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47遭遇
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まだテディには奴隷という身分から解放された自覚がないらしい。
いずれ自尊心や羞恥心といった必要なものが芽生えればいいなと思うが、今はとにかく生活の基本を教えなければ。
「こ、ここ。ここに座って」
腕を捲りをしつつ、いくつかあるシャワーの前の風呂椅子の一つを指さす。
頭にハテナを浮かべてぶらぶらさせながらやってくるテディを直視しないようにシャワーヘッドを手に取る。
「こ、ここを回して」
「こうですか? うわっ!?」
蛇口の取手を捻ると頭上にお湯が降り注ぐ。
驚きの声を出したテディに思わず笑ってしまう。
この世界では浴槽にお湯を溜めて使うのが一般的なのでシャワーは見たことがないのだろう。
「これってお湯! あったかい!」
「お、温度、だ、大丈夫そう?」
「そんな…だめです!」
「え、え、あ、熱かった?」
シャワーのお湯に興奮しているテディを微笑ましく思っていたが、よくよく見ると彼の顔は強張っていた。
「違います。でもどうか俺なんかの為に貴重なお湯は使わないでください」
「み、水じゃ長年の、あ、垢は落ちないから。こ、ここではお湯を使うって決まりなんだ」
「だったら俺はいつものように外の井戸で洗います」
「だ、だめ。こ、ここに居る間は、お、俺のルールに、し、従ってもらう」
少し強めに言えばテディは途端に大人しくなった。
不安そうに椅子に座ってジッとしている。
「こ、これが頭を洗う、シャ、シャンプーとコンディショナーで、こ、これが身体を洗う、ボ、ボディソープ。お、俺の特製だ。ま、まずは頭を洗おう」
この様子だと自力での入浴は無理そうだ。
大人しくなったのをいいことに俺が手早く進めていくことにする。
テディは俺に洗われる事にも焦っていたが無視させてもらう。
シャンプーで頭を洗おうとするが、これがまぁ泡立たない。
もしかして今まで一度も石鹸等で頭を洗ったことがないのかもしれない。
なんとか3回目で泡立ち始め、コンディショナーまでこぎつけた。
身体の方もスポンジで擦っても擦っても垢が出てきて途中で怖くなってきた。
身長が高いので洗う範囲も広くて一苦労だ。
どこを洗っても骨ばっており、余分な肉など少しもついていない。
背中や腹には鞭を打たれたであろう昔のミミズ腫れも多数見られる。
今にも崩れそうな痩せぎすで傷だらけの身体に胸が苦しくなった。
テディ本人は最初お湯をじゃぶじゃぶ使うことと俺に洗われることに委縮していたが、シャンプーの途中くらいで心地よさそうな顔で静かになった。
今も目を閉じてうっとりしている。
「よ、よし。か、完成」
全部で1時間以上かかった。
次回からはテディが自分で風呂に入れるようになっただろうか。
「じゃ、じゃあ最後に、お、お湯に浸かって」
「まさか…良いのですか?」
広い浴槽を指さすとテディがゴクリと喉を鳴らす。
「う、うん。か、肩まで浸かって、あ、温まって」
「はい…」
俺の指示に恐るおそる足のつま先から湯に入ったテディは、しばらくの間ガチガチに緊張していたが、やはりお湯が気持ちよかったのか段々と上がっていた肩の力が抜けてきた。
「ほぅ」と溜息を零して、とろけた表情でまどろんでいる。
悪かった血色もほんのり赤く色づいてちょっとセクシーに見えてしまってドキドキする。
今までの薄汚れすぎて実感があまりなかったが、やはりテディは綺麗な顔をしていると思う。
手足も長くて身長も高いし、これで少し肉付きが良くなればかなりの美男子として街で噂になるレベルで変身しそうだ。
よほど入浴が気に入ったのか全く出ようとする気配のないテディに手持無沙汰になる。
このままジロジロ見ているのも悪い気がして、好きなタイミングでお湯から出ていいと一言かけてから脱衣所に移動する。
テディを洗っていてこちらまで濡れてしまった。
念のため自分の分の替えの服も用意していてよかった。
テディの分の着替えは一応俺が持っている服の中でオーバーサイズのシャツとハーフパンツを選んだのでおそらく着られると思うが、早急に新品を買わねば。
着ていたボロは洗濯すると分解しないか心配だな…なんて取り留めのないことを考えながら濡れた服を脱いでいく。
「マサキ様……?」
「あ……」
仕事終わりだろうショーンが脱衣所に入って来た。
俺が入浴をしていたわけではないので、貼り紙を出し忘れていた。
しかも悪いことに下着1枚になったタイミングで遭遇してしまった。
これ、セクハラ確定かな。
テディは気にすることの出来る状況ではなかったが、ショーンは俺がゲイだって知ってるし絶対わざと見せつけているって思うよな。
騒がれるのではないかと身構えると、ショーンは近づいて俺の前で立ち止まった。
「待ち伏せて露出ですか?」
「ご、ご、ご、誤解…! ち、ち、違…や、やってない…」
にやにやと含みのある笑顔のショーン。
こうして焦っていつも以上にどもるから余計に怪しく見えるっていうのに俺という奴は…。
いずれ自尊心や羞恥心といった必要なものが芽生えればいいなと思うが、今はとにかく生活の基本を教えなければ。
「こ、ここ。ここに座って」
腕を捲りをしつつ、いくつかあるシャワーの前の風呂椅子の一つを指さす。
頭にハテナを浮かべてぶらぶらさせながらやってくるテディを直視しないようにシャワーヘッドを手に取る。
「こ、ここを回して」
「こうですか? うわっ!?」
蛇口の取手を捻ると頭上にお湯が降り注ぐ。
驚きの声を出したテディに思わず笑ってしまう。
この世界では浴槽にお湯を溜めて使うのが一般的なのでシャワーは見たことがないのだろう。
「これってお湯! あったかい!」
「お、温度、だ、大丈夫そう?」
「そんな…だめです!」
「え、え、あ、熱かった?」
シャワーのお湯に興奮しているテディを微笑ましく思っていたが、よくよく見ると彼の顔は強張っていた。
「違います。でもどうか俺なんかの為に貴重なお湯は使わないでください」
「み、水じゃ長年の、あ、垢は落ちないから。こ、ここではお湯を使うって決まりなんだ」
「だったら俺はいつものように外の井戸で洗います」
「だ、だめ。こ、ここに居る間は、お、俺のルールに、し、従ってもらう」
少し強めに言えばテディは途端に大人しくなった。
不安そうに椅子に座ってジッとしている。
「こ、これが頭を洗う、シャ、シャンプーとコンディショナーで、こ、これが身体を洗う、ボ、ボディソープ。お、俺の特製だ。ま、まずは頭を洗おう」
この様子だと自力での入浴は無理そうだ。
大人しくなったのをいいことに俺が手早く進めていくことにする。
テディは俺に洗われる事にも焦っていたが無視させてもらう。
シャンプーで頭を洗おうとするが、これがまぁ泡立たない。
もしかして今まで一度も石鹸等で頭を洗ったことがないのかもしれない。
なんとか3回目で泡立ち始め、コンディショナーまでこぎつけた。
身体の方もスポンジで擦っても擦っても垢が出てきて途中で怖くなってきた。
身長が高いので洗う範囲も広くて一苦労だ。
どこを洗っても骨ばっており、余分な肉など少しもついていない。
背中や腹には鞭を打たれたであろう昔のミミズ腫れも多数見られる。
今にも崩れそうな痩せぎすで傷だらけの身体に胸が苦しくなった。
テディ本人は最初お湯をじゃぶじゃぶ使うことと俺に洗われることに委縮していたが、シャンプーの途中くらいで心地よさそうな顔で静かになった。
今も目を閉じてうっとりしている。
「よ、よし。か、完成」
全部で1時間以上かかった。
次回からはテディが自分で風呂に入れるようになっただろうか。
「じゃ、じゃあ最後に、お、お湯に浸かって」
「まさか…良いのですか?」
広い浴槽を指さすとテディがゴクリと喉を鳴らす。
「う、うん。か、肩まで浸かって、あ、温まって」
「はい…」
俺の指示に恐るおそる足のつま先から湯に入ったテディは、しばらくの間ガチガチに緊張していたが、やはりお湯が気持ちよかったのか段々と上がっていた肩の力が抜けてきた。
「ほぅ」と溜息を零して、とろけた表情でまどろんでいる。
悪かった血色もほんのり赤く色づいてちょっとセクシーに見えてしまってドキドキする。
今までの薄汚れすぎて実感があまりなかったが、やはりテディは綺麗な顔をしていると思う。
手足も長くて身長も高いし、これで少し肉付きが良くなればかなりの美男子として街で噂になるレベルで変身しそうだ。
よほど入浴が気に入ったのか全く出ようとする気配のないテディに手持無沙汰になる。
このままジロジロ見ているのも悪い気がして、好きなタイミングでお湯から出ていいと一言かけてから脱衣所に移動する。
テディを洗っていてこちらまで濡れてしまった。
念のため自分の分の替えの服も用意していてよかった。
テディの分の着替えは一応俺が持っている服の中でオーバーサイズのシャツとハーフパンツを選んだのでおそらく着られると思うが、早急に新品を買わねば。
着ていたボロは洗濯すると分解しないか心配だな…なんて取り留めのないことを考えながら濡れた服を脱いでいく。
「マサキ様……?」
「あ……」
仕事終わりだろうショーンが脱衣所に入って来た。
俺が入浴をしていたわけではないので、貼り紙を出し忘れていた。
しかも悪いことに下着1枚になったタイミングで遭遇してしまった。
これ、セクハラ確定かな。
テディは気にすることの出来る状況ではなかったが、ショーンは俺がゲイだって知ってるし絶対わざと見せつけているって思うよな。
騒がれるのではないかと身構えると、ショーンは近づいて俺の前で立ち止まった。
「待ち伏せて露出ですか?」
「ご、ご、ご、誤解…! ち、ち、違…や、やってない…」
にやにやと含みのある笑顔のショーン。
こうして焦っていつも以上にどもるから余計に怪しく見えるっていうのに俺という奴は…。
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