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14 明日香さんは帰省先で再会する
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夏休みに入って二週間ほどでお盆だ。今年は少し長めに帰省しようと考えていたので、お盆で帰省ラッシュになるまえに帰省することにした。夏休み入ってしばらくはバイトを連勤して、大学の人とも扇真とも会うこともなく平穏に過ごしていた。扇真と前回遭遇してから二週間、特に接触がなくて本当に嬉しい。バイト先に来るのでは?と思ったもののそれもなく、家に来ることもなく連絡が来ることもなく本当に平和だ。
今思い返すと本当に濃すぎる半年だった。四月頃からストーカーに悩まされそこから三カ月近く行動しなかった。そしていざ行動すると、ストーカーと顔なじみになってしまうというとんでもないことになってしまったわけだが。
扇真と接触して一カ月ほどしか経っていないという事実に驚きである。そのくらい彼との出会いや関わりは印象的で心労だということだろう。
しかし、その現実からもしばらく逃避できる。帰省が楽しみで仕方がない。
キャリーケースの荷物を再度確認して、窓が閉まっているか三回確認して、玄関を出てからも鍵が掛かっているか入念に確認した。
…ただの帰省でここまで戸締まり(防犯)に過敏になっていることが悲しい…。
それまでの自分の行動を振り返って溜め息がでる。
でも今日からしばらく本当の意味で安全に安心にしばらく生活できるんだから。
私はキャリーケースをカラカラと引きながらアパートを後にした。
『次はー駅~。お出口は右側です』
独特の声のアナウンスが電車の中で響き渡る。乗り込んだ時は満員ではなかったが、座れないほどには人がいた。しかし、それから約2時。だんだんと乗り込む人よりも降りる人が増えていき、今はもうほとんど人がいなかった。
駅に降りるとほぼ二時間座りっぱなしだったため身体が固まっている。小さく伸びをするとなんだかすっきりした。
しかしまだ帰省の旅は終わりじゃない。私の家は駅からバスで50分ほどの所にある。車で迎えにきてもらえたらもう少し早く着くのだが、今の時期、学生は夏休みだか社会人は仕事である。私の両親は共働きのため平日である今日も仕事をしている。
腕時計を見ると次のバスまで30分ほど時間があるので改札をでたところにある待合室へと向かった。
待合室に入ると冷房がきいていてとても涼しい。あまり大きくないところなので椅子は全て埋まってしまっていた。まぁ、30分くらい大したことないし、なんなら電車で座りっぱなしでお尻が痛いくらいなので端の方に立って本を読むことにした。
「ーーー佐々木さん?」
不意に声をかけられて身体がビクッと反応する。
「佐々木さんだよね。久しぶり」
その声に心臓が大きく鳴る。
私はまるで錆び付いた機械のように、軋む首を声のする方へと向けた。
「私のこと覚えてますか?」
そこには忘れたくても忘れられない顔がそこにあった。
……いや…違う。声も顔も似てるけど違う。
「な…内藤さんのお姉さん…」
今思い返すと本当に濃すぎる半年だった。四月頃からストーカーに悩まされそこから三カ月近く行動しなかった。そしていざ行動すると、ストーカーと顔なじみになってしまうというとんでもないことになってしまったわけだが。
扇真と接触して一カ月ほどしか経っていないという事実に驚きである。そのくらい彼との出会いや関わりは印象的で心労だということだろう。
しかし、その現実からもしばらく逃避できる。帰省が楽しみで仕方がない。
キャリーケースの荷物を再度確認して、窓が閉まっているか三回確認して、玄関を出てからも鍵が掛かっているか入念に確認した。
…ただの帰省でここまで戸締まり(防犯)に過敏になっていることが悲しい…。
それまでの自分の行動を振り返って溜め息がでる。
でも今日からしばらく本当の意味で安全に安心にしばらく生活できるんだから。
私はキャリーケースをカラカラと引きながらアパートを後にした。
『次はー駅~。お出口は右側です』
独特の声のアナウンスが電車の中で響き渡る。乗り込んだ時は満員ではなかったが、座れないほどには人がいた。しかし、それから約2時。だんだんと乗り込む人よりも降りる人が増えていき、今はもうほとんど人がいなかった。
駅に降りるとほぼ二時間座りっぱなしだったため身体が固まっている。小さく伸びをするとなんだかすっきりした。
しかしまだ帰省の旅は終わりじゃない。私の家は駅からバスで50分ほどの所にある。車で迎えにきてもらえたらもう少し早く着くのだが、今の時期、学生は夏休みだか社会人は仕事である。私の両親は共働きのため平日である今日も仕事をしている。
腕時計を見ると次のバスまで30分ほど時間があるので改札をでたところにある待合室へと向かった。
待合室に入ると冷房がきいていてとても涼しい。あまり大きくないところなので椅子は全て埋まってしまっていた。まぁ、30分くらい大したことないし、なんなら電車で座りっぱなしでお尻が痛いくらいなので端の方に立って本を読むことにした。
「ーーー佐々木さん?」
不意に声をかけられて身体がビクッと反応する。
「佐々木さんだよね。久しぶり」
その声に心臓が大きく鳴る。
私はまるで錆び付いた機械のように、軋む首を声のする方へと向けた。
「私のこと覚えてますか?」
そこには忘れたくても忘れられない顔がそこにあった。
……いや…違う。声も顔も似てるけど違う。
「な…内藤さんのお姉さん…」
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