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第四章
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【修羅王】と対峙する前から、どこか自分の中でとてつもなく冷めた部分があった。
相手が強敵である理由はいくらでも挙げられる。【百発百中】という攻防ともに驚異的な言霊、それを支える圧倒的な霊力量、何よりあのムサシの肉体を使っているのだ。脅威的でないはずがない。
それでいて、「そこまで脅威ではない」と考えている自分がいることに、護国寺は気が付いていた。根拠を探ろうにもまるで出てこなかったが、彼はそれを自覚していた。
最初は苦戦した。とても攻撃に移る隙を与えてもらえず、重傷を負ってしまった。一時は死ぬかと本気で思った。ただ、【修羅王】の剣を受ける度に何となく思い当たったのである。自分が相手に対し、多少楽観的な気持ちを持っていた理由に。
――――柳生武蔵は掛け値なしの天才だった。言霊抜きにしても、人間というものはあの領域まで辿り着けるのかと。
「かくあってほしい」という夢想――――それを体現するかの如き、大輪の華。それが柳生武蔵であった。その身が示すは、人間の可能性そのものだった。
数日前、実際に手合せしてその思いはより一層強くなった。彼の振るう刀が黄金のように煌めいて見えるほどに。
その強さに惹かれた。
その在り方に憧れた。
決して届くはずがないと知りながらも、気付けば手を伸ばしてしまうほどに――――護国寺は、ムサシに憧れたのだ。多分、今までもそうして誰もが彼の背中を追ったはずだ。
しかしその剣は変わってしまった。かつてあったはずの黄金の輝きは、見る影もなく曇ってしまったのである。
無論、【修羅王】とて一騎当千を誇る猛者。本来見くびって良い相手ではなかった。されど――――【修羅王】の剣が必ず当たる剣だとすれば、柳生武蔵の剣は必ず殺す剣だった。どちらが脅威か比べるまでもない。
あの輝きに勝るものなど――――欠けているものなどなかったというのに。
彼は人殺しの刀と忌避していたけれど、護国寺には何よりも輝いて見えたのだ――――
「私の剣が、この器に劣るだと……!」
わなわなと、目に見えて【修羅王】は憤怒に塗れていた。愚かな人間と見下していた存在に、あろうことか劣ると断言されたのである。人一倍プライドの高そうな男には聞き捨てならない言葉だっただろう。
奇しくも、それが【修羅王】を立ち上がらせる理由となり、自らを奮い立たせる燃料となった。キッ、と双眸に殺気が戻る。
「吐いたな、小僧。それは看過できぬ指摘だ。たかだか人間風情、完成された私に何故及ぶはずがあろうか。柳生武蔵の基本性能、【十二使徒】としての豊富な霊力、あらゆる物体を斬る【一刀両断】に加え、本領の【百発百中】まで備わっている私が、人間に劣るはずなど――――」
「些か雄弁に過ぎるな、【修羅王】」
堪えかねたと言わんばかりに、護国寺がセリフに割って入った。
そして切り捨てるようにして言い放つ。
「柳生武蔵の刃は、己が剣以外に持ち合わせていなかったが。さて」
「――――――――ッ!」
その先を言わせないために、男が一直線に斬りかかって来た。
ともすれば目にも留まらぬ速さを以て、剣士は護国寺を自身の間合いに捉える。補正を受けた刀が、暴風雨の如く荒れ狂う。【一刀両断】を込めているのだろう、余波だけでアスファルトに亀裂を残し、ブロック塀が飛び、電柱が切り落とされた。無数の斬撃によって大気すら悲鳴を上げているようだった。
【修羅王】から繰り出される剣閃は、まさしく死神の大鎌に等しい。一つでもし損なえば、瞬く間に少年の身体は紙屑のように両断されるだろう。
脅威なのは間違いない。だが、男の剣はただ振り回しているだけのこと。見惚れるような洗練さはとうに消え失せ、ただ荒さだけが残る。ムサシであれば周囲に影響を及ぼすことなく、斬るべきものだけを斬っていただろう。
【修羅王】はずっとムサシの剣術を再現しようと躍起になっていたが、それは中身のない贋作。見せれば見せるほど、護国寺の心に余裕が生まれていた。
その余裕が、困難であるはずの技量さえ実現させた。迫り来る刀を寸分違わず弾き、逸らし、いなす。そのうちの弾かれた一刀があらゆる物理法則を無視して少年を狙うも、彼はそれすらも肌を撫でるに留めてみせた。
達人並みの芸当を、何の格闘技にも触れてこなかった護国寺が何故為すことができたか。実のところ理由はなかった。圧倒的な集中力が剣の通る軌道を悉く捉えているだけだった。
必ず当たる――――ムサシの刀は、既にその先に在ったのだ。たかだか当たるだけというだけで、彼の剣を踏みにじらせるわけにはいかない!
「おおおおおおおっ!」
護国寺は縦振りの一閃を外側へと弾き、男の懐深くへと侵入する。攻撃直後であれば、物理的に必中は間に合わず発動しない。ズン、と剣士の腹部に尖らせた肘を打ち込む。動きの止まったところへ、今度は顔面目掛けてコンパクトに拳を振り抜いた。
「こ、の……くたばり損ないがあっ!!」
三メートル後ろで踏ん張った【修羅王】は切っ先を相手の左肩に合わせ、やや半身になって構えた。ずきり、と脇腹の傷が疼く。警鐘を鳴らしている。
(来るか――――!)
あらゆる剣技が柳生武蔵に遠く及ばない【修羅王】だが、唯一本物に迫る完成度を誇る技がある。――――それこそが三段突き。同時に三つの突きを放つ、防御不能の必殺技。ムサシが一際鍛錬を積んだ末に会得したであろう突き技が、身体に染み付いていたおかげで放つことのできる技だ。
いかに男の剣技に慣れた護国寺と言えど、三段突きの軌道を肉眼で捉えることは叶わない。故に――――
ドン! と地響きを伴う踏み込みとともに、【修羅王】が動いた。距離そのものを縮めるような特殊な歩法で、瞬く間に必殺の間合いへと侵入する。
霊力をかき集めたとしても貫かれる。前回のように横へと逃れようとしても【百発百中】が働いて身体を穿つ。スレスレでいなすような余裕は今回ばかりはない。
相手が強敵である理由はいくらでも挙げられる。【百発百中】という攻防ともに驚異的な言霊、それを支える圧倒的な霊力量、何よりあのムサシの肉体を使っているのだ。脅威的でないはずがない。
それでいて、「そこまで脅威ではない」と考えている自分がいることに、護国寺は気が付いていた。根拠を探ろうにもまるで出てこなかったが、彼はそれを自覚していた。
最初は苦戦した。とても攻撃に移る隙を与えてもらえず、重傷を負ってしまった。一時は死ぬかと本気で思った。ただ、【修羅王】の剣を受ける度に何となく思い当たったのである。自分が相手に対し、多少楽観的な気持ちを持っていた理由に。
――――柳生武蔵は掛け値なしの天才だった。言霊抜きにしても、人間というものはあの領域まで辿り着けるのかと。
「かくあってほしい」という夢想――――それを体現するかの如き、大輪の華。それが柳生武蔵であった。その身が示すは、人間の可能性そのものだった。
数日前、実際に手合せしてその思いはより一層強くなった。彼の振るう刀が黄金のように煌めいて見えるほどに。
その強さに惹かれた。
その在り方に憧れた。
決して届くはずがないと知りながらも、気付けば手を伸ばしてしまうほどに――――護国寺は、ムサシに憧れたのだ。多分、今までもそうして誰もが彼の背中を追ったはずだ。
しかしその剣は変わってしまった。かつてあったはずの黄金の輝きは、見る影もなく曇ってしまったのである。
無論、【修羅王】とて一騎当千を誇る猛者。本来見くびって良い相手ではなかった。されど――――【修羅王】の剣が必ず当たる剣だとすれば、柳生武蔵の剣は必ず殺す剣だった。どちらが脅威か比べるまでもない。
あの輝きに勝るものなど――――欠けているものなどなかったというのに。
彼は人殺しの刀と忌避していたけれど、護国寺には何よりも輝いて見えたのだ――――
「私の剣が、この器に劣るだと……!」
わなわなと、目に見えて【修羅王】は憤怒に塗れていた。愚かな人間と見下していた存在に、あろうことか劣ると断言されたのである。人一倍プライドの高そうな男には聞き捨てならない言葉だっただろう。
奇しくも、それが【修羅王】を立ち上がらせる理由となり、自らを奮い立たせる燃料となった。キッ、と双眸に殺気が戻る。
「吐いたな、小僧。それは看過できぬ指摘だ。たかだか人間風情、完成された私に何故及ぶはずがあろうか。柳生武蔵の基本性能、【十二使徒】としての豊富な霊力、あらゆる物体を斬る【一刀両断】に加え、本領の【百発百中】まで備わっている私が、人間に劣るはずなど――――」
「些か雄弁に過ぎるな、【修羅王】」
堪えかねたと言わんばかりに、護国寺がセリフに割って入った。
そして切り捨てるようにして言い放つ。
「柳生武蔵の刃は、己が剣以外に持ち合わせていなかったが。さて」
「――――――――ッ!」
その先を言わせないために、男が一直線に斬りかかって来た。
ともすれば目にも留まらぬ速さを以て、剣士は護国寺を自身の間合いに捉える。補正を受けた刀が、暴風雨の如く荒れ狂う。【一刀両断】を込めているのだろう、余波だけでアスファルトに亀裂を残し、ブロック塀が飛び、電柱が切り落とされた。無数の斬撃によって大気すら悲鳴を上げているようだった。
【修羅王】から繰り出される剣閃は、まさしく死神の大鎌に等しい。一つでもし損なえば、瞬く間に少年の身体は紙屑のように両断されるだろう。
脅威なのは間違いない。だが、男の剣はただ振り回しているだけのこと。見惚れるような洗練さはとうに消え失せ、ただ荒さだけが残る。ムサシであれば周囲に影響を及ぼすことなく、斬るべきものだけを斬っていただろう。
【修羅王】はずっとムサシの剣術を再現しようと躍起になっていたが、それは中身のない贋作。見せれば見せるほど、護国寺の心に余裕が生まれていた。
その余裕が、困難であるはずの技量さえ実現させた。迫り来る刀を寸分違わず弾き、逸らし、いなす。そのうちの弾かれた一刀があらゆる物理法則を無視して少年を狙うも、彼はそれすらも肌を撫でるに留めてみせた。
達人並みの芸当を、何の格闘技にも触れてこなかった護国寺が何故為すことができたか。実のところ理由はなかった。圧倒的な集中力が剣の通る軌道を悉く捉えているだけだった。
必ず当たる――――ムサシの刀は、既にその先に在ったのだ。たかだか当たるだけというだけで、彼の剣を踏みにじらせるわけにはいかない!
「おおおおおおおっ!」
護国寺は縦振りの一閃を外側へと弾き、男の懐深くへと侵入する。攻撃直後であれば、物理的に必中は間に合わず発動しない。ズン、と剣士の腹部に尖らせた肘を打ち込む。動きの止まったところへ、今度は顔面目掛けてコンパクトに拳を振り抜いた。
「こ、の……くたばり損ないがあっ!!」
三メートル後ろで踏ん張った【修羅王】は切っ先を相手の左肩に合わせ、やや半身になって構えた。ずきり、と脇腹の傷が疼く。警鐘を鳴らしている。
(来るか――――!)
あらゆる剣技が柳生武蔵に遠く及ばない【修羅王】だが、唯一本物に迫る完成度を誇る技がある。――――それこそが三段突き。同時に三つの突きを放つ、防御不能の必殺技。ムサシが一際鍛錬を積んだ末に会得したであろう突き技が、身体に染み付いていたおかげで放つことのできる技だ。
いかに男の剣技に慣れた護国寺と言えど、三段突きの軌道を肉眼で捉えることは叶わない。故に――――
ドン! と地響きを伴う踏み込みとともに、【修羅王】が動いた。距離そのものを縮めるような特殊な歩法で、瞬く間に必殺の間合いへと侵入する。
霊力をかき集めたとしても貫かれる。前回のように横へと逃れようとしても【百発百中】が働いて身体を穿つ。スレスレでいなすような余裕は今回ばかりはない。
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