法術省 特務公安課 ‐第1章‐『火の複眼』

秋山武々

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1.法術省入庁

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ミーティングルームでいわい棒をかじりながら赤館は入庁にあたっての資料を確認していた。

再三読み込んだ資料であるがまた先程のような振る舞いで入庁初日から上司に目を付けられまいと。

法術省の組織構成は内部部局から4つに枝分かれし【大臣官房】【治安対策局】【技術対策局】【情報管理局】となり、特務公安課は治安対策局に組織されている。

同列の課には国内外で法術省下の組織が公務にする上で必要な人員・経費・物資を管理運営する法術特務機構支援部と法術が施行された犯罪と仮定及び認定された事件を警視庁から申し送りや引き継ぎ捜査する法術犯罪捜査課が設置されている。

特務公安課は国内案件を担当する「内安一」「内安二」「内安三」、国外でテロ含む危険行為の疑いのある人間の監視や来日・訪日する海外からの皇族または政治関係者への警備を担当する「外安一」「外安二」、「総務」、「経理」と細分化している。

赤館達は磐城・独古内・平胡摩沢が所属している内安一に配属されたわけだが、内安一は東京を主軸に関東圏を管轄としており、案件数は最も多く構成されている職員も日本でトップクラスの法術士官だ。

故に今回配属される新人2名には周囲からの期待と興味から噂で持ち切りであった。

加えて磐城の教え子と磐城和文の父である磐城与文が当主の磐城法術道場出身ということも相まっていた。

「そろそろ課のオリエンテーションの15分前だから会場に移動しようぜ。」

郷ケ丘はいわい棒の食べかすがスーツに付いていないか確認しながら身なりを整えた。

赤館も室内にある姿見で名札の位置などを確かめて手帳を片手に携えて郷ケ丘の後にミーティングルームを出る。
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