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運命の残り香
66
早鐘を打つ心臓と荒れる呼吸。それを唇を噛み締めることで抑えたエリオス。
「はぁはぁ……っはぁ」
ひんやりとするドアに片耳を押し当てて、足音を確認する。レオンハルトとフィルが去った所で、どうにか肩の力を抜いた。
不整脈に加えて、突然の動悸息切れ目眩は加齢だけを理由にするには随分な症状だ。
それも二人が離れていけば行くほど、霞んでいた視界はクリアになり、呼吸も元の状態へと戻っていく。
酷い目にあったと胸を撫で下ろすのと同時に、国に帰ったら医者にかからないと、と冷静に脳みそは動いた。
レオンハルトと共にいたせいか、自分の身体がおかしくなってしまった気がする。番なしのおじさんは頭を垂れて、専門家に診てもらうしかない。
「っていうか、勝手に入っちまったよ……」
城の中を歩くことは許可されているが、突然目の前の部屋へ飛び込むのは許容するべきところでは無い。
下手をすれば、騎士に捕まってもおかしくない行動だ。
視線だけで辺りを見回すと、青を基調とした内装が目に入る。
鮮やかなのに差し色は暗めの金を使い、とても落ち着く空間に仕上がっていて、ソルグランにあるエリオスの自室よりも広い。
生活感もあるし、この城に住む誰かの部屋なのだろう。
波打つウェーブがかった大きなカーテンは、陽の光を部屋へ誘い込んでいる。
整頓されたデスクに本棚。暖炉の上には動物モチーフの小さな置物が、鎧を纏い小さな剣を握って可愛らしい。親しい人を迎える為にソファまで置いてある。
へたりこんだエリオスの尻は、青と金糸で紡がれた精巧な絨毯が支えている。ふかふかのそこは触ってみるとホコリ一つなく、丁寧に掃除が行き渡っているようであった。
「なんか……熱いなこの部屋」
走ったからだろうか、それとも部屋が締め切りだからか、エリオスの首元を玉になった汗が伝う。
首元のシャツをパタパタ動かして、空気を送るもまだ暑い。喉も乾いてきたようで、とりあえず部屋を出ようと絨毯に手を付いた。
「ん、ん?……え、あれ?」
足に力が入らない。
(突然足を動かしたからか……いや、そんな)
腕までは何とかなるから、片手は絨毯、もう片手でドアノブを掴む。
褒められたやり方ではないが仕方ない。グッと腕に力を入れるが絨毯から尻は浮くのに、足は震えるばかりで何にもならない。
ぺたん、と、そのまま戻り「へ?」と声が漏れる。
流石にヤバいと誰かを呼ぶにしたって、部屋への無断侵入を突かれたら厄介だ。
何とか部屋から退出して、それから医者にかかろう。
体勢が悪いから立てないのかもしれない。他に手すりになりそうなものは……それはすぐに見つかった。
部屋の中で一番の存在感を放つ、とても大きなベッド。
エリオスが二人転がって、両手両足を広げたってぶつからない、キングサイズのベッドに狙いを定める。
「今更、体にガタが来たってことか?……ったくよぉー、今は勘弁してくれよぉ」
本来ならばそのままドアを開けて、這いずって部屋を出ればいい。
だが、エリオスは"自然と"ベッドに引き寄せられて、その方法しかないと判断した。
恥ずかしさを飲み込みながら、両手を絨毯に付けて少しずつ這って行く。前後に手を動かすその仕草は、赤ん坊と変わらない。
ただ、手足を支える絨毯はふかふかで、痛みを感じることは無いのは救いなような気がする。
(こんな状態に、救いも糞もないけどな)
体を動かしてるせいか、エリオスの体温はより一層上がっていく。
零れる呼気も火照っていて、頭までボーッとしたかと思えば、瞳は潤んで目尻が下がっていた。
だが、エリオスは自身の体の様子を「暑いな?」くらいの認識しかない。
城に住む誰かの部屋でとても広いとはいえ、エリオスはベッドの側に行くまで、かなりの時間を要した。
体力もごそっと持っていかれて、息も絶え絶えだ。
「はぁ、はぁ……なんだ、よ、これ」
急激な体の変化に困惑しながらも、何とかたどり着いたとベッドへ寄りかかって、手をかける。
(あれ?……いいにおい)
どこか懐かしさすら感じる、この香り。
ゾワゾワと鳥肌が立って指先が震える。火照りすらも気持ちよくなってきて、ただの風邪にしては心が満たされていく。
不思議に思いながらも、もがくようにベッドの上掛けを掴んで力を入れた。
上半身がやっと浮いたその時、グラッと大きく目眩がして、あろう事かベッドの上へと倒れ込んでしまう。
スプリングの効いたマットレスの心地良さは、ソルグランの自室を思い出す。宿屋のベッドも悪くないが、王室の使うものはやはり別格なのだ。
瞼はとろんとして、目を開けているのでさえ億劫で仕方ない。
体に張り付いたシャツとスラックスが苦しくて、無理やり身をよじる。
「どー、して……あっちぃよぉ」
頭に疑問は浮かぶのに、その思考を続けられないほど暑くてしかたない。もがくと綺麗に整えられたベッドが冷えていて、とても気持ちがよかった。
赤く染った頬を擦り付ければ、鼻腔にあのいい匂いがまたとやってくる。
爽やかで、それでいて甘くて、懐かしい……もっと嗅ぎたいと、エリオスは全身をそこで泳がせる。
(いいにおい、ここにいたい……ずっと、いたい……)
いつの間にか枕を抱きしめて、そこへ顔を埋めていた。
吸って吐いて。唇は勝手に上向いて、くすくすと笑い声すら自然に漏れてしまう。
良い酒に酔った時のように楽しくて、エリオスはゴロゴロとその場で転がる。
(あー、安心する。気持ちいいなぁ……早く、帰ってこないかな)
頭の中の独り言。
「ん?……誰のことだ」
エリオスの意識は、違和感を覚えて一度浮上する。
人様のベッド。そこで勝手に転がり、あまつさえ枕まで抱きしめて。
……エリオスは血の気が引いた。確認の為にそっと鼻を鳴らすと、違和感は確信に変わる。
(このミントみたいな、匂い……っ、)
エリオスは胸元から小瓶を引っ張りだすと、手のひらにバラバラと振る。用法用量を気にすることなく、出てきた錠剤を何度も口に運んだ。
(……俺の運命の、匂いだ……ここはジークハルト王の部屋だっ、洒落になんねぇよっ!)
一瓶飲みきる勢いで噛み砕けば、一息つけるかと思えばそうでは無い。
足に喝を入れつつベッドから飛び降りて、ふらつく頭を無理やり動かす。
見られたら大変だ、と荒れたシーツをどうにか整える。
焦っているし、運命のフェロモンで頭がおかしくなっている。
今すぐ出ていかなきゃいけないのに、それは出来ないと、力任せにシーツを引っ張って伸ばし、枕を投げる勢いで叩いて戻す。
一生来ることないと思っていた部屋。その部屋に足を踏み入れて……もしかしたら自分はヒートのなりかけだったのかもしれない。
体は暑くて目が回る。これが正しいヒートかどうかは、経験が無いので何も分からない。
ただただ、罪悪感が込み上げて泣く資格もないのに、視界が滲む。
「ごめんなさい……ごめんなさいっ」
番である王妃に、ありったけの謝罪を零しながら、命からがら部屋から飛び出した。
ドタバタという足音が廊下に響いている事も知らずに、エリオスは宿屋へと逃げ帰るのだった。
早鐘を打つ心臓と荒れる呼吸。それを唇を噛み締めることで抑えたエリオス。
「はぁはぁ……っはぁ」
ひんやりとするドアに片耳を押し当てて、足音を確認する。レオンハルトとフィルが去った所で、どうにか肩の力を抜いた。
不整脈に加えて、突然の動悸息切れ目眩は加齢だけを理由にするには随分な症状だ。
それも二人が離れていけば行くほど、霞んでいた視界はクリアになり、呼吸も元の状態へと戻っていく。
酷い目にあったと胸を撫で下ろすのと同時に、国に帰ったら医者にかからないと、と冷静に脳みそは動いた。
レオンハルトと共にいたせいか、自分の身体がおかしくなってしまった気がする。番なしのおじさんは頭を垂れて、専門家に診てもらうしかない。
「っていうか、勝手に入っちまったよ……」
城の中を歩くことは許可されているが、突然目の前の部屋へ飛び込むのは許容するべきところでは無い。
下手をすれば、騎士に捕まってもおかしくない行動だ。
視線だけで辺りを見回すと、青を基調とした内装が目に入る。
鮮やかなのに差し色は暗めの金を使い、とても落ち着く空間に仕上がっていて、ソルグランにあるエリオスの自室よりも広い。
生活感もあるし、この城に住む誰かの部屋なのだろう。
波打つウェーブがかった大きなカーテンは、陽の光を部屋へ誘い込んでいる。
整頓されたデスクに本棚。暖炉の上には動物モチーフの小さな置物が、鎧を纏い小さな剣を握って可愛らしい。親しい人を迎える為にソファまで置いてある。
へたりこんだエリオスの尻は、青と金糸で紡がれた精巧な絨毯が支えている。ふかふかのそこは触ってみるとホコリ一つなく、丁寧に掃除が行き渡っているようであった。
「なんか……熱いなこの部屋」
走ったからだろうか、それとも部屋が締め切りだからか、エリオスの首元を玉になった汗が伝う。
首元のシャツをパタパタ動かして、空気を送るもまだ暑い。喉も乾いてきたようで、とりあえず部屋を出ようと絨毯に手を付いた。
「ん、ん?……え、あれ?」
足に力が入らない。
(突然足を動かしたからか……いや、そんな)
腕までは何とかなるから、片手は絨毯、もう片手でドアノブを掴む。
褒められたやり方ではないが仕方ない。グッと腕に力を入れるが絨毯から尻は浮くのに、足は震えるばかりで何にもならない。
ぺたん、と、そのまま戻り「へ?」と声が漏れる。
流石にヤバいと誰かを呼ぶにしたって、部屋への無断侵入を突かれたら厄介だ。
何とか部屋から退出して、それから医者にかかろう。
体勢が悪いから立てないのかもしれない。他に手すりになりそうなものは……それはすぐに見つかった。
部屋の中で一番の存在感を放つ、とても大きなベッド。
エリオスが二人転がって、両手両足を広げたってぶつからない、キングサイズのベッドに狙いを定める。
「今更、体にガタが来たってことか?……ったくよぉー、今は勘弁してくれよぉ」
本来ならばそのままドアを開けて、這いずって部屋を出ればいい。
だが、エリオスは"自然と"ベッドに引き寄せられて、その方法しかないと判断した。
恥ずかしさを飲み込みながら、両手を絨毯に付けて少しずつ這って行く。前後に手を動かすその仕草は、赤ん坊と変わらない。
ただ、手足を支える絨毯はふかふかで、痛みを感じることは無いのは救いなような気がする。
(こんな状態に、救いも糞もないけどな)
体を動かしてるせいか、エリオスの体温はより一層上がっていく。
零れる呼気も火照っていて、頭までボーッとしたかと思えば、瞳は潤んで目尻が下がっていた。
だが、エリオスは自身の体の様子を「暑いな?」くらいの認識しかない。
城に住む誰かの部屋でとても広いとはいえ、エリオスはベッドの側に行くまで、かなりの時間を要した。
体力もごそっと持っていかれて、息も絶え絶えだ。
「はぁ、はぁ……なんだ、よ、これ」
急激な体の変化に困惑しながらも、何とかたどり着いたとベッドへ寄りかかって、手をかける。
(あれ?……いいにおい)
どこか懐かしさすら感じる、この香り。
ゾワゾワと鳥肌が立って指先が震える。火照りすらも気持ちよくなってきて、ただの風邪にしては心が満たされていく。
不思議に思いながらも、もがくようにベッドの上掛けを掴んで力を入れた。
上半身がやっと浮いたその時、グラッと大きく目眩がして、あろう事かベッドの上へと倒れ込んでしまう。
スプリングの効いたマットレスの心地良さは、ソルグランの自室を思い出す。宿屋のベッドも悪くないが、王室の使うものはやはり別格なのだ。
瞼はとろんとして、目を開けているのでさえ億劫で仕方ない。
体に張り付いたシャツとスラックスが苦しくて、無理やり身をよじる。
「どー、して……あっちぃよぉ」
頭に疑問は浮かぶのに、その思考を続けられないほど暑くてしかたない。もがくと綺麗に整えられたベッドが冷えていて、とても気持ちがよかった。
赤く染った頬を擦り付ければ、鼻腔にあのいい匂いがまたとやってくる。
爽やかで、それでいて甘くて、懐かしい……もっと嗅ぎたいと、エリオスは全身をそこで泳がせる。
(いいにおい、ここにいたい……ずっと、いたい……)
いつの間にか枕を抱きしめて、そこへ顔を埋めていた。
吸って吐いて。唇は勝手に上向いて、くすくすと笑い声すら自然に漏れてしまう。
良い酒に酔った時のように楽しくて、エリオスはゴロゴロとその場で転がる。
(あー、安心する。気持ちいいなぁ……早く、帰ってこないかな)
頭の中の独り言。
「ん?……誰のことだ」
エリオスの意識は、違和感を覚えて一度浮上する。
人様のベッド。そこで勝手に転がり、あまつさえ枕まで抱きしめて。
……エリオスは血の気が引いた。確認の為にそっと鼻を鳴らすと、違和感は確信に変わる。
(このミントみたいな、匂い……っ、)
エリオスは胸元から小瓶を引っ張りだすと、手のひらにバラバラと振る。用法用量を気にすることなく、出てきた錠剤を何度も口に運んだ。
(……俺の運命の、匂いだ……ここはジークハルト王の部屋だっ、洒落になんねぇよっ!)
一瓶飲みきる勢いで噛み砕けば、一息つけるかと思えばそうでは無い。
足に喝を入れつつベッドから飛び降りて、ふらつく頭を無理やり動かす。
見られたら大変だ、と荒れたシーツをどうにか整える。
焦っているし、運命のフェロモンで頭がおかしくなっている。
今すぐ出ていかなきゃいけないのに、それは出来ないと、力任せにシーツを引っ張って伸ばし、枕を投げる勢いで叩いて戻す。
一生来ることないと思っていた部屋。その部屋に足を踏み入れて……もしかしたら自分はヒートのなりかけだったのかもしれない。
体は暑くて目が回る。これが正しいヒートかどうかは、経験が無いので何も分からない。
ただただ、罪悪感が込み上げて泣く資格もないのに、視界が滲む。
「ごめんなさい……ごめんなさいっ」
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