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2 明日香さんは恐怖する
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次の日。昨晩の勇気ある行動に興奮して今までとは別の意味でほとんど寝られなかった。しかしさすがに朝の4時ごろになると睡魔がどっと押し寄せて次に目を開けたときは昼の11時間前だった。
今日は日曜日。学校は休み。バイトも休み。これなら一日中引きこもれる。
警戒はしつつも共有玄関の向こう側にあるポストを覗くと手紙がぎっしりと詰まっていた。ぎっしりすぎてなかなかとりだせなくて大変だったが、余りの多さに昨夜の恐怖心がぶり返す。
手前側は近所のスーパーだの何だのの広告だが、奥側に詰まっていた手紙はルーズリーフに殴り書きしたような大きくて乱雑な字で『好きです』とかかれたものが大量に入っていた。
ゾッとしてすぐにでと捨てたかったが、もしこのあたりにまだ潜んでいて、その前で手紙を捨てたりしたら逆鱗に触れてしまうこともありえる。私はポストの中の手紙を一通りだすとすぐに自分の部屋へと戻った。
広告と手紙を分けて置いてみると、広告は全体の10分1程度しかなく残りは全部ルーズリーフの手紙だった。
『好きです』『ずっと見てました』
そんな言葉が何十枚にもかかれていた。
その中でも比較的落ち着いた字で少し長めにかかれた紙に目が止まる。
『直接告白したら付き合ってくれますか?』
まずい。これはまずい。
『気持ちを直接伝えずにコソコソあとを付け回して迷惑かけてくるような人とは友達にもなれません!』
あの言葉を『直接伝えてきたら気持ちに答えてやらんこともない』と解釈したのだろう。
かなりまずい。今までは後を付けてくるだけで襲うどころか声すらかけてきたこともないストーカーが、私の発言のせいでこんな手紙を寄越すようになってしまった。この文面からすると、コンタクトをとってくる可能性がある。どうしよう。
あんなこと言ったけどやっぱり警察に相談するべきか。ストーカーは証拠がキッチリしてないと警察も動けないと聞いたことがある。幸いこうしてストーカーからの手紙が手元にある今なら、警察も十分対応してくれるだろう。
プルルルルー プルルルルー
心臓が飛び跳ねるのがわかった。体の内で血が濁流のごとく音を立てて流れているのがわからる。
スマホの画面をみるとそこには非通知と浮かんでいた。誰だろう。母からだろうか。母は固定電話だけで携帯を持っていないから、出先から私に電話するときは今時珍しい公衆電話からかけてくる。
(お母さんならこのこと相談しよう。でも、もしストーカーなら?いや、もしかしたらただのセールスとかかもしれない。ここは出ないのがいい?もしお母さんならここで出なかったら諦めて改めて家から電話かけてくるよね)
居留守を使うことにした私は極力電話の音が聞こえないように敷き布団の隙間にスマホを押し込んだ。
プルルルルー プルルルルー プルルルルー プルルルルー プルルルルー プルルルルー プルルルルー プルルルルー プルルルルー
・・・長い。コールがこれでもかと言うほど長い。もしかして本当にお母さんから?何か外で事件にでも巻き込まれて、私と連絡をとりたいとか?ドラマのように誰か家族が事故にあったとか、倒れたとかですぐにきてほしいとかいう催促の電話とか?
あまりの長さに何だかそんなドラマのような悪い想像ばかりしてしまい、出るか迷ったが出ることにしてしまった。
「も、もしもし?」
・・・・・・・・・・・・・・
長い沈黙。
「お母さん?」
返事はない。
セールスは有り得ないだろう。
もしかしてただのイタズラ電話?
「イタズラ電話なら切りますよ」
そう言いながら耳からスマホを離そうとすると相手がやっと声を発した。
『好きです。佐々木明日香さん』
若い男の声。間違いない。この声は昨晩、私の背後から聞こえた『え?』という声と同じものだ。
(やっぱりストーカーからだっ!!)
あまりの恐怖からスマホをもつ手が震えて落としそうになる。早く電話を切りたいと思っても震えているはずなのに金縛りにあったように体は固まって動けない。走った訳じゃないのに息があがっている。
『好きです。手紙みてもらえましたか?ポストに入ってなかったからたぶん見てくれてますよね?』
手紙を回収したところは見ていないようだけど、手紙を回収したあとのポストは見たようだ。
「あ、ひっひっ」
どうして番号を知ってるのかとか、言いたいこともいっぱいあるし、怒りもある。でもそれよりも恐怖が勝って声を出そうとすると上擦ってかすれた呼吸音しか出てこない。
『明日香さん、昨日言ってましたよね。直接伝えたら付き合ってくれるって』
あぁ、やっぱり勘違いしていた。
さらに恐怖が募った。
『あ、電話や手紙が直接にカウントされるとは思ってないです。ただ、今まで影から明日香さんを見ているだけで十分で、気持ちを伝えるなんて考えたこともなかったから、気持ちを伝えようとしても、恥ずかしくてできなくて。前段階として手紙や電話をかけただけなんです』
それは近いうちに接触をはかると言っているのだ。私は昨日の自分の行動を後悔した。諦めさせるどころか、むしろ距離を縮めるチャンスを与えてしまった。
「や、ごめ、なさ」
やっとのことで言えた言葉は情けないくらいの涙声での謝罪の言葉。何に対して謝っているのだろう。わからない。
『え?どうして謝るんですか?明日香さん泣いてません?どうしたんですか?』
ストーカーに心配かけさせてしまった。いや、元あといえば全部ストーカーのせいだ。怖い思いをしているのも、今こうやって泣いてるのも!
『明日香さん。俺あなたに直接気持ちを伝えたいんです。今日暇ですか?』
誰がストーカーの呼び出しなんかに応じるか。ふざけるな!
心では怒りが爆発して文句が次々出てくるがそれを声に出すだけの勇気は相変わらずなかった。
『もし都合が悪ければ、俺が明日香さんの家まで行きますけど』
その言葉に今までも出ていた冷や汗だったがさらに量を増して溢れる。
そうだ。相手は私の家を知っているんだ。どうしようどうしよう。逃げられない。引きこもってれば勝ちかと思ったがそうもいかない。
「あ、ま、待ってください、あの、暇です、だから・・・家にはこないでください・・・」
『・・・・』
返答はない。沈黙が流れる。震える声でやっといえた言葉は情けないほど弱腰だが、意思は伝わったはず。
『はぁ~~~』
沈黙を破るようにストーカーの溜め息が響く。
(どうしようっ怒ったかな?ふざけるなとか逆ギレして家に来られたらっ。殺されるかも。小百合に、いや、警察にっ、怖いどうしよう!お母さんっ!!)
頭の中で助けを求めたがそれはかなわない。震える手がさらに震えて手汗で滑ってスマホを今にも落としそうだ。
『はぁ~~!明日香さんの声って本当に落ち着いてて素敵です。耳元で聞けるなんて!電話って素晴らしい機能ですね!』
「へ?」
訳が分からず困惑する。
なにをいっているんだこの人は?
『じゃあ今日の午後2時に駅前の“Madonna”というカフェでお待ちしてます!目立つように赤のパーカー着てますから、声をかけてください。それでは』
プツッ プーッ プーッ プーッ
????
??????
何なんだ?どうしたんだ?
整理しよう。今ストーカーから電話がかかってきて、会いたいとか言われてカフェで待ち合わせをした??なんで??あれ?
大混乱な頭の中を整理しようと努めたが訳が分からない。
気がつけば手の震えも冷や汗も止まっていた。
(こんな誘い行くべきじゃないよね。なにされるかわかったもんじゃない。でも行かなかったらまたきっと家に来るよね。あの調子じゃストーカーもやめなさそう。どうしたら)
冷静さを取り戻した頭はこのストーカーからの誘いをどう乗り切るかについて思考していた。
「そうだ…」
閃いたと言わんばかりに私は普段使わないものをまとめていれているダンボールを取り出すと中を探り出した。
今日は日曜日。学校は休み。バイトも休み。これなら一日中引きこもれる。
警戒はしつつも共有玄関の向こう側にあるポストを覗くと手紙がぎっしりと詰まっていた。ぎっしりすぎてなかなかとりだせなくて大変だったが、余りの多さに昨夜の恐怖心がぶり返す。
手前側は近所のスーパーだの何だのの広告だが、奥側に詰まっていた手紙はルーズリーフに殴り書きしたような大きくて乱雑な字で『好きです』とかかれたものが大量に入っていた。
ゾッとしてすぐにでと捨てたかったが、もしこのあたりにまだ潜んでいて、その前で手紙を捨てたりしたら逆鱗に触れてしまうこともありえる。私はポストの中の手紙を一通りだすとすぐに自分の部屋へと戻った。
広告と手紙を分けて置いてみると、広告は全体の10分1程度しかなく残りは全部ルーズリーフの手紙だった。
『好きです』『ずっと見てました』
そんな言葉が何十枚にもかかれていた。
その中でも比較的落ち着いた字で少し長めにかかれた紙に目が止まる。
『直接告白したら付き合ってくれますか?』
まずい。これはまずい。
『気持ちを直接伝えずにコソコソあとを付け回して迷惑かけてくるような人とは友達にもなれません!』
あの言葉を『直接伝えてきたら気持ちに答えてやらんこともない』と解釈したのだろう。
かなりまずい。今までは後を付けてくるだけで襲うどころか声すらかけてきたこともないストーカーが、私の発言のせいでこんな手紙を寄越すようになってしまった。この文面からすると、コンタクトをとってくる可能性がある。どうしよう。
あんなこと言ったけどやっぱり警察に相談するべきか。ストーカーは証拠がキッチリしてないと警察も動けないと聞いたことがある。幸いこうしてストーカーからの手紙が手元にある今なら、警察も十分対応してくれるだろう。
プルルルルー プルルルルー
心臓が飛び跳ねるのがわかった。体の内で血が濁流のごとく音を立てて流れているのがわからる。
スマホの画面をみるとそこには非通知と浮かんでいた。誰だろう。母からだろうか。母は固定電話だけで携帯を持っていないから、出先から私に電話するときは今時珍しい公衆電話からかけてくる。
(お母さんならこのこと相談しよう。でも、もしストーカーなら?いや、もしかしたらただのセールスとかかもしれない。ここは出ないのがいい?もしお母さんならここで出なかったら諦めて改めて家から電話かけてくるよね)
居留守を使うことにした私は極力電話の音が聞こえないように敷き布団の隙間にスマホを押し込んだ。
プルルルルー プルルルルー プルルルルー プルルルルー プルルルルー プルルルルー プルルルルー プルルルルー プルルルルー
・・・長い。コールがこれでもかと言うほど長い。もしかして本当にお母さんから?何か外で事件にでも巻き込まれて、私と連絡をとりたいとか?ドラマのように誰か家族が事故にあったとか、倒れたとかですぐにきてほしいとかいう催促の電話とか?
あまりの長さに何だかそんなドラマのような悪い想像ばかりしてしまい、出るか迷ったが出ることにしてしまった。
「も、もしもし?」
・・・・・・・・・・・・・・
長い沈黙。
「お母さん?」
返事はない。
セールスは有り得ないだろう。
もしかしてただのイタズラ電話?
「イタズラ電話なら切りますよ」
そう言いながら耳からスマホを離そうとすると相手がやっと声を発した。
『好きです。佐々木明日香さん』
若い男の声。間違いない。この声は昨晩、私の背後から聞こえた『え?』という声と同じものだ。
(やっぱりストーカーからだっ!!)
あまりの恐怖からスマホをもつ手が震えて落としそうになる。早く電話を切りたいと思っても震えているはずなのに金縛りにあったように体は固まって動けない。走った訳じゃないのに息があがっている。
『好きです。手紙みてもらえましたか?ポストに入ってなかったからたぶん見てくれてますよね?』
手紙を回収したところは見ていないようだけど、手紙を回収したあとのポストは見たようだ。
「あ、ひっひっ」
どうして番号を知ってるのかとか、言いたいこともいっぱいあるし、怒りもある。でもそれよりも恐怖が勝って声を出そうとすると上擦ってかすれた呼吸音しか出てこない。
『明日香さん、昨日言ってましたよね。直接伝えたら付き合ってくれるって』
あぁ、やっぱり勘違いしていた。
さらに恐怖が募った。
『あ、電話や手紙が直接にカウントされるとは思ってないです。ただ、今まで影から明日香さんを見ているだけで十分で、気持ちを伝えるなんて考えたこともなかったから、気持ちを伝えようとしても、恥ずかしくてできなくて。前段階として手紙や電話をかけただけなんです』
それは近いうちに接触をはかると言っているのだ。私は昨日の自分の行動を後悔した。諦めさせるどころか、むしろ距離を縮めるチャンスを与えてしまった。
「や、ごめ、なさ」
やっとのことで言えた言葉は情けないくらいの涙声での謝罪の言葉。何に対して謝っているのだろう。わからない。
『え?どうして謝るんですか?明日香さん泣いてません?どうしたんですか?』
ストーカーに心配かけさせてしまった。いや、元あといえば全部ストーカーのせいだ。怖い思いをしているのも、今こうやって泣いてるのも!
『明日香さん。俺あなたに直接気持ちを伝えたいんです。今日暇ですか?』
誰がストーカーの呼び出しなんかに応じるか。ふざけるな!
心では怒りが爆発して文句が次々出てくるがそれを声に出すだけの勇気は相変わらずなかった。
『もし都合が悪ければ、俺が明日香さんの家まで行きますけど』
その言葉に今までも出ていた冷や汗だったがさらに量を増して溢れる。
そうだ。相手は私の家を知っているんだ。どうしようどうしよう。逃げられない。引きこもってれば勝ちかと思ったがそうもいかない。
「あ、ま、待ってください、あの、暇です、だから・・・家にはこないでください・・・」
『・・・・』
返答はない。沈黙が流れる。震える声でやっといえた言葉は情けないほど弱腰だが、意思は伝わったはず。
『はぁ~~~』
沈黙を破るようにストーカーの溜め息が響く。
(どうしようっ怒ったかな?ふざけるなとか逆ギレして家に来られたらっ。殺されるかも。小百合に、いや、警察にっ、怖いどうしよう!お母さんっ!!)
頭の中で助けを求めたがそれはかなわない。震える手がさらに震えて手汗で滑ってスマホを今にも落としそうだ。
『はぁ~~!明日香さんの声って本当に落ち着いてて素敵です。耳元で聞けるなんて!電話って素晴らしい機能ですね!』
「へ?」
訳が分からず困惑する。
なにをいっているんだこの人は?
『じゃあ今日の午後2時に駅前の“Madonna”というカフェでお待ちしてます!目立つように赤のパーカー着てますから、声をかけてください。それでは』
プツッ プーッ プーッ プーッ
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何なんだ?どうしたんだ?
整理しよう。今ストーカーから電話がかかってきて、会いたいとか言われてカフェで待ち合わせをした??なんで??あれ?
大混乱な頭の中を整理しようと努めたが訳が分からない。
気がつけば手の震えも冷や汗も止まっていた。
(こんな誘い行くべきじゃないよね。なにされるかわかったもんじゃない。でも行かなかったらまたきっと家に来るよね。あの調子じゃストーカーもやめなさそう。どうしたら)
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