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第4章 : 責務
見えない仕事
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◇◇◇
──トリシュヴェア国、タヂカラ邸
名目上、国のリーダーという事になっているタヂカラ。彼に鎖破壊の援護を要請したユウキらはその翌朝、再び彼の家に集合したポリアと弟のハルを含めて、今日の予定を打ち合わせる。
「予定なんて言うにゃあ乱雑だが、俺とアンタら三人の計四人で鎖へ突っ込む。そんなんでいいか?」
「ええ、問題ありません」
「兄さん、僕は?」
「ああ、お前はポリアの嬢ちゃんを守っていてくれ。いつバケモノが街中に現れるか、分かんねぇからな」
「了解」
「と言う訳だ」
タヂカラの視線が弟からユウキに移った。怖い人物ではないと分かってはいる彼だが、その体格差故に少し萎縮してしまう。
「はい、それでお願いします」
「ユウキ君、タヂカラさんにも神殿の話をした方がいいと思うわ」
鎖の破壊を目論む以上、真っ白な神殿で守護者を討伐する必要がある。避けては通れない道だ。
「そうですね」
「神殿?」
「はい。鎖の核になっている月長石に触れると、どこか分からないですが、神殿で目を覚ますんです。そこに居る強力なバケモノを倒すことで、鎖を破壊できるようになります」
「そいつはまた……おとぎ話みてぇだな」
──まあ無理もないか
桜華もそうだったように、この話は「はいそうですか」と、すんなり受け入れられるものではない。
「っと。あんまし、のんびりはしてられねぇな。準備出来てんなら出発しよう」
タヂカラが立ち上がり、ユウキらも続く。
──大丈夫かな?
アインズに続いて立ったユウキはまだ進まず、チラチラと桜華の様子を伺う。
「あのねユウキ殿。そんなに警戒しなくても、毎回倒れるわけじゃないから。ま、そんなに私の事触りたいって──」
「行きましょうか」
「……ひど」
◇◇◇
──トリシュヴェア国、市街地
北西部にあるタヂカラ邸から、鎖が刺さっている南東を目指して進む。その道中には岩で造られた家々が並ぶエリアが存在し、それを突っ切るのが最速ルートだ。
「……」
歩きながら周囲を観察するユウキは、所々に人が居るのを発見した。市街地であるが故に存在自体は自然な事なのだが、ひとつ、普通でない事があった。
──みんな、冷たい目をしてる
異形の格好をした集団も視線の的だが、特にタヂカラに対する視線は、おおよそ自国の人間へ向けられるものではない。
「気付いたか、ボウズ」
「え?」
「俺はトリシュヴェアのみんなから信頼されていないって感じだろ?」
「それは……」
ユウキはふと、昨日会った女性を思い出した。タヂカラを「あんな奴」と称し、まるで信頼などしていなかった。それはどうやら、彼女に限った話ではなさそうだと、少年は察する。
「遠慮すんな。れっきとした事実だからな」
「……」
「俺の見た目から、国の指導者だって判断できっか?」
「えっと……」
──ああ、そう言えば
思い返してみれば、ユウキはタヂカラと初対面の時に驚いていた。国のリーダーであると言う話によって想像した姿と、まるで異なっていたからだ。
「失礼ですが……そういう風には」
「だろ? 見た目がそうなら中身も同じでな。柄じゃないんだ、国を導くなんて」
「だから、ハルさんに?」
「そう言うこった。代わりに俺は裏方にまわってんだ」
「裏方?」
「ああ。見ての通り、力だけが俺の取り柄でな」
──確かに、落石を受け止めるくらいだし
「つまり、ハルには出来ねぇ仕事が俺には出来る。良いんだ、それで」
国を支えているのは、今となっては間違いなく二人の協力だ。しかし、表で目立つ役割のハルに対して、タヂカラは裏方の仕事を行う。
最近生じた重要な役割──バケモノからの防衛は、彼一人で実施していた。誰からも認知されず戦い続けた結果、傍から見れば、全て弟に任せて何もしない男になってしまっているのだ。
──好きなんだろうな
──この国も、この国の人たちも
それでも戦いをやめないのは、指導者の一角としてトリシュヴェアを護る事に責任を感じているからではないかと、ユウキは推察する。
「さ、着いたぞ。これをどうすんだ?」
「まず、根元のパーツを壊します」
アインズが前に出て、いつも通りに隙間を探す。
「あったわ」
「なるほど。こいつを外しちまえば良いんだな?」
「ええ。なので──」
「まぁ任せろ」
──そう言えばみんなは見てないんだった
タヂカラと出会った時、ユウキは彼の怪力を目の当たりにした。当たれば命は無かったであろう落石を止める程の力であれば……
「うおおおおおおおっ!」
「「?!」」
初見のアインズと桜華は驚愕した。剣をさしこんで押すよりも、比にならないほど早くパーツが破損していった為である。
「も、物凄い力ですね……」
「アインズ殿の獣みたいな蹴りはもう見られないんだね、残念」
──獣
「は?」
「はわわっ! ごめん嘘嘘! アインズ殿ってば可憐! ちょ~麗しい!」
桜華を威嚇し終えたアインズは剣の柄から手を離し、鎖の方へ向き直る。
「この不気味なやつが……」
「はい、月長石です。準備は良いですか?」
「ええ」
「うん」
「おし、行くかその神殿とやら」
「では──」
ユウキの右手が、夜空のような輝きを放つ石に向かって伸びる。
「──っ!」
景色が歪む中でほんの一瞬、ユウキは悲しさや寂しさを感じた。それは丁度、月の騎士ジュアンの攻撃をくらい苦しんでいた時のそれと同じであった。
──もし、日長石の温かさがリオの優しさだとしたら
──月の巫女セレーネって人は、何かを悲しんでる?
──いや、考えすぎか
その答えを出す時間的猶予は無く、歪む光景に巻かれて意識は薄れて行った。
──トリシュヴェア国、タヂカラ邸
名目上、国のリーダーという事になっているタヂカラ。彼に鎖破壊の援護を要請したユウキらはその翌朝、再び彼の家に集合したポリアと弟のハルを含めて、今日の予定を打ち合わせる。
「予定なんて言うにゃあ乱雑だが、俺とアンタら三人の計四人で鎖へ突っ込む。そんなんでいいか?」
「ええ、問題ありません」
「兄さん、僕は?」
「ああ、お前はポリアの嬢ちゃんを守っていてくれ。いつバケモノが街中に現れるか、分かんねぇからな」
「了解」
「と言う訳だ」
タヂカラの視線が弟からユウキに移った。怖い人物ではないと分かってはいる彼だが、その体格差故に少し萎縮してしまう。
「はい、それでお願いします」
「ユウキ君、タヂカラさんにも神殿の話をした方がいいと思うわ」
鎖の破壊を目論む以上、真っ白な神殿で守護者を討伐する必要がある。避けては通れない道だ。
「そうですね」
「神殿?」
「はい。鎖の核になっている月長石に触れると、どこか分からないですが、神殿で目を覚ますんです。そこに居る強力なバケモノを倒すことで、鎖を破壊できるようになります」
「そいつはまた……おとぎ話みてぇだな」
──まあ無理もないか
桜華もそうだったように、この話は「はいそうですか」と、すんなり受け入れられるものではない。
「っと。あんまし、のんびりはしてられねぇな。準備出来てんなら出発しよう」
タヂカラが立ち上がり、ユウキらも続く。
──大丈夫かな?
アインズに続いて立ったユウキはまだ進まず、チラチラと桜華の様子を伺う。
「あのねユウキ殿。そんなに警戒しなくても、毎回倒れるわけじゃないから。ま、そんなに私の事触りたいって──」
「行きましょうか」
「……ひど」
◇◇◇
──トリシュヴェア国、市街地
北西部にあるタヂカラ邸から、鎖が刺さっている南東を目指して進む。その道中には岩で造られた家々が並ぶエリアが存在し、それを突っ切るのが最速ルートだ。
「……」
歩きながら周囲を観察するユウキは、所々に人が居るのを発見した。市街地であるが故に存在自体は自然な事なのだが、ひとつ、普通でない事があった。
──みんな、冷たい目をしてる
異形の格好をした集団も視線の的だが、特にタヂカラに対する視線は、おおよそ自国の人間へ向けられるものではない。
「気付いたか、ボウズ」
「え?」
「俺はトリシュヴェアのみんなから信頼されていないって感じだろ?」
「それは……」
ユウキはふと、昨日会った女性を思い出した。タヂカラを「あんな奴」と称し、まるで信頼などしていなかった。それはどうやら、彼女に限った話ではなさそうだと、少年は察する。
「遠慮すんな。れっきとした事実だからな」
「……」
「俺の見た目から、国の指導者だって判断できっか?」
「えっと……」
──ああ、そう言えば
思い返してみれば、ユウキはタヂカラと初対面の時に驚いていた。国のリーダーであると言う話によって想像した姿と、まるで異なっていたからだ。
「失礼ですが……そういう風には」
「だろ? 見た目がそうなら中身も同じでな。柄じゃないんだ、国を導くなんて」
「だから、ハルさんに?」
「そう言うこった。代わりに俺は裏方にまわってんだ」
「裏方?」
「ああ。見ての通り、力だけが俺の取り柄でな」
──確かに、落石を受け止めるくらいだし
「つまり、ハルには出来ねぇ仕事が俺には出来る。良いんだ、それで」
国を支えているのは、今となっては間違いなく二人の協力だ。しかし、表で目立つ役割のハルに対して、タヂカラは裏方の仕事を行う。
最近生じた重要な役割──バケモノからの防衛は、彼一人で実施していた。誰からも認知されず戦い続けた結果、傍から見れば、全て弟に任せて何もしない男になってしまっているのだ。
──好きなんだろうな
──この国も、この国の人たちも
それでも戦いをやめないのは、指導者の一角としてトリシュヴェアを護る事に責任を感じているからではないかと、ユウキは推察する。
「さ、着いたぞ。これをどうすんだ?」
「まず、根元のパーツを壊します」
アインズが前に出て、いつも通りに隙間を探す。
「あったわ」
「なるほど。こいつを外しちまえば良いんだな?」
「ええ。なので──」
「まぁ任せろ」
──そう言えばみんなは見てないんだった
タヂカラと出会った時、ユウキは彼の怪力を目の当たりにした。当たれば命は無かったであろう落石を止める程の力であれば……
「うおおおおおおおっ!」
「「?!」」
初見のアインズと桜華は驚愕した。剣をさしこんで押すよりも、比にならないほど早くパーツが破損していった為である。
「も、物凄い力ですね……」
「アインズ殿の獣みたいな蹴りはもう見られないんだね、残念」
──獣
「は?」
「はわわっ! ごめん嘘嘘! アインズ殿ってば可憐! ちょ~麗しい!」
桜華を威嚇し終えたアインズは剣の柄から手を離し、鎖の方へ向き直る。
「この不気味なやつが……」
「はい、月長石です。準備は良いですか?」
「ええ」
「うん」
「おし、行くかその神殿とやら」
「では──」
ユウキの右手が、夜空のような輝きを放つ石に向かって伸びる。
「──っ!」
景色が歪む中でほんの一瞬、ユウキは悲しさや寂しさを感じた。それは丁度、月の騎士ジュアンの攻撃をくらい苦しんでいた時のそれと同じであった。
──もし、日長石の温かさがリオの優しさだとしたら
──月の巫女セレーネって人は、何かを悲しんでる?
──いや、考えすぎか
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