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12セイレス
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―――トントン
「失礼します」
現れたのは先程買った少女と女性。
女性の方はシックな色の落ち着いたドレスを、少女はふんわりとした柔らかい生地の白いドレスを身に纏っている。
「す、す、すご、すごく綺麗です! わ、か、かわ、かわ、可愛いよ」
女性と少女を交互に見て感想を伝える。
「このように高価なお召し物…奴隷の私たちによろしいのでしょうか?」
不安そうな女性に向かいぶんぶんと首を縦に振る。
「お、お、お金なら、たく、沢山あるから。え、遠慮なく生活用品をそろえて。ジョ、ジョフィルに言えば、た、多分用意してくれるよ」
「ええ、なんでもお申しつけくださいお嬢様方」
ジョフィルが一歩前に出て微笑めば女性の頬が染まる。
うんうん、ジョフィルはイケメンだからね。
「あ、あの、あの、お、お名前、ク、クローエさんでしたよね」
「はいご主人様」
「ご、ごしゅ、ご主人様はやめてくれ。お、俺のことは、ま、マサキって呼んでほしい」
「かしこまりました。マサキ様」
穏やかな笑顔で頷くクローエは本当に美しい。
俺がノンケならばもうとっくに恋に落ちていたことだろう。
「そ、それで、えっと、君の名前は?」
エルフの少女の方に問いかけると、少女は海色の瞳でジッとこちらを見つめてくる。
しばらく見つめ合っていると少女が突然こちらに抱きついてきた。
「え、え、え?」
少女の小さな体を受け止めながら戸惑っていると、少女は俺の腹に抱き着いたまま上を見上げて小さく呟く。
「セイレス…」
「え?」
「セイレスって言うの」
自分の名前を教えてくれていることに気付いて顔がにやける。
「そ、そうか。き、綺麗な名前だね。き、君に、ぴ、ぴったりだ」
頭を撫でると猫のように気持ちよさそうに目を細めるセイレス。
美少女の可愛い仕草に思わず悶絶しそうになったがジョフィルの目が冷たいのに気づいて我に返る。
俺は決してロリコンではない。ついでにショタコンでもない。
「セ、セイレスと、ク、クローエさんの隷属のく、首輪を外してしまおう」
「え!?」
クローエさんが驚きの声を上げ、セイレスも目を丸くする。
奴隷商から貰った鍵を取り出し手早く二人の首輪を外していく。
これは主人として登録されている人間にしか使えない鍵で、通常は一度も使用されることなく奴隷は一生を終えることがほとんどらしいが、俺の場合は購入したすべての奴隷の首輪に使用しているので慣れたものだ。
「ど、奴隷の身分から解放してくださるのですか…?」
何も嵌められていない自分の首に手を当てて呆然と呟くクローエさんに頷いてみせる。
「ク、クローエさんには、セ、セイレスの、め、面倒を見て欲しい。も、もちろん、きゅ、給与も休みもあるから。も、も、もし、ここを出て行きたいのなら、せ、せめて、代わりの手伝いの人が見つかるまで、す、少しだけ待っててくれると助かる」
「まさか、そんな…本当によろしいのでしょうか…?」
「も、も、もちろん」
喜びよりも、奴隷から解放された事実をまだ呑み込めていないようで困惑している様子だ。
そんな彼女に力強く頷き見守っていると、腹に衝撃が走る。
「わ、セ、セイレス?」
突如ギュッと腹に抱き着いてきたセイレス。
彼女が顔を上げると美しい海色の瞳に涙を浮かべていた。
「やだ…」
「え?」
「セイ、マサキの奴隷…ずっと一緒にいる…」
胸を撃ち抜かれるとはこのことかと感激の渦が押し寄せる。
こんなに可愛い子がこんなに可愛いことを言ってくれている。
しかもこんなうだつが上がらない俺にだ。
たとえそれが幼い子供の精一杯の生存本能から来るものであっても嬉しくて仕方ない。
「だ、だ、だ、大丈夫! お、お、俺が、セ、セ、セイレスのこと! 絶対、ぜ、ぜ、絶対守るから! さ、寂しい時は、一緒にいる!」
力強く宣言するとセイレスの腕の力が強まった。
そんなセイレスの後頭部を恐るおそるポンポンと叩く。
「私も!私もたとえ奴隷から解放されてもマサキ様のおそばに居たいですわ」
「あ、ありがとう。よ、よろしく、お、お願いします」
セイレスに釣られたのかそんな風に続くクローエさんにお礼を言う。
ふと、ジョフィルと目があったがすぐに視線を反らされてしまった。
あれは機嫌が悪いサインだ。
認めては貰えたもののやはり奴隷二人同時購入はかなり堪忍袋を刺激したのだろう。
爆発させないようしばらくは慎重に接しよう。
「失礼します」
現れたのは先程買った少女と女性。
女性の方はシックな色の落ち着いたドレスを、少女はふんわりとした柔らかい生地の白いドレスを身に纏っている。
「す、す、すご、すごく綺麗です! わ、か、かわ、かわ、可愛いよ」
女性と少女を交互に見て感想を伝える。
「このように高価なお召し物…奴隷の私たちによろしいのでしょうか?」
不安そうな女性に向かいぶんぶんと首を縦に振る。
「お、お、お金なら、たく、沢山あるから。え、遠慮なく生活用品をそろえて。ジョ、ジョフィルに言えば、た、多分用意してくれるよ」
「ええ、なんでもお申しつけくださいお嬢様方」
ジョフィルが一歩前に出て微笑めば女性の頬が染まる。
うんうん、ジョフィルはイケメンだからね。
「あ、あの、あの、お、お名前、ク、クローエさんでしたよね」
「はいご主人様」
「ご、ごしゅ、ご主人様はやめてくれ。お、俺のことは、ま、マサキって呼んでほしい」
「かしこまりました。マサキ様」
穏やかな笑顔で頷くクローエは本当に美しい。
俺がノンケならばもうとっくに恋に落ちていたことだろう。
「そ、それで、えっと、君の名前は?」
エルフの少女の方に問いかけると、少女は海色の瞳でジッとこちらを見つめてくる。
しばらく見つめ合っていると少女が突然こちらに抱きついてきた。
「え、え、え?」
少女の小さな体を受け止めながら戸惑っていると、少女は俺の腹に抱き着いたまま上を見上げて小さく呟く。
「セイレス…」
「え?」
「セイレスって言うの」
自分の名前を教えてくれていることに気付いて顔がにやける。
「そ、そうか。き、綺麗な名前だね。き、君に、ぴ、ぴったりだ」
頭を撫でると猫のように気持ちよさそうに目を細めるセイレス。
美少女の可愛い仕草に思わず悶絶しそうになったがジョフィルの目が冷たいのに気づいて我に返る。
俺は決してロリコンではない。ついでにショタコンでもない。
「セ、セイレスと、ク、クローエさんの隷属のく、首輪を外してしまおう」
「え!?」
クローエさんが驚きの声を上げ、セイレスも目を丸くする。
奴隷商から貰った鍵を取り出し手早く二人の首輪を外していく。
これは主人として登録されている人間にしか使えない鍵で、通常は一度も使用されることなく奴隷は一生を終えることがほとんどらしいが、俺の場合は購入したすべての奴隷の首輪に使用しているので慣れたものだ。
「ど、奴隷の身分から解放してくださるのですか…?」
何も嵌められていない自分の首に手を当てて呆然と呟くクローエさんに頷いてみせる。
「ク、クローエさんには、セ、セイレスの、め、面倒を見て欲しい。も、もちろん、きゅ、給与も休みもあるから。も、も、もし、ここを出て行きたいのなら、せ、せめて、代わりの手伝いの人が見つかるまで、す、少しだけ待っててくれると助かる」
「まさか、そんな…本当によろしいのでしょうか…?」
「も、も、もちろん」
喜びよりも、奴隷から解放された事実をまだ呑み込めていないようで困惑している様子だ。
そんな彼女に力強く頷き見守っていると、腹に衝撃が走る。
「わ、セ、セイレス?」
突如ギュッと腹に抱き着いてきたセイレス。
彼女が顔を上げると美しい海色の瞳に涙を浮かべていた。
「やだ…」
「え?」
「セイ、マサキの奴隷…ずっと一緒にいる…」
胸を撃ち抜かれるとはこのことかと感激の渦が押し寄せる。
こんなに可愛い子がこんなに可愛いことを言ってくれている。
しかもこんなうだつが上がらない俺にだ。
たとえそれが幼い子供の精一杯の生存本能から来るものであっても嬉しくて仕方ない。
「だ、だ、だ、大丈夫! お、お、俺が、セ、セ、セイレスのこと! 絶対、ぜ、ぜ、絶対守るから! さ、寂しい時は、一緒にいる!」
力強く宣言するとセイレスの腕の力が強まった。
そんなセイレスの後頭部を恐るおそるポンポンと叩く。
「私も!私もたとえ奴隷から解放されてもマサキ様のおそばに居たいですわ」
「あ、ありがとう。よ、よろしく、お、お願いします」
セイレスに釣られたのかそんな風に続くクローエさんにお礼を言う。
ふと、ジョフィルと目があったがすぐに視線を反らされてしまった。
あれは機嫌が悪いサインだ。
認めては貰えたもののやはり奴隷二人同時購入はかなり堪忍袋を刺激したのだろう。
爆発させないようしばらくは慎重に接しよう。
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