亡国の王太子は魔法使いを目指して冒険者をします

桂崇

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第1章 序章 村生活

第4話 職員の不正 前編

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バガルス達が隣村まで向かい、村長と荷馬車を連れて戻ってくると、タイガーを荷馬車に乗せて、アリトアとファルク達も荷馬車に乗って町に向かって進んでいった

「ファル、何しているの? 魔力制御出来るのですか?」
アリトアが横に座る、ファルクの様子を見て驚きながら言う
「御母様からいつもするように言われていました」
「御母様から? 御母様魔法使いだったのですね… 魔法は使えるのですか?」
「魔法を教わる前に亡くなったので…」
ファルクが残念そうに説明している
「それなら少しなら野営の時に教えますね… 楽しみです」
アリトアが笑顔で嬉しそうにファルクを見ている

魔法を教えてくれるのですか? 本当に教えてくれるの? アリトアさん本当に優しい… いつか恩を返せるかな…

途中野営してから町に到着した。簡易的な門でバガルス達が説明をしてから、町中に入り建物の前に到着すると、バガルスが中に入っていき、女性を連れて戻ってくる
「間違いなくタイガー… 討伐は確認しました。 解体は依頼しますか?」
職員が微笑みながら言う
「頼む」
「裏に回り、タイガーを下ろして下さい」
職員が微笑みながら言うと、建物の裏の門から入って、職員の指示通りタイガーを下ろして、村長はお礼を言いながら帰っていく

冒険者ギルドの中に戻り、カウンターに向かう
「バガルスさん、その子は?」
職員がファルクを見ている
「村から冒険者になる為に連れてきた… 冒険者登録頼む」
バガルスが笑顔で言う
「連れてきた… 子供を冒険者登録させる訳には…」
職員が怪しみながら言う
「は? そうなのか? ファルすまん」
バガルスが苦笑いしている
「冒険者になる制限は無かったと聞いています」
ファルクが慌てて職員を見ている
「子供1人で冒険者は出来ません、保護者を連れてきて下さい」
「私とエリスが保護者をします」
アリトアが笑顔で職員を見ている
「それでも… 問題が起きたらまずいので」
職員が苦笑いしている
「保護者がいてもダメなのですか? そんなルール無かったと思います」
アリトアが睨みながら言うと、バガルス達が驚きながらアリトアを見ている
「あなた達が育てられませんから無理です」
職員がアリトアを睨みながら言う
(子供なんかパーティーに入れたら依頼を受けさせにくくなる!!)

「ふーん、この町のギルド職員は、偉そうに人を選ぶんだ!! いいのかなーーーー」
エリスが大声で叫び、周囲の人達の視線が集まる
「叫んでも変わりません!!」
職員が怒鳴り、エリスを睨んでいる
「冒険者ギルド規約を勝手に変えられる職員は相当偉いだね!! アリトア、もういいよ!! 別の町のギルドに向かいましょう! 今回の依頼もランクに合わないのに無理やり押し付けられたし!!」
エリスが大声で叫び、職員達も見ている
「なっな何を言っているのですか!!」
職員が慌て気味に叫ぶ
(何を言っているのですか? 倒せたのだから良いでしょ… )
「あのタイガーアイアンクラスの依頼だよね? ブロンズの中ランクに紹介するのは良いのかなーーーー? こっちは死にそうになったのだから!! 何とか言え!!」
エリスが睨んでいると、冒険者達がボソボソ話している
「何を言っているのですか!! 大声を出しても変わりません」
職員が慌てながらエリスを睨んでいる。バガルス達が驚いたように職員とエリスの顔を交互に見ている
「ランク違いを依頼して、説明も出来ないの? アリトアがいなかったら全員重傷で帰ってこれなかったなーーーー もしかして、高ランクの依頼を達成させたらボーナスでも出るのかなーーーーー」
「何を言っているのですか!! そんな事無いです!!」
「確か、有ったよね!! 担当冒険者が活躍したら、臨時収入と臨時休暇… 」
エリスが睨みながら言うと、職員が黙り込んでいる
「エリス、そのぐらいで… 報酬も出るのだから」
バガルスが慌てて言う
「バガルス! 一番悪いのは、勝手に依頼を受けたあんただ!! 次は先に相談してから受けるように!!」
エリスがバガルスを睨みながら言う
「そうだな…」
男3人も考えてからバガルスを見ている
「リーダーなんだから良いだろ!!」
バガルスが慌てて言う
「ランク外の依頼は禁止!! 分かった!!」
エリスが睨んでいる。男3人も睨んでいる
「え! それは…」
バガルスが全員を見てから職員を見ている
「返事は!!」
「分かった……」
バガルスがエリスの威圧に耐えられず、キョロキョロしてから言う
(誰か助けてくれ… お前たちも… 職員何か助け船は? )
「それよりも早くファルの冒険者登録して」
エリスが職員を睨んでいる
「子供の登録は出来ません!!」
職員が慌ててエリスを睨んでいる
「責任者出せ!! 全部伝えるから!!」
エリスが怒鳴り、別の職員の方に歩いていく
「待ちなさい!! 他に言っても変わりません!!」
職員が慌ててエリスを止めようとする
「ねぇーー、ファルの冒険者登録してね」
エリスが無視して別の職員の元に向かい言う
「え! 契約冒険者は担当職員以外が処理は出来ないのですが…」
職員が驚いたようにエリスを見ている
「は? 何? いつ契約したのかな? バガルス!! 何か知っているの? 職員も!! 説明しろ!!」
エリスが振り返り睨んでいる

バガルスが慌てて説明しているが職員が青ざめている
「話にならない!! 勝手じゃない? そもそもパーティーが契約するなら半数の承認が必要だよね? 誰か知っていた?」
エリスがバガルスを見てから全員を見ている
「は? リーダーが決めたから大丈夫と聞いたが………」
バガルスが職員を見ている
「偽装でもしたの? さっきからおかしいから、冒険者ギルドの職員は冒険者食い物にするのーーーーー」
エリスが大声をあげる
「偽装ですね、どう責任を取るのですか?」
アリトアが微笑みながら職員を睨んでいる
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