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3章 仲間

12. 新しい仲間

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前から三人がこちらを見て、手を振っている。

「久しぶりだな、リーア!」

リーアはその人達の所に行った。

「多分一週間ぐらいかな?」
「それぐらいだと思うよ」
「後ろに居る二人は知り合い?」
「うん、早速相談なんだけど、あの二人を仲間にして欲しいの!」
「二人共?」
「まあ、俺は別にいいけど……」
「私も良いわよ」
「皆んなが良いならそれでいいと思う」

そして、俺は正式にリーアの仲間になった。
まあ、別にいちいち登録する事がある訳でもないが、

「名前は前の人がラーメンで、後ろがニアって言うよ」
「よろしく、ニアは猫系なのか?」
「違う……狐……」
「え、狐だったのずっと猫だと思ってたよ」
「知らなかったのかよ、リーアは一緒に居たんだろ?」

やっぱり、リーアはニアの事を猫系だと思っていたらしい。

「ところで二人共なんの武器を使うんだ?」
「え……俺は武器というよりも運び屋をやってる」
「運び屋かぁ、丁度仲間に欲しかったんだよな。ナイスだなリーア」
「ニアは確か弓を使うよ、そうだよねニア?」
「うん……そうだよ」

ニアはそーと頷いた。

「オレの名前はグラス、使う武器は変剣だ、よろしくな!」

グラスは太陽のような橙色の髪と赤橙色の髪が交互に混ざっている感じの色で、目は宝石のガーネットのような色をしている。

「変剣?」
「知らないのか、剣に魔力を流し込むと、武器が他の種類に変えられるんやつだよ」

グラスはそう言うと、鞘から剣を抜き取り、俺に見せるように構えた。「変形させてみるぞ」と言ったら、剣がカチャカチャと音を立てながら、槍になった。

「おお」
「一つの武器で何種のも、武器が使えるから便利だぞ」

でも、さっきの剣よりも、サイズがデカくなってるんだけど、どうなっているのだろう。魔法って分からないな……。

「わたくしの名前は、フライヤって言うの宜しくしてちょうだいー、私は魔法を使うわ、えーと攻撃魔法、補助魔法、回復魔法でメインは補助と回復魔法だわ」

フライヤは魔法帽子見たいな物を、着ている。
髪の色は紫色で、アメシストのような目の色をしている。

「僕はツキユ、よろしく!僕は魔法と剣を交互に使うんだ」

ツキユは黄色っぽい金髪で、俺から見て左目が水色で片方が青色で普通可愛い。

「なんで目が片方だけ色が違うんだ?」
「それは……僕から見て、左目は魔眼んなんだよ」
「魔眼?」
「えっとね、魔眼の効果は色々あるんだけど……僕の場合は魔力を見る事ができるだよ。魔法を使ったら、空気が光がキラキラと光るみたいになるんだ、魔力が強いほど光が強くなるんだよ」

俺はリーアの仲間を見渡して、思った事は俺が来るまで、男はグラスぐらいじゃないか?
グラスは俺が来るまで、ハーレムだったという事か。

「もう昼だし、自己紹介も終わったみたいだから、どっかのお店に入るか?」
「そうだねー」

その後、グラスがおススメのお店を教えてくれてたので、その店に入る事にした。

ドアを開けて入ったらチャリチャリと鐘の音がした。
この店はカフェのような雰囲気の場所だった。

こんなお店もあったんだな。

そして席に座り、メニューを見る事にした。
えっと……メケク?、リーナバジ?、スールマドゥ?オムライス……!

オムライスって言う名前があったのでそれを頼む事にした。

少し待っていると、緑色の食べ物がテーブルに置かれた。

まさか、これが……オムライス?なのだろうか。

左にはグラスとツキユが座っている。

グラスは肉のような食べ物を食べていて、ツキユは甘そうな食べ物を食べている。

俺も早速食べる事にした。

味はオムライスぽいような味がする。
久しぶりにオムライスを食べた気がしたので、不思議と箸が進み俺は残さず全て食べた。

ツキユの方を見ると、まだ甘そうな食べ物を食べている。新しく追加したのだろうか、ものすごい量の食べ物が置いてある。
そしたら、ツキユは俺の視線に気づいたのかこちらを見た。

「食べたいの?これ」
「いや、別に……ただ美味しそうに食ってるな、て思って」

ツキユはもう俺に用事が無くなったのか、次にグラスに話しかけた。

「グラスはこれいる?」
「要らないよ、今俺は甘いものを食べないようにしてるんだ」
「どうして?」
「お前がたくさん食べさせるからだろ」
「そうか……じゃあこれ、二人で食ってね」

そう言うと、ツキユは食べ物をこっちに寄せた。

「俺は食べないからな、ラーメン後は頼んだ!」

グラスはそう言って、逃げるようにトイレに入って行った。

二人の中に何があったのだろうか?

その後思った以上に甘いデザートを食べさせられた。まあ、美味しかったが、

そして、デザートを食べ終わると同時にタイミングを計ったかのようにグラスが戻って来た。

「あれ、もう食べ物はラーメンが全部食べちゃったかー、残念だなー」
「そんなに食べたいなら、まだあるけど」
「あ、いや……さっき、フライヤに甘い食べ物は食べちゃ駄目って言われたんだよ」

俺はその事を嘘だと思った。それが本当だったらさっきの時に言っているはずだと思う。

「そうなの?なんかごめん、無理やり食べさそようとして……でもなんでさっき言わなかったの?」

やっぱり、そうなるよな。

「あれだよ……さっき行ってる時に言われたんだよ」
「……そうなんだ」

話をしていたら、リーア達も食べ終わったのか、こっちにやって来た。

「これからどうするの?」
「そうだな……」

グラスは考え込むように、手を組んだ。

「解散しよう、夜ぐらいになったらトーゲル一番の温泉前で、反対の人はいる?」

トーゲル一番の温泉という名前なのだろうか、それとも一番人気の場所という事なのか?まあ、分かるだろ。

「私は大丈夫だよ」
「僕も大丈夫」
「わたくしも大丈夫よ」
「ラーメンとニアは?」
「あ、大丈夫」
「だい……じょう……ぶ……」

ニアはお腹を押さえながら言った。

「どうしたんだ?ニア?」
「食べ過ぎた……」
「えーとね、私がたくさん食べても、ラーメンが奢ってくれるから、大丈夫だよって言ったら、思った以上にニアが食べたんだよ」
「そうなのか……俺は奢らないけどな」

その後、結局俺がニアの分を払う事になり、グラスは用事があったのか、「じゃあ後で」と言って、急いで出て行った。







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