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始まりの日

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心里「ふぁ~・・・眠い」そう言い伸びーっとする、私の友人である湯海 知里(ユウミ チサト)はそれみて軽く笑う、私は少しムッとして問いかける
心里「なにさ~!」そう言うと知里はだって~とすぐに問を返してきた先生を待ちくたびれて眠くてしょうがないのだなんせ、特別授業とかあるっとかいって、学校へと呼び出したのだ
心里「それにしても先生全然来なくない?」そう問いかける、周りもそれに対して違和感を持ってるみたいだった
湯海「寝坊助なのかなぁ~(笑)卒業式一ヶ月後なのになんのようだろうね」そう呟く、たしかに卒業式の式取りを伝えるにはあまりにも早すぎる気がする、あとやけに全員集まることを強調してるかのような文書だった、周りのクラスメートもそれについてはザワザワしているがいつもどうりの風景だった。
心里「んー、けれどなんか違和感なんだよねなんで急に旧校舎に集まれなんて言ったのかな?私達ここ使ったことなくない?しかも場所まではっきり言われてさ」そう伝えると知里はうーんと頭を悩ませてるようだった、すると・・・放送が流れた、私達はビックリした電気が通ってるとは・・!とけれど不気味な放送だった
放送『ザザッ・・あ、あー、皆ちゃんと集まってくれたようだね。』機械質のような音が教室中に響き渡る
放送『君達にはこれから殺人あてゲームをやってもらうことにしたよ』とやたら嬉しそうな声で伝えてきた、するとみんなポカーンとしていた、そんな中の生徒会長であった煙草 明生(タバコメイセイ)が声を上げた
煙草「なぜ、そんなことをしなければいけないのだ、俺達は先生に呼ばれたから来たのにそんなくだらんゲームに付き合ってられない」そう言い切る、そういい教室の外へと出ようとした
放送『やめたほうがいいよ怪我するよ』そういったと同時に煙草がドアに手をかけた瞬間煙草に電気が流れる
煙草「ぐぁぁぁ!!!!」あまりの痛みに手を離していた、手をかけた方を抑えドスの利いた声でその放送に問いかけた
煙草「閉じ込めたのか・・・?」そう言うと
放送『ピンポーン!君達には殺人犯を当ててもらわないと出れないよ!多分クラスメートだから把握してるけど一応読み上げるよ・・・君たちの名前を』そうニコニコしてるかのような声だった
放送『先ずは・・・男が・・宮木竜樹 山内蓮 愛島通杏 伊藤日向 中村英 外畑夕日 佐藤拓真 田中有隣堂 優山涼馬 砂川祐也 嵐山知遊 君丘友 鱸ユカタ 高橋幸平 孫山柚流 桜井海静 山形繋 子虎日比斗 煙草 明正 相神王仕狼・・・そして女は・・湊川心里 湯海知里 湊川心 神崎美麗 愛村稔 源ジュリア 内村渚 桃谷流華 丸山雨猫 有山琥珀 若山浬 舞岡叶 高村櫻 木下リィ 岡山里美 青空深海 アイ=バロン リナ=ユーラック リッタ=ムルア以上の38人でやってもらう殺人犯を見つけ出してください・・・君たちの力」そう言うと周りがまたざわざわしているのがわかった、
煙草「・・・・この中に殺人犯がいると言いたいのか」電気でやけどした手を抑えながら低いトーンで言う
放送『・・・・そうですね、けれどこれはその方の゛ご希望゛でもあるんですよ、君たちの手でなら殺されてもいい・・けれど人殺しはしたい、その両立を成立させるのがこのゲーム・・というわけです、ただお手伝いをさせてもらってるだけですよ。さて、次のゲーム紹介をしましょう』と何事もなく進めようとした
中村「いやいや、待てよ可笑しいだろう?俺達がいつ納得したんだよ、これに」と言いかけのところでツッコミを入れていたが、すぐに静止する人が入った
伊藤「英・・・落ち着け、何を言ってもさっきの明正が問いかけた通りに拒否権なんてここには最初から存在しないんだよ・・・・」そうなだめていた、中村はチッと軽く舌打ちをしていた、
放送『まずは昼議論それは明日から始めてもらいます一時間議論し続け怪しいと思う人に票を書いてください選ばれた人は・・・処刑をされます、当てた場合解放外した場合続行・・・夜は誰も殺されないのでご安心を・・・ではまた明日・・・』と勝手に言いたいだけ言って途切れてしまった、私は少し汗が滲んだ
心里「どういうこと・・・これ」と知里に問いかけると知里はうーんと頭を悩ませてるようだった
湯海「よくわからないけど・・・わかるのは私達は騙されて監禁された・・・・ということだけだね」そう返事が返ってきた、はっきり言って閉じ込められたという実感はさっきの煙草の怪我を見て理解をした、これは・・・なんの目的で私達が選ばれたのかよくわからいままやるなんて怖かったただ゛恐怖゛に支配されるという本当の意味をこの時点で私はよくわかっていなかったんだと思う。
心里「本当・・・にこのクラスにいるのかなでまかせではないよね?」そうだねという言葉を聞きたくて知里に聞く、知里は頷かなかったいや頷け゛なかった゛という方が正しいと思う
湯海「・・・いや、わからないけど今はそう信じたい」声が途切れるかのような声でいった、周りはまだ危機感がないのか楽しそうに話している人物もいた、そう周りを見ていると一人の男子が声を上げた
宮木「おーい、煙草みんなをまとめ上げてくれ~」そういい煙草の方見て言っていた
煙草「俺?」とキョトンとしていた、宮木はその顔を見て呆れ顔をしていた
宮木「いやいや、ここは生徒会長やっていた煙草がまとめ上げるべきやろ?まずはこの状況をどうするかを危機感もってないやつもいるしな」そう周りをいい鋭い声で言う、その言葉で何人かビクッとなっていたのが分かった
煙草「はいはい」そう返事をし、煙草は教壇の上へと上がる
煙草「皆んな、聞いてくれ明日・・・議論が始まってしまう・・・いわゆるあれが本当ならば明日犠牲者が出ることになるけれどここから出られない皆いい策はないか?」そう周りから提案を聞こうとした
有山「んー、多分やるしかないと思うよ、これ実際にさっきの明正のやられた電気で脱出はほぼ現在不可能・・・」そういいきるその言葉を逆らうように中村ははんっと鼻で笑う
中村「なら、皆が死ぬのを待てと?仲間が殺されたりするのを黙ってみていろと?」そう睨み付けていた
有山「中村はもうちょい頭良くなれないの?そう言うなら提案出せばいいやんけ?提案もないくせに一丁前にそれを言わないでくれる?」そう返していた中村ははぁ?という顔になって今にも飛びかかりそうな感じだった、
中村「はぁ?・・・ふさげてんのか?お前は仲間が死ぬのを楽しみにしている殺人犯だろ!!!」そう強くあたる、有山は軽くため息をつく
有山「ふさげているのはどっち?なら中村いい案でもあるの?そこまで言うってことはあるっていうことでしょう?」そう聞き返すと中村はぐっと黙ってしまったそこへ青空がふぁぁと眠たそうな声を出す何人かそれに反応をする
青空はスマホをみながら答える
青空「多分助けを呼ぼうと考えた人もいると思うけど、無理だと思うなぜか園外にされてるし」そう答えると皆急いでスマホを見るもちろん私もスマホを取り出してみてみたら、園外・・・だった

青空「助けも呼べない、脱出もできないならば私達に残されてる方法は一つこのクラスにいる殺人犯をあてることそれだけってことよ」そう淡々と言い放つまるで慣れてるかのような感じだったから余計怖かった、煙草はそれで言葉が詰まってしまっている様子だった数十秒たったころにパンッと大きく誰かが手を叩いた、そちらを見ると宮木だった
宮木「あんま、煙草を困らせるなよ~」と沈黙を破るようにして言っていた
舞岡「なら、この状況どうするの?」そう声に出すそうだ困らせるなと言われてもいい案がない・・・しかも明日死ぬかもしれないのにそう考えるだけで具合が悪くなる
宮木「状況かぁ~」とポリポリとあたまをかいでいた、宮木も思いついていない様子だった煙草はバンッと教壇を叩く
煙草「明日の昼から議論・・・・ならば今日から議論すればみつかるのではないか?」そう声をかけると再度中村がストップをかけた
中村「いやいや、今から一人死ぬやつを選べと?」そうブツブツと言っていたがその近くからうるせぇなぁという言葉が響いた中村はびくっとしてそちらをみる内村だった
内村「男が誰か話すたびにギャーギャーとあんたが一番邪魔してるんだけど?英君」
そう言い放つそういや内村と中村は確か恋人同士と言ってた気がするな
中村「渚・・・なら、この状況を受け入れてるのか?!」そう激しく返答をする、内村は軽くため息をつく
内村「解決策がないからみんなで考えるしかない、煙草はそういうことを言いたいんだよ騒いでもなんも解決にならんしょ?」そう叱りつけるようななだめるかのように言っていた、中村はその言葉にぐっと黙ってしまうそのタイミングで宮木が煙草に声をかける
宮木「まずは誰が怪しいかを指をさす゛それで゛議論したほうがいいと思うぜ」そう提案する青空はそれに否定する意見をだす
青空「いや、それはおすすめしないね。みんな生きたいから自分が処刑されないなら多いところに入れるはずだからね、それがわかってしまえば明日に影響がでる。」そうズバッと言い切る、
宮木「それ以外なくないか?」そう返すと青空は少しうーん考えた
青空「今日は気持ちの整理をするしかないと思う、議論したところで何も出るわけでもないし、今日議論したことで明日に影響出るほうが悪影響。」そう、宮木に指摘をしていた、
宮木「ソレもそうか・・・」とうなだれるそれもそうだ、案をだしてもそれがいい案だとは限らないそれが殺人犯にとっての得になってしまう可能性すらある
煙草も頭を悩ませてるようだった、そりゃそうだ、解決策も見つからないし明日殺されるかもしれない・・・けれど見つからない、でも実感が正直言ってない明日本当に殺されるのか、もしかしたらドッキリではないのか?って、
心里「怖いね・・・」そう静かに知里に問いかける、知里もコクッと頷く
丁度近くにいた私に宮木は顔を上に上げて私に問いかけてきた
宮木「心里、いい案ないのか?」そう問いかけてきたが私は横に顔を振る
心里「いい案あったらとっくに言ってるよ・・・なんも見つからない」そう言うと宮木はだよなぁという顔に再度なってしまった
パンッと手をたたく音が再度響く
有山「考えたところで何も始まらないから、
私は一旦仮眠を取らせてもらうよ」そういい教室の隅っこでコテンと寝っ転がった
青空も片手をフリフリ振りながらあくびをしてそちらに向かう
青空「私も寝かせてもらうよ~」と近くにコテンと座りうとうとしていた、危機感というものを持ってない様子だった有山に関しては案がないなら話し続ける必要ないと判断したみたいに感じた
宮木ははぁとそれをみて再度ため息ついてる様子だった中村はそれに少し切れてる様子だった
中村「おい!危機感をもうちょいもてよ!!!」そう嘆いでいた、有山くるっとこちらに寝っ転がったまんま向く
有山「ギャーギャー騒ぐしかないやつが一丁前に説教とはご立派なことで」と鼻でバカにしたかのような口調で伝える、中村はプルプルと顔を真っ赤にして怒りに震えるそこに内村が介入した
内村「二人共今は喧嘩してもいいことはないし、英君ももうちょい大人しくしててなにかある度に話し遮るのはうっとおしいよ」と中村の肩に手を添えて怒りを抑えてる様子だった、流石に付き合ってるだけあるなと少し関心してしまった
心里「・・・・」私は黙って見ていることしかできなかった、煙草はパンッパンッと手をたたき、目線を前へと向かせる煙草はニコッと笑い、静かに言葉を発する
煙草「皆、これ以上に話しててもトラブルになるからもう話した中断する、各々明日については考えてくれ・・・あの放送が本当なら明日だれか死人がでるそれだけはなんとしても避けたい・・・」そう悔しそうな声を漏らすそこへ宮木が煙草の肩にぽんっと手をおいてなにかを言っていた、小さい声だったから何言ってるかはわからなかった、私は一息をつく
心里「ほんと・・・どうなるんだろう」明日のことなんて明日にならないとわからないから計り知れない怖さがあるそう考えていると知里がポンポンと背中をつつく
心里「ん、どしたの」と突かれた方向をみるお湯海「あまり、考え込んだってしょうがないよ、助けをくるのを待つしかないよ・・・・一日帰ってこなきゃ流石に違和感に気づくはず」そう言ってくれた、確かに何も言わずに帰ってこなくなるのは違和感でしかない、そうなると必死に探して見つけてくれるに違いない・・・そう期待してしまったいや期待というより僅かながらの゛光゛が指したようだった、私は少し安心して
心里「そう・・・・だよね・・・」と疲れ疲れのような声を漏らしてしまう、知里は周囲の見る目や解析することが得意だから静かに解析いや、助けに来るということをわかっていたからそんな慌ててなかったのかもしれない、仲いいグループ同士で話し合いしてる様子だった、どう出れるのかとか、寝てる人は除いては少し不安な顔が見えた、けれどまだどこか危機感を持っていない顔にも見える、私も実際にそうだ、怖いけど本当に殺されるかもしれないという危機感は持っていないに等しい
後ろからツンツンとやられた高村だった
心里「櫻・・・?」キョトンとして問いかけると
高村「ボーッとしてるけど大丈夫?」とヘラっとしていた、私は数秒間をおき笑い返した
心里「その後・・・どうなるか不安で、」そう言うと高村はうーんと、首を傾げた
高村「そうやねぇ、ご飯とかもあるのかなぁ」とつぶやくかのようにいうと知里は言葉を被せるかのように話に入ってきた
湯海「あるとはおもうよ、第一こんなゲームやってる以上゛餓死゛というおもしろみのないことやらないと思う」そう鋭く観察?みたいな感じで周りを見る
高村「食料だとしてもここに入れる場合どうするの?開いた瞬間みんな出たがるに決まってるでしょ?」とすぐさまに返していた
湯海「簡単に逃してもらえるとは思ってないよ、なんせ、ドアに触れると電気が流れる・・」そうドアの方向に目を移し言葉を返してたいた、私も軽く苦笑いしながら『そうだよね』としか返すしかなかった
高村「まぁ、なんともあれ、明日になるとわかるかもね・・・本当ならばこの中の命を奪うということになるのかな」と遠い目をしていた、私はポンポンと背中を撫でながら震え声で慰める
心里「と、とりあえず、今日はもう色々話とかしてたらもう夜だし・・・寝るしかないよ」
舞岡「いやなんだけど!」そんな声が聞こえてきた二人の女子のクラスメートが男子と言い争いしてるみたいだった
岡山「まじで、男と一緒にいる部屋で一緒に寝るなんて絶対やだわ」とギャンギャン言っていた、何人かいる男子からひよっと出てきた
田中「襲うほど魅力的じゃねーよお前ら自惚れるのも大概にしとけよ」そう鋭くいった
岡山「はぁ???そんなのわからないじゃん男なんて下品なのよげーひーん」そういって クラスの空気を悪くしていた田中は鼻でフッて笑い
田中「お前みたいなやつ誰も襲わーね、性悪女」そう言い切る岡山はプルプルと怒りに震えているそこへ優山がなだめる
優山「そこまでにしとけ、相手がなんとはいえ一応女のコだぞ、」そう止める田中はその手を払いのける
田中「お前この女(岡山を指差す)のことが好きだからかばってるのか?」そう鋭い目つきで言っていた、優山ははぁ???という顔になっていた
優山「好きとか嫌いとかではなく喧嘩して、クラスの雰囲気を悪くするなってことだよ」とぐいっと前のめりになる、田中ははいはいと適当にあしらってるようにもみえる、過ごせば過ごすほどクラスの雰囲気が悪くなっていくように見える、衝突がすでに起きてるが゛明日に゛影響しなければいいのだがそう思いながら知里と身を寄せ合い温め合う 変に起きて頭にぶるといけないから私は静かに目を閉じ
明日に備えた・・・・・・・・。
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