転生しました。

さきくさゆり

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第五章

ミニスカナースは現実には……ね……

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 んー……。

 あれ?

 えーと……。

 私はどこ?ここは誰?

 違うか。

 ここはどこ?私は誰?

 身体が全く動かぬ。
 つか眠い……。

 うー……寝よ……。

ああいあじゃないわ!っえホッゴボッ!」

 ヤベ声出ねぇ……痛え……。
 なんでだ。
 回復促進すれば治るか?

「あーあーあー。いるか、いるか、いないか、いるか。あめんぼ真っ赤っか」

 あー……まだ怠いな……。

 伸びをするとパキパキ音がするわ。

 今は夜か。何時だ?
 時計時計……うわっ、俺の腕細っ!髪長!
 なんで?!

 ……うん?

 おかしい。

 回復促進魔法術ってなんだ?

 あれ?

 待て待て落ち着け俺。

 まず俺の名前は、佐藤和樹。
 歳は二十。

 趣味は……多すぎるな。
 最後にハマってたのはダーツだっけっか。
 ハットトリックが……じゃない。

 えーとそれで……俺は……

「そうじゃん。俺好きな子に刺されたんだった」

 しかも二回。

 まあ恭介が刺されてないだけマシと言えるか。
 俺生きてるし。

 なんとなく服をまくる。

 左右の腹にガッツリ傷跡が。
 しかも右腹のは横向きだ。
 花梨のやつ、ガッツリ殺しにきてんじゃん。

 まあ治ってるみたいで安心安心。

 さて、俺はどうも結構な時間寝ていたようだ。
 腕も細いし、髪も長い。
 しかも腹の傷は完治とくれば……どんくらい寝てたんだ?

 あ、そうだ。
 ナースコールすればいいんじゃん!

 俺は枕元のナースコールに手を伸ばしたところで、ガシャンッと言う音が聞こえた。
 そっちを見ると、懐中電灯を落としたナースさんが、化物を見るような目で俺を見ていた。

「…………も、もーにん」
「ぎ……」

 これはアレですね。
 すぐに耳をふさいだ。

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

 耳をふさいでもうるさいナースさんの悲鳴は、病院中に響き渡り、警備員やらが押し寄せてきて、大変な自体になった。


 *****


「和樹ぃぃいい!」
「お母さん痛いから。俺病み上がりだから」
「かじゅぎいいい!」
「お父さんも顔やばいから近寄んな!せめて顔ふけ!」

 目覚めた翌日の朝、お母さんとお父さんが飛び込んで来たと同時に、号泣しながら二人に抱きつかれた。
 悲鳴を上げていたナースに担当医師の人も大号泣である。

 驚いたことに、俺は約一年も眠っていたらしい。
 そりゃ悲鳴を上げられるし、泣かれもするわ。

 今は二月四日木曜日。
 あと少しでバレンタインデー。

 とまあそんなことはどうでもいい。

「お母さん」
「なぁに?」
「花梨達は今どうしてる?」

 俺がまず聞きたいのはコレだ。
 するとお母さんは顔を曇らせた。

「花梨ちゃんは、あんたを刺したってことで刑務所。恭介君はあんたを盾にしたって言ったっきり引きこもったままもう一年も出てこないわ」

 やっぱりかぁ。

「花梨には面会とかは出来たの?」
「それが……」

 花梨は今、完全に心を閉ざしているらしく、誰にもまともな反応が無いそうだ。
 さらに拒食症も患っており、ガリガリに痩せこけているらしい。

 恭介は引きこもりだが、彼女達は何度も出入りしているらしく、どうも三人に慰めてもらってるようだ。

 俺は退院次第、花梨に会いに行くことを決めた。

「それであんた身体どうなの?」
「んーまあ怠いけど動かせなくはないかな」

 固まっていた筋肉は魔法術で治したし、後はリハビリ次第だ。

「一年も動かしていないはずの筋肉がこれほど動くのはありえませんよ。もうホント私ビックリしたんだから」

 と言ったのは悲鳴をあげたナースさん。

「すんませんした」


 それからこの一年の間にあったこととか、精密検査とかをして一日を過ごした。


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