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え!?
何?何?
話が見えないんだけど…
僕が困惑していると、ウールドさんがニヤニヤしながら教えてくれた。
「コイツはな、漸く逢えたお前さんの事を独り占めしたいんだよ。べったりくっ付いて今迄の孤独を癒したいんだ。だからウチの子、ウチの子って主張しまくってる。だけど俺の事は実力で排除出来ないもんだからピリピリしてやがるってこったな。もし俺の事を気に入ってイツキが出て行っちゃったらどうしよう。また攫われちゃったら、奪われちゃったらどうしよう…ってトコだ」
「黙れ!」
「おーおー、アヤト君ったら怖ぁい。図星だからって怒っちゃイヤ~ン」
「何がイヤ~ンだ、気色悪い」
「すぐにムキになっちゃって嫌だねぇ。余裕の無い男は嫌われちゃうぜ?今迄の無表情アヤト君は何処へ行っちゃったのかな~?クールな『蒼氷の勇者』サマは…」
「勇者って言うな!」
アヤさんが本気でキレ始めたのを感じて、咄嗟に僕はアヤさんを抱き締めた。
イアラさんに言われた時も凄く怒ってたから、何とかしなくちゃって思ったからなんだけど、急に抱き付かれたアヤさんは驚いて僕を見て、それから深く息を吸って吐いて……微笑んでくれた。
「ごめん、気を使わせちゃったね」
言われて僕は大慌てで首を横に振った。
いつも…気を使わせてるのは役立たずの僕の方だ。
だってこの世界に来てから、今迄生きて来た中で今が一番幸せだって断言出来るのは絶対、アヤさんに出会えたお陰だから。
こんな僕の事をいつも気に掛けてくれて、優しくしてくれて、しかも…僕なんかを『大好き』だなんて言ってくれて…
もし、これが夢で、目が覚めたらまた、あの日々の繰り返しだったら……
ヒュウッと不自然に喉が鳴って、僕はアヤさんに強くしがみ付いた。
既に想像しただけで震えが止まらない。
「こらイツキ、何を考えたの?顔を上げてこっち見て!ほら」
顔をグイッと無理矢理上げさせられて、アヤさんと目が合った。
僕の事を心から心配してくれてる優しい目が僕を見詰めていて、それが泣きそうに嬉しくて、僕は笑みを浮かべてアヤさんを見詰め返した。
「うっわ、何でお前ら急にイチャついてんの?」
ウールドさんが心底嫌そうに吐き捨ててから、思い出したように僕達に言った。
「なぁ、今日はこの後クィーリャと昨日の件について話しに行くんだろ?イツキはどうすんだ?」
「……………」
「決めてなかったのかよ。つか、普通に考えて連れては行けないだろ?あれはSランクパーティへの依頼だ。俺とイアラとお前への、な」
何?何?
話が見えないんだけど…
僕が困惑していると、ウールドさんがニヤニヤしながら教えてくれた。
「コイツはな、漸く逢えたお前さんの事を独り占めしたいんだよ。べったりくっ付いて今迄の孤独を癒したいんだ。だからウチの子、ウチの子って主張しまくってる。だけど俺の事は実力で排除出来ないもんだからピリピリしてやがるってこったな。もし俺の事を気に入ってイツキが出て行っちゃったらどうしよう。また攫われちゃったら、奪われちゃったらどうしよう…ってトコだ」
「黙れ!」
「おーおー、アヤト君ったら怖ぁい。図星だからって怒っちゃイヤ~ン」
「何がイヤ~ンだ、気色悪い」
「すぐにムキになっちゃって嫌だねぇ。余裕の無い男は嫌われちゃうぜ?今迄の無表情アヤト君は何処へ行っちゃったのかな~?クールな『蒼氷の勇者』サマは…」
「勇者って言うな!」
アヤさんが本気でキレ始めたのを感じて、咄嗟に僕はアヤさんを抱き締めた。
イアラさんに言われた時も凄く怒ってたから、何とかしなくちゃって思ったからなんだけど、急に抱き付かれたアヤさんは驚いて僕を見て、それから深く息を吸って吐いて……微笑んでくれた。
「ごめん、気を使わせちゃったね」
言われて僕は大慌てで首を横に振った。
いつも…気を使わせてるのは役立たずの僕の方だ。
だってこの世界に来てから、今迄生きて来た中で今が一番幸せだって断言出来るのは絶対、アヤさんに出会えたお陰だから。
こんな僕の事をいつも気に掛けてくれて、優しくしてくれて、しかも…僕なんかを『大好き』だなんて言ってくれて…
もし、これが夢で、目が覚めたらまた、あの日々の繰り返しだったら……
ヒュウッと不自然に喉が鳴って、僕はアヤさんに強くしがみ付いた。
既に想像しただけで震えが止まらない。
「こらイツキ、何を考えたの?顔を上げてこっち見て!ほら」
顔をグイッと無理矢理上げさせられて、アヤさんと目が合った。
僕の事を心から心配してくれてる優しい目が僕を見詰めていて、それが泣きそうに嬉しくて、僕は笑みを浮かべてアヤさんを見詰め返した。
「うっわ、何でお前ら急にイチャついてんの?」
ウールドさんが心底嫌そうに吐き捨ててから、思い出したように僕達に言った。
「なぁ、今日はこの後クィーリャと昨日の件について話しに行くんだろ?イツキはどうすんだ?」
「……………」
「決めてなかったのかよ。つか、普通に考えて連れては行けないだろ?あれはSランクパーティへの依頼だ。俺とイアラとお前への、な」
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