僕、勇者サマの養い子になりました

髙城

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【名 前】イツキ・ナルサワ
【年 齢】13
【性 別】女
【種 族】ヒューマン
【レベル】52
【職 業】Fランク冒険者
【スキル】治癒魔法10
     空間魔法4
     投擲術2   結界術1
     精査--   隠伏--
     異常耐性2  物理耐性1
     魔法耐性1
【称 号】異世界転生者
     月神アイーフォの加護を受けし者
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「あれ?4つも新しいスキルが付いてるよ。しかも『索敵』の派生スキル『精査』と、『隠密』の派生スキル『隠伏』が妙な事になってる…」

あ!ホントだ。

「原因は十中八九この2つだね。でもこんな派生スキルから付くのも、スキルレベルの表記がエラーになってるってのも、ちょっと気になるなぁ」

確かに……
このエラー表記は気になる…

「昨日ウールドや魔道具アーティファクトを見付ける事が出来たのは『精査』が原因だろうね。で、イツキを見付ける事が出来なかった原因が『隠伏』と…『空間魔法』かな」

チャプンとお湯を揺らし、アヤさんが赤くなってきただろう僕の顔を冷たい濡れタオルで拭ってくれた。
実はこんな風に長々と湯船に浸かったのは初めてだったから、湯あたりで少しクラクラしてきてた所だったのだ。

「ありがとうございます」
「ううん、ごめんね。話の続きは出てからにしよう」

一緒に湯船から出て、僕はアヤさんに髪を洗って貰ってしまい、その後二人で背中を洗いっこしてお風呂から出た。

そして身体を拭く時にアヤさんのアヤさんをついチラ見してしまったら、それはそれは大層ご立派で、僕は向こうでの自分を思い返して地味にダメージを負っていた。

後2年でああなってる自分が全く想像出来なかったからだ。

ガックリと肩を落とす僕に、アヤさんは首を傾げてから「湯当たりした?今すぐ何か飲む?」って聞いてくれたけど、僕は力無く首を横に振るばかりだった。

男としてこのダメージがアヤさんに分かってたまるか!

ザッと拭いてパンツを穿いていると、溜め息混じりのアヤさんに肩や背中を拭かれた。

「こら、ちゃんと拭きなよ。全然拭けてないから」

そう言われながら髪も丁寧に拭かれ、僕は頭をグラグラ揺らされて小さく笑った。

「息子も旦那もそうだったんだけど、男って何でちゃんと身体を拭かないんだろうね。濡れたまま着たら気持ち悪くないの?」

と聞かれて僕は首を傾げた。

うん、全く気にならない…

「そこが理解出来ないんだよね、私だったら気になって気になって仕方ないんだけど…」

アヤさんは溜め息を吐いて呆れたような顔をしてから、苦笑いを浮かべた。
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