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連続縊死
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「マジなんです。で、よっぽど怖かったんでしょうね。本来は義兄が会社を継ぐ予定だったんです。ボクも異存はありませんでした。元居た会社に骨を埋めてもいいし、義兄の元で働くのでもいい。そう考えてたんですが、あの物件を扱う事に嫌気がさしたんでしょう。独立したいと言ってきたんです。仕方ないのでボクが後を引き継ぐ事になりました」
「なんだよ。厄介ごとおしつけられたんじゃないか」
「まあ、そもそもは自分の親父が残した案件です。義兄はよくやってくれたと思いますよ。このままいくと精神壊しかねない状況でしたしね」
「ん~、色んな意味でとんでもないな。じゃあ、その部屋は未だ手付かずで残ってるわけだ。流石に誰も入りたがらないだろうそんなところ」
「ええ。入居者は暫く0の状態でした」
「え? 」
妙な言い方だ。0の状態だったと過去形にしている。ということは、
「まさか、誰か入ったのか。そこ」
「私も迷ったんです。でも、このままにしておくわけにはいかない。そこへ訳ありのお客様が尋ねてこられまして」
そこで死人が出たということを伝えたうえで破格の条件を出して入居が決まったとのこと。
「や、山さん。そりゃ、しかし」
「自分でもこれが正しかったのか揺れてます。でも、そのお客様には何か異常があったらすぐに知らせてほしい。出ていきたくなったらすぐに他の当てを用意するとお約束しました」
「それで、原因を突き止めようというのか。流石に危険じゃないかな」
「……自分でも、許されない行為じゃないかとも思うんです。でも、どうしたらいいのか、分からなくて」
そう言う彼の言葉には嗚咽が混じっているようだった。
流石に康太もかける言葉を失う。
そこへ、
「お困りの様ですね」との声がかかった。
振り向くと、いつの間にいたのだろうか一人の男が立っている。
歳の頃なら30代前半だろうか、癖の多い髪をひっつめ糸のように細い目が特徴的だ。
知らない男だったがその顔はどこかで見たような気もした。
ええ。入居者は暫く0の状態でした」
「え? 」
妙な言い方だ。0の状態だったと過去形にしている。ということは、
「まさか、誰か入ったのか。そこ」
「私も迷ったんです。でも、このままにしておくわけにはいかない。そこへ訳ありのお客様が尋ねてこられまして」
そこで死人が出たということを伝えたうえで破格の条件を出して入居が決まったとのこと。
「や、山さん。そりゃ、しかし」
「自分でもこれが正しかったのか揺れてます。でも、そのお客様には何か異常があったらすぐに知らせてほしい。出ていきたくなったらすぐに他の当てを用意するとお約束しました」
「それで、原因を突き止めようというのか。流石に危険じゃないかな」
「……自分でも、許されない行為じゃないかとも思うんです。でも、どうしたらいいのか、分からなくて」
そう言う彼の言葉には嗚咽が混じっているようだった。
流石に康太もかける言葉を失う。
そこへ、
「お困りの様ですね」との声がかかった。
振り向くと、いつの間にいたのだろうか一人の男が立っている。
歳の頃なら30代前半だろうか、癖の多い髪をひっつめ糸のように細い目が特徴的だ。
知らない男だったがその顔はどこかで見たような気もした。
「なんだよ。厄介ごとおしつけられたんじゃないか」
「まあ、そもそもは自分の親父が残した案件です。義兄はよくやってくれたと思いますよ。このままいくと精神壊しかねない状況でしたしね」
「ん~、色んな意味でとんでもないな。じゃあ、その部屋は未だ手付かずで残ってるわけだ。流石に誰も入りたがらないだろうそんなところ」
「ええ。入居者は暫く0の状態でした」
「え? 」
妙な言い方だ。0の状態だったと過去形にしている。ということは、
「まさか、誰か入ったのか。そこ」
「私も迷ったんです。でも、このままにしておくわけにはいかない。そこへ訳ありのお客様が尋ねてこられまして」
そこで死人が出たということを伝えたうえで破格の条件を出して入居が決まったとのこと。
「や、山さん。そりゃ、しかし」
「自分でもこれが正しかったのか揺れてます。でも、そのお客様には何か異常があったらすぐに知らせてほしい。出ていきたくなったらすぐに他の当てを用意するとお約束しました」
「それで、原因を突き止めようというのか。流石に危険じゃないかな」
「……自分でも、許されない行為じゃないかとも思うんです。でも、どうしたらいいのか、分からなくて」
そう言う彼の言葉には嗚咽が混じっているようだった。
流石に康太もかける言葉を失う。
そこへ、
「お困りの様ですね」との声がかかった。
振り向くと、いつの間にいたのだろうか一人の男が立っている。
歳の頃なら30代前半だろうか、癖の多い髪をひっつめ糸のように細い目が特徴的だ。
知らない男だったがその顔はどこかで見たような気もした。
ええ。入居者は暫く0の状態でした」
「え? 」
妙な言い方だ。0の状態だったと過去形にしている。ということは、
「まさか、誰か入ったのか。そこ」
「私も迷ったんです。でも、このままにしておくわけにはいかない。そこへ訳ありのお客様が尋ねてこられまして」
そこで死人が出たということを伝えたうえで破格の条件を出して入居が決まったとのこと。
「や、山さん。そりゃ、しかし」
「自分でもこれが正しかったのか揺れてます。でも、そのお客様には何か異常があったらすぐに知らせてほしい。出ていきたくなったらすぐに他の当てを用意するとお約束しました」
「それで、原因を突き止めようというのか。流石に危険じゃないかな」
「……自分でも、許されない行為じゃないかとも思うんです。でも、どうしたらいいのか、分からなくて」
そう言う彼の言葉には嗚咽が混じっているようだった。
流石に康太もかける言葉を失う。
そこへ、
「お困りの様ですね」との声がかかった。
振り向くと、いつの間にいたのだろうか一人の男が立っている。
歳の頃なら30代前半だろうか、癖の多い髪をひっつめ糸のように細い目が特徴的だ。
知らない男だったがその顔はどこかで見たような気もした。
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