僕、勇者サマの養い子になりました

髙城

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134.

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確かに、
粗食に慣れた僕からしたら、豪華な洋食が続くと胃腸がツライかも知れない。
基本的には食べられれば無問題だと思うんだけど…

でもさすがはアヤさん。
お気遣い本当にありがとうございます。

嬉しくなってニコニコしていると、アヤさんはそんな僕を見て慈愛に満ちた笑みを浮かべた。

「イツキが観光した事ないって言ってたから、一応それっぽい雰囲気になるように和朝食にしてみたんだよ。定番の、固形燃料に火を点けて一人鍋ってのもあるから、取り敢えずテーブルに全部出して並べるね」

そう言うと、アヤさんは大きなワゴンから次々と料理を下ろして、旅行のパンフレットに載ってる写真みたいに並べ始めた。

「私の好きなスフレオムレットも食べて欲しいから、ぜひ次回は洋朝食にしようね」

まだこれから朝食だっていうのに、さり気なく次を約束して貰えた僕は嬉しくて、ちょっと泣きそうな気分になってしまった。
アヤさんてホント、こういう所が大人だなぁって思う。
じゃなきゃ、僕を喜ばせる天才だよ。

しかし…
朝食って言ってたのに、さっきから何品料理が出てくるのかな?
これもう、普通に会席料理ってヤツなんじゃ…??

一人鍋があるって聞いた時にちょっとアレ?って思ったんだけど、やっぱり多い。
て言うか多過ぎるよ!

刺身と焼き魚どころじゃない。
小鉢、茶碗蒸し、煮物、刺身、焼き魚、天ぷら、鍋、ご飯、味噌汁、漬物、デザート。

こんなに…どうしろって言うんだ!?
とてもじゃないけど僕、食べ切れないよ!!

困り果てて縋る思いでアヤさんを見たら、「食べたい物を食べられるだけ食べたらいいよ」と軽い感じで笑われてしまった。

でもこんな凄い料理、残したりしたら作ってくれた人に申し訳ないよね。

どうしよう…

自分でも情けない顔になって眉毛がハの字になっているのが分かる。

「イツキが食べられなかった分は私が食べるから大丈夫だよ。それでも残ってしまったら、無限収納アイテムボックスに仕舞えばいいだけなんだから、気にしなくても大丈夫、大丈夫」
「で、でも、勝手に仕舞ったら食器の数が減っちゃいます。宿に迷惑が…」
「平気だよ。ここは私がオーナーをやってる宿なんだから」
「ッ!?」
「ちなみにミケの店もだよ。まぁ他にも何件か店を持ってるけど、私は出資だけして基本的には経営に余り口を出さない主義だから、オーナーって言ってもやってる事はセコ◯みたいな感じなんだけどね」

「それは………
凄いですね。緊急時にアヤさんが駆け付けてくれるなら、これ以上はない最強のセキュリティって気がします」
「ほら、昨日ここに来るのに焦ってたでしょ?アレは時間で作動するセキュリティシステムを設置しておいたからなんだよ。アレは外から無理矢理解除すると再設置が実に面倒でねぇ」
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