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VS町長2
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[詩人アルトの言葉:悠久の狭間で、ただただ…人知れずモンブレムは色褪せていき…赤色の砂漠、土色の泥が混じっての枯渇感…ひんやりとした冷たいツタにあたった時のように感じられた 寒気と共に胸の奥に突き刺さるモノを感じスローモーションのように全ては、ここにある事も知らず]
「アズちゃん~、こんな不法侵入するような悪い奴らは痛い目を見せないとねぇ~、そうだろぉ~~。今から兵士や受刑者達が、わんさかやって来る。終わりだよ、お前らはぁ~。さて、すぐ、数分で来るであろう。他に何かお前らの妄想発言に付き合ってやっても良いが!? 俺は優しいんだよ」 町長は言う。
私からの最後の…そう、何も暴力で解決しなくとも、そう思い、「町長、お願いだ。最後のお願い…だ。街のみんなは、ただ、平凡にでも自分たちの意思でやりたい事をやる。そう…今現在は、強迫観念のもとで、生活してる時も、仕事をしている時と同じ圧迫感の中で生きてるんだ。そんなの幸せではない…全て、街の在り方をゼロから、再政策、再構築していってもらいたい…あなたが変わらないと何も変わらないんだ。脇には、大臣や右腕とも呼べる人物もいなさそうだしな。あなた一人のワンマン、独裁、価値観、でいくべきじゃない。町民と一緒に、共に、語り合いながら街を変えていきましょう!!」
私はありったけの思いで言った。この事ですらも、何年も腹の中に溜めていた事だ。だが、きっと届かない。
「…フフフ、クハハ、若いなぁ~。お前は何もわかっちゃいない! いいか。人間はな、堕落破滅主義が根底にあるんだ!! 楽なほう、楽なほうにいきたがるんだよ。それをこの俺様が規律よく正してあげてるんだろうが!! 刑が少しでも軽くなるよう土下座したらどうなんだ!?」 やはり、か。何を言っても通用しないのか。
「見せしめは、許されるのか?」 「あー~ん?」
「父のように!! ただ意見を言っただけでっ!! 自分に対して不利益になるようなことは…させまい! と町民への見せしめに利用した!!」
「それで規律だと、ふざけるのも大概にしろ!!」 私は、咄嗟に町長へ詰め寄って行ったが、カーオルが私の前に割って入り留めさせた。
「ターケン、ちょっと待ってくれ。お前の気持ちは、よ~くわかる。だがよぉ、いくらこいつが極悪人だとしても、こいつをこのままただ裁いていいのか、いや…俺自信、自分を抑えきれずに何するかわかったもんじゃねえと言ってたろ。だが、考えてみたんだよ。いや、少し前から考えてたんだが『許す』ことは、こいつを『許す』ことは、できないんだろうか、と」 カーオルの発言に私は血の気が引いた。
「な、何を言ってる、カーオル。そんな事できるわけないだろう」 出会った頃のカーオルのような口ぐさだ、と私は感じた。あの純真な、宿から出る時は、やや変わったと思っていたが。
「だがよぉ、このまま、こいつを倒しても、俺らの心に何が残るか考えてみたんだよ。街は良くなる、それは、素晴らしい事だが、こいつが去った後にまた第二、第三のボンタが現れるかも限らねえ。だからよ、まずは奴を…向こう側の人間を変えるには『こちら』が変わるべきなんじゃないかってな!!」
「かっ、変わるだと。何を変えるんだ?」
「こちらが、町民達が、もう何を言っても通じないという空気が蔓延して…それが場に見えないオーラとなって加速していき、やがては『信じる』という最も大事な『信じるという気持ち』がなくなっていったんだ」
「…それは町長のせいだろう。さっきの見ていただろ、私からのお願いも虚しく、届かず」
「ああ。見てた。俺らは俺らでやれることをやろう!」と、言いカーオルはダッシュして町長を捕まえて、ハグした。
「アズちゃん~、こんな不法侵入するような悪い奴らは痛い目を見せないとねぇ~、そうだろぉ~~。今から兵士や受刑者達が、わんさかやって来る。終わりだよ、お前らはぁ~。さて、すぐ、数分で来るであろう。他に何かお前らの妄想発言に付き合ってやっても良いが!? 俺は優しいんだよ」 町長は言う。
私からの最後の…そう、何も暴力で解決しなくとも、そう思い、「町長、お願いだ。最後のお願い…だ。街のみんなは、ただ、平凡にでも自分たちの意思でやりたい事をやる。そう…今現在は、強迫観念のもとで、生活してる時も、仕事をしている時と同じ圧迫感の中で生きてるんだ。そんなの幸せではない…全て、街の在り方をゼロから、再政策、再構築していってもらいたい…あなたが変わらないと何も変わらないんだ。脇には、大臣や右腕とも呼べる人物もいなさそうだしな。あなた一人のワンマン、独裁、価値観、でいくべきじゃない。町民と一緒に、共に、語り合いながら街を変えていきましょう!!」
私はありったけの思いで言った。この事ですらも、何年も腹の中に溜めていた事だ。だが、きっと届かない。
「…フフフ、クハハ、若いなぁ~。お前は何もわかっちゃいない! いいか。人間はな、堕落破滅主義が根底にあるんだ!! 楽なほう、楽なほうにいきたがるんだよ。それをこの俺様が規律よく正してあげてるんだろうが!! 刑が少しでも軽くなるよう土下座したらどうなんだ!?」 やはり、か。何を言っても通用しないのか。
「見せしめは、許されるのか?」 「あー~ん?」
「父のように!! ただ意見を言っただけでっ!! 自分に対して不利益になるようなことは…させまい! と町民への見せしめに利用した!!」
「それで規律だと、ふざけるのも大概にしろ!!」 私は、咄嗟に町長へ詰め寄って行ったが、カーオルが私の前に割って入り留めさせた。
「ターケン、ちょっと待ってくれ。お前の気持ちは、よ~くわかる。だがよぉ、いくらこいつが極悪人だとしても、こいつをこのままただ裁いていいのか、いや…俺自信、自分を抑えきれずに何するかわかったもんじゃねえと言ってたろ。だが、考えてみたんだよ。いや、少し前から考えてたんだが『許す』ことは、こいつを『許す』ことは、できないんだろうか、と」 カーオルの発言に私は血の気が引いた。
「な、何を言ってる、カーオル。そんな事できるわけないだろう」 出会った頃のカーオルのような口ぐさだ、と私は感じた。あの純真な、宿から出る時は、やや変わったと思っていたが。
「だがよぉ、このまま、こいつを倒しても、俺らの心に何が残るか考えてみたんだよ。街は良くなる、それは、素晴らしい事だが、こいつが去った後にまた第二、第三のボンタが現れるかも限らねえ。だからよ、まずは奴を…向こう側の人間を変えるには『こちら』が変わるべきなんじゃないかってな!!」
「かっ、変わるだと。何を変えるんだ?」
「こちらが、町民達が、もう何を言っても通じないという空気が蔓延して…それが場に見えないオーラとなって加速していき、やがては『信じる』という最も大事な『信じるという気持ち』がなくなっていったんだ」
「…それは町長のせいだろう。さっきの見ていただろ、私からのお願いも虚しく、届かず」
「ああ。見てた。俺らは俺らでやれることをやろう!」と、言いカーオルはダッシュして町長を捕まえて、ハグした。
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