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第一章
赤い(チェニック視点)
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森に入ると、比較的早くオーガのだと思う足跡を見つけた。
少し小さい気もするけどそういうものだろう。
これは早くに見つけられるかもしれないなあ!
なんて思ってたんだけど。
全然見つからないや……。
もう結構奥まで来てる気がする……。
一応ナナが、ここまでの道に目印を残してくれてるから帰りに迷うことはないと思うけど、なんか薄暗いしちょっと不気味。
リーシャ達も怖いからなのか、僕の左腕にはリーシャ、右側にはエリーがしがみついて、エマとナナは僕の服の後ろの裾のとこをつまんでる。
ちょっと歩きにくいけど怖いなら仕方ないね。
それからさらに一時間くらいしたら、いきなり木がなぎ倒されてちょっとした広場のようなとこに出た。
そして、その真ん中のでっかい切り株のところに。
オーガだと思う魔物が座っていた。
だと思うなんて曖昧な感じなのは、僕が知っているオーガとは違っていたからだ。
まずオーガというのは、肌は緑色で角が一本生えている。
獅子と猿を足したような顔で、筋骨隆々の三メートル近くある大きな魔物なんだ。
なのに目の前のオーガは変わっている。
まず、肌が赤黒い。
そして、角が二本生えている。
人のような顔に近く、確かに筋肉質ではあるけどまるで鍛え上げた人の肉体のようで、大きさも二メートルないくらいだ。
ハッキリ言って角があるからオーガなのか?としか思えない。
ただ、どう考えてもそいつがこちらを見つめる目には敵意しか感じられない。
とにかく、恐らく依頼のオーガはこいつで間違いないだろうし、少し危ない気もするけど僕らなら勝てないはずがない!
高火力で一気に攻めれば殺せる!
僕はまず、ナナにオーガの拘束を頼もうと振り返った。
そこにナナはいなかった。
ナナはそのさらに先の木の幹に叩きつけられていた。
あれ?
そして正面に向き直ると、目の前に赤いオーガが立っていた。
オーガは誰かの腕を持っていた。
誰の?
そして、気づいた。
その腕が自分の腕だと気づいた時には、すでに吹き飛ばされているところだった。
僕も木の幹に叩きつけられて止まる。
ここまでホントに一瞬だった。
そこでさらに気づいたのは、すでにリーシャ達もやられていたことだ。
リーシャは僕の少し前に倒れていて、足が片方なく、左腕が千切れかけていた。
エマはナナの近くに倒れていて、頭からおびただしい血が流れており、腹から骨が見えていた。
エリーはちょうどオーガに頭を掴まれ、持ち上げられているところだった。
僕はエリーを助けようと足を踏み出そうとして右足が千切れかけ、左足も見当違いの方向に膝から曲がっていて立てなかった。
そして、オーガはエリーの頭を持ちながら左腕を引きちぎろうとしている。
いっそ、パニックになれたらよかったのだろうけど、なぜか頭は冷静で。
そんなだから、なぜか目の前でエリーがされることを防がなきゃならないと体をなんとか動かそうとできてしまう。なのに、間に合わないこともわかっていて。
あまりにも一瞬の出来事に、悔しさすらわかなくて。
とにかく僕たちはここで死ぬんだということだけはわかった。
そして、エリーの左腕が千切れる。
「おいおい。オーガじゃなくて鬼人じゃねーかよ」
ことはなかった。
気づけばエリーはオーガではない者に抱えられていたから。
そしてそれが誰か確かめようとして…………。
気づけば、真上には木の天井。
慌てて起き上がると、周りには傷一つ無いリーシャ達が寝ていた。
少し小さい気もするけどそういうものだろう。
これは早くに見つけられるかもしれないなあ!
なんて思ってたんだけど。
全然見つからないや……。
もう結構奥まで来てる気がする……。
一応ナナが、ここまでの道に目印を残してくれてるから帰りに迷うことはないと思うけど、なんか薄暗いしちょっと不気味。
リーシャ達も怖いからなのか、僕の左腕にはリーシャ、右側にはエリーがしがみついて、エマとナナは僕の服の後ろの裾のとこをつまんでる。
ちょっと歩きにくいけど怖いなら仕方ないね。
それからさらに一時間くらいしたら、いきなり木がなぎ倒されてちょっとした広場のようなとこに出た。
そして、その真ん中のでっかい切り株のところに。
オーガだと思う魔物が座っていた。
だと思うなんて曖昧な感じなのは、僕が知っているオーガとは違っていたからだ。
まずオーガというのは、肌は緑色で角が一本生えている。
獅子と猿を足したような顔で、筋骨隆々の三メートル近くある大きな魔物なんだ。
なのに目の前のオーガは変わっている。
まず、肌が赤黒い。
そして、角が二本生えている。
人のような顔に近く、確かに筋肉質ではあるけどまるで鍛え上げた人の肉体のようで、大きさも二メートルないくらいだ。
ハッキリ言って角があるからオーガなのか?としか思えない。
ただ、どう考えてもそいつがこちらを見つめる目には敵意しか感じられない。
とにかく、恐らく依頼のオーガはこいつで間違いないだろうし、少し危ない気もするけど僕らなら勝てないはずがない!
高火力で一気に攻めれば殺せる!
僕はまず、ナナにオーガの拘束を頼もうと振り返った。
そこにナナはいなかった。
ナナはそのさらに先の木の幹に叩きつけられていた。
あれ?
そして正面に向き直ると、目の前に赤いオーガが立っていた。
オーガは誰かの腕を持っていた。
誰の?
そして、気づいた。
その腕が自分の腕だと気づいた時には、すでに吹き飛ばされているところだった。
僕も木の幹に叩きつけられて止まる。
ここまでホントに一瞬だった。
そこでさらに気づいたのは、すでにリーシャ達もやられていたことだ。
リーシャは僕の少し前に倒れていて、足が片方なく、左腕が千切れかけていた。
エマはナナの近くに倒れていて、頭からおびただしい血が流れており、腹から骨が見えていた。
エリーはちょうどオーガに頭を掴まれ、持ち上げられているところだった。
僕はエリーを助けようと足を踏み出そうとして右足が千切れかけ、左足も見当違いの方向に膝から曲がっていて立てなかった。
そして、オーガはエリーの頭を持ちながら左腕を引きちぎろうとしている。
いっそ、パニックになれたらよかったのだろうけど、なぜか頭は冷静で。
そんなだから、なぜか目の前でエリーがされることを防がなきゃならないと体をなんとか動かそうとできてしまう。なのに、間に合わないこともわかっていて。
あまりにも一瞬の出来事に、悔しさすらわかなくて。
とにかく僕たちはここで死ぬんだということだけはわかった。
そして、エリーの左腕が千切れる。
「おいおい。オーガじゃなくて鬼人じゃねーかよ」
ことはなかった。
気づけばエリーはオーガではない者に抱えられていたから。
そしてそれが誰か確かめようとして…………。
気づけば、真上には木の天井。
慌てて起き上がると、周りには傷一つ無いリーシャ達が寝ていた。
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