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第三章
愛!(クーテ視点)
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翌日、パストの罰を終わらせるため、ヨンの迷宮の前にいるのだが、チェニック達が昨日のお詫びにと手伝いに来てくれた。
だが、パストは頑なに拒否。
しかも突然身体強化をしたと思ったら、迷宮に飛び込んでいった。
その際、何人かふっ飛ばしていたが、私は気にせず追いかけた。
そうじゃないと追いつけない速さだったからだ。
「ふいぃー。こっからは気をつけないとな」
あっという間に五階層まで突破したパストに追いつくと、こんなことを言いながら、大きく伸びをしていた。
「……パスト」
「流石です先生!」
「お前は……ハァもういい。何を言っても無駄だな」
「ひっどーい先生。でも否定できないー」
「とにかくだ。二人は置いてきたから私と二人でだが文句はあるまいな?」
「ないでっす」
実際は置いてきたというより置いていったという感じだが。
「んじゃ俺は勝手に行くんで。先生は後ろからついてきてくださいねー」
「わかった」
せっかくだ。
今日はコイツの実力をしっかり見せてもらおう。
*****
昨日は絶対に聞き出すと誓ったが、よく考えたら、魔力無しのパストにとって、恐らく生命線となる大きな秘密だろう。
それを、無理矢理聞き出すのは良くないことだと考え直したので、余計な詮索はしないでおこうと思っていたのだが……。
予想以上にとんでもない実力を持っていた。
このレベルの学生を私は見たことがない。
私も本気でやらねば勝てないだろう。
一体どんな魔法を使っているのか……。
学園内では相当誤魔化しているようだとは思っていたが、まさかこれほどとは。
そして、この年齢でこの実力。
これは才能があってもつけることは出来ないレベルだ。
一体どんな修行をしたらここまで育つというんだ。
そして何より。
こいつの作ったというこのドラゴンサンド。
美味すぎるだろう!!
どうやって作っていると言うのだ!
だがまあその前に、こうしてゆっくり二人きりになれることは、こいつに限ってはもう二度とこない可能性が高い。
なので、色々と気になっていたりしたことを聞くことにした。
要は個人面談と言うやつだ。
「なぁパスト」
「はいなんでしょう」
「折角だから聞きたいんだが、お前はなんでチェニック達を嫌うんだ?」
「ハーレム鈍感男ってイライラしません?」
だからクラスメイトに対してなんてことを言うんだこいつは。
「まあ気持ちはわかるが……」
私が学生時代にもいたからな。
まあ、チェニックよりも達が悪い奴で、何度か私も蹴っ飛ばしたものだ。
思い出したら腹が立ってきたな。
奴は最後の最後、私に向かって化物と言い放ったのだ。
もちろんその後はキッチリ……って私の事はいいんだ。
さて、軽い質問の後には、重い質問だ。
というかここからが本題だ。
「そういえば夏休みは実家には帰ったか?確か妹さんも中等学園にいるんだろ?」
とりあえずジャブのような話から徐々に変えていこう。
「あれ?妹のこと言いましたっけ」
「中等と高等で分かれてはいるが、目立つ者は高等の方でも話題になるんだ。教師は中等でも教えてる者がいるからな」
「へぇー」
「特にオリガなんて姓は珍しいからな。かなり有名だぞ」
「それで、妹さんとは帰らなかったのか?」
「いや帰るとか以前に、生まれてから一度も会話したことないですから」
「…………は?」
今何と言った?
生まれてから一度も会話きたことがないと言ったのか?
いやいや空耳だろ。
「いや俺、妹とは会話したことないです」
イヤイヤイヤイヤ。
「そ、そんなことは、ないだ…ろう?」
「あるんですって。親から関わるなって言われてたんですもん。あ、親とももう何年も話してないです。ぶっちゃけ顔もほとんど忘れてます」
なんと……。
本当にそんなことがありえるのか?
確か妹さんは四つしただったはず。
つまり約十年も、同じ屋根の下にいながら、会話一つしなかったということか?
もう一度言おう。
ありえるのか?
さらに私が思うのは、今の話をした時のパストの顔は、さも当たり前のように話している異常性だ。
「大丈夫ですか?」
「な、なんで……」
「はい?」
「なんでそんな平気な顔でいられるんだ?」
いや、違うな。
自分のことを産んだ両親……家族というものを、良くて近所で起きた話程度としか思っていないような、そんな顔。
「いやいや。平気な訳がないでしょ。幼少期、親の愛情どころか村八分状態で過ごしたんですよ?もう、人間不信通り越してますよ」
つまりパストは虐待……いやそれどころではない。
一昨日の話が本当だとしたら、パストがこのような性格と才能を持っていなければ、確実に死んでいたのだから。
パストの両親は殺そうとしていたのでは無いかとしか思えない。
しかも、その考えをまだ幼かった自分の娘にまで強要した。
それはなぜだ?
やはり魔力量なのか?
いや、魔力無しなのが判明した時には既に酷かったと聞く。
正直、パストだけではなくパストの両親がおかしいと思ってしまった。
……そうか。それでこんな風に。ならば教師としてここは……
「パスト!」
「は、はい!」
「お前は愛と言うものを知らなすぎている」
アオちゃんという弟子を持つことは素晴らしいが、保護者と言うのならそれ相応の経験が必要だ。
それがパストには足りていない!
「先生、理解が追いつきません」
「だから!わ、私がお前に愛情と言うものを教えてやろう!」
「先生!もう一度お願いします!」
「お前に愛を教えてやろうと言ったのだ!」
そう!
この私が!私がパストの保護者……いや母親になろうではないか!
「なんでそんな話になってるんですか?」
「お前は他人の愛情を知らなすぎている!」
「だからこんな風に育ってしまったのだ!今ならまだ間に合う!」
そう!私が自分の両親から貰った愛を今度はパストに与えてやるんだ!
父はいないが片親など珍しいことではない。
私がその分愛してやればそれでいいんだ!
「先生、別に知らないわけじゃないんですよ」
「安心しろ。これでも料理以外の家事全般は得意だからな」
「なんで家事の話?!つか料理以外なの?!」
「いや、愛情を伝えるならやはり同じ屋根の下で暮らすのが一番ではないか。幸い私は一人暮らしだから、問題ない!」
「あ、ほら教師と生徒が一緒に暮らすのはどうかなーと思うんですが……」
「安心しろ。私が学長に掛け合うから問題はない!」
「いや、俺はもう家があるんで、引っ越しとか面倒だなぁなんて」
「ならば私がパストの家に行こう。それなら問題ない!」
「アオが……」
「問題ない!」
父親としてならまずは稽古をつけてやるか。
私はまだパストより強いからな。
色々と教えてやれるだろう。
母親としてなら、料理も覚えなくてはならんな。
それにやはり母親として……。
「お断りします!」
ハッ?!
「も、もしかして……や、やっぱりその……私なんかと暮らすのは……嫌か?家族ではないし、代わりにはなれんが……その……ちゃんと愛情を教えてやれるぞ?」
そうだ……。
父親だの母親だのと言っていたが、パストにとってはどんな理由があろうとも、私は両親にはなれないんだ。
代わりにはなれないんだ……。
それを上から目線で私が代わりになってやる?
なんてことを……。
「お願いします」
え?
顔を上げると、パストが照れくさそうに顔を赤らめながらもこちらを見ていた。
私は決めた。
母親だの父親だのは関係ない。
私、クーテ=クアルとして、私はお前を……。
「任せてくれ!私がお前を愛してやるぞ!」
だが、パストは頑なに拒否。
しかも突然身体強化をしたと思ったら、迷宮に飛び込んでいった。
その際、何人かふっ飛ばしていたが、私は気にせず追いかけた。
そうじゃないと追いつけない速さだったからだ。
「ふいぃー。こっからは気をつけないとな」
あっという間に五階層まで突破したパストに追いつくと、こんなことを言いながら、大きく伸びをしていた。
「……パスト」
「流石です先生!」
「お前は……ハァもういい。何を言っても無駄だな」
「ひっどーい先生。でも否定できないー」
「とにかくだ。二人は置いてきたから私と二人でだが文句はあるまいな?」
「ないでっす」
実際は置いてきたというより置いていったという感じだが。
「んじゃ俺は勝手に行くんで。先生は後ろからついてきてくださいねー」
「わかった」
せっかくだ。
今日はコイツの実力をしっかり見せてもらおう。
*****
昨日は絶対に聞き出すと誓ったが、よく考えたら、魔力無しのパストにとって、恐らく生命線となる大きな秘密だろう。
それを、無理矢理聞き出すのは良くないことだと考え直したので、余計な詮索はしないでおこうと思っていたのだが……。
予想以上にとんでもない実力を持っていた。
このレベルの学生を私は見たことがない。
私も本気でやらねば勝てないだろう。
一体どんな魔法を使っているのか……。
学園内では相当誤魔化しているようだとは思っていたが、まさかこれほどとは。
そして、この年齢でこの実力。
これは才能があってもつけることは出来ないレベルだ。
一体どんな修行をしたらここまで育つというんだ。
そして何より。
こいつの作ったというこのドラゴンサンド。
美味すぎるだろう!!
どうやって作っていると言うのだ!
だがまあその前に、こうしてゆっくり二人きりになれることは、こいつに限ってはもう二度とこない可能性が高い。
なので、色々と気になっていたりしたことを聞くことにした。
要は個人面談と言うやつだ。
「なぁパスト」
「はいなんでしょう」
「折角だから聞きたいんだが、お前はなんでチェニック達を嫌うんだ?」
「ハーレム鈍感男ってイライラしません?」
だからクラスメイトに対してなんてことを言うんだこいつは。
「まあ気持ちはわかるが……」
私が学生時代にもいたからな。
まあ、チェニックよりも達が悪い奴で、何度か私も蹴っ飛ばしたものだ。
思い出したら腹が立ってきたな。
奴は最後の最後、私に向かって化物と言い放ったのだ。
もちろんその後はキッチリ……って私の事はいいんだ。
さて、軽い質問の後には、重い質問だ。
というかここからが本題だ。
「そういえば夏休みは実家には帰ったか?確か妹さんも中等学園にいるんだろ?」
とりあえずジャブのような話から徐々に変えていこう。
「あれ?妹のこと言いましたっけ」
「中等と高等で分かれてはいるが、目立つ者は高等の方でも話題になるんだ。教師は中等でも教えてる者がいるからな」
「へぇー」
「特にオリガなんて姓は珍しいからな。かなり有名だぞ」
「それで、妹さんとは帰らなかったのか?」
「いや帰るとか以前に、生まれてから一度も会話したことないですから」
「…………は?」
今何と言った?
生まれてから一度も会話きたことがないと言ったのか?
いやいや空耳だろ。
「いや俺、妹とは会話したことないです」
イヤイヤイヤイヤ。
「そ、そんなことは、ないだ…ろう?」
「あるんですって。親から関わるなって言われてたんですもん。あ、親とももう何年も話してないです。ぶっちゃけ顔もほとんど忘れてます」
なんと……。
本当にそんなことがありえるのか?
確か妹さんは四つしただったはず。
つまり約十年も、同じ屋根の下にいながら、会話一つしなかったということか?
もう一度言おう。
ありえるのか?
さらに私が思うのは、今の話をした時のパストの顔は、さも当たり前のように話している異常性だ。
「大丈夫ですか?」
「な、なんで……」
「はい?」
「なんでそんな平気な顔でいられるんだ?」
いや、違うな。
自分のことを産んだ両親……家族というものを、良くて近所で起きた話程度としか思っていないような、そんな顔。
「いやいや。平気な訳がないでしょ。幼少期、親の愛情どころか村八分状態で過ごしたんですよ?もう、人間不信通り越してますよ」
つまりパストは虐待……いやそれどころではない。
一昨日の話が本当だとしたら、パストがこのような性格と才能を持っていなければ、確実に死んでいたのだから。
パストの両親は殺そうとしていたのでは無いかとしか思えない。
しかも、その考えをまだ幼かった自分の娘にまで強要した。
それはなぜだ?
やはり魔力量なのか?
いや、魔力無しなのが判明した時には既に酷かったと聞く。
正直、パストだけではなくパストの両親がおかしいと思ってしまった。
……そうか。それでこんな風に。ならば教師としてここは……
「パスト!」
「は、はい!」
「お前は愛と言うものを知らなすぎている」
アオちゃんという弟子を持つことは素晴らしいが、保護者と言うのならそれ相応の経験が必要だ。
それがパストには足りていない!
「先生、理解が追いつきません」
「だから!わ、私がお前に愛情と言うものを教えてやろう!」
「先生!もう一度お願いします!」
「お前に愛を教えてやろうと言ったのだ!」
そう!
この私が!私がパストの保護者……いや母親になろうではないか!
「なんでそんな話になってるんですか?」
「お前は他人の愛情を知らなすぎている!」
「だからこんな風に育ってしまったのだ!今ならまだ間に合う!」
そう!私が自分の両親から貰った愛を今度はパストに与えてやるんだ!
父はいないが片親など珍しいことではない。
私がその分愛してやればそれでいいんだ!
「先生、別に知らないわけじゃないんですよ」
「安心しろ。これでも料理以外の家事全般は得意だからな」
「なんで家事の話?!つか料理以外なの?!」
「いや、愛情を伝えるならやはり同じ屋根の下で暮らすのが一番ではないか。幸い私は一人暮らしだから、問題ない!」
「あ、ほら教師と生徒が一緒に暮らすのはどうかなーと思うんですが……」
「安心しろ。私が学長に掛け合うから問題はない!」
「いや、俺はもう家があるんで、引っ越しとか面倒だなぁなんて」
「ならば私がパストの家に行こう。それなら問題ない!」
「アオが……」
「問題ない!」
父親としてならまずは稽古をつけてやるか。
私はまだパストより強いからな。
色々と教えてやれるだろう。
母親としてなら、料理も覚えなくてはならんな。
それにやはり母親として……。
「お断りします!」
ハッ?!
「も、もしかして……や、やっぱりその……私なんかと暮らすのは……嫌か?家族ではないし、代わりにはなれんが……その……ちゃんと愛情を教えてやれるぞ?」
そうだ……。
父親だの母親だのと言っていたが、パストにとってはどんな理由があろうとも、私は両親にはなれないんだ。
代わりにはなれないんだ……。
それを上から目線で私が代わりになってやる?
なんてことを……。
「お願いします」
え?
顔を上げると、パストが照れくさそうに顔を赤らめながらもこちらを見ていた。
私は決めた。
母親だの父親だのは関係ない。
私、クーテ=クアルとして、私はお前を……。
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