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第34話 王立学院歓迎パーティー 後編
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女性陣の質問責めに答え続けていると、女性達が歩いてくる
「何の集まりですの?」
先頭の女性が微笑みながら言う
誰だろう? 後ろにあんなに人がいると、かなり有名なのかな?似ている…
「え! アルデゼンス様、お久し振りです」
クレーシアが慌てて挨拶をすると、アリシナ達も慌てて挨拶をしている
「御初にお目にかかります。イールスと申します」
慌てて挨拶をする
「そうですか…イールスですか…覚えておきましょう」
アルデゼンスが笑顔で言う
(聞いた事、有ったような…どこの家だったか)
「覚えて頂けたら、光栄に思います」
頭を下げながら言うと、アルデゼンスが満足そうに笑みを浮かべている
「イールスは、どこの家の者ですか?」
「下賤な身ですので、家柄を申し上げるのは、控えています。 卒業したら、冒険者になって家を出ます」
慌てて言う
「下賤? まぁ良いですわ」
アルデゼンスが笑みを浮かべて言うと、周囲の女性陣を一瞥してから、歩いていく
「イールス様は、堂々としてます…アルデゼンス様に対しても、変わらないのは、イールス様だけです」
クレーシアがイールスを見て言う
「アルデゼンス様の事は知らないので、どのようなお方ですか?」
「え! うそ!! あ! イールス様でしたね…アールストリア公爵家の公爵令嬢様です。確か1つ上の学年で、近付きたくても、近付けない家柄です」
クレーシアが、丁寧に説明しながら教えてくれる
「アールストリア公爵家ですか? それで沢山人を連れて歩いていたのですね」
歩いていくアルデゼンスを見て言う
「何故ワザワザ、こちらまで挨拶に来たのでしょうか?」
アリシナが不思議そうに聞く
「おそらく、人が多かったからですね…エリーゼマリーナ様も来ましたので、見に来たのですね」
クレーシアが少し心配そうに言う
(自覚が足りなすぎる!! 噂のイールス様と話したい人が多過ぎて、人気が有るのに…それに多くの令嬢が集まって、話している場所は、会場内でエリーゼマリーナ様とアルデゼンス様とイールス様だけです!!)
その後も、次々と女性達が近付いてきて、イールスが挨拶をしている
「あっ! いつの間にか、こんなに集まっている」
アリシナが集まった、女性達を見て呟く
「上級生もきっかけ作りに、集まっていますね…家柄が解らないのに、こんなに集まるなんて…イールス様は凄いです」
クレーシアが50人近く集まっている女性達を見て言う
(興味本位? イールス様が主催のパーティーしたら、どれだけの人が集まるのでしょうか?)
「イールス様も1人1人挨拶をしているから…疲れていそう」
アリシナが心配そうに見てから、不安そうにしている
(どうしましょう…イールス様を取られないようにしないと… あの人なんて凄い美人…あの人は、スタイルが凄い…あの人は、有名な子爵家の…)
「イールス様、忙しすぎます…全員なんて覚えられません」
フレシカがイールスを見ながら呟き、考え込んでいる
(レズムード伯爵家の次男何て知られたら、大変な騒ぎになりそう…)
「少し所用に行ってきます」
イールスが最後の人と挨拶をすると、会場を出ていき、アリシナとクレーシアとフレシカが後を追う
イールスが会場に戻ろうとする
「イールス様疲れてないですか?」
アリシナが心配そうに聞く
「少し疲れました…顔と名前を覚えられません」
苦笑いして言う
「イールス様、全員に丁寧な挨拶を続けたら、時間がいくら有っても、足りなくなりますよ」
クレーシアが、イールスを見詰めながら言う
「イールス様は優しすぎます。 少しはパーティーを楽しんでください」
フレシカが心配そうに言う
「おい、お前! 女が近付いてくるからって、いい気になっているなよ!!」
男達が集まり、睨んでいる
「何を言われているのですか?」
クレーシアが睨みながら言うと、フレシカも睨んでいる
「女に守られる、度胸無しの小僧か!! 女が集まっているからって、いい気になって!!」
男が怒鳴ると、男達が笑っている
「なるべく会場の端で、目立たないようにしたいのですが、女性が近付かないように、言って貰えますか? 」
頭を下げながら言う
面倒になりそう…目立ちたく無いのに…
「は? 何を貴様!!」
男が驚いて怒鳴る
「あ!! それが良いです!! お願いします」
クレーシアが笑顔で言う
「イールス様とゆっくり話せます」
アリシナが笑顔で言う
「お願いできますか? あんなに集まったら、色んな人に恨まれそうで…お願いします」
フレシカが、男を見て頼み込み始めると、男がどうしたら良いか、解らず苦笑いして、後退りしている
「フレシカ様、そんなに頼んでも…申し訳ないので…勝手な事を申し上げて、大変申し訳ありません」
慌てて頭を下げると、男達が驚いて、顔を見合わせている
「え! そうか…えーと、気をつけるように…」
男が苦笑いして言うと、男達が立ち去っていき、フレシカが微笑みながら見送っている
イールスが会場に戻ると、会場の端に用意してある、飲み物と食べ物を食べに向かう
「あのー…御一緒しても良いですか?」
女性が言う
「同じクラスでしたよね?」
「はい! イールス様、前々から話したいと思っていました」
女性が笑顔で言う
「アリシナ様とフレシカ様と仲良くしてくれますか?」
「はい! イールス様…アリシナ様とフレシカ様とは、前々から仲良しなのですか?」
女性が、アリシナを気にしながら聞くと、イールスが出会いの事を説明をして、周囲に女性達が集まり、聞き耳をたてている
「イールス様、アリシナ様とお付き合いを?」
女性がイールスを見詰めながら聞く
「下賤な身ですので、恐れ多いです。卒業したら、冒険者をするつもりなので、お付き合いなど大変申し訳ないと思います」
頭を下げながら言うと、アリシナが、少し残念そうな顔をしている
「何故冒険者などに? 」
女性が驚いている
「下賤な身ですので、育てて頂いている家に、迷惑をかけたくないです…それに冒険者しながら、旅に出たいと思います」
「え! 何故王立学院に入ったのですか?」
女性が驚いている
「王立学院に通わないと、鍛練をさせてくれないので…休みの日に鍛練をさせて貰う約束で、仕方なく通う事にしました」
考えながら言うと、女性が驚いている
(王立学院に簡単に入れないのに…冒険者になる為に入るなんて…デタラメ過ぎる)
「イールス様は、本当に優しく、素晴らしい人です。絶対に凄い冒険者になります」
アリシナが笑顔で言う
「イールス様は変わっていますが…話していても楽しくて、凄く優しくて、凄く強いです」
クレーシアが微笑みながら言う
「アリシナ様、クレーシア様お褒め感謝します」
頭を下げながら言う
「…イールス様…」
女性が呟くと、周囲の女性達が興味深そうに見ている
「何の集まりですの?」
先頭の女性が微笑みながら言う
誰だろう? 後ろにあんなに人がいると、かなり有名なのかな?似ている…
「え! アルデゼンス様、お久し振りです」
クレーシアが慌てて挨拶をすると、アリシナ達も慌てて挨拶をしている
「御初にお目にかかります。イールスと申します」
慌てて挨拶をする
「そうですか…イールスですか…覚えておきましょう」
アルデゼンスが笑顔で言う
(聞いた事、有ったような…どこの家だったか)
「覚えて頂けたら、光栄に思います」
頭を下げながら言うと、アルデゼンスが満足そうに笑みを浮かべている
「イールスは、どこの家の者ですか?」
「下賤な身ですので、家柄を申し上げるのは、控えています。 卒業したら、冒険者になって家を出ます」
慌てて言う
「下賤? まぁ良いですわ」
アルデゼンスが笑みを浮かべて言うと、周囲の女性陣を一瞥してから、歩いていく
「イールス様は、堂々としてます…アルデゼンス様に対しても、変わらないのは、イールス様だけです」
クレーシアがイールスを見て言う
「アルデゼンス様の事は知らないので、どのようなお方ですか?」
「え! うそ!! あ! イールス様でしたね…アールストリア公爵家の公爵令嬢様です。確か1つ上の学年で、近付きたくても、近付けない家柄です」
クレーシアが、丁寧に説明しながら教えてくれる
「アールストリア公爵家ですか? それで沢山人を連れて歩いていたのですね」
歩いていくアルデゼンスを見て言う
「何故ワザワザ、こちらまで挨拶に来たのでしょうか?」
アリシナが不思議そうに聞く
「おそらく、人が多かったからですね…エリーゼマリーナ様も来ましたので、見に来たのですね」
クレーシアが少し心配そうに言う
(自覚が足りなすぎる!! 噂のイールス様と話したい人が多過ぎて、人気が有るのに…それに多くの令嬢が集まって、話している場所は、会場内でエリーゼマリーナ様とアルデゼンス様とイールス様だけです!!)
その後も、次々と女性達が近付いてきて、イールスが挨拶をしている
「あっ! いつの間にか、こんなに集まっている」
アリシナが集まった、女性達を見て呟く
「上級生もきっかけ作りに、集まっていますね…家柄が解らないのに、こんなに集まるなんて…イールス様は凄いです」
クレーシアが50人近く集まっている女性達を見て言う
(興味本位? イールス様が主催のパーティーしたら、どれだけの人が集まるのでしょうか?)
「イールス様も1人1人挨拶をしているから…疲れていそう」
アリシナが心配そうに見てから、不安そうにしている
(どうしましょう…イールス様を取られないようにしないと… あの人なんて凄い美人…あの人は、スタイルが凄い…あの人は、有名な子爵家の…)
「イールス様、忙しすぎます…全員なんて覚えられません」
フレシカがイールスを見ながら呟き、考え込んでいる
(レズムード伯爵家の次男何て知られたら、大変な騒ぎになりそう…)
「少し所用に行ってきます」
イールスが最後の人と挨拶をすると、会場を出ていき、アリシナとクレーシアとフレシカが後を追う
イールスが会場に戻ろうとする
「イールス様疲れてないですか?」
アリシナが心配そうに聞く
「少し疲れました…顔と名前を覚えられません」
苦笑いして言う
「イールス様、全員に丁寧な挨拶を続けたら、時間がいくら有っても、足りなくなりますよ」
クレーシアが、イールスを見詰めながら言う
「イールス様は優しすぎます。 少しはパーティーを楽しんでください」
フレシカが心配そうに言う
「おい、お前! 女が近付いてくるからって、いい気になっているなよ!!」
男達が集まり、睨んでいる
「何を言われているのですか?」
クレーシアが睨みながら言うと、フレシカも睨んでいる
「女に守られる、度胸無しの小僧か!! 女が集まっているからって、いい気になって!!」
男が怒鳴ると、男達が笑っている
「なるべく会場の端で、目立たないようにしたいのですが、女性が近付かないように、言って貰えますか? 」
頭を下げながら言う
面倒になりそう…目立ちたく無いのに…
「は? 何を貴様!!」
男が驚いて怒鳴る
「あ!! それが良いです!! お願いします」
クレーシアが笑顔で言う
「イールス様とゆっくり話せます」
アリシナが笑顔で言う
「お願いできますか? あんなに集まったら、色んな人に恨まれそうで…お願いします」
フレシカが、男を見て頼み込み始めると、男がどうしたら良いか、解らず苦笑いして、後退りしている
「フレシカ様、そんなに頼んでも…申し訳ないので…勝手な事を申し上げて、大変申し訳ありません」
慌てて頭を下げると、男達が驚いて、顔を見合わせている
「え! そうか…えーと、気をつけるように…」
男が苦笑いして言うと、男達が立ち去っていき、フレシカが微笑みながら見送っている
イールスが会場に戻ると、会場の端に用意してある、飲み物と食べ物を食べに向かう
「あのー…御一緒しても良いですか?」
女性が言う
「同じクラスでしたよね?」
「はい! イールス様、前々から話したいと思っていました」
女性が笑顔で言う
「アリシナ様とフレシカ様と仲良くしてくれますか?」
「はい! イールス様…アリシナ様とフレシカ様とは、前々から仲良しなのですか?」
女性が、アリシナを気にしながら聞くと、イールスが出会いの事を説明をして、周囲に女性達が集まり、聞き耳をたてている
「イールス様、アリシナ様とお付き合いを?」
女性がイールスを見詰めながら聞く
「下賤な身ですので、恐れ多いです。卒業したら、冒険者をするつもりなので、お付き合いなど大変申し訳ないと思います」
頭を下げながら言うと、アリシナが、少し残念そうな顔をしている
「何故冒険者などに? 」
女性が驚いている
「下賤な身ですので、育てて頂いている家に、迷惑をかけたくないです…それに冒険者しながら、旅に出たいと思います」
「え! 何故王立学院に入ったのですか?」
女性が驚いている
「王立学院に通わないと、鍛練をさせてくれないので…休みの日に鍛練をさせて貰う約束で、仕方なく通う事にしました」
考えながら言うと、女性が驚いている
(王立学院に簡単に入れないのに…冒険者になる為に入るなんて…デタラメ過ぎる)
「イールス様は、本当に優しく、素晴らしい人です。絶対に凄い冒険者になります」
アリシナが笑顔で言う
「イールス様は変わっていますが…話していても楽しくて、凄く優しくて、凄く強いです」
クレーシアが微笑みながら言う
「アリシナ様、クレーシア様お褒め感謝します」
頭を下げながら言う
「…イールス様…」
女性が呟くと、周囲の女性達が興味深そうに見ている
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