20 / 165
19.
しおりを挟む
「さてイツキ、今日はどう過ごしたい?体の不具合は家の外で少し運動でもして慣れれば問題ないと思うから、あとは家でゆっくりするのもいいし、昼からでも街に出掛けるもいいし…」
そう言われて僕は目を輝かせた。
異世界の街!!
行ってみたい。
でも、このヨロヨロしてるのが直ぐに治ってくれるのか…
心配だ。凄く。
「街に行きたい?」
聞かれて僕は反射的に頷いた。
あ…
でも…でも……
「ふはっ、もう分かりやすいなイツキは!良し、じゃあ早速外で腹ごなしに体を動かそうか」
アヤさんは可笑しそうに笑いながら、ヒョイっと僕を肩に担ぎ上げた。
そしてそのまま僕を自分の右腕に座らせて家の中を走り出した。
グラついて僕は思わずアヤさんの頭を抱え込むようにしてしがみ付くと、アヤさんは肩を揺らしてまだ笑っていた。
「服はそのままでいいよね。イツキが汗かいてお風呂でシャワーを浴びてる時にでも着替えは私が縫っておくから」
あっという間に家の外に連れ出され、僕は手入れされた芝生みたいな、細くて丈が短く刈られた青草の茂る草原にそっと降ろされた。
僕の着替え、アヤさんが作るのか…
本当に何でも作れちゃうんだな。
って僕、裸足のままだ!
足の裏がちょっとチクチクして変な感じ。
でも何だか冷たくて、気持ちがいいなぁ…
家の中で履いていたサンダルは肩に担がれた時に落としてきてしまっていたので、僕はその場で小さく足踏みをして、小さな子供みたいに裸足で芝生を歩くような感覚を暫く楽しんだ。
ふと視線を感じて我に返る。
と、アヤさんが公園で遊ぶ子供を見守る母親みたいな優しい目で僕を見ていた。
う、
ゥギャーーーーーッ!!!
僕は心の中で叫びながら、羞恥心で転がり回りたい衝動に駆られて一気に赤面した。
うっわ、マジもうメチャクチャ恥ずかしい!
何やってんだ僕!
何やってんだ僕は!!
本当に居た堪れなくて、顔を真っ赤にしてプルプル蹲ると、アヤさんはクスクス笑いながらそんな僕の頭を撫で始めた。
や、ヤメて下さい。
マジでヤメて下さいぃ。
ホントに恥ずかし過ぎて顔が上げられませんからぁ!!
「首筋も耳も見事に真っ赤になったねぇ」
楽しそうな声に、僕は涙目で恨めしそうに睨み上げると、アヤさんは漸く笑顔を引っ込めて神妙な顔になった。
「ゴメンゴメン、もう笑わないから怒んないで、ね?
あんまりにも可愛い事始めるもんだから、つい…」
酷いよ…
謝ってるけど、何だか全然謝られてる気がしないよ。
ううぅ……
そう言われて僕は目を輝かせた。
異世界の街!!
行ってみたい。
でも、このヨロヨロしてるのが直ぐに治ってくれるのか…
心配だ。凄く。
「街に行きたい?」
聞かれて僕は反射的に頷いた。
あ…
でも…でも……
「ふはっ、もう分かりやすいなイツキは!良し、じゃあ早速外で腹ごなしに体を動かそうか」
アヤさんは可笑しそうに笑いながら、ヒョイっと僕を肩に担ぎ上げた。
そしてそのまま僕を自分の右腕に座らせて家の中を走り出した。
グラついて僕は思わずアヤさんの頭を抱え込むようにしてしがみ付くと、アヤさんは肩を揺らしてまだ笑っていた。
「服はそのままでいいよね。イツキが汗かいてお風呂でシャワーを浴びてる時にでも着替えは私が縫っておくから」
あっという間に家の外に連れ出され、僕は手入れされた芝生みたいな、細くて丈が短く刈られた青草の茂る草原にそっと降ろされた。
僕の着替え、アヤさんが作るのか…
本当に何でも作れちゃうんだな。
って僕、裸足のままだ!
足の裏がちょっとチクチクして変な感じ。
でも何だか冷たくて、気持ちがいいなぁ…
家の中で履いていたサンダルは肩に担がれた時に落としてきてしまっていたので、僕はその場で小さく足踏みをして、小さな子供みたいに裸足で芝生を歩くような感覚を暫く楽しんだ。
ふと視線を感じて我に返る。
と、アヤさんが公園で遊ぶ子供を見守る母親みたいな優しい目で僕を見ていた。
う、
ゥギャーーーーーッ!!!
僕は心の中で叫びながら、羞恥心で転がり回りたい衝動に駆られて一気に赤面した。
うっわ、マジもうメチャクチャ恥ずかしい!
何やってんだ僕!
何やってんだ僕は!!
本当に居た堪れなくて、顔を真っ赤にしてプルプル蹲ると、アヤさんはクスクス笑いながらそんな僕の頭を撫で始めた。
や、ヤメて下さい。
マジでヤメて下さいぃ。
ホントに恥ずかし過ぎて顔が上げられませんからぁ!!
「首筋も耳も見事に真っ赤になったねぇ」
楽しそうな声に、僕は涙目で恨めしそうに睨み上げると、アヤさんは漸く笑顔を引っ込めて神妙な顔になった。
「ゴメンゴメン、もう笑わないから怒んないで、ね?
あんまりにも可愛い事始めるもんだから、つい…」
酷いよ…
謝ってるけど、何だか全然謝られてる気がしないよ。
ううぅ……
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
事務仕事しかできない無能?いいえ、空間支配スキルです。~勇者パーティの事務員として整理整頓していたら、いつの間にか銅像が立っていました~
水月
恋愛
「在庫整理しかできない無能は不要だ」
第一王子から、晩餐会の場で婚約破棄と国外追放を告げられた公爵令嬢ユズハ。
彼女のギフト【在庫整理】は、荷物の整理しかできないハズレスキルだと蔑まれていた。
だが、彼女は知っていた。
その真価は、指定空間内のあらゆる物質の最適化であることを。
追放先で出会った要領の悪い勇者パーティに対し、ユズハは事務的に、かつ冷徹に最適化を開始する。
「勇者様、右腕の筋肉配置を効率化しました」
「魔王の心臓、少し左にずらしておきましたね」
戦場を、兵站を、さらには魔王の命までをも在庫として処理し続けた結果、彼女はいつしか魔王討伐勇者パーティの一人として、威圧感溢れる銅像にまでなってしまう。
効率を愛する事務屋令嬢は、自分を捨てた国を不良債権として切り捨て、再出発する。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【 完 結 】スキル無しで婚約破棄されたけれど、実は特殊スキル持ちですから!
しずもり
ファンタジー
この国オーガスタの国民は6歳になると女神様からスキルを授かる。
けれど、第一王子レオンハルト殿下の婚約者であるマリエッタ・ルーデンブルグ公爵令嬢は『スキル無し』判定を受けたと言われ、第一王子の婚約者という妬みや僻みもあり嘲笑されている。
そしてある理由で第一王子から蔑ろにされている事も令嬢たちから見下される原因にもなっていた。
そして王家主催の夜会で事は起こった。
第一王子が『スキル無し』を理由に婚約破棄を婚約者に言い渡したのだ。
そして彼は8歳の頃に出会い、学園で再会したという初恋の人ルナティアと婚約するのだと宣言した。
しかし『スキル無し』の筈のマリエッタは本当はスキル持ちであり、実は彼女のスキルは、、、、。
全12話
ご都合主義のゆるゆる設定です。
言葉遣いや言葉は現代風の部分もあります。
登場人物へのざまぁはほぼ無いです。
魔法、スキルの内容については独自設定になっています。
誤字脱字、言葉間違いなどあると思います。見つかり次第、修正していますがご容赦下さいませ。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
腹に彼の子が宿っている? そうですか、ではお幸せに。
四季
恋愛
「わたくしの腹には彼の子が宿っていますの! 貴女はさっさと消えてくださる?」
突然やって来た金髪ロングヘアの女性は私にそんなことを告げた。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる