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第7話 備蓄勇者と女神のいびき亭
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町の入り口で騒ぐのも迷惑になるので、宿の情報を青年から仕入れるとその場を後にした。
宿に向かい歩きながらシーナと話したことをまとめると面白いことが分かった。
シーナと話しているときは、なまりのないナヤト語で会話をしているらしい。そして先ほどの青年とは共通語(公用語)のナルゴ語で会話をしていたということだ。発音のテイストは相手を真似したような感じなのだそうな。
よくわからんが便利なことになっていた。
話に夢中で今日の宿になるところを通り過ぎてしまっていた。少し引き返して看板を見ると確かにそこは宿と酒場を兼業にした店だった。ベッドと酒のジョッキの絵柄が書かれている。看板に何と書いてあるのかは全く分からなかった。
酒場と宿は入り口が違うようでそれぞれの絵柄をあしらった木の戸が横並びにあった。
「女神のいびき亭か」
教えてもらった宿の名前を口にしていた。なんとも豪快に眠れそうな名前だった。
オレたちは、腹が減っていたため酒場の方へ先に入ることにした。扉をくぐるとそこは酔っ払いの巣窟だった。
「らっしゃい。好きなところに座りな」
筋肉隆々の男がこちらを見つけて声を掛けてくる。うながされるまま適当な席へ腰を下ろした。
この店は繁盛していてほぼ満席だった。テーブルの間隔は、それなりに離れており適度にプライベートな話が出来るようになっている。
「何を食べようかなぁ」
目を輝かせながらシーナが当たりの客の食べ物を物色している。店で食事をすることはあまりないと聞いていたので、このはしゃぎようは納得するとのがある。それに村の近くに外食ができるような店はなかったし、できたとして村の中の知り合いの家で他の家の味を楽しむくらいだろう。オレも何を食べようかな。
キョロキョロしているとさっきの筋肉隆々男がやってきてメニューを渡してくれた。
「何にする? おすすめはウルフ肉のあら焼きだ。あと樽酒だな」
にゃっと歯を剥き出しにして笑った顔が屈強な外見とは別で意外と可愛かった。ナイスベビーフェイス。
「私はそのおすすめをもらうよ! 君はどうするの?」
シーナに急かされてオレも同じのを選ぶ。金額を確認してお金を渡し、食事が来るのを待つ。
待つ間他のお客の様子をそれとなくのぞいてみる。
ガヤガヤと活気がある酒場。この町の常連や旅途中の人間が混じっているのが分かる。その中でも少し場違いな客が目を引いた。
宿に向かい歩きながらシーナと話したことをまとめると面白いことが分かった。
シーナと話しているときは、なまりのないナヤト語で会話をしているらしい。そして先ほどの青年とは共通語(公用語)のナルゴ語で会話をしていたということだ。発音のテイストは相手を真似したような感じなのだそうな。
よくわからんが便利なことになっていた。
話に夢中で今日の宿になるところを通り過ぎてしまっていた。少し引き返して看板を見ると確かにそこは宿と酒場を兼業にした店だった。ベッドと酒のジョッキの絵柄が書かれている。看板に何と書いてあるのかは全く分からなかった。
酒場と宿は入り口が違うようでそれぞれの絵柄をあしらった木の戸が横並びにあった。
「女神のいびき亭か」
教えてもらった宿の名前を口にしていた。なんとも豪快に眠れそうな名前だった。
オレたちは、腹が減っていたため酒場の方へ先に入ることにした。扉をくぐるとそこは酔っ払いの巣窟だった。
「らっしゃい。好きなところに座りな」
筋肉隆々の男がこちらを見つけて声を掛けてくる。うながされるまま適当な席へ腰を下ろした。
この店は繁盛していてほぼ満席だった。テーブルの間隔は、それなりに離れており適度にプライベートな話が出来るようになっている。
「何を食べようかなぁ」
目を輝かせながらシーナが当たりの客の食べ物を物色している。店で食事をすることはあまりないと聞いていたので、このはしゃぎようは納得するとのがある。それに村の近くに外食ができるような店はなかったし、できたとして村の中の知り合いの家で他の家の味を楽しむくらいだろう。オレも何を食べようかな。
キョロキョロしているとさっきの筋肉隆々男がやってきてメニューを渡してくれた。
「何にする? おすすめはウルフ肉のあら焼きだ。あと樽酒だな」
にゃっと歯を剥き出しにして笑った顔が屈強な外見とは別で意外と可愛かった。ナイスベビーフェイス。
「私はそのおすすめをもらうよ! 君はどうするの?」
シーナに急かされてオレも同じのを選ぶ。金額を確認してお金を渡し、食事が来るのを待つ。
待つ間他のお客の様子をそれとなくのぞいてみる。
ガヤガヤと活気がある酒場。この町の常連や旅途中の人間が混じっているのが分かる。その中でも少し場違いな客が目を引いた。
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