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第300話 ユリアリースと密談?
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イールスは王城に向かい、騎士の案内で部屋に入る
「イールス様!! 寂しかったです!! イールス様のお陰で王都の復興が進んでいます」
ユリアリースが満面の笑顔でイールスの方に近付いてくると、ミネルバが呆れたようにユリアリースを見ている
「ユリアリース女王陛下、本日は御尊顔を拝見できて本当に光栄に思います」
イールスが丁寧に挨拶を始めている。ユリアリースがイールスに近付き笑顔で話し始めている
「ユリアリース様、そろそろ本題に… 時間が無いのですから」
ミネルバがしばらく様子を見てから言う
「ミネルバ、良い所なのに邪魔しないで」
ユリアリースがミネルバを見て言う
「ユリアリース様、余り時間が無いので本日の御用向きを教えて貰いたいと思います」
イールスが頭を下げながら言うと、ミネルバが紙の束を持ってきて、イールスが読み始める
予想よりも復興が早いのか? これなら移民政策も開始可能かな? 公爵家の牽制も… 予想よりも多くやってないか? やっぱり貴族様はえげつない事もするのか… 子爵家も財政難に陥っていそうだな… 開戦を前提に好き放題の要求をして暴発させるつもりか?
イールスが紙の束を真剣に読んでいると、ユリアリースが笑顔でイールスを見詰めている
「イールス様、どうですか? 重臣達も喜んで協力しています」
ユリアリースが笑顔で言う
「対公爵家と復興は良いと思いますが、処分の内容が解りません」
イールスが考えながら言う
「こちらです」
ミネルバが紙の束を差し出してイールスが読みながら、ユリアリースが説明している
「クラントレーゼン子爵家の対応については、少し変更をした方が良いと思いますが…」
イールスが考えながらユリアリースを見る
「え? 何故ですか? 家を継いで終わりでは無いのですか?」
ユリアリースが驚いたようにイールスを見ている
「まずは、元子爵は虚偽報告や伯爵家乗っ取り計画に暗殺未遂に領地放棄の容疑があり、処分を元子爵に追わせても無理があります。 1度クラントレーゼン子爵家の取り潰しを宣言した方が良いと思います。 その後、フレーシア様とフロック様に子爵位と領地を与える方が良いと思います。 相続ではなく、ゴブリンとの戦いの褒美としてです」
イールスが説明している
「何故ですか? 回りくどい事をするのですか?」
「1つ目は子爵家の借金を帳消しに出来ます。 2つ目は、フレーシア様とフロック様以外に継承権が無いのを公表する為です。 3つ目は褒美を少なくする為です」
イールスが笑顔で説明している
「褒美が少なくなるのですか?」
「今回のゴブリン討伐で手柄をあげているのは、ほとんどいません… 伯爵家も軍を動かしていますが、戦わせてないので、多くの褒美を与える必要はありませんが、伯爵家は籠城と言う下策で混乱を与えた責任を取らせる方向です。しかし、軍を興しゴブリン討伐に協力した事に対して、伯爵家の領地と地位はそのままにして、更に騎士爵を1つ与えるだけに納めたいです。 フレーシア様とフロック様は軍を興して多くの兵士が戦い、伯爵家よりも戦功をあげていますので、本来なら多くの褒美が必要です。 しかし、子爵の行いによって没収された領地を与えられたなら、それも褒美です。 それも借金帳消しなら凄い喜ぶと思います… 相続ではないので、元子爵や親類の借金を払う必要もありません」
イールスが笑顔で説明している
「イールス様の言う通りにします」
ユリアリースが笑顔でイールスを見ている
「ユリアリース様、言いなりは良くないと思います」
ミネルバが慌てて言う
「イールス様が正しいです!! ミネルバ黙っていて下さい!!」
ユリアリースとミネルバが言い合いをしている
ユリアリースとミネルバの言い合いが終わり、次々と質問をイールスが答えている
「クライベルトン子爵家はどうしますか?」
ユリアリースが考えながら聞く
「男爵家の領地を与えて良いと思います。 面倒な騎士爵家に牽制も必要です」
「騎士爵家の?」
「伯爵家の分家ですが、かなり面倒です。 子爵家が没落したのは、騎士爵家の所為です。 男爵領を子爵家が併合すれば、伯爵家つながる街道が作れるので、騎士爵家は焦るでしょう… 子爵様は結構良い人です。 それにノートン様は今回の最大の功労者です…」
イールスが笑顔で説明している
「イールス様、周辺が文句を言い始めると思いますが…」
ミネルバが困惑したように言う
「今回、早く軍を編成して合流したのはクライベルトン子爵家と2つの騎士爵家です。 それ以外に今回軍を興した家がありましたか? 最終的に伯爵家と数家が軍を編成しただけです。 それ以外の家に文句言えません… 軍を興さなかった家には上納金を増やしても良いです………」
イールスが笑顔で言う
「軍を興さなかった家々には、褒美は与えません!! イールス様に逆らう人も全部潰します」
ユリアリースが笑顔で言うと、ミネルバが頭を押さえている
(イールス様の考えは間違いが無いですが… 貴族は面倒な人が多いのを忘れてないですか… もしかして何か見落としているのですか? ………ユリアリース様なら… 言いなりで貴族達を追い詰めるつもりですか?)
「イールスの書は何ですか?」
イールスがユリアリースを見て聞く
「え! イールスの書… ごめんなさい!! お母様に見付かって… 全部読まれてしまいました……」
ユリアリースが慌てて頭を下げている
「その所為で面倒になりそうです」
「え! ………どうしましょう…」
ユリアリースが涙目になっている
「協力的にはなってますが… 領地は受け取らないです」
イールスがユリアリースを微笑みながら見ている
「え! 領地の件は… 将来の事です…」
ユリアリースが小声になりながら呟いている
(将来、イールス様との子に与える領地ですけど… イールス様を追いかけて国を出ても… いつか子供が領地を与えて… 老いたら隠居を2人で過ごすための…)
ユリアリースの妄想が始まると、ミネルバが察したように頭を押さえている
(ユリアリース様の妄想が読み取れます… やっぱり変わってもだらしないユリアリース様が時々出てきます…)
「イールス様!! 寂しかったです!! イールス様のお陰で王都の復興が進んでいます」
ユリアリースが満面の笑顔でイールスの方に近付いてくると、ミネルバが呆れたようにユリアリースを見ている
「ユリアリース女王陛下、本日は御尊顔を拝見できて本当に光栄に思います」
イールスが丁寧に挨拶を始めている。ユリアリースがイールスに近付き笑顔で話し始めている
「ユリアリース様、そろそろ本題に… 時間が無いのですから」
ミネルバがしばらく様子を見てから言う
「ミネルバ、良い所なのに邪魔しないで」
ユリアリースがミネルバを見て言う
「ユリアリース様、余り時間が無いので本日の御用向きを教えて貰いたいと思います」
イールスが頭を下げながら言うと、ミネルバが紙の束を持ってきて、イールスが読み始める
予想よりも復興が早いのか? これなら移民政策も開始可能かな? 公爵家の牽制も… 予想よりも多くやってないか? やっぱり貴族様はえげつない事もするのか… 子爵家も財政難に陥っていそうだな… 開戦を前提に好き放題の要求をして暴発させるつもりか?
イールスが紙の束を真剣に読んでいると、ユリアリースが笑顔でイールスを見詰めている
「イールス様、どうですか? 重臣達も喜んで協力しています」
ユリアリースが笑顔で言う
「対公爵家と復興は良いと思いますが、処分の内容が解りません」
イールスが考えながら言う
「こちらです」
ミネルバが紙の束を差し出してイールスが読みながら、ユリアリースが説明している
「クラントレーゼン子爵家の対応については、少し変更をした方が良いと思いますが…」
イールスが考えながらユリアリースを見る
「え? 何故ですか? 家を継いで終わりでは無いのですか?」
ユリアリースが驚いたようにイールスを見ている
「まずは、元子爵は虚偽報告や伯爵家乗っ取り計画に暗殺未遂に領地放棄の容疑があり、処分を元子爵に追わせても無理があります。 1度クラントレーゼン子爵家の取り潰しを宣言した方が良いと思います。 その後、フレーシア様とフロック様に子爵位と領地を与える方が良いと思います。 相続ではなく、ゴブリンとの戦いの褒美としてです」
イールスが説明している
「何故ですか? 回りくどい事をするのですか?」
「1つ目は子爵家の借金を帳消しに出来ます。 2つ目は、フレーシア様とフロック様以外に継承権が無いのを公表する為です。 3つ目は褒美を少なくする為です」
イールスが笑顔で説明している
「褒美が少なくなるのですか?」
「今回のゴブリン討伐で手柄をあげているのは、ほとんどいません… 伯爵家も軍を動かしていますが、戦わせてないので、多くの褒美を与える必要はありませんが、伯爵家は籠城と言う下策で混乱を与えた責任を取らせる方向です。しかし、軍を興しゴブリン討伐に協力した事に対して、伯爵家の領地と地位はそのままにして、更に騎士爵を1つ与えるだけに納めたいです。 フレーシア様とフロック様は軍を興して多くの兵士が戦い、伯爵家よりも戦功をあげていますので、本来なら多くの褒美が必要です。 しかし、子爵の行いによって没収された領地を与えられたなら、それも褒美です。 それも借金帳消しなら凄い喜ぶと思います… 相続ではないので、元子爵や親類の借金を払う必要もありません」
イールスが笑顔で説明している
「イールス様の言う通りにします」
ユリアリースが笑顔でイールスを見ている
「ユリアリース様、言いなりは良くないと思います」
ミネルバが慌てて言う
「イールス様が正しいです!! ミネルバ黙っていて下さい!!」
ユリアリースとミネルバが言い合いをしている
ユリアリースとミネルバの言い合いが終わり、次々と質問をイールスが答えている
「クライベルトン子爵家はどうしますか?」
ユリアリースが考えながら聞く
「男爵家の領地を与えて良いと思います。 面倒な騎士爵家に牽制も必要です」
「騎士爵家の?」
「伯爵家の分家ですが、かなり面倒です。 子爵家が没落したのは、騎士爵家の所為です。 男爵領を子爵家が併合すれば、伯爵家つながる街道が作れるので、騎士爵家は焦るでしょう… 子爵様は結構良い人です。 それにノートン様は今回の最大の功労者です…」
イールスが笑顔で説明している
「イールス様、周辺が文句を言い始めると思いますが…」
ミネルバが困惑したように言う
「今回、早く軍を編成して合流したのはクライベルトン子爵家と2つの騎士爵家です。 それ以外に今回軍を興した家がありましたか? 最終的に伯爵家と数家が軍を編成しただけです。 それ以外の家に文句言えません… 軍を興さなかった家には上納金を増やしても良いです………」
イールスが笑顔で言う
「軍を興さなかった家々には、褒美は与えません!! イールス様に逆らう人も全部潰します」
ユリアリースが笑顔で言うと、ミネルバが頭を押さえている
(イールス様の考えは間違いが無いですが… 貴族は面倒な人が多いのを忘れてないですか… もしかして何か見落としているのですか? ………ユリアリース様なら… 言いなりで貴族達を追い詰めるつもりですか?)
「イールスの書は何ですか?」
イールスがユリアリースを見て聞く
「え! イールスの書… ごめんなさい!! お母様に見付かって… 全部読まれてしまいました……」
ユリアリースが慌てて頭を下げている
「その所為で面倒になりそうです」
「え! ………どうしましょう…」
ユリアリースが涙目になっている
「協力的にはなってますが… 領地は受け取らないです」
イールスがユリアリースを微笑みながら見ている
「え! 領地の件は… 将来の事です…」
ユリアリースが小声になりながら呟いている
(将来、イールス様との子に与える領地ですけど… イールス様を追いかけて国を出ても… いつか子供が領地を与えて… 老いたら隠居を2人で過ごすための…)
ユリアリースの妄想が始まると、ミネルバが察したように頭を押さえている
(ユリアリース様の妄想が読み取れます… やっぱり変わってもだらしないユリアリース様が時々出てきます…)
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