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うっかり羞恥心で死にそう(主に精神が)になってから数刻。
僕は漸く普通に飛んだり跳ねたりする事が出来るようになっていた。
見渡せば、芝生?のあちこちが捲れてしまったり穴が空いたりしてるんだけど、そんな些細な事は気にしてはいけない。いけないのだ。
これは気のせい。たぶん気のせいですとも。
そう言えば何故目が覚めた時にレベルが上がったからってあんなヨロヨロ状態だったのか、芝生の上(もう芝生でいいや)で身体を動かしながらアヤさんに教えて貰ったのだが、急激にレベルが上がると自然とストッパーが掛かるようになっているから、だそうだ。
つまりコントロール出来てない力で物や人を壊さないようにっていう、神様の粋な計らいらしい。
要するに、ギュッと力を入れる行動を起こす時、ついいつも通りの感覚でドアノブをへし折ったり、握手した相手の手を粉砕したり、踏み締めた床をブチ抜いたり、愛しい我が子を抱き殺したりさせないようにって事なんだそうだ。
さすがは異世界、凄いなぁ。
本当に神様が居て、それなりに仕事もしてくれてるって言うんだから驚きだ。
ホントあっちの世界にも居てくれたなら…
神様が本当に居てくれたなら良かったのに。
そしたら僕は…
僕の何を犠牲にしてでも祈ったのにな。
「どうしたの?疲れた?」
僕の表情が急に沈んだ事に気が付いたアヤさんが心配して声を掛けてきてくれた。
僕が慌てて首を振ると、アヤさんは汗で張り付いた僕の前髪を掻き上げてデコを優しくペチンとしてから、僕をヒョイっと抱き上げた。
「そろそろお昼だし、シャワー浴びてご飯にしようか」
そう言ってそのまま歩き始めたのだが、さすがにお姫様抱っこはイヤ過ぎたのでバタバタ暴れると、来た時と同じように右腕に座らされてしまった。
もう既に足の裏は泥だらけだから、別に裸足で歩いたっていいのに。
て言うか足の裏が痛かろうが自分で歩けるのにな…
自分の子供がみんな成人済みで、更に結婚して子供まで居るって話だったから、僕なんて小さな子供と同じ扱いって事なんだろうか。
いや、寧ろお孫さんと歳が近いとかッ!?
微妙にショックを受けていると、アヤさんが不意に大きな石をピョンと跨いだ。
急に大きく揺れて僕は咄嗟にアヤさんの頭にしがみ付く。
「イツキ見えない!前が見えないよ!」
アヤさんが笑いながら、僕の背中を左手でペシペシ叩いてきた。
慌てて視界を塞いでいた手をずらすと、アヤさんは楽しそうに笑いながらピョンピョンと大股で跳ね始めた。
「ぅわ、アヤさ、ちょっ、何すっ」
わざと揺らして僕が必死でしがみ付くのが楽しいらしく、遂にアヤさんは声を立てて笑い始めたのだった。
「あはは、イツキったらすっごい必死だし。ふくくくッ」
「なっ、だって、アヤさんがメチャクチャ揺らすから!」
「うん、だってこんなに楽しいのは本当に久しぶりなんだよ。イツキが居てくれるってだけで、こんなにちゃんと笑う事が出来るんだって思ったら、やたらテンション高くなっちゃって、ホントさっきからずっと、はしゃぎ過ぎててゴメンね」
アヤさんはそう言うと、僕の脇腹に顔を埋めて、僕の背中をポンポンと優しく叩いた。
僕は漸く普通に飛んだり跳ねたりする事が出来るようになっていた。
見渡せば、芝生?のあちこちが捲れてしまったり穴が空いたりしてるんだけど、そんな些細な事は気にしてはいけない。いけないのだ。
これは気のせい。たぶん気のせいですとも。
そう言えば何故目が覚めた時にレベルが上がったからってあんなヨロヨロ状態だったのか、芝生の上(もう芝生でいいや)で身体を動かしながらアヤさんに教えて貰ったのだが、急激にレベルが上がると自然とストッパーが掛かるようになっているから、だそうだ。
つまりコントロール出来てない力で物や人を壊さないようにっていう、神様の粋な計らいらしい。
要するに、ギュッと力を入れる行動を起こす時、ついいつも通りの感覚でドアノブをへし折ったり、握手した相手の手を粉砕したり、踏み締めた床をブチ抜いたり、愛しい我が子を抱き殺したりさせないようにって事なんだそうだ。
さすがは異世界、凄いなぁ。
本当に神様が居て、それなりに仕事もしてくれてるって言うんだから驚きだ。
ホントあっちの世界にも居てくれたなら…
神様が本当に居てくれたなら良かったのに。
そしたら僕は…
僕の何を犠牲にしてでも祈ったのにな。
「どうしたの?疲れた?」
僕の表情が急に沈んだ事に気が付いたアヤさんが心配して声を掛けてきてくれた。
僕が慌てて首を振ると、アヤさんは汗で張り付いた僕の前髪を掻き上げてデコを優しくペチンとしてから、僕をヒョイっと抱き上げた。
「そろそろお昼だし、シャワー浴びてご飯にしようか」
そう言ってそのまま歩き始めたのだが、さすがにお姫様抱っこはイヤ過ぎたのでバタバタ暴れると、来た時と同じように右腕に座らされてしまった。
もう既に足の裏は泥だらけだから、別に裸足で歩いたっていいのに。
て言うか足の裏が痛かろうが自分で歩けるのにな…
自分の子供がみんな成人済みで、更に結婚して子供まで居るって話だったから、僕なんて小さな子供と同じ扱いって事なんだろうか。
いや、寧ろお孫さんと歳が近いとかッ!?
微妙にショックを受けていると、アヤさんが不意に大きな石をピョンと跨いだ。
急に大きく揺れて僕は咄嗟にアヤさんの頭にしがみ付く。
「イツキ見えない!前が見えないよ!」
アヤさんが笑いながら、僕の背中を左手でペシペシ叩いてきた。
慌てて視界を塞いでいた手をずらすと、アヤさんは楽しそうに笑いながらピョンピョンと大股で跳ね始めた。
「ぅわ、アヤさ、ちょっ、何すっ」
わざと揺らして僕が必死でしがみ付くのが楽しいらしく、遂にアヤさんは声を立てて笑い始めたのだった。
「あはは、イツキったらすっごい必死だし。ふくくくッ」
「なっ、だって、アヤさんがメチャクチャ揺らすから!」
「うん、だってこんなに楽しいのは本当に久しぶりなんだよ。イツキが居てくれるってだけで、こんなにちゃんと笑う事が出来るんだって思ったら、やたらテンション高くなっちゃって、ホントさっきからずっと、はしゃぎ過ぎててゴメンね」
アヤさんはそう言うと、僕の脇腹に顔を埋めて、僕の背中をポンポンと優しく叩いた。
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