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第二章 ディスタード編
第三十九話 月華蜜にむけて採取計画中
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ふわふわケーキが運ばれてくると、イミテは目を輝かせ、ケーキに舌鼓をうち蕩ける顔をしていた。
目はとろんと惚れ薬を飲んだ患者に似てるけど、このケーキに害はなく、それぐらい美味しかったのだろう。
「たまらぬ、このくりいむがまた絶品……!! 人の子は羨ましいな、これを容易く食べられるとは……!!」
「うまかったなら何より」
「お前様、私にくりいむはついてないか?! もれなく全部食べたいのだ!」
「大丈夫、綺麗に召し上がってますとも」
皆との待ち合わせ時間に少し余裕があったから、ふわふわケーキをイミテにこの間のご褒美で食べさせてあげた。
目に見てすぐ判る喜びようは無邪気な子供を連想させた。
やがて、ディスタードとキャロラインがアッシュを引っ張ってやってくる。
「お前ら何とも思わないのか、野宿前提だぞ、話を聞けば。貴族がそんな、使用人も連れずに……」
「冒険です! 冒険だと思ってください、アッシュ様! 貴族の殻を破るのです」
アッシュとキャロラインの会話で少し嫌がるアッシュの、心境が分かり、益々今回はアッシュが必要だとも判った。
これはアッシュが皆と馴染む機会でもあるんだ、と確信した辺りで手をひらりとふってみる。
「アッシュ、これはまぁ姫様の言う通り見識を広げる機会だと思ったほうがいい」
「何故そんな……っくそ」
「王様になるんだろ、庶民や旅人がどんな風に移動して国にくるか知りたくないか?」
根っこが素直なアッシュちゃんはそれで納得してくれて助かった。
納得したが態度は素直ではない、ふんぞり返って、それで、と言葉を続けた。
「探す場所に本当にあるんだろうな?」
「確実とはいえないし、いつ手に入るかも判らない。ただ、約束できるのはそれが手に入ればディスタードはいつもの元気な五月蠅い天災に戻ってくれる、ってだけ。あとは俺が薬を作るのも約束する」
「……ふん、いいだろう、確かにオレは必要あらば手伝う約束もした」
三人はようやく座ってくれて、俺は昼飯用のサンドイッチを口にする。
身体に巡る魔力を、何かあったとき補充しておきたいから、ポーションを乾燥させてスパイスにしたものをサンドイッチに振りかけて口にする。
「手に入れて欲しいモノが山ほどある。まずは、光草。これは幾つあっても困らない、薬を作るときの基礎台のようなもの。次に闇苔、これはどちらかと言うと行く先に毒効果のある道があるから具合悪くなったときに必要。解毒剤が枯渇しないようにってことで」
「どういう形状なの?」
キャロラインが手を挙げて質問をしたので、「行き先で判るよ」と直接みたほうが早いことを伝える、レア度は高くないと伝わった様子。
肝心の月華蜜の説明に、この世界は写真があまり出回ってないので、絵で説明をしようと昨日遅くまで人数分描いた絵を見せる、と。
「何だこの面妖な絵は」
「リーチェくん!! 素晴らしい君にこんな才能があったとはね!! これは、元気が、ぶふっ、で、出る……!」
アッシュとディスタードが笑いを堪えているというか、ディスタードは寧ろ大笑いしだした。
キャロラインがおろおろと皆を諫めようとしたので、首を振っておく。
絵心ないのは知ってるよ!!!
「兎に角、月の明かりを受けることで発光する花の蜜なんだ。でけぇ茎を裂けば出る奴。月華ってでけぇ花に……でっかい花あれば教えて欲しい以上!」
「いつ出かけよう? 準備は昨日済ませたよッ早いほうがいいと思って」
キャロラインの言葉に、ディスタードも同じであるらしく、あとはアッシュだけだと判明した。
「キャロラインはディスタードと一緒に学園から許可をとって。うまいこと、これは世界を守る為とかいっておけばいい。アレク先生にだけほんとのこと言っておいて。それで門で待っていてな」
「はい! ディスタード様、行きましょう! では後でね、リーチェ!」
「また後ほど会おう諸君!」
ディスタードとキャロラインはさっさと席を立ち、去って行った。
二人はきゃっきゃと何か楽しげに話しながら、やがて走り出した。
「アッシュの支度は手伝うから、少しイミテが食べ終わるのを待っていて欲しい」
「……わたしゅはふがあふっ」
「イミテ、口を閉じて食べ終わってから喋ろうな」
注意するとイミテはこくこくと頷き夢中で、ふわふわケーキを食べ続けた。
その様を観察し、アッシュは、イミテをじっと見つめる。
「そういえば、お前の獣臭さがある日から香水臭さに変わったな」
「い、イミテちゃん女の子だから匂いをあれこれ言うのは……」
「リーチェ、オレはもう追及するつもりはない。ただ、気付くものもいるから気をつけるといい。大賢者の娘という口上は、オレ以外であれば通じるはずだ。黒龍の存在を直に見たオレやシルビア以外には」
「キャロラインは……」
「知っていて黙っている、あいつは龍のこととなると絆される、そういう女だ」
アッシュはしょうのないやつだ、と言いながらキャロラインのことを想ったのか、微苦笑し頼んでおいたコーヒーを口にする。
笑みには愛しさが込められていて、ああ、この人不器用だけどキャロライン姫は好きなんだろうな惹かれるんだろうなと、何となく過ぎった。
相当間抜けな顔をしていたらしく、アッシュは鼻で笑い、それ以上の言葉をかけることはなかった。
一緒にイミテと、アッシュの部屋へ行き、アッシュの荷物を作ろうとする。
アッシュの部屋には幼いシルビアとアッシュが描かれた肖像画が、飾られていて、大事にしてるんだなという想いが伝わった。
「リーチェ、お前はきっと今、未曾有の道へ歩もうとしている」
「なんかそんな予感してきたよ、俺も。だからこそ」
『覚悟しないとな』
声を重ねて、俺とアッシュは笑い、荷物ができるなり、キャロライン達の待つ場所へ向かう。
目はとろんと惚れ薬を飲んだ患者に似てるけど、このケーキに害はなく、それぐらい美味しかったのだろう。
「たまらぬ、このくりいむがまた絶品……!! 人の子は羨ましいな、これを容易く食べられるとは……!!」
「うまかったなら何より」
「お前様、私にくりいむはついてないか?! もれなく全部食べたいのだ!」
「大丈夫、綺麗に召し上がってますとも」
皆との待ち合わせ時間に少し余裕があったから、ふわふわケーキをイミテにこの間のご褒美で食べさせてあげた。
目に見てすぐ判る喜びようは無邪気な子供を連想させた。
やがて、ディスタードとキャロラインがアッシュを引っ張ってやってくる。
「お前ら何とも思わないのか、野宿前提だぞ、話を聞けば。貴族がそんな、使用人も連れずに……」
「冒険です! 冒険だと思ってください、アッシュ様! 貴族の殻を破るのです」
アッシュとキャロラインの会話で少し嫌がるアッシュの、心境が分かり、益々今回はアッシュが必要だとも判った。
これはアッシュが皆と馴染む機会でもあるんだ、と確信した辺りで手をひらりとふってみる。
「アッシュ、これはまぁ姫様の言う通り見識を広げる機会だと思ったほうがいい」
「何故そんな……っくそ」
「王様になるんだろ、庶民や旅人がどんな風に移動して国にくるか知りたくないか?」
根っこが素直なアッシュちゃんはそれで納得してくれて助かった。
納得したが態度は素直ではない、ふんぞり返って、それで、と言葉を続けた。
「探す場所に本当にあるんだろうな?」
「確実とはいえないし、いつ手に入るかも判らない。ただ、約束できるのはそれが手に入ればディスタードはいつもの元気な五月蠅い天災に戻ってくれる、ってだけ。あとは俺が薬を作るのも約束する」
「……ふん、いいだろう、確かにオレは必要あらば手伝う約束もした」
三人はようやく座ってくれて、俺は昼飯用のサンドイッチを口にする。
身体に巡る魔力を、何かあったとき補充しておきたいから、ポーションを乾燥させてスパイスにしたものをサンドイッチに振りかけて口にする。
「手に入れて欲しいモノが山ほどある。まずは、光草。これは幾つあっても困らない、薬を作るときの基礎台のようなもの。次に闇苔、これはどちらかと言うと行く先に毒効果のある道があるから具合悪くなったときに必要。解毒剤が枯渇しないようにってことで」
「どういう形状なの?」
キャロラインが手を挙げて質問をしたので、「行き先で判るよ」と直接みたほうが早いことを伝える、レア度は高くないと伝わった様子。
肝心の月華蜜の説明に、この世界は写真があまり出回ってないので、絵で説明をしようと昨日遅くまで人数分描いた絵を見せる、と。
「何だこの面妖な絵は」
「リーチェくん!! 素晴らしい君にこんな才能があったとはね!! これは、元気が、ぶふっ、で、出る……!」
アッシュとディスタードが笑いを堪えているというか、ディスタードは寧ろ大笑いしだした。
キャロラインがおろおろと皆を諫めようとしたので、首を振っておく。
絵心ないのは知ってるよ!!!
「兎に角、月の明かりを受けることで発光する花の蜜なんだ。でけぇ茎を裂けば出る奴。月華ってでけぇ花に……でっかい花あれば教えて欲しい以上!」
「いつ出かけよう? 準備は昨日済ませたよッ早いほうがいいと思って」
キャロラインの言葉に、ディスタードも同じであるらしく、あとはアッシュだけだと判明した。
「キャロラインはディスタードと一緒に学園から許可をとって。うまいこと、これは世界を守る為とかいっておけばいい。アレク先生にだけほんとのこと言っておいて。それで門で待っていてな」
「はい! ディスタード様、行きましょう! では後でね、リーチェ!」
「また後ほど会おう諸君!」
ディスタードとキャロラインはさっさと席を立ち、去って行った。
二人はきゃっきゃと何か楽しげに話しながら、やがて走り出した。
「アッシュの支度は手伝うから、少しイミテが食べ終わるのを待っていて欲しい」
「……わたしゅはふがあふっ」
「イミテ、口を閉じて食べ終わってから喋ろうな」
注意するとイミテはこくこくと頷き夢中で、ふわふわケーキを食べ続けた。
その様を観察し、アッシュは、イミテをじっと見つめる。
「そういえば、お前の獣臭さがある日から香水臭さに変わったな」
「い、イミテちゃん女の子だから匂いをあれこれ言うのは……」
「リーチェ、オレはもう追及するつもりはない。ただ、気付くものもいるから気をつけるといい。大賢者の娘という口上は、オレ以外であれば通じるはずだ。黒龍の存在を直に見たオレやシルビア以外には」
「キャロラインは……」
「知っていて黙っている、あいつは龍のこととなると絆される、そういう女だ」
アッシュはしょうのないやつだ、と言いながらキャロラインのことを想ったのか、微苦笑し頼んでおいたコーヒーを口にする。
笑みには愛しさが込められていて、ああ、この人不器用だけどキャロライン姫は好きなんだろうな惹かれるんだろうなと、何となく過ぎった。
相当間抜けな顔をしていたらしく、アッシュは鼻で笑い、それ以上の言葉をかけることはなかった。
一緒にイミテと、アッシュの部屋へ行き、アッシュの荷物を作ろうとする。
アッシュの部屋には幼いシルビアとアッシュが描かれた肖像画が、飾られていて、大事にしてるんだなという想いが伝わった。
「リーチェ、お前はきっと今、未曾有の道へ歩もうとしている」
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