【完結】畑暮らしのΩ王子、20年越しに“番”が現れました

兎沢にこり

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犬にでも噛まれたと思って※R-18

42※R-18


なるべく気配を消すように、息すらも意識して短く呼吸する。
耳を塞いで目も閉じたまでは良かったが、余計に色々と考えてしまう。
エリオスはベッドからなるべく離れて、一人レオンハルトが発散するのを待った。
普通であれば他人がいる部屋で、自身を慰めるシチュエーションは訪れない。
恋人同士や番ならわかるが、αとΩ(自称βと名乗っている)が共にいてなら特にだ。

時間にしては十分くらいだろうか。
エリオスはいい加減いいだろうと、恐る恐る耳から手を離す。
レオンハルトの少し早い呼吸音だけなのを確認して、ゆっくり瞼を持ち上げた。
強く瞑っていたため、視界が少しぼやける。

「もういいか」

確かめるようにレオンハルトに声をかけたが、返事がない。
もしや、まだ致しているのかと思ったが、服の擦れる音すら聞こえないから意を決してベッドへと視線を向けた。
エリオスがベッドから離れた時と同じ体制で、レオンハルトはそこにいる。
近づいて、下肢をなるべく見ないように顔色を伺った。

「なぁ……おい、どうした」

真っ赤を通り越して、真っ青。
レオンハルトの表情は酷いもので、呼吸はもっと浅くなっていた。
エリオスが近づいたことに今やっと気が付いたような反応を見せて、下手くそに唇の端を上げる。

「す、いませ……て、手が」

言われたまま見知った大きな手を辿って、ジッと見つめる。
そこはレオンハルトの意思を無視して、ブルブルと大きく震えていた。
なんとか動かしてズボンを掴むも、添えるだけの力にしかならない。
脱いで出して慰めて……とてもじゃないが、自分で自身をどうこうできるような状況じゃない。
首を振って、腕を脱力させる。
本格的に諦めたようだった。

「仕方ありません。勝手に出てしまうのを待つしかないようです」
「でもそれじゃあ」
「人より丈夫に出来ていますから。心配しないで」

この話は終わりだという風に、はやる息すらも押し込めてレオンハルトはいつも通りに接しようとする。
身を焼くほどの熱に冒されているというのに、発狂もせず嘆きもせずただ耐えている。
しかし、この薬の効果を知っているからこそ、症状を先延ばしにするなんていう選択肢は取るべきではない。
もっともエリオスは植物に詳しいだけで、薬やこれから現れるだろう症状の検討は立てられない。

言う通りに「はい」と聞いて、レオンハルトに何かあったら。
隣国の王子という枠組みではなく、エリオスは純粋にレオンハルトが心配で、悩んでいた答えを導き出す。

ズボンのポケットに忍ばせたお守り。
手を突っ込んで確認すると、大人しくそこに鎮座している。
剥き出しではあまり良くないと、小瓶に忍ばせていた抑制剤だ。
こっそり二、三錠取り出して、乾いた口内に突っ込んだ。
ガリガリ音を立てて噛み締めて、無理やり飲み込む。
この儀式で腹は括れた。
自身はβだと、薬の効果がエリオスの自信に繋がる。例えβになりきれない体でも、抑制剤があれば不安なことなんて何も無いのだ。

勢いよくベッドに乗り上げると、ブーツを足で蹴り捨てて脱いだ。
たまのような汗が浮かぶ額を撫でてやり、そのまま滑る金髪をかきあげてやる。
きっと薬を飲んでいないΩがここに来たら一発アウトだ。朝も飲んでいるし、追い込みで無理やり入れた薬が効いていて匂いはしないが、確実にαのフェロモンダダ漏れである。

震えているレオンハルトの両手。
ぎゅっと握ると、熱に浮かされたままこちらを見あげてくる、レオンハルトの目を覗き込んだ。

「好きな奴とか、思い浮かべてろ」

手を離して、辿るように熱い胸板を辿る。
そしてそのまま下肢へと手を伸ばし、布を押し上げているそこをズボン越しに撫で上げた。

「ん、ダメです!っ、そんな、」
「んなこと言ってる場合じゃないだろ……これは治療だ治療!」
「そんな横暴なっ」
「俺のこと見てたら気持ちが萎えるぞ……目瞑っとけって」
「リオっ、ふ、っん」

カルモスの効果で身動きが取れないのを良いことに、エリオスは容赦なくそこを触った。
熱を持つ下肢。硬くて、生命力の象徴とも言えるソコ。
手が触れるだけの刺激で、びくんと跳ねて拍動する。

「わっ」

掌に伝わったその反動に、思わず手を離す。
有難いことに、熱に浮かされたレオンハルトはエリオスの初心い反応には気づかない。

初心……というのは他人との性的接触が初めてなのもあるが、それだけではない。
エリオスは、実際に立ち上がっている陰茎を見るのも、触るのだって初めてなのだ……自身の足の間にぶらさがっているブツも含めて。

強い抑制剤を十五の時から欠かさず飲んでいる副作用で、エリオスのそこはたらりと力なく、立ち上がることだって無い。
しかも最近は乱用とも言えるほどの数を飲み込んで、安心を得ている薬師泣かせの患者である。
健康の前借りとはよく言った物だが、エリオスはそれを顧みない。
番を得られないとわかっている以上、不安を覚えずに日々を暮らしていくことの方が最重要項目だからだ。
精通はきていたが、自らを慰めて兆したわけではなく、夢精で終わってる。
それも薬を飲む前で、だ。

「下、汚れるから脱がすな?」
「本当に、申し訳っ……ありません」

おっかなびっくりしているのを隠す為、まるでこんなこと「慣れてますよ」と言ったフリをする。

抑制剤の効果には、男性器の不能というものがある。
元々、男Ωは妊娠する性との認識が強いが、吐き出される精子に種が宿っていないわけではない。
女性やΩの男性と性行為をすれば確率は低いが、相手を妊娠させることができる。
しかしフェロモンを抑え込むほど強力な薬物配分では、性的な感情を遮断する強さがある。
十五からうんともすんとも言わない下肢と、平穏に過ごしてきたのにこの緊急事態だ。

経験がまるきりない三十五のおじさんに、命を託さなきゃいけない、αの王子が不憫でならない。

優しく気遣いしぃなレオンハルトは、苦虫を噛み潰したような顔で項垂れる。
しかし、エリオスが腹を括ったことに乗ってくれたのだろう。
自らだるそうに腰をあげて脱がすのを手伝った。

「あやまるの禁止、これでおあいこな?」
「おあいこにしては、っ、ぐぅ……随分なことをさせようとしていますよ」
「逆だろこんなの……ほら、見るなって、おっさんに触られるのキツいだろうが」
「リオに触られて嫌なんてことはないです……不貞を働いている気分ではありますが」

ソルグランの王子エリオスに操立てているからだろう。本人はそのエリオスがこんな"治療"をしているとは露にも思わなそうだ。
下着一枚になったそこは、先走りを布に滲みさせていて、人差し指でチョンと触るとそこから糸が引いた。
熱を持った下肢の、初めての触り心地に目を見開く。

「これ、直に触ったら痛くねぇか?大丈夫なのか?」
「大丈夫ですよ。いつもリオがしているみたいに触ってくれたら」

(いつもなんてねぇんだって!これ、本当に大丈夫かよ……熱いし、こんな大きくなるものなのか?カルモスのせいじゃ……)

カルモスのせいにしたくなるが、その判断基準を見たことがないから分からない。

「脱がす、からな」
「……すごく恥ずかしいんですけど」
「だから!見るなって」

ええぃままよ!
勢いよく下着を脱がすと、抑えがなくなった反動で、ブルリと下肢がエリオスの前に飛び出した。

「で、……」

(でっけぇ……)思わずこぼれそうになった言葉を生唾を飲むことで耐える。
そこは大きくて、レオンハルトの地肌とは違う、毒々しく真っ赤に腫れた陰茎。
先端からは蜜をトロトロ零している。
幹を辿った根元部分。そこには瘤ができていて、張っていた。
α特有である下肢の変化。学んだこととはいえ、まさか目に見ることになるとは。
勝手にそこへ引き寄せられて、ドキドキと自分の心臓までもうるさい。これが初めて見る勃起かと思うと、自分で始めたのに羞恥に逃げたくなった。

「リオ、あまり見ないで」
「わ、悪い」

頬を朱色に染めて耳まで赤くしたレオンハルト。
顔を背けて、シーツの皺を見つめるように視線を逃がした。
いつもの余裕綽々と言った風情が見当たらない。
きっと凄く辛いんだ。はやく、楽にしてやらないと。
だというのに体が固まってしまって、手が伸びない。
するとレオンハルトは、呼吸を荒くしながらも肩を竦めた。

「こんな姿、エリオス王子にしか見せるつもりは無かったのに」
「ご、ごめん」

今のタイミングで「運命じゃない!」と叫ぶほどエリオスの心は強くない。
相手に操を立てることが分かっているから、まっさらな体に触れてしまうことが申し訳なかった。
しかし、レオンハルトは首を振って目元を緩める。

「冗談です、男の"ここ"を見る方が気持ち悪いでしょう」

(っほら見た事か)
レオンハルトはいつだって他人に気遣う。
なぜかエリオスには、特に顕著に甘やかそうとするんだ。
まだ数ヶ月しか共に居ない関係で。
だが今は、その優しさに流される訳にはいかない。
無事に夜を乗り越えて、山を一緒に下りるんだ。

「気持ち悪く、なんかないっ」
「……うぁっ」

勢いよく、立ち上がった幹を握りこんだ。
幹は掌にも余るほどの太さで、流れた蜜で濡れている。
熱くて掌を跳ね返すほどドクドクと脈動する"そこ"。
先端から見える鈴口はパクパク開いて、蜜をこぼした。

「まっ……んっ、あ!?」
「へ?」

さらにぎゅっと、握っただけ。
それたけで、レオンハルトは体を跳ねさせて、ビュクビュクと大量に精液を吐き出した。
濃くてドロドロとしたミルク状の液体は、勢い余ってエリオスの頬にまで飛んでくる。

ぽたぽたと精液を垂らして、呆けている姿。
さぁーっと顔を青ざめたレオンハルトは、少し楽になった体を飛び起こして、飛沫を拭った。

「はぁー、はぁー、っリオ、ごめんなさいっ顔に」

吐息が頬に当たって生暖かい。汗でじっとりと吸い付く肌が近づいた。
ビックリして、カチンと固まる。

「へ、平気だからっ」
「そんな、出したものなんて……あぁ……また」

レオンハルトは頭を抱えたくなった。
エリオスの手に収まる下肢は、吐き出した時だけ一瞬萎えて、またもその中で元気に育つ。
あっという間に瘤までこさえて、反り返る。

「また、おっきくなった?」
「すいません、あとは自分でできます」

「だから離して」そう続けるも、レオンハルトの手の震えは止まっていない。
少し受け答えが明瞭になった印象でも、溜まった熱はまだ出し切れてないのだ。
エリオスは空いている方の手で、レオンハルトの肩を押してベッドに横たえる。
きゅっとまた握り直して、慣れない手つきで幹を辿った。
男ならば擽ったがる加減で、ゆるゆると手を上下する。

「まだ震えてる……もっとださなきゃ」
「リオ」
「お前が死んじゃうの、やだよ俺」

グッと眉を寄せて、熱くなる目元を誤魔化すように瞑った。
そもそも、エリオスが落ちなければこんなことにはならなかったのだ。
泣いてる場合じゃないと、自身を奮い立たせて手淫に専念する。

「ん……もうすこし、強めに」
「……ごめん、こうか?」
「そう……はぁ、ぁ、凄くイイです」

山小屋に短い喘ぎ声と呼吸音、時々交わす言葉のみが響く。

「先の方、もっと握っても平気ですよ」
「でも、痛そうで」
「ふふっ、リオのは随分敏感さんなんですね」

くすくすと笑いながらそう言われて、カァッと赤くなる。
敏感というか、自分を慰めたことなんて無いんだから分かるわけがない。
しかし、エリオスもΩと言えど男である。

「お、俺は!こんな直ぐに出さないぞ!も、もうほんとに!ずっと立ったままだから」

胸の中でじゅっと音を立てて生まれた対抗心が、ポロリと嘘をこぼさせる。

「遅漏ですか」
「なんだそれ……い、いや!そ、そうだ!」
「へぇー?」

遅漏の意味は、勿論分からない。
性的な接触をしないということは、兄らとも踏み込んだ話をしないからだ。
猥談なんて以ての外で、兄は兄で「エリオスがそんな下品な話するわけないだろ」と三十五のおっさんにリアルでそう思うのだ。
まぁ、番を持たないと決めた弟にそんな話を振る兄は一人としていないのだが。

「な、なんだよ……その顔」

レオンハルトは口元だけ笑みを作った、嫌な顔を作る。確実に信じていない、からかおうという魂胆が見え見えだ。

「いえ、お気になさらず……ふふっ」
「あっ笑ったな!ほんとだからな!」
「分かりました……ねぇリオ」

レオンハルトはまとう空気を変えて、妖艶に指先をエリオスのシャツの首元にかける。
そしてそのまま引っ張って、自身の胸の上へと引き倒した。
立ち上がった中心の上に倒れるのは何とか避けて、レオンハルトの腕を枕にするようだ。

「わ、なに」
「この位置の方が疲れないでしょ?」
「いや別に……どっちでも」

疲れないというより、こっちの方が恥ずかしい。
立ち上がりもしないエリオスの前だが、ピクリと反応くらいはする。
鳥肌が立ったみたいに、肌が一瞬ざわめいた。

こちゅこちゅ。
気付かないふりをして、小さく握ったそこを上手く上下させて、可愛らしい濡れた音を響かせる。

「んっ……焦らさないで」
「耳元で変な声だすな!」
「はぁー……なぜ?」

完全に吹っ切れたレオンハルトはエリオスの髪に、高い鼻を埋める。
エリオスの肩を抱き寄せて胸に抱え込んだ。
布越しでも密着すれば、レオンハルトの鍛えた体が押し返す。
まさに、頼もしさすら感じる体なのだ。
気恥しさに身を捩っても、離れることはできない。
大事な部分を握っていれば嫌でも離れられないのだが。

「いや、それは……」
「くっ、ん……『エリオス、王子っ』」

ふと、レオンハルトが"エリオス"の名を呼んだ。甘く腰をしびれさせるような、なんとも切ない声で。
(ん?それ……俺じゃね?)
沸騰した湯を被ったみたいに、頬が熱い。
反射的にぎゅうっと、強く幹を握る。

「痛っ、もうすこし優しく」
「ば、ばっ、馬鹿!なんで、そんな」
「リオが言ったんですよ"好きな子"を思い浮かべます」

目を瞑り、イタズラにエリオスの耳へ、その形のいい唇を寄せる。
たっぷり色気を含んだ声で何度も「エリオス王子」と囁いた。

「は!??や、やめろよ!不敬だぞ!!」
「そんな閨ごとくらい許してください。勿論、リオとエリオス王子の仲とはいえ、王子には黙っていてくださいね?」
「言えるわけねぇーだろ!!」

(と、いうか俺なんだってば!)
求められてると勘違いしそうで。居心地がすこぶる悪い。
しかし、そうは言っても出してもらわなければ、事は終わらない。
レオンハルトの指導の元、エリオスは自身を何度も奮い立たせながら、シュッ、シュッと擦りあげた。
亀頭は真っ赤に腫れて、掌を押し返す。
タラタラとこぼれた雫で、手の中は洪水だ。
畑仕事でゴツゴツしているエリオスの手。本当なら滑らかなΩらしい手の方が良いだろうに。
ささくれが出来る手だ。不安で何度もレオンハルトを伺った。

「ちゃんと、きもちいいか?」
「はぁ、気持ちい、気持ちいいですよリオ……あぁ、王子っ」

しっかりレオンハルトは"エリオス王子"を呼びながらも、リオの拙い慰めまで褒めてくれる。

「ふっ、だからそんな声っ……」
「すいません……もう、イキそうです……お願い早く手を、動かして、リオ」

熱っぽい声と瞳で言われたら、すぐにでも叶えてやりたくなってしまう。

レオンハルトが夢見る"エリオス王子"が、羨ましくなった。
ずっと自身を求めてくれているが、自身が運命ではないことは最初から分かりきっているのだ。
だからこの羨ましさはきっと、レオンハルトの"本当の運命"に向けられた嫉妬なのだ。

「で、でますっ」

いつの間にかレオンハルトは腰まで動かしていて、最後は押し付けるようにエリオスの手の中へ全て吐き出した。
互いに全力で走り抜けたみたいに、呼吸を乱していて、上下する胸の動きだけは一緒だった。

ただ違うのは、エリオスとレオンハルトの間に流れる空気だ。

「ありがとう、リオ」
「……気にすんな、犬にでも噛まれたと思って忘れちまえ」

手の中に残ったレオンハルトの残滓。
いつかこれも誰かの中で命に変わるんだろうな、なんて。
勝手に傷ついて身勝手な感傷に浸りながら、置いてあったちり紙で拭いとったのだった。
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