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第7章:開幕
蝕む力
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ユウキとジュアン。二人が放つ太陽と月のオーラが、再度激しくぶつかり合う。
月影に覆われたクライヤマが明るくなったかと思うと、次の瞬間には闇が戻る。そしてまた次の瞬間には光が満ちて、すぐに暗くなる。
明滅を何度も何度も繰り返し、互いを飲み込み合っていく。だがその衝突は、月の衰弱によって次第に一方的なものへと変転した。
《潰えろ、潰えろユウキ!》
半分以上バケモノと化した顔を鬼のように強ばらせ、月の騎士は叫ぶ。己の持つ力を全て用い、ユウキとの鍔迫り合いに勝利せんとする。
「もうやめるんだ、ジュアン。言ったはずだよ、君じゃ僕とリオの力には勝てないと」
押し返されぬよう必死なジュアンに対して、ユウキは涼しい顔のまま押し込む。セレーネの遣いと、リオに選ばれた者では、根本的な力に差があったのだ。
《負け……らんねぇんだ、負けられねぇんだよ! ぐああっ、くそがあああ!!》
ジュアンがどれだけ押しても、ユウキはそれを上回る力で容易に返した。このままでは押し負ける。ジュアンはそう判断し、一歩下がった。
押し合いで勝てないのなら切り刻んでやると、剣に月のオーラを纏わせる。
《食らえ! ほら、ほらほら!!》
ユウキに対して、ジュアンは目にも止まらぬ速さで斬撃を繰り出す。その一つ一つがブオンと空気を割く鈍い音を鳴らした。だが、ユウキはその全てを身のこなしで躱す。
《チッ! これならどうだ!》
剣による攻撃は当たらない。無惨な現実を認め、今度は剣が纏った月長石のオーラをユウキに向かって放つ。
「無駄だよ、もう諦めてくれ」
しかし、ユウキにはそれさえも通用しない。彼は迫り来る月のオーラに手を伸ばし、掌を向ける。
「サン・プロミネンス!」
それと同時にユウキは太陽のオーラを放ち、ジュアンが放った攻撃を相殺してしまった。
《くそ! どうして勝てないんだ! セレーネ様からお力を頂いたと言うのに!!》
「ジュアンは前、僕に言ったよね。『お前、本物かよ』って。じゃあ、君はどっちなんだ? 本物か? 偽物か?」
《うるさい、うるさい黙れ!》
自身の言葉を引用され、ジュアンはさらに怒った。激しくオーラを放ち、ユウキに向かって無謀な突進をする。
「……どうしても諦めないって言うなら、僕ももう、情けはかけない!」
《死ね! 死ねええええ!》
「……サン・フレア!」
少年がそう呟くと、彼を中心に太陽のオーラの爆発が起きた。それを至近距離で受けてしまったジュアンは、抵抗する猶予さえ与えられずに吹き飛び、かつて人の家だったその末路である瓦礫に衝突した。ガランガランと大きな音を立て、ジュアンは木材を破壊しながら地面に転がる。
「終わりだ、ジュアン」
《……ク、くソが……ボクは……オ前を、絶対ニコロすンだ……! セレーネサマの邪マは、許さナい!》
消耗したジュアンは、ますます人から遠ざかっていく。体の大半がサン・フレアの影響で爛れ、異形の左手や両足、顔の左半分は欠損している。
それでもジュアンはセレーネの命令を遂行しようとしていた。ユウキはそんな彼を憐れむような目で見下ろし、剣に炎を纏わせて近付いた。
《ボクは、ボクハアアああアあ!》
「なっ?!」
ユウキの攻撃でほとんど失われていた体が、凄まじい勢いで再生していく。足も腕も、欠けた顔面もである。彼の執念に恐怖さえ感じ、ユウキは思わず数歩下がった。
「ジュアン……どうして、君は……」
《コロス! グググ……ユウキヲ、コろスんだ!! ウグ?! い、イタい、アタマが、割レる?!》
身体を治して立ち上がったジュアンだったが、突如として苦しみだし、地面に両膝をついた。まだ人間のそれであった右腕が侵食され、異形と化す。
《グギャアアアアアアア!》
苦しみのあまり叫び声をあげたジュアン。顔の右半分も蝕まれていく。侵食はほぼ全体に及んだが、右目だけは難を逃れた。
苦痛を紛らわそうと、異形と化した両手で頭を掻き毟るジュアンだが、それでは何の解決にもならなかった。
《ハァ、ハァ、メイレイ、マモル……オマエ、コロス……!》
蝕まれたジュアンの言語能力は著しく低下。もはや、セレーネの言いつけを守るだけの獣と言っても過言ではない。
両手の先は指という概念を無くし、爪のようで刃のようでもある存在が生えている。それを武器として、彼はユウキに飛びかかった。
ユウキはそれを、至って冷静に剣で受け止める。サン・フラメンを使った彼は、ジュアンの攻撃手段を容易に破壊した。
「苦しいんだろ、ジュアン。その苦しみで理解したはずだよ。セレーネは君を、道具として利用しているだけなんだ。君はそれでいいのかよ?!」
《ダマレ! 黙レ! グギガガガガガ!》
ユウキに対して怒るジュアンだが、彼が今壊しているのは木や瓦礫である。知能も下がっていて、見境なく破壊活動を行う異形の存在に成り下がっているのだ。彼が見下していたバケモノと、今となってはそう変わらない。
──ううっ?!
暴れ回るジュアンを見ていた時、ユウキは一度だけ特別大きな鼓動を感じた。また、自分が放つオーラが一瞬だけ消えたように見えた。
──まずい、時間切れか?
「ごめんよ、ジュアン。今度こそ、本当に終わらせる!」
《ハァ……ハァ……グギ?!》
息を整えていたジュアンに、ユウキは猛スピードで迫った。もし時間切れになって、選ばれし者の力が暫く使えなくなれば勝ち目はない。焦ったユウキは、一気に勝負をしかけたのである。
「サン・フラメン!!」
不快なオーラを纏った刃が近付いて来るのを見たジュアンは、腕を交差して防御を試みる。しかしその意味は全くと言っていいほど無く、刃は彼の腕と身体を裂いた。
《グググググ! チくショう!?》
「サン……フレア!!」
《グギャアアアアアアア!》
再び起こった爆発。ジュアンはまたしても吹き飛ばされ、今度は月長石を核とする鎖に激突した。
下半身全てと、上半身の左半分が融けて消えた。それでも、ジュアンは微かに息をしている。
「し、しまった!」
体力を使い果たしたのはユウキも同様であり、恐れていたことが現実になった。姿は元の少年に戻り、目眩がして片膝をついてしまったのだ。
《グ……グガ……》
「ジュアン……?」
瀕死状態のジュアンは、残った体力の大半を注いで右腕を再生。鎖に手をかけ、そこに座す月長石を掴み取った。
「くそ、う……動けない?!」
彼はあんな状態でも月長石を持ち帰ろうとしている。そう察したユウキだが、体が言うことを聞かない。
《へへへ……あ、アばヨ……!》
「まずい! ジュアンが!」
拳大の月長石を小脇に抱え、指笛を吹く。彼の姿は次第に薄くなって消えようとしている。
「ブリッツ・ピアス!」
そこへ、アインズが亜光速の突きを見舞った。ここまで弱っていれば、その一撃でジュアンは絶命する。しかし、彼女の攻撃は無念にも空を刺した。
「間に合わなかった……。ユウキくん、大丈夫?」
「すみません、暫く……休ませてください」
「ええ、もちろんよ。私たちが護るから、ゆっくり休んでちょうだい」
アインズの言葉に安心し、少年は欲のままに目を瞑る。その途端、気絶するかのように彼の意識は途絶えた。
月影に覆われたクライヤマが明るくなったかと思うと、次の瞬間には闇が戻る。そしてまた次の瞬間には光が満ちて、すぐに暗くなる。
明滅を何度も何度も繰り返し、互いを飲み込み合っていく。だがその衝突は、月の衰弱によって次第に一方的なものへと変転した。
《潰えろ、潰えろユウキ!》
半分以上バケモノと化した顔を鬼のように強ばらせ、月の騎士は叫ぶ。己の持つ力を全て用い、ユウキとの鍔迫り合いに勝利せんとする。
「もうやめるんだ、ジュアン。言ったはずだよ、君じゃ僕とリオの力には勝てないと」
押し返されぬよう必死なジュアンに対して、ユウキは涼しい顔のまま押し込む。セレーネの遣いと、リオに選ばれた者では、根本的な力に差があったのだ。
《負け……らんねぇんだ、負けられねぇんだよ! ぐああっ、くそがあああ!!》
ジュアンがどれだけ押しても、ユウキはそれを上回る力で容易に返した。このままでは押し負ける。ジュアンはそう判断し、一歩下がった。
押し合いで勝てないのなら切り刻んでやると、剣に月のオーラを纏わせる。
《食らえ! ほら、ほらほら!!》
ユウキに対して、ジュアンは目にも止まらぬ速さで斬撃を繰り出す。その一つ一つがブオンと空気を割く鈍い音を鳴らした。だが、ユウキはその全てを身のこなしで躱す。
《チッ! これならどうだ!》
剣による攻撃は当たらない。無惨な現実を認め、今度は剣が纏った月長石のオーラをユウキに向かって放つ。
「無駄だよ、もう諦めてくれ」
しかし、ユウキにはそれさえも通用しない。彼は迫り来る月のオーラに手を伸ばし、掌を向ける。
「サン・プロミネンス!」
それと同時にユウキは太陽のオーラを放ち、ジュアンが放った攻撃を相殺してしまった。
《くそ! どうして勝てないんだ! セレーネ様からお力を頂いたと言うのに!!》
「ジュアンは前、僕に言ったよね。『お前、本物かよ』って。じゃあ、君はどっちなんだ? 本物か? 偽物か?」
《うるさい、うるさい黙れ!》
自身の言葉を引用され、ジュアンはさらに怒った。激しくオーラを放ち、ユウキに向かって無謀な突進をする。
「……どうしても諦めないって言うなら、僕ももう、情けはかけない!」
《死ね! 死ねええええ!》
「……サン・フレア!」
少年がそう呟くと、彼を中心に太陽のオーラの爆発が起きた。それを至近距離で受けてしまったジュアンは、抵抗する猶予さえ与えられずに吹き飛び、かつて人の家だったその末路である瓦礫に衝突した。ガランガランと大きな音を立て、ジュアンは木材を破壊しながら地面に転がる。
「終わりだ、ジュアン」
《……ク、くソが……ボクは……オ前を、絶対ニコロすンだ……! セレーネサマの邪マは、許さナい!》
消耗したジュアンは、ますます人から遠ざかっていく。体の大半がサン・フレアの影響で爛れ、異形の左手や両足、顔の左半分は欠損している。
それでもジュアンはセレーネの命令を遂行しようとしていた。ユウキはそんな彼を憐れむような目で見下ろし、剣に炎を纏わせて近付いた。
《ボクは、ボクハアアああアあ!》
「なっ?!」
ユウキの攻撃でほとんど失われていた体が、凄まじい勢いで再生していく。足も腕も、欠けた顔面もである。彼の執念に恐怖さえ感じ、ユウキは思わず数歩下がった。
「ジュアン……どうして、君は……」
《コロス! グググ……ユウキヲ、コろスんだ!! ウグ?! い、イタい、アタマが、割レる?!》
身体を治して立ち上がったジュアンだったが、突如として苦しみだし、地面に両膝をついた。まだ人間のそれであった右腕が侵食され、異形と化す。
《グギャアアアアアアア!》
苦しみのあまり叫び声をあげたジュアン。顔の右半分も蝕まれていく。侵食はほぼ全体に及んだが、右目だけは難を逃れた。
苦痛を紛らわそうと、異形と化した両手で頭を掻き毟るジュアンだが、それでは何の解決にもならなかった。
《ハァ、ハァ、メイレイ、マモル……オマエ、コロス……!》
蝕まれたジュアンの言語能力は著しく低下。もはや、セレーネの言いつけを守るだけの獣と言っても過言ではない。
両手の先は指という概念を無くし、爪のようで刃のようでもある存在が生えている。それを武器として、彼はユウキに飛びかかった。
ユウキはそれを、至って冷静に剣で受け止める。サン・フラメンを使った彼は、ジュアンの攻撃手段を容易に破壊した。
「苦しいんだろ、ジュアン。その苦しみで理解したはずだよ。セレーネは君を、道具として利用しているだけなんだ。君はそれでいいのかよ?!」
《ダマレ! 黙レ! グギガガガガガ!》
ユウキに対して怒るジュアンだが、彼が今壊しているのは木や瓦礫である。知能も下がっていて、見境なく破壊活動を行う異形の存在に成り下がっているのだ。彼が見下していたバケモノと、今となってはそう変わらない。
──ううっ?!
暴れ回るジュアンを見ていた時、ユウキは一度だけ特別大きな鼓動を感じた。また、自分が放つオーラが一瞬だけ消えたように見えた。
──まずい、時間切れか?
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《ハァ……ハァ……グギ?!》
息を整えていたジュアンに、ユウキは猛スピードで迫った。もし時間切れになって、選ばれし者の力が暫く使えなくなれば勝ち目はない。焦ったユウキは、一気に勝負をしかけたのである。
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不快なオーラを纏った刃が近付いて来るのを見たジュアンは、腕を交差して防御を試みる。しかしその意味は全くと言っていいほど無く、刃は彼の腕と身体を裂いた。
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「サン……フレア!!」
《グギャアアアアアアア!》
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下半身全てと、上半身の左半分が融けて消えた。それでも、ジュアンは微かに息をしている。
「し、しまった!」
体力を使い果たしたのはユウキも同様であり、恐れていたことが現実になった。姿は元の少年に戻り、目眩がして片膝をついてしまったのだ。
《グ……グガ……》
「ジュアン……?」
瀕死状態のジュアンは、残った体力の大半を注いで右腕を再生。鎖に手をかけ、そこに座す月長石を掴み取った。
「くそ、う……動けない?!」
彼はあんな状態でも月長石を持ち帰ろうとしている。そう察したユウキだが、体が言うことを聞かない。
《へへへ……あ、アばヨ……!》
「まずい! ジュアンが!」
拳大の月長石を小脇に抱え、指笛を吹く。彼の姿は次第に薄くなって消えようとしている。
「ブリッツ・ピアス!」
そこへ、アインズが亜光速の突きを見舞った。ここまで弱っていれば、その一撃でジュアンは絶命する。しかし、彼女の攻撃は無念にも空を刺した。
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