をしているのを、護衛達が見ている
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