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2:凄えな召喚オプション。
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「あの!さ、先程から物凄い速さで動いているあれは何なのでしょうか?!」
「自動車と言って、馬や牛など生き物の力を使わずに動く車だよ。馬車はあったろ?」
「ありました!ただ、婆車は乗り心地はあまり良くないしこんなにも速く走れないので驚いています」
なーんか発音が……気のせいかな。
「お、おい、中村!この匂いはなんだ?!それになんだか視線を感じるんだが……」
あーやっぱり向こうの世界は空気が綺麗なんだな。
「色々と発展しすぎて空気が汚れてるんだよ。これでもまだいい方だぞ。それと視線を感じるのは、自分達の服装と周りの服装を見比べればわかる」
四人共とも周りを見渡して自分達の身体を見る。
途端に顔を真っ赤にして、速く速くと急かされたので、急いで我が家へ。
*****
「飛鳥くんの家って広いよね。あ、お手洗いお借りするわ。飛鳥くんの部屋は二階の突き当りだったわよね」
三之宮さん、君、俺の家に来るの初めてだよね?
なんで家のトイレの場所知ってるのかな?
なんで俺の部屋の場所を知ってるのかな?
……俺、三之宮さんが少し怖くなってきたよ。
部屋について、とりあえず椅子やベッドに座ってもらう。
ベッドに座ったシーラさんとテレジアさんは顔を赤らめていた。
「あの……ご両親は……」
シーラさんが聞いてきた。
「お母さん達はお仕事で海外……違う国で働いているんだ」
俺のお母さんはある会社の重役でお父さんはその秘書をしている。
その会社の本社がアメリカにあって、忙しい毎日を送っているらしい。
だから、高校に入ってからは一年に数回くらいしか会えない。
まあ、かと言って蔑ろにされているとかではないからな。
気ままな一人暮らしが出来て寧ろラッキーとすら思っている。
「そうですか」
「俺のことは置いといて……、そちらの状況というか一体どうしてとかも……ま、この際どうでもいいや。差し当たって君達四人は、この世界で生きていくにはかなり大変だと思う。それを踏まえた上で話をしていこう」
結論から言えば、俺はこの四人を俺の家に匿うことにした。
いや、夜のこととかが理由じゃない。
この子達、見捨てたら良くて一生警察署、悪ければ怖い方々に連れてかれて……なんてことになるのは目に見えている。
あと向こうの世界では今回の生贄になった理由が、ただ魔力が多いだけの邪魔者扱いだったそうで。
要は偉そうなことを言うがこの四人に同情したのだ。
まあ部屋も余ってるしな。
うん、三之宮さんはだめだよ帰れ。
つかトイレから帰ってきたら顔真っ赤だったけど何してた?
なぜ目を逸らす?
え?四人の身元不詳の人物を匿ってるって警察に電話する?
ごめんなさい、お好きな部屋をお使いください。
*****
三之宮さんが、着替えと親の許可を取ってくると言って俺の家を出た。
許可が貰えると思ってるのかあの人は。
「じゃあまず順番に決めていきましょう」
「はい、よろしくお願いします」
「まずこの日本で何をするにも必要なもの、それは身分証明書だ」
「身分証明書、ですか」
「それなら私は持っている」
テレジアさんが……なんか空中に穴開けて手を突っ込みだした。
「異世界の身分証明書が役に立つわけ無いだろうが」
テレジアさんは悲しそうに穴を閉じた。
「てか魔術、だっけ?使えるんだな」
「使えるんだなとは?中村様は使えないのですか?」
「俺どころかこの世界にそういった物は存在しない」
まあ、俺が知らないだけでもしかしたらあるかもしれないが、普通は無い。
「え、なら、私達と入れ替わった方々は……」
「それは多分大丈夫だろ。こういうのは召喚オプションで魔術が使えるようになったり、特殊能力に目覚めたりするもんだから」
「はぁ」
チートなんてもらってハーレム作って楽しくこき使われていただきたい。
「そういうわけだから、これからは俺や三之宮さん……いやどんな人の前でも魔術は使ったら駄目だ」
「なぜだ、使えぬ奴らより我ら魔術師達のほうが優れているのだぞ。使えない者の前で遠慮する必要は無いだろう」
「はい、それ。それ間違い。君達の世界と俺達の世界じゃルールも意識も何もかも違う。君達四人がどれほどのものかはわからんが、この世界にそんなものは何一つ通じないし、寧ろ邪魔」
納得してない様子のテレジアさん。
「じゃあ、テレジアさん」
「なんだ?」
「君はどんな魔術が使えます?」
「私は火の魔術が得意だ」
得意げに座ったまま胸を張る。
「わかった。それじゃあ君の前で、得体の知れない方法……例えば魔術を使わずに大きな火を灯したり、物を爆破したりできたらどう思う?」
「は?そんなことできるわけが無かろう」
「答えて」
「それはやはり、得体の知れない方法なのだ。捕まえて尋問するかそれができぬなら……あ」
分かったらしい。
「わかったか?この世界に存在しない魔術でそんなことをされたら今君が思ったことが起こる。君達もそれを忘れないように」
「ならばどのように過ごせば良いのだ?生活魔術が使えなくては困るではないか」
「この世界においては魔術を必要とするのは遅刻しそうなときくらい。なので問題ない」
シーラさんが不思議そうに聞いてくる。
「水は?」
「蛇口を捻れば出る」
ミラちゃんが首を傾げながら聞いてくる。
「火は?」
「様々な方法でおこせる」
またシーラさんが尋ねてくる。
「ですが、体を清めるための浄化魔術くらいは……」
「風呂に入れ」
クラちゃんが驚愕の顔を浮かべた。
「風呂だなんて、そんな贅沢なこと……」
「まあタダではないが、日本では比較的楽に入れるよ。少なくともこの家にいる限り、風呂に困ることはほぼありえない」
「では……」
「もう一度言うが、魔術は必要ない」
「すごい……ですね……」
うーん全員ビビりすぎだろ。
まあでもそんなものか。
知らない技術なわけだし。
さて次だ。
俺は本棚から適当な本を取り出す。
パラパラとめくって、シーラさんたちに読ませてみた。
「これ読める?」
「えーと……なんだその、デカビタ?のカズのようなさわやかな笑顔は?」
日本語は読むのもできるらしい。
「文字は何に見えてます?」
「私達の国で使っている文字だな」
なるほど……。
「じゃ、これ書いて」
また適当に本を選んで文字を書かせてみる。
「書けたか。これも君達の国の文字で書いたのか?」
「そのつもりですが……」
「なるほど」
凄えな召喚オプション。
「よし、召喚オプションのおかげで教えることが減った。次にいこうか」
そんな風に一つ一つ解決していく途中で、三之宮さんが帰ってきた。
すんばらしい笑顔で許可は得てきたわ!と言っていた。
あはっ、もうどうでもいいや!
ただ、三之宮さんが着替えを持ってきてくれたことには感謝した。
彼女達はドレスだからな。
ついでに三之宮さんに風呂の使い方をシーラさん達に教えて貰って、風呂に入ってもらった。
うーん、三之宮さんがいてくれて助かったんだが、なんか納得いかねぇ。
風呂から上がったら、みなさんの頭についていた変な整髪料も取れて、適当にゴムで縛っている。
摩天楼が崩れてる!
そして全員ジャージ。
三之宮さんもジャージ。
似合わねぇな五人とも……。
着慣れてないというかなんというか。
そして、みんなでまた一般常識のお勉強。……のはずだったのだが。
ーーグググググググググ
「……ハッ?!ご、ごめんなさい!」
ミラちゃんのお腹が盛大になったので、夕飯に変更となりました。
「自動車と言って、馬や牛など生き物の力を使わずに動く車だよ。馬車はあったろ?」
「ありました!ただ、婆車は乗り心地はあまり良くないしこんなにも速く走れないので驚いています」
なーんか発音が……気のせいかな。
「お、おい、中村!この匂いはなんだ?!それになんだか視線を感じるんだが……」
あーやっぱり向こうの世界は空気が綺麗なんだな。
「色々と発展しすぎて空気が汚れてるんだよ。これでもまだいい方だぞ。それと視線を感じるのは、自分達の服装と周りの服装を見比べればわかる」
四人共とも周りを見渡して自分達の身体を見る。
途端に顔を真っ赤にして、速く速くと急かされたので、急いで我が家へ。
*****
「飛鳥くんの家って広いよね。あ、お手洗いお借りするわ。飛鳥くんの部屋は二階の突き当りだったわよね」
三之宮さん、君、俺の家に来るの初めてだよね?
なんで家のトイレの場所知ってるのかな?
なんで俺の部屋の場所を知ってるのかな?
……俺、三之宮さんが少し怖くなってきたよ。
部屋について、とりあえず椅子やベッドに座ってもらう。
ベッドに座ったシーラさんとテレジアさんは顔を赤らめていた。
「あの……ご両親は……」
シーラさんが聞いてきた。
「お母さん達はお仕事で海外……違う国で働いているんだ」
俺のお母さんはある会社の重役でお父さんはその秘書をしている。
その会社の本社がアメリカにあって、忙しい毎日を送っているらしい。
だから、高校に入ってからは一年に数回くらいしか会えない。
まあ、かと言って蔑ろにされているとかではないからな。
気ままな一人暮らしが出来て寧ろラッキーとすら思っている。
「そうですか」
「俺のことは置いといて……、そちらの状況というか一体どうしてとかも……ま、この際どうでもいいや。差し当たって君達四人は、この世界で生きていくにはかなり大変だと思う。それを踏まえた上で話をしていこう」
結論から言えば、俺はこの四人を俺の家に匿うことにした。
いや、夜のこととかが理由じゃない。
この子達、見捨てたら良くて一生警察署、悪ければ怖い方々に連れてかれて……なんてことになるのは目に見えている。
あと向こうの世界では今回の生贄になった理由が、ただ魔力が多いだけの邪魔者扱いだったそうで。
要は偉そうなことを言うがこの四人に同情したのだ。
まあ部屋も余ってるしな。
うん、三之宮さんはだめだよ帰れ。
つかトイレから帰ってきたら顔真っ赤だったけど何してた?
なぜ目を逸らす?
え?四人の身元不詳の人物を匿ってるって警察に電話する?
ごめんなさい、お好きな部屋をお使いください。
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三之宮さんが、着替えと親の許可を取ってくると言って俺の家を出た。
許可が貰えると思ってるのかあの人は。
「じゃあまず順番に決めていきましょう」
「はい、よろしくお願いします」
「まずこの日本で何をするにも必要なもの、それは身分証明書だ」
「身分証明書、ですか」
「それなら私は持っている」
テレジアさんが……なんか空中に穴開けて手を突っ込みだした。
「異世界の身分証明書が役に立つわけ無いだろうが」
テレジアさんは悲しそうに穴を閉じた。
「てか魔術、だっけ?使えるんだな」
「使えるんだなとは?中村様は使えないのですか?」
「俺どころかこの世界にそういった物は存在しない」
まあ、俺が知らないだけでもしかしたらあるかもしれないが、普通は無い。
「え、なら、私達と入れ替わった方々は……」
「それは多分大丈夫だろ。こういうのは召喚オプションで魔術が使えるようになったり、特殊能力に目覚めたりするもんだから」
「はぁ」
チートなんてもらってハーレム作って楽しくこき使われていただきたい。
「そういうわけだから、これからは俺や三之宮さん……いやどんな人の前でも魔術は使ったら駄目だ」
「なぜだ、使えぬ奴らより我ら魔術師達のほうが優れているのだぞ。使えない者の前で遠慮する必要は無いだろう」
「はい、それ。それ間違い。君達の世界と俺達の世界じゃルールも意識も何もかも違う。君達四人がどれほどのものかはわからんが、この世界にそんなものは何一つ通じないし、寧ろ邪魔」
納得してない様子のテレジアさん。
「じゃあ、テレジアさん」
「なんだ?」
「君はどんな魔術が使えます?」
「私は火の魔術が得意だ」
得意げに座ったまま胸を張る。
「わかった。それじゃあ君の前で、得体の知れない方法……例えば魔術を使わずに大きな火を灯したり、物を爆破したりできたらどう思う?」
「は?そんなことできるわけが無かろう」
「答えて」
「それはやはり、得体の知れない方法なのだ。捕まえて尋問するかそれができぬなら……あ」
分かったらしい。
「わかったか?この世界に存在しない魔術でそんなことをされたら今君が思ったことが起こる。君達もそれを忘れないように」
「ならばどのように過ごせば良いのだ?生活魔術が使えなくては困るではないか」
「この世界においては魔術を必要とするのは遅刻しそうなときくらい。なので問題ない」
シーラさんが不思議そうに聞いてくる。
「水は?」
「蛇口を捻れば出る」
ミラちゃんが首を傾げながら聞いてくる。
「火は?」
「様々な方法でおこせる」
またシーラさんが尋ねてくる。
「ですが、体を清めるための浄化魔術くらいは……」
「風呂に入れ」
クラちゃんが驚愕の顔を浮かべた。
「風呂だなんて、そんな贅沢なこと……」
「まあタダではないが、日本では比較的楽に入れるよ。少なくともこの家にいる限り、風呂に困ることはほぼありえない」
「では……」
「もう一度言うが、魔術は必要ない」
「すごい……ですね……」
うーん全員ビビりすぎだろ。
まあでもそんなものか。
知らない技術なわけだし。
さて次だ。
俺は本棚から適当な本を取り出す。
パラパラとめくって、シーラさんたちに読ませてみた。
「これ読める?」
「えーと……なんだその、デカビタ?のカズのようなさわやかな笑顔は?」
日本語は読むのもできるらしい。
「文字は何に見えてます?」
「私達の国で使っている文字だな」
なるほど……。
「じゃ、これ書いて」
また適当に本を選んで文字を書かせてみる。
「書けたか。これも君達の国の文字で書いたのか?」
「そのつもりですが……」
「なるほど」
凄えな召喚オプション。
「よし、召喚オプションのおかげで教えることが減った。次にいこうか」
そんな風に一つ一つ解決していく途中で、三之宮さんが帰ってきた。
すんばらしい笑顔で許可は得てきたわ!と言っていた。
あはっ、もうどうでもいいや!
ただ、三之宮さんが着替えを持ってきてくれたことには感謝した。
彼女達はドレスだからな。
ついでに三之宮さんに風呂の使い方をシーラさん達に教えて貰って、風呂に入ってもらった。
うーん、三之宮さんがいてくれて助かったんだが、なんか納得いかねぇ。
風呂から上がったら、みなさんの頭についていた変な整髪料も取れて、適当にゴムで縛っている。
摩天楼が崩れてる!
そして全員ジャージ。
三之宮さんもジャージ。
似合わねぇな五人とも……。
着慣れてないというかなんというか。
そして、みんなでまた一般常識のお勉強。……のはずだったのだが。
ーーグググググググググ
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