エンド後勇者、奴隷たちに振られまくる総受け生活

極寒の日々

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焦る俺をニマニマしながら観察しているショーン。

「マサキ様って、こうしてみると結構色が白いですよね」

何を思ったかうなじに軽く指を触れてきた。

「え?そ、そう…?」

触れられたそこが妙にくすぐったくて手で押さえる。
またいつもの揶揄いなのだろうと分かっていてもドキッとしてしまう。

「風呂上りですか? 言ってくれれば一緒に入ってやったのに。俺の腹筋触り放題のサービスも付けて」
「そ、そ、そういうこと言うのは、だ、ダメだ」
「もしかしてエロいこと想像しました?うわ、キモ」
「し、し、してないから!」

顔が赤くなっているのが自分で分かるがコントロールできない。
ますますショーンの目が楽しそうに歪む。
二人きりになると、その気もないくせにこうして揶揄ってくるからショーンはタチが悪い。

「あのぉ」

突如、控えめな声が掛けられた。
どうやらテディが風呂から上がったらしい。
ショーンから逃れるように視線をそちらに移してギョッと目を剥く。
だから全裸で棒立ちはやめてくれ!ちゃんと隠して!

「タ、タオル! タ、タオルで隠して!」

慌ててタオルで下半身を巻く。

「ビ、ビショビショだ。じ、自分で拭いて」

水滴でテディが通った道が出来ている。

「タオル…白くてふわふわ…こんな上等な物で俺の身体なんて拭けません」
「い、いいから、そ、そんなこと気にせず、と、とにかく床に水滴を、お、落とさないでくれ」

タオルの触り心地にテディが驚いている間に別のタオルで全体的に拭いていく。

「ほ、ほら、こ、ここに座って。あ、頭に届かない」

髪からもボトボト水滴が垂れているのが気になるが、身長が高すぎて拭いてあげられない。
脱衣所に設置している椅子をポンポンと叩くと大人しく着席した。
そのままタオルでワシワシ拭いていく。

「なぁ、そいつ誰ですか…?」

突然現れた見知らぬ人物に警戒してか固い声のショーン。

「もしかしてこいつがこの前突然家に連れてきたっていうどこぞの馬の骨ですか?」

デイビッドのことを言っているのだろう。
あの日ショーンはデイビッドと会っていないから勘違いしているらしい。

「あ、あ、か、彼は…」
「へー、なんか思ったよりみすぼらしい奴ですね。マサキ様、趣味変わりました? こんなヒョロガリで満足できるんですか?」

否定したいが喋るのが苦手な俺では口をはさめないほど早口で語気が強い。
なんだか急に機嫌が悪くなった気がする。

「あんたも覚悟した方がいいぞ。この人、飽きっぽいからすぐ捨てられるってな。相手が見つからなさ過ぎて妥協したみたいだが、本来マサキ様は筋肉隆々なごついのがタイプだから」
「え……」

急に喋りかけられたテディは面食らっている。
というか俺のタイプって筋肉だったっけ?
あまり意識したことはなかったが、確かに言われてみれば今まで買った元奴隷はそのタイプが多かったかもしれない。
でもそれは労働や戦闘用の奴隷ばかりが置いている奴隷館で奴隷を見ていたからのような…。
俺のタイプは俺を好きになってくれる人だし、もし恋人ができたら絶対一途だ。
それを飽きっぽいとか失礼だと思う。

「じゃああなたはご主人様に捨てられたのですね?」

テディがショーンの腹筋を見ながら納得したようにうなずいた。
その瞬間、ショーンの額に青筋が浮かんだのが分かった。

「はぁぁ!? ふっざけんなよ!! 俺をお前なんかと一緒にしてんじゃねぇよ!」

ゲイだと思われたことを怒っているのか、俺みたいな奴と関係があったと思われるのが許せないのか。
ショーンに向かい怒鳴り散らすショーン。

「ちょっとチンコがデカいからって調子に乗んなよテメェ!」

あ、そこ?

「マサキ様はビッチだから誰でもいいんだよ!だが俺は他の男とはちげぇ!テメェみたいな使い捨てにはなんねぇ! 分かったかこのヒョロガリ野郎!」

ショーンの中の俺ってなんでそんなクズなの?
日頃から嫌われているような気はしていたが、これはちょっと悲しい。

「なんですか、大声を出して」

ここで天の助けのような神経質な声が。

「あ、あ、ジョ、ジョフィル…」

俺と目が合い眉間に皺を寄せたジョフィル。
そしてテディとショーンに視線を移して更に皺を深くする。

「みっともない。早く服を着てください」

眼鏡を上げつつ俺に向かって注意する。
すっかり忘れていたがパンツ一枚だった。

「聞いてくれ、ジョフィル!」

普段ショーンはジョフィルが苦手らしく避けている節があるが、珍しく自分から声をかける。

「マサキ様が男を連れ込んで風呂場でヤッてたんだよ! 信じらんねぇ!!」
「ちょ、ちょ…!?」
「は…?」

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