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SIDE クレア
小さな恋人たちと大人たちの計画
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生まれた瞬間、第一王子殿下との「仮婚約」が決まってしまいました。
第一王子の祖父の野心が強く、第一王子を必ず次の国王にするといって次々と「仮婚約」を成立させ、有力貴族12家を派閥に取り込みました。
第一王子殿下と「仮婚約」をした令嬢の家のほとんどが側妃狙いな中、お父様とお母様は正妃狙いです。
お父様は宰相まで登り詰めたのですが、それでは足りないらしいのです。
物心つく前からお父様とお母様に連れられて、王宮の第一王子殿下のところに頻繁に会いに行かされました。
私はそんな権力に夢中のお父様とお母様が、苦手です。
はぁ…
憂鬱ですわ。
3歳の頃から「この王子ダメなんじゃない?」とは思っていましたけれど、成長するに従ってお馬鹿さ加減に磨きがかかっていきました。
お父様もお母様も「こいつに国王は無理じゃね?」と確信するに至ったようです。
けれどこの国の法律では、女性から「仮婚約」を破棄することができません。
次期国王の義父となって揺るがない権力を手に入れるために、お父様が動き始めました。
お父様とお母様は、新しいターゲットのために頑張られたのです。
そして…10歳年の離れた妹ルースが生まれました。
この時点でお父様とお母様は、私のことなど頭にないことがはっきり分かりました。
私には欠片の愛情もなく、生まれた王子の仮婚約者にするために、ただの道具として生んだだけだったのだと。
私の仮婚約を教訓に、妹ルースの仮婚約者は慎重に選ぶことにしたようです。
既に私が第一王子殿下の仮婚約者であることから、王族からの仮婚約の申し出がルースに来ることはありません。
我が家より力のある貴族からの仮婚約の申し込み回避のために、仮婚約者が決まるまでルースの貴族籍への登録を見送るという念の入れようでした。
私が登城する度に、お母様が妹ルースも連れて付いて来るようになりました。
新しい、将来有望なターゲットを捕まえるためです。
いつの間にか妹ルースは、年の近い第五王子と仲のいい遊び相手になっていました。
第五王子は幼いころから賢く、次期国王は第五王子で決まりではないかと、噂されるほどでした。
お父様とお母様の目が、獲物を狙う目になりました。
第五王子と妹は、6歳にしてお互いの気持ちを確かめ合い、結婚したいと言い出しました。
ここで困ったのは、王家や貴族家には、一家から1人の令嬢しか嫁入りできないという法律でした。
小さな恋人たちの願いを叶えるために、私が第一王子トリスタン殿下から仮婚約の破棄をされるためのプロジェクトが動き始めました。
12人の仮婚約者の中で、第一王子トリスタン殿下は、私クレアを一番気に入って付きまとっています。
第一王子トリスタン殿下の女好きは異常で、それに気付いた国王陛下が、第一王子トリスタン殿下の周りの侍従をすべて男性に交代させてしまったため、第一王子トリスタン殿下の私と他の仮婚約者を見る目は、尋常ではありませんでした。
考えなしに女性を襲う可能性があったため、プロの女性を充てがっていたそうですが、それが悪い方に働き、益々女性の体への執着が強くなってしまいました。
その異常さは、湯浴みという名の身体検査の後、仮婚約者全員が貞操帯を着けられるほどでした。
第一王子トリスタン殿下が暴走するのを、万が一近衛騎士たちが止められなかった時のためでした。
第一王子トリスタン殿下が私を気に入っているのは、私が好きだと言うわけではありません。
第一王子トリスタン殿下の目的は、おっぱいです。
身体検査の後、貞操帯だけでなく王城で用意されたドレスを着させられてしまうため、体の凹凸を誤魔化すことができません。
私の胸部が立派に育っていることに、第一王子トリスタン殿下は異常なほど興奮していました。
13歳を過ぎた頃から、異常に距離が近くて本当に気持ち悪かったです。
誰にも打ち明けておりませんけれど、実は私、珍しい結界の魔法が使えます。
第一王子トリスタン殿下の執拗なお触りが嫌で目覚めた力です。
結界魔法が無意識に展開された時、第一王子トリスタン殿下が激怒していました。
また暴力を振るわれないように、この結界魔法の活用方法を考え、工夫を続けています。
まだ相手に気付かれてしまうほどの未熟な結界しか張ることができませんので、万が一触られても気持ち悪さが軽減するように、一見布にしか見えませんが私の体に触れると金属に変化する、特殊な胸を覆うアンダーウエアにしか見えない防具を作りあげました。
これは結界魔法を付与した布、ということになるのでしょうか。
身を守るための魔法が使えるようになって、ものすごく嬉しかったです。
それにしても、このまま結婚だなんて気持ち悪すぎます。
10歳を過ぎた頃から、アレと結婚するくらいなら死んだ方がマシだと考えるようになりました。
私を愛していないお父様とお母様に、義理立てすることはいたしません。
万が一にも正妻に選ばれてしまったその時は・・・そう、決心していました。
他の仮婚約者に、第一王子トリスタン殿下を押し付けたいところでしたけれど、女としても人としても、お馬鹿第一王子トリスタンが夢中になれるような、魅力的なご令嬢はいらっしゃいません。
ということで、仕事を依頼したのが、ローズ。
「傾国の女」とまで言われている、隣の国の高級娼婦で、実年齢より10歳以上若く見える美しい女、ジェシカでした。
ジェシカは隣の国で最も価値がある、高嶺の花の高級娼婦でした。
いくらお金を積んでも他国からのこのような依頼を受けてくれるような、安い女ではなかったそうです。
ではなぜ彼女が、協力者になってくれたのかと言うと・・・
ジェシカは、たまたま仕事で隣国を訪れていて、接待のためにジェシカが働いている娼館に連れて来られた、とある男爵に一目ぼれをしたそうです。
その男爵は愛する唯一の妻を病で亡くしたばかりで傷心中。
ジェシカはこの仕事の報酬に、男爵に身請けをしてもらうことを望みました。
身請け後は妾でも使用人でもいい、男爵の側にさえいられればと言ったそうです。
考えていた報酬より、身請けの金額の方が遥かに高くついたと聞きました。
娼婦を辞めることができる上に、惚れた男は側にさえいられれば落とせる気満々なのが、透けて見えています。
第一王子の祖父の野心が強く、第一王子を必ず次の国王にするといって次々と「仮婚約」を成立させ、有力貴族12家を派閥に取り込みました。
第一王子殿下と「仮婚約」をした令嬢の家のほとんどが側妃狙いな中、お父様とお母様は正妃狙いです。
お父様は宰相まで登り詰めたのですが、それでは足りないらしいのです。
物心つく前からお父様とお母様に連れられて、王宮の第一王子殿下のところに頻繁に会いに行かされました。
私はそんな権力に夢中のお父様とお母様が、苦手です。
はぁ…
憂鬱ですわ。
3歳の頃から「この王子ダメなんじゃない?」とは思っていましたけれど、成長するに従ってお馬鹿さ加減に磨きがかかっていきました。
お父様もお母様も「こいつに国王は無理じゃね?」と確信するに至ったようです。
けれどこの国の法律では、女性から「仮婚約」を破棄することができません。
次期国王の義父となって揺るがない権力を手に入れるために、お父様が動き始めました。
お父様とお母様は、新しいターゲットのために頑張られたのです。
そして…10歳年の離れた妹ルースが生まれました。
この時点でお父様とお母様は、私のことなど頭にないことがはっきり分かりました。
私には欠片の愛情もなく、生まれた王子の仮婚約者にするために、ただの道具として生んだだけだったのだと。
私の仮婚約を教訓に、妹ルースの仮婚約者は慎重に選ぶことにしたようです。
既に私が第一王子殿下の仮婚約者であることから、王族からの仮婚約の申し出がルースに来ることはありません。
我が家より力のある貴族からの仮婚約の申し込み回避のために、仮婚約者が決まるまでルースの貴族籍への登録を見送るという念の入れようでした。
私が登城する度に、お母様が妹ルースも連れて付いて来るようになりました。
新しい、将来有望なターゲットを捕まえるためです。
いつの間にか妹ルースは、年の近い第五王子と仲のいい遊び相手になっていました。
第五王子は幼いころから賢く、次期国王は第五王子で決まりではないかと、噂されるほどでした。
お父様とお母様の目が、獲物を狙う目になりました。
第五王子と妹は、6歳にしてお互いの気持ちを確かめ合い、結婚したいと言い出しました。
ここで困ったのは、王家や貴族家には、一家から1人の令嬢しか嫁入りできないという法律でした。
小さな恋人たちの願いを叶えるために、私が第一王子トリスタン殿下から仮婚約の破棄をされるためのプロジェクトが動き始めました。
12人の仮婚約者の中で、第一王子トリスタン殿下は、私クレアを一番気に入って付きまとっています。
第一王子トリスタン殿下の女好きは異常で、それに気付いた国王陛下が、第一王子トリスタン殿下の周りの侍従をすべて男性に交代させてしまったため、第一王子トリスタン殿下の私と他の仮婚約者を見る目は、尋常ではありませんでした。
考えなしに女性を襲う可能性があったため、プロの女性を充てがっていたそうですが、それが悪い方に働き、益々女性の体への執着が強くなってしまいました。
その異常さは、湯浴みという名の身体検査の後、仮婚約者全員が貞操帯を着けられるほどでした。
第一王子トリスタン殿下が暴走するのを、万が一近衛騎士たちが止められなかった時のためでした。
第一王子トリスタン殿下が私を気に入っているのは、私が好きだと言うわけではありません。
第一王子トリスタン殿下の目的は、おっぱいです。
身体検査の後、貞操帯だけでなく王城で用意されたドレスを着させられてしまうため、体の凹凸を誤魔化すことができません。
私の胸部が立派に育っていることに、第一王子トリスタン殿下は異常なほど興奮していました。
13歳を過ぎた頃から、異常に距離が近くて本当に気持ち悪かったです。
誰にも打ち明けておりませんけれど、実は私、珍しい結界の魔法が使えます。
第一王子トリスタン殿下の執拗なお触りが嫌で目覚めた力です。
結界魔法が無意識に展開された時、第一王子トリスタン殿下が激怒していました。
また暴力を振るわれないように、この結界魔法の活用方法を考え、工夫を続けています。
まだ相手に気付かれてしまうほどの未熟な結界しか張ることができませんので、万が一触られても気持ち悪さが軽減するように、一見布にしか見えませんが私の体に触れると金属に変化する、特殊な胸を覆うアンダーウエアにしか見えない防具を作りあげました。
これは結界魔法を付与した布、ということになるのでしょうか。
身を守るための魔法が使えるようになって、ものすごく嬉しかったです。
それにしても、このまま結婚だなんて気持ち悪すぎます。
10歳を過ぎた頃から、アレと結婚するくらいなら死んだ方がマシだと考えるようになりました。
私を愛していないお父様とお母様に、義理立てすることはいたしません。
万が一にも正妻に選ばれてしまったその時は・・・そう、決心していました。
他の仮婚約者に、第一王子トリスタン殿下を押し付けたいところでしたけれど、女としても人としても、お馬鹿第一王子トリスタンが夢中になれるような、魅力的なご令嬢はいらっしゃいません。
ということで、仕事を依頼したのが、ローズ。
「傾国の女」とまで言われている、隣の国の高級娼婦で、実年齢より10歳以上若く見える美しい女、ジェシカでした。
ジェシカは隣の国で最も価値がある、高嶺の花の高級娼婦でした。
いくらお金を積んでも他国からのこのような依頼を受けてくれるような、安い女ではなかったそうです。
ではなぜ彼女が、協力者になってくれたのかと言うと・・・
ジェシカは、たまたま仕事で隣国を訪れていて、接待のためにジェシカが働いている娼館に連れて来られた、とある男爵に一目ぼれをしたそうです。
その男爵は愛する唯一の妻を病で亡くしたばかりで傷心中。
ジェシカはこの仕事の報酬に、男爵に身請けをしてもらうことを望みました。
身請け後は妾でも使用人でもいい、男爵の側にさえいられればと言ったそうです。
考えていた報酬より、身請けの金額の方が遥かに高くついたと聞きました。
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