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1 明日香さんは勇気ある行動をする
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「お疲れさまでしたー」
「はーい。お疲れ~」
大学からの帰り道の途中にあるファーストフード店でバイトをして、上がるのは大体夜の9時ごろになる。家までは徒歩で約5分ほどだから夜道も対して怖くない。はずだった。
(まただ、、、)
私が歩く速度に合わせるように背後に一定の距離を保ちながらついてくる足音。少し速度を速めれば向こうも速め、遅くすると遅くなる。振り向いたところで誰もいない。
「それってさ、ストーカーじゃない?警察に相談した方がいいよ」
友達にその付きまとう人影の話をしたときに返された言葉が脳裏を過ぎる。
最初は幽霊?とかも思ったが明らかに重みのある足音や気配からそれはないと気づいていた。だったら何なのだろうか、と考えてストーカーが浮かんだがどこかでそれを否定していた。でも、友達にストーカーなのではとはっきり言葉にされたことで意識しはじめてしまい、それからというものたったの5分程度の帰宅の間が怖くてたまらなくなった。
(私をストーカーするなんて変わってる)
自分はたいして顔が良くはない。ルックスを10段階評価するならば私は4、5といったところだろう。そのくせメイクに凝るなんてこともしない、たしなみ程度のメイクだからましにもなっていない。最近はこのストーカーのせいでまともに睡眠もとれず友達やバイト先の人には『疲れてる?やつれてるよ?』とか心配かけてしまう始末。
(そうだ、はっきり言うんだ。平和な生活を取り戻すために)
このストーカーをどうにかしようと少し前からいろいろ考えて、その結果でた答えがあった。
今歩いている一本道の前方20mほどに私の住むアパートがある。カードキーのオートロック式だから全力で入れば5秒もかからないで中に入れる。幸いストーカーにアパートの中まで付いてこられたことはない。そして、学校のテスト期間に入るため、明日から一週間ほどバイトを休みにしている。講義も明るいうちに終わる時間にしか入っていない。やるなら今だろう。
私は足を止めて振り返りもせず、後ろにいるであろうストーカーにむかって声をかけた。
「後を付けるのはやめてください!もし私のことが好きとかでしているのなら気持ちを直接伝えずにコソコソあとを付け回して迷惑かけてくるような人とは友達にもなれません!これ以上こんなこと続けるなら警察に相談します!」
後ろから驚いたような、「え?」という若い男の声が聞こえると同時に全力で走り出した。風の音と自分の足音で後ろから足音が近づいてるかどうかなんて全くわからない。でもとにかく走るしかない。
アパートの共有玄関につくとちょうど中から別の住人が出てきたところでそのドアが閉まらないうちに中へと滑り込んだ。鍵をあける手間がはぶけた。これはラッキー。すれ違った住人は驚いた顔をしていたがそれも仕方がない。このご時世、赤の他人と交流を積極的に持ちたがる若者などいない。彼と次合うときは、急に全力走り込んできた女が私だということも気づかないだろう。
「ついてきてないよね」
息を整えながら磨り硝子ごしに人影がないか伺ってみるが、遠のく人影はあるが近づいてくる人影はない。
作戦は成功だ!
警察という言葉を出されたことで相手もまずいとおもって手を引くだろう。引かなかったら宣告通りに警察に相談するまで。
だが、恐怖は拭いきれないので、しばらくは朝の通学でも近所にすむ友達と待ち合わせて行こうと決めた。
「はーい。お疲れ~」
大学からの帰り道の途中にあるファーストフード店でバイトをして、上がるのは大体夜の9時ごろになる。家までは徒歩で約5分ほどだから夜道も対して怖くない。はずだった。
(まただ、、、)
私が歩く速度に合わせるように背後に一定の距離を保ちながらついてくる足音。少し速度を速めれば向こうも速め、遅くすると遅くなる。振り向いたところで誰もいない。
「それってさ、ストーカーじゃない?警察に相談した方がいいよ」
友達にその付きまとう人影の話をしたときに返された言葉が脳裏を過ぎる。
最初は幽霊?とかも思ったが明らかに重みのある足音や気配からそれはないと気づいていた。だったら何なのだろうか、と考えてストーカーが浮かんだがどこかでそれを否定していた。でも、友達にストーカーなのではとはっきり言葉にされたことで意識しはじめてしまい、それからというものたったの5分程度の帰宅の間が怖くてたまらなくなった。
(私をストーカーするなんて変わってる)
自分はたいして顔が良くはない。ルックスを10段階評価するならば私は4、5といったところだろう。そのくせメイクに凝るなんてこともしない、たしなみ程度のメイクだからましにもなっていない。最近はこのストーカーのせいでまともに睡眠もとれず友達やバイト先の人には『疲れてる?やつれてるよ?』とか心配かけてしまう始末。
(そうだ、はっきり言うんだ。平和な生活を取り戻すために)
このストーカーをどうにかしようと少し前からいろいろ考えて、その結果でた答えがあった。
今歩いている一本道の前方20mほどに私の住むアパートがある。カードキーのオートロック式だから全力で入れば5秒もかからないで中に入れる。幸いストーカーにアパートの中まで付いてこられたことはない。そして、学校のテスト期間に入るため、明日から一週間ほどバイトを休みにしている。講義も明るいうちに終わる時間にしか入っていない。やるなら今だろう。
私は足を止めて振り返りもせず、後ろにいるであろうストーカーにむかって声をかけた。
「後を付けるのはやめてください!もし私のことが好きとかでしているのなら気持ちを直接伝えずにコソコソあとを付け回して迷惑かけてくるような人とは友達にもなれません!これ以上こんなこと続けるなら警察に相談します!」
後ろから驚いたような、「え?」という若い男の声が聞こえると同時に全力で走り出した。風の音と自分の足音で後ろから足音が近づいてるかどうかなんて全くわからない。でもとにかく走るしかない。
アパートの共有玄関につくとちょうど中から別の住人が出てきたところでそのドアが閉まらないうちに中へと滑り込んだ。鍵をあける手間がはぶけた。これはラッキー。すれ違った住人は驚いた顔をしていたがそれも仕方がない。このご時世、赤の他人と交流を積極的に持ちたがる若者などいない。彼と次合うときは、急に全力走り込んできた女が私だということも気づかないだろう。
「ついてきてないよね」
息を整えながら磨り硝子ごしに人影がないか伺ってみるが、遠のく人影はあるが近づいてくる人影はない。
作戦は成功だ!
警察という言葉を出されたことで相手もまずいとおもって手を引くだろう。引かなかったら宣告通りに警察に相談するまで。
だが、恐怖は拭いきれないので、しばらくは朝の通学でも近所にすむ友達と待ち合わせて行こうと決めた。
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