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「ねぇねぇイツキ、私にもカード見せて!」
突然イアラさんに言われ、僕は持っていたカードを言われるがままに差し出した。
「はい、ダメ~!」
差し出した瞬間、頼んできた本人であるイアラさんにいきなり駄目出しをされ、僕は驚いてカードを引っ込めてしまった。
意味が分からない…
どうしよう。
何が駄目だったんだろう。
ショックを受けながらも首を傾げる。
と、アヤさんが僕に優しく説明をしてくれた。
「イツキ、このギルドカードはね、容易に作る事が出来る割には身分証としてちゃんと使えるんだよ。だからこそ簡単に他人に渡したりしたら危険なんだ」
???
「つまりはね、悪い事に利用しちゃう人が居るから気を付けてねって事だよ」
そう言うと、イアラさんのおデコに痛そうなデコピンを喰らわせていた。
「イッたぁ!酷いじゃないアヤト!」
「イツキには私からちゃんと説明するつもりだったんだよ。全く、余計な事はしなくても言わなくてもいいってのに…」
「何でじゃ?それくらい別にイアラが教えてやっても構わんじゃろうに」
「だからって、イアラ如きがイツキに駄目出しなんかしなくてもいいんですよ。相手がイアラだったから渡しただけなんですから」
アヤさんはそう言うと、実は結構落ち込んでいた僕の頭をポンポンしてから、
「今のはイツキが悪かったんじゃないよ。イアラに強請られたからきいてあげただけに過ぎないんだし」
と、言って何度も撫でてくれた。
「それよりこれ見てイツキ、南門でも見せたと思うんだけど私のギルドカード。ほら、よく見るとケースに入れてあるみたいだろう?」
そう言って、アヤさんはアクリル樹脂でコーティングされてるみたいな白金色のSランクカードを僕に手渡した。
うわぁ、とっても綺麗だ。
手垢一つ付いてないし付かないし、勿論気泡だって全く無い。
「お揃いになるようにイツキのも同じ加工をしてあげようと思ってたんだよ」
「な!それ、アタシが前から何度頼んでも断ってた奴じゃん!」
え!?
イアラさんには断ってた事なの?
そんな事を僕がして貰っても本当にいいの?
「それが?
イツキは大事なウチの子で特別なんだから、身内贔屓は当たり前だろ。
イツキ、エンチャントも自重せずにギリギリ限界まで付けてあげるから安心してね」
「アヤトよ、儂としては是非にも自重はしておいて欲しいのじゃ。お前さんは常にやり過ぎじゃからの」
クィーリャ様…
その不安、とても良く分かります。
僕も何だか物凄く不安になってきました。
そんな事を思っていたら、アヤさんがブツブツと構想を練り始めた。
「まずイツキへの自動返却機能付きと覗き見防止処理は当然として、本人以外に使用させない機能も付けて、悪意を察知したら麻痺させる効果を付けるとか、守護結界を張るとか、いや、いっそイツキに害ある奴なら即死させてもいいんじゃないかな。良し、即心停止するように術式を組んで…」
「「「やり過ぎ(じゃ!)(よ!)(です)」」」
突然イアラさんに言われ、僕は持っていたカードを言われるがままに差し出した。
「はい、ダメ~!」
差し出した瞬間、頼んできた本人であるイアラさんにいきなり駄目出しをされ、僕は驚いてカードを引っ込めてしまった。
意味が分からない…
どうしよう。
何が駄目だったんだろう。
ショックを受けながらも首を傾げる。
と、アヤさんが僕に優しく説明をしてくれた。
「イツキ、このギルドカードはね、容易に作る事が出来る割には身分証としてちゃんと使えるんだよ。だからこそ簡単に他人に渡したりしたら危険なんだ」
???
「つまりはね、悪い事に利用しちゃう人が居るから気を付けてねって事だよ」
そう言うと、イアラさんのおデコに痛そうなデコピンを喰らわせていた。
「イッたぁ!酷いじゃないアヤト!」
「イツキには私からちゃんと説明するつもりだったんだよ。全く、余計な事はしなくても言わなくてもいいってのに…」
「何でじゃ?それくらい別にイアラが教えてやっても構わんじゃろうに」
「だからって、イアラ如きがイツキに駄目出しなんかしなくてもいいんですよ。相手がイアラだったから渡しただけなんですから」
アヤさんはそう言うと、実は結構落ち込んでいた僕の頭をポンポンしてから、
「今のはイツキが悪かったんじゃないよ。イアラに強請られたからきいてあげただけに過ぎないんだし」
と、言って何度も撫でてくれた。
「それよりこれ見てイツキ、南門でも見せたと思うんだけど私のギルドカード。ほら、よく見るとケースに入れてあるみたいだろう?」
そう言って、アヤさんはアクリル樹脂でコーティングされてるみたいな白金色のSランクカードを僕に手渡した。
うわぁ、とっても綺麗だ。
手垢一つ付いてないし付かないし、勿論気泡だって全く無い。
「お揃いになるようにイツキのも同じ加工をしてあげようと思ってたんだよ」
「な!それ、アタシが前から何度頼んでも断ってた奴じゃん!」
え!?
イアラさんには断ってた事なの?
そんな事を僕がして貰っても本当にいいの?
「それが?
イツキは大事なウチの子で特別なんだから、身内贔屓は当たり前だろ。
イツキ、エンチャントも自重せずにギリギリ限界まで付けてあげるから安心してね」
「アヤトよ、儂としては是非にも自重はしておいて欲しいのじゃ。お前さんは常にやり過ぎじゃからの」
クィーリャ様…
その不安、とても良く分かります。
僕も何だか物凄く不安になってきました。
そんな事を思っていたら、アヤさんがブツブツと構想を練り始めた。
「まずイツキへの自動返却機能付きと覗き見防止処理は当然として、本人以外に使用させない機能も付けて、悪意を察知したら麻痺させる効果を付けるとか、守護結界を張るとか、いや、いっそイツキに害ある奴なら即死させてもいいんじゃないかな。良し、即心停止するように術式を組んで…」
「「「やり過ぎ(じゃ!)(よ!)(です)」」」
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