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第一章
テンプレ的展開(恐)
しおりを挟むえー地図によると、なんだかんだであと二時間ほどで村につくであろう辺りで休憩中です。
俺は近くに川があったのでそっちに逃げてる。
あ、今は四日目の昼頃です。
十三時くらいかな。
ちなみに三日目も軍団はうるさかったため、チェニックと軍団に、試作中に作ったアイテムポーチをあげたら、睨まれる程度になった。結構あっさり引き下がったが、後で何かありそうで少し怖い……。
尚、チェニックはアホみたいに喜んでた。
そんなこんなで俺が川でギターを弾きながら現実逃避していると、川上からなんか白い布が流れてきた。
とりあえず引き上げて、広げてみると白いワンピース。
……なんで?
え?
意味わからん。
ワンピースのみ?
とりあえず乾かしておくか。
ちなみに乾燥機のような魔法を開発してあるため、キレイに乾かせます。
この魔法ってかなり便利なのよね。
色々使えるから。
うーん……。
にしてもこのワンピースどーしよ。
持ち主も流れてくんのかな。
だとしたら…………。
下着姿?!
もしくは全裸?!
期待していいよね?
流れてこないかなー。
そんで助けたのになに見てんのよ変態!とかいってビンタ。
もしくは、すげえテレテレで顔真っ赤にしながらありがとうございます……って感じで来るか。
期待していいよね?
とか思いながら川上の方を見てみれば。
遠くの方から川っぷちを誰かが走ってくる。
結構なスピードのようで、多分あと二〇秒ほとでここに来るだろう。
ワンピースの持ち主かな?
全裸じゃ走らないだろうから、下着姿だろうか。
下着姿で全力疾走とはまたずいぶんお転婆な女の子だな。
これは、変態呼ばわりからのビンタかな?
にしても速いな。
そして大分近づいたから気づいたけどなかなかガタイがいいな。
てかよすぎじゃね?
と思った時にはすでに俺の目の前でその人物は止まっていた。
よっぽど全力で走ってきたのだろう。
色白の肌は、汗でびっしょり濡れていて、息を吸うたびに肩を上下に揺らしている。
肩に合わせて揺れる胸は大きく張っていて、身体もでかい。
もちろん臀部もでかい。
そんな、メチャクチャガタイのいいスキンヘッドの強面おっさんが俺を見下ろしていた。
オマケに右目瞼の上から頬にかけてなんかの傷跡。
そしてブリーフ一丁。
こええよ!!!!
完全にテンプレやっちゃんじゃねえか!!!
こんなテンプレいらねえよ!!!
下着姿だけど見たくねえよ!!!
つかこの見た目なら褌だろ!!!
いやそれどうでもいんだよ!!!
それよりこわいんだよおおおおおおおおおおおお!!!!!!
「少年。すまないが川に服を流されてしまったんだが見なかっただろうか。上から下までひとつなぎになっているものなのだが」
色々思考がひっちゃかめっちゃかになりつつ無言で見上げていると、やっちゃんは俺にそう言った。
メチャクチャいい声で。
すげえ渋いくそカッケエ声で。
流れてきたワンピースは私のものだと。
そう言った。
マジでか……。
あれ、やっちゃんのか……。
それを乾かしながら妄想してたのか……。
「どうした少年?ポカーンと口をあけて。なにか、衝撃的なものを見たような顔ではないか。大丈夫か?」
「……あ、あ、あああのすすすいませんちょっとイヤ大分衝撃的なものを見たもので頭の中で整理していたとこだったんですワンピースですねはい流れてきたので私が拾って乾かしておきましたお返ししますどうぞ!!!」
一息に言ってアイテムボックスから取り出してやっちゃんに渡したら、やっちゃんは強面の顔をさらに歪めて、
「ああこれだ!しかも乾かしてくれていたとは!ありがとう少年!お陰で村まで下着姿で帰ることにならずにすんだ!」
あ、この歪んだ表情は笑顔のつもりなのかな?
そして、お礼言ってくれてんだな。
なんだ、見た目は怖いけどいい人のようではないか。
ん?村?
「もしかして、ダガンバ村の方ですか?」
「む?その通りだが。うちの村になにか用か?あ、もしかして少年は、高等学園の遠征試験でダガンバ村に行く途中なのではないか?」
「ええそうです。俺の他にあと四人います」
「そうかそうか!ならば丁度いい。私も一緒に行ってもよろしいか?」
「もちろんです!あ、俺の名前はパストです。改めてよろしくお願いします」
「ありがとう。私の名前はヤクー=マフィーだ。よろしく頼む」
名前やべえ……。
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