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あ、やっぱり?
アヤさんの言葉で『人たらし』が確定したレオさんは「人聞きの悪い事を言わないで下さいよ。タラシだなんて…」と嘆いていたけど、僕はアヤさんと目が合った瞬間に無言で頷き合ってしまった。
何だろう、この心が通じ合った感じ。
「自覚が無いから余計にタチが悪いんだ。全く、これだから天然は…」
アヤさんがボヤきながらも僕を見ると、「他人事みたいな顔してるけど、イツキも結構な天然だからね?」と釘を刺してきた。
エッ!?
僕も天然って…
どういう事?
一体何が?
どこが!?
「ああ、いいよいいよイツキはそのままで。危なくないように私がちゃんと見ててあげるから。だから…」
アヤさんが言葉を切ってフェロモン全開の笑みを浮かべた。
「だからずっと私の側に居てね?」
~~~~~~ッッ!!!
ま、ま、またそんな顔して、僕を揶揄って!もう!!
どうせ僕が真っ赤になって慌てふためくのを楽しんでるんでしょ!?
ホントに、アヤさんの方がタチ悪いよ!
僕は湯気が出そうな真っ赤な顔で固まっていたら、隣でレオさんも赤面して硬直していた。
僕以外の男にも効果は抜群なのか…
アヤさんの魅了は恐ろしいな。
その気になったら、本当の意味でタラシになれるのはアヤさんの方だよね、絶対に。
「言っとくけど【魅了】のスキルは使ってないからね。そんなの使ったら神の如く崇め奉られちゃうし。しかも中途半端に使えば、うっかり強姦未遂事件にまで発展しちゃうからねぇ…全く。その気もないのに男女問わず押し倒されるのはもうごめんだよ」
強姦未遂事件…
何それ怖い。
アヤさんなら難なく返り討ちにしてるんだろうけど、でも、大丈夫だったのかな?
「何?心配してくれたの?」
意外そうな、嬉しそうな顔で聞かれて僕は真顔でコクリと頷いた。
たぶん杞憂に過ぎないんだろうけど、心配なものは心配なんだから仕様がない。
繋いでいた左手を急に引かれ、よろめいた僕がアヤさんの胸に倒れ込むと、アヤさんは僕を抱き締めて、小さな声で「ありがとね」と呟いた。
何だか色んな想いが詰まってる感じの『ありがとう』だったから、僕は頷きながら繋いだ手をギュッと握り締めると、空いていた右手をアヤさんの背中に回した。
いつもとは反対だなって思いながら、アヤさんの背中をポンポンしてあげると、「ありがとうイツキ、大好きだよ」って耳元で囁かれてしまった。
普段だったら真っ赤になって倒れちゃいそうな台詞だったんだけど、どこか心底疲れたような、そんな声音だったから、僕は必死で「僕もアヤさんが大好きです」って何とか声に出して、背中に回した手に力を込めた。
アヤさんの言葉で『人たらし』が確定したレオさんは「人聞きの悪い事を言わないで下さいよ。タラシだなんて…」と嘆いていたけど、僕はアヤさんと目が合った瞬間に無言で頷き合ってしまった。
何だろう、この心が通じ合った感じ。
「自覚が無いから余計にタチが悪いんだ。全く、これだから天然は…」
アヤさんがボヤきながらも僕を見ると、「他人事みたいな顔してるけど、イツキも結構な天然だからね?」と釘を刺してきた。
エッ!?
僕も天然って…
どういう事?
一体何が?
どこが!?
「ああ、いいよいいよイツキはそのままで。危なくないように私がちゃんと見ててあげるから。だから…」
アヤさんが言葉を切ってフェロモン全開の笑みを浮かべた。
「だからずっと私の側に居てね?」
~~~~~~ッッ!!!
ま、ま、またそんな顔して、僕を揶揄って!もう!!
どうせ僕が真っ赤になって慌てふためくのを楽しんでるんでしょ!?
ホントに、アヤさんの方がタチ悪いよ!
僕は湯気が出そうな真っ赤な顔で固まっていたら、隣でレオさんも赤面して硬直していた。
僕以外の男にも効果は抜群なのか…
アヤさんの魅了は恐ろしいな。
その気になったら、本当の意味でタラシになれるのはアヤさんの方だよね、絶対に。
「言っとくけど【魅了】のスキルは使ってないからね。そんなの使ったら神の如く崇め奉られちゃうし。しかも中途半端に使えば、うっかり強姦未遂事件にまで発展しちゃうからねぇ…全く。その気もないのに男女問わず押し倒されるのはもうごめんだよ」
強姦未遂事件…
何それ怖い。
アヤさんなら難なく返り討ちにしてるんだろうけど、でも、大丈夫だったのかな?
「何?心配してくれたの?」
意外そうな、嬉しそうな顔で聞かれて僕は真顔でコクリと頷いた。
たぶん杞憂に過ぎないんだろうけど、心配なものは心配なんだから仕様がない。
繋いでいた左手を急に引かれ、よろめいた僕がアヤさんの胸に倒れ込むと、アヤさんは僕を抱き締めて、小さな声で「ありがとね」と呟いた。
何だか色んな想いが詰まってる感じの『ありがとう』だったから、僕は頷きながら繋いだ手をギュッと握り締めると、空いていた右手をアヤさんの背中に回した。
いつもとは反対だなって思いながら、アヤさんの背中をポンポンしてあげると、「ありがとうイツキ、大好きだよ」って耳元で囁かれてしまった。
普段だったら真っ赤になって倒れちゃいそうな台詞だったんだけど、どこか心底疲れたような、そんな声音だったから、僕は必死で「僕もアヤさんが大好きです」って何とか声に出して、背中に回した手に力を込めた。
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