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ふたりきりの、夜のはじまり※次話でR-18表現有
41 ※次話でR-18表現有
「あれがそうか?」
エリオスはレオンハルトに肩を貸して、何とか白の騎士団が管理している小屋の前へと着いた。
腕の流血は止まり、さて小屋に向かおうと言ったところで、レオンハルトは上手く立ち上がることが出来なかった。
かなりの高さから落ちて、ほとんどエリオスを囲い込むことに全振りしたせいで、あちこち痛めていたのだ。
「レオ、息してるか?平気か?」
「ふー……大丈夫ですよ。ほんとカッコ悪いですね」
「そんなことねぇよ!お陰で俺はぜんぜん怪我してないし!ほんと……ほんとにごめんな」
あの時は無我夢中で。考え無しに飛び出していた。
もしあの時、レオンハルトが来てくれなければ顔から地面に着地していただろう。
運が良ければ生きているが、それでも酷い惨状だったはずだ。
口を開けば申し訳ない気持ちが、ボロボロこぼれてしまう。
「もう謝らないで。さ、中に入りましょ」
中は普段から人が出入りしていることが見受けられる程、綺麗に整頓されている。
簡易的なベッドと、棚には日持ちするような食料缶詰が並ぶ。
壁際には暖炉もあり、冬場は非常に重宝するだろうなと見てとれた。
とりあえずベッドに引きずっていき、大きな体をなるべ丁寧にそこへ寝かせた。
「っ、ん……ありがとうございます」
汗をびっしょりかいていて、落ちてすぐの時よりもなんだか呼吸が荒い。
頬はピンク色で、発熱してしまったのかと指を伸ばした。
柔らかい金の髪が形のいいおでこに張り付いている。親指でそこを払った。
「あ、ぐ……」
「どこか痛いのか?」
「っいえ、なんともないので、」
なんともないわけないだろう。
少し触れただけだ。だというのに過剰に肩を跳ねさせて小さく呻く。
もしかしたら他にも酷い怪我があるのではと、肩に触ろうと手を伸ばすと、大きく弾かれた。
パシンと音が鳴って、当たった指先がジンジンする。
「え……れ、レオ?」
まさか拒絶されると思わず、驚いて目を見開く。
そんなエリオスの表情に、もっと傷ついたのはレオンハルトだ。
眉をグッと寄せて、耐えるように下唇を噛む。
「ごめん……触られたくないよな」
「違うんです、リオ。あぁ、私が悪いんです」
懐かれていたやつに拒絶されて、逃げるように一歩二歩と後退する。
思いの外、胸が痛くて傷ついた自分が情けなかった。
しかし、その傷ついた表情をしっかり捉えたレオンハルトはエリオスの手首を躊躇いなく掴むと、手早く引き寄せた。
たたらを踏んで、ベッドに乗り上げるように膝をつく。
荒く繰り返す熱い呼気と、上下する胸。
症状はかなり酷いのではと、恐る恐る見上げる。
「痛いよな、……こんなに苦しそうで」
「ごめんなさい。そうじゃないんです」
素直に謝って、そのあと自分の下肢を指差すレオンハルト。
その指と同じスピードで視線を下げると、なんだかおかしな状況が見てとれた。
落ちた時に汚れた農作業用スラックスその中心が、不自然に布を押し上げている。
ピンと張って、固いものが収納されているような。
「へ?」
「なんでか知らないんですが、このような状況でして。しかも触れたところが、熱いんです」
「だから思わず」とレオンハルトは自身のことだというのに、あまりにも淡々と説明する。
理解できずに、きょとん顔のエリオスは不躾に"そこ"を指さした。
「それ、もしかして勃起……だったりする?」
「そうですね、完全に兆してます」
目元を抑えて、息を吐き出すレオンハルト。
グッと布を押し上げるそこは、塊でも詰めたかのように存在感がある。
短く熱い呼気を繰り返すその姿。
エリオスは再度よくレオンハルトを見つめて、頭の中で合点でパズルを合わせるよう、考えた。
山に生える木々。そこに落ちた二人。
誤って小枝が刺さって……熱を持ち、下肢が反応している。
一緒に落ちたエリオスには、なんの反応もない。
(うん?待てよ……α性のレオンハルトだから突然反応したと考えたら?)
「あーー!!」
頭の中に駆け巡った回答に、弾かれたよう顔をあげる。
レオンハルトは驚きながらも、脱力してしまった体をベッドに沈めることしかできなかった。
エリオスはベッドの上で膝を正すと、ゆっくり言葉を選んで話し出す。
「原因わかった……刺さった小枝だ」
「枝ですか?それは悪いものが入った、という事でしょうか」
苦しみながらも必死に意識を保ち、耳を傾ける。
時折長く目を閉じて、耐えるようだ。
「いや、本来なら悪いものでは無いんけど……さっき刺さった木、多分カルモスだ」
「カルモス……聞いたことがありません」
「カルモスはαに使われる精力剤の素なんだけど、薬に使われるのは花粉だから今は時期じゃない」
カルモスは実際にアスレイから見せて貰ったことがある。
研究室に籠りジャンルを問わず、興味があるものは片っ端からアスレイは手を出すからだ。
だが、エリオスが実際に見たのは花弁だけで、その花を咲かせる木は植物書でしか確認していない。
幹というより細い枝が多い印象の木で、長く伸ばした枝に沢山の白い花を咲かせる。
その記憶にある特徴は、丘の上から落ちた時、あの山肌だけビッシリと細枝の木が生えていたのを覚えている。
ただ、あの時は本当にそこまで頭が回らなかったから、ここまで時間がかかってしまった。
「……時期外れでしかも刺さったのは枝ですが……何故私がこのようなことに?」
「枝の樹液に含まれている成分が、極端にαを興奮させるんだ。直接枝を摂取することは禁止されてる……ヨボヨボの死にかけ爺さんも"そこ"だけ元気になるほどだから」
資料で学んだ知識だが、あれには驚いた。
少し恐ろしさも感じた内容を、首を振ることで払う。
そして、その事態が起きている場所を指す。
「多分、出さないとかなり、やばい」
言うのは良いが頬にカァッと熱が集まる。
先程からレオンハルトの様子はとんでもない事になっているからだ。
「それは……っん、どの程度?」
汗で金糸が張り付いて、頬はふっくらと蒸気している。
吐息に声が混ざって、掠れた甘い声で濡れた唇を動かすのだ。
「血圧上がって、心臓壊れる……最悪、死ぬ」
既にあられも無い姿で、目のやり場に困る。
しかし、黙っていられる状態ではない。
この国の次期王の命が脅かされる事態だ。
レオンハルトは一度視線を彷徨わせると、目を伏せる。
「分かりました……リオ申し訳ありませんが」
「あ、あぁ。俺は外にいるから」
一人で慰めている所など、見られたくないだろう。
というか、気が散って出るものも出ない。
逃げるようにベッドから飛び降りようとするも、掴まれたままの手首をより一層握られた。
頭を振って、濡れた瞳で見上げてくる。
首筋に汗が伝う様を見つけてしまい、ゴクリ……と生唾を飲み込んでいた。
「待って、ダメです。もう日も沈みました……野生動物が出るかもしれません」
「じゃ、じゃあ、あっちで目と耳ふさいでる!」
こんな事態でもエリオスの心配をするんだ、この男は。
急いで部屋の端に行くと、両耳を塞いで目を閉じた。
早く終われと、エリオスは固まって願うのだった。
「あれがそうか?」
エリオスはレオンハルトに肩を貸して、何とか白の騎士団が管理している小屋の前へと着いた。
腕の流血は止まり、さて小屋に向かおうと言ったところで、レオンハルトは上手く立ち上がることが出来なかった。
かなりの高さから落ちて、ほとんどエリオスを囲い込むことに全振りしたせいで、あちこち痛めていたのだ。
「レオ、息してるか?平気か?」
「ふー……大丈夫ですよ。ほんとカッコ悪いですね」
「そんなことねぇよ!お陰で俺はぜんぜん怪我してないし!ほんと……ほんとにごめんな」
あの時は無我夢中で。考え無しに飛び出していた。
もしあの時、レオンハルトが来てくれなければ顔から地面に着地していただろう。
運が良ければ生きているが、それでも酷い惨状だったはずだ。
口を開けば申し訳ない気持ちが、ボロボロこぼれてしまう。
「もう謝らないで。さ、中に入りましょ」
中は普段から人が出入りしていることが見受けられる程、綺麗に整頓されている。
簡易的なベッドと、棚には日持ちするような食料缶詰が並ぶ。
壁際には暖炉もあり、冬場は非常に重宝するだろうなと見てとれた。
とりあえずベッドに引きずっていき、大きな体をなるべ丁寧にそこへ寝かせた。
「っ、ん……ありがとうございます」
汗をびっしょりかいていて、落ちてすぐの時よりもなんだか呼吸が荒い。
頬はピンク色で、発熱してしまったのかと指を伸ばした。
柔らかい金の髪が形のいいおでこに張り付いている。親指でそこを払った。
「あ、ぐ……」
「どこか痛いのか?」
「っいえ、なんともないので、」
なんともないわけないだろう。
少し触れただけだ。だというのに過剰に肩を跳ねさせて小さく呻く。
もしかしたら他にも酷い怪我があるのではと、肩に触ろうと手を伸ばすと、大きく弾かれた。
パシンと音が鳴って、当たった指先がジンジンする。
「え……れ、レオ?」
まさか拒絶されると思わず、驚いて目を見開く。
そんなエリオスの表情に、もっと傷ついたのはレオンハルトだ。
眉をグッと寄せて、耐えるように下唇を噛む。
「ごめん……触られたくないよな」
「違うんです、リオ。あぁ、私が悪いんです」
懐かれていたやつに拒絶されて、逃げるように一歩二歩と後退する。
思いの外、胸が痛くて傷ついた自分が情けなかった。
しかし、その傷ついた表情をしっかり捉えたレオンハルトはエリオスの手首を躊躇いなく掴むと、手早く引き寄せた。
たたらを踏んで、ベッドに乗り上げるように膝をつく。
荒く繰り返す熱い呼気と、上下する胸。
症状はかなり酷いのではと、恐る恐る見上げる。
「痛いよな、……こんなに苦しそうで」
「ごめんなさい。そうじゃないんです」
素直に謝って、そのあと自分の下肢を指差すレオンハルト。
その指と同じスピードで視線を下げると、なんだかおかしな状況が見てとれた。
落ちた時に汚れた農作業用スラックスその中心が、不自然に布を押し上げている。
ピンと張って、固いものが収納されているような。
「へ?」
「なんでか知らないんですが、このような状況でして。しかも触れたところが、熱いんです」
「だから思わず」とレオンハルトは自身のことだというのに、あまりにも淡々と説明する。
理解できずに、きょとん顔のエリオスは不躾に"そこ"を指さした。
「それ、もしかして勃起……だったりする?」
「そうですね、完全に兆してます」
目元を抑えて、息を吐き出すレオンハルト。
グッと布を押し上げるそこは、塊でも詰めたかのように存在感がある。
短く熱い呼気を繰り返すその姿。
エリオスは再度よくレオンハルトを見つめて、頭の中で合点でパズルを合わせるよう、考えた。
山に生える木々。そこに落ちた二人。
誤って小枝が刺さって……熱を持ち、下肢が反応している。
一緒に落ちたエリオスには、なんの反応もない。
(うん?待てよ……α性のレオンハルトだから突然反応したと考えたら?)
「あーー!!」
頭の中に駆け巡った回答に、弾かれたよう顔をあげる。
レオンハルトは驚きながらも、脱力してしまった体をベッドに沈めることしかできなかった。
エリオスはベッドの上で膝を正すと、ゆっくり言葉を選んで話し出す。
「原因わかった……刺さった小枝だ」
「枝ですか?それは悪いものが入った、という事でしょうか」
苦しみながらも必死に意識を保ち、耳を傾ける。
時折長く目を閉じて、耐えるようだ。
「いや、本来なら悪いものでは無いんけど……さっき刺さった木、多分カルモスだ」
「カルモス……聞いたことがありません」
「カルモスはαに使われる精力剤の素なんだけど、薬に使われるのは花粉だから今は時期じゃない」
カルモスは実際にアスレイから見せて貰ったことがある。
研究室に籠りジャンルを問わず、興味があるものは片っ端からアスレイは手を出すからだ。
だが、エリオスが実際に見たのは花弁だけで、その花を咲かせる木は植物書でしか確認していない。
幹というより細い枝が多い印象の木で、長く伸ばした枝に沢山の白い花を咲かせる。
その記憶にある特徴は、丘の上から落ちた時、あの山肌だけビッシリと細枝の木が生えていたのを覚えている。
ただ、あの時は本当にそこまで頭が回らなかったから、ここまで時間がかかってしまった。
「……時期外れでしかも刺さったのは枝ですが……何故私がこのようなことに?」
「枝の樹液に含まれている成分が、極端にαを興奮させるんだ。直接枝を摂取することは禁止されてる……ヨボヨボの死にかけ爺さんも"そこ"だけ元気になるほどだから」
資料で学んだ知識だが、あれには驚いた。
少し恐ろしさも感じた内容を、首を振ることで払う。
そして、その事態が起きている場所を指す。
「多分、出さないとかなり、やばい」
言うのは良いが頬にカァッと熱が集まる。
先程からレオンハルトの様子はとんでもない事になっているからだ。
「それは……っん、どの程度?」
汗で金糸が張り付いて、頬はふっくらと蒸気している。
吐息に声が混ざって、掠れた甘い声で濡れた唇を動かすのだ。
「血圧上がって、心臓壊れる……最悪、死ぬ」
既にあられも無い姿で、目のやり場に困る。
しかし、黙っていられる状態ではない。
この国の次期王の命が脅かされる事態だ。
レオンハルトは一度視線を彷徨わせると、目を伏せる。
「分かりました……リオ申し訳ありませんが」
「あ、あぁ。俺は外にいるから」
一人で慰めている所など、見られたくないだろう。
というか、気が散って出るものも出ない。
逃げるようにベッドから飛び降りようとするも、掴まれたままの手首をより一層握られた。
頭を振って、濡れた瞳で見上げてくる。
首筋に汗が伝う様を見つけてしまい、ゴクリ……と生唾を飲み込んでいた。
「待って、ダメです。もう日も沈みました……野生動物が出るかもしれません」
「じゃ、じゃあ、あっちで目と耳ふさいでる!」
こんな事態でもエリオスの心配をするんだ、この男は。
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早く終われと、エリオスは固まって願うのだった。
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