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SIDE ジェシカ(ローズ)
クレアとジェシカ 4
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なんの疑いも持たず、クレア様は付与術式と布の作り方について教えてくださいました。
危なっかしいお方。
このまま私がアイデアを持ち逃げしたら、どうするのでしょう。
無事ミューラーン国に到着できるのか、不安しかございません。
この方はお金の生る木。
信頼できる護衛を数名付けた方が良さそうですわね。
クレア様の付与術式は画期的なものでございましたが、優秀な付与術師であれば難なくこなせるものでございました。
この布は、防具の概念を覆してしまう可能性があります。
防具としては、戦うことを生業とする兵や冒険者どころか、一般人にも広く普及することでしょう。
また形状を記憶することから、様々な分野で広く使われるようになっていくでしょう。
カレスティアナ王国の国力を上げないために、一刻も早く他国でも売りに出さなければなりません。
そうですわ、登録も他国でしてしまいましょう。
こんな国に多くの利益を上げさせることなどありません。
クレア様に作成をお願いしたいくつかの見本とレシピを持って、私は早速私を贔屓にしてくださっている他国の顧客に連絡を取り、商業で盛んな国に連れて行ってもらい、商品登録を済ませました。
実演をすると、商業ギルド内は大騒ぎになりました。
生産ラインは二つ作ることにして、その一つを今回協力してくださった顧客に、販路は懇意にしている大商会に任せることにいたしました。
布を製作する職人も、素材を調達する採取家も、付与術師の手配も、私の人脈をもってすれば、どうということもございませんでした。
みなさまこの画期的な商品の製作に携われることを、とても喜んでくださいました。
思った通り、登録したその日から次々と大口の契約が舞い込んできました。
生産ラインのもう一つは、私を身請けしてくださった男爵様の領地内に置きました。
生産ラインはカレスティアナ王国内にありますが、商品はすべて国外に輸出して、カレスティアナ王国内には流通させません。
他国で買い付けてきてしまった分はどうしようもできませんけれど、クレア様の発明品だと思うと、国内に流通してほしくありません。
この調子でしたら、私の身請け金などすぐに取り戻せるのではないでしょうか。
カレスティアナ王国が出した私の見受け金を叩き返して、男爵様とこの国を出て、他の国でしあわせになりたいものです。
この夢が現実味を帯びてくるほど、クレア様の作り出す物には価値があるのです。
クレア様と学園でお話ししてから一ヶ月後、「準備ができました」とクレア様から連絡がありました。
稀少な結界魔法と付与魔法が使えるクレア様がどんな準備をされたのか、かなり気になりますが、今は笑顔で見送ることにいたしましょう。
男性用の衣装に身を包んだクレア様。
綺麗な男装の麗人にしか見えません。
これはこれで危険にしか思えないのですが、この一ヶ月間、準備をしながら結界魔法の実践的な使い方を学んでいらしたようで、自信満々に「大丈夫です」とおっしゃいます。
大丈夫ではないと思いますので、私が雇った護衛に絶対に目を離さないようにと、目配せをします。
クレア様と出国手続きをしている兵士達に幻影魔法をかけます。
なんの問題もなく、クレア様の出国手続きは終わりました。
無事出国したクレア様の乗る乗合馬車が、検問所から離れていきます。
しあわせになってくださいね、クレア様。
私も貴女の考案した形状が変化する布で、男爵様としあわせになってみせますわ。
あ、次は結界収納の魔道具の原理と作り方、教えてくださいませね。
危なっかしいお方。
このまま私がアイデアを持ち逃げしたら、どうするのでしょう。
無事ミューラーン国に到着できるのか、不安しかございません。
この方はお金の生る木。
信頼できる護衛を数名付けた方が良さそうですわね。
クレア様の付与術式は画期的なものでございましたが、優秀な付与術師であれば難なくこなせるものでございました。
この布は、防具の概念を覆してしまう可能性があります。
防具としては、戦うことを生業とする兵や冒険者どころか、一般人にも広く普及することでしょう。
また形状を記憶することから、様々な分野で広く使われるようになっていくでしょう。
カレスティアナ王国の国力を上げないために、一刻も早く他国でも売りに出さなければなりません。
そうですわ、登録も他国でしてしまいましょう。
こんな国に多くの利益を上げさせることなどありません。
クレア様に作成をお願いしたいくつかの見本とレシピを持って、私は早速私を贔屓にしてくださっている他国の顧客に連絡を取り、商業で盛んな国に連れて行ってもらい、商品登録を済ませました。
実演をすると、商業ギルド内は大騒ぎになりました。
生産ラインは二つ作ることにして、その一つを今回協力してくださった顧客に、販路は懇意にしている大商会に任せることにいたしました。
布を製作する職人も、素材を調達する採取家も、付与術師の手配も、私の人脈をもってすれば、どうということもございませんでした。
みなさまこの画期的な商品の製作に携われることを、とても喜んでくださいました。
思った通り、登録したその日から次々と大口の契約が舞い込んできました。
生産ラインのもう一つは、私を身請けしてくださった男爵様の領地内に置きました。
生産ラインはカレスティアナ王国内にありますが、商品はすべて国外に輸出して、カレスティアナ王国内には流通させません。
他国で買い付けてきてしまった分はどうしようもできませんけれど、クレア様の発明品だと思うと、国内に流通してほしくありません。
この調子でしたら、私の身請け金などすぐに取り戻せるのではないでしょうか。
カレスティアナ王国が出した私の見受け金を叩き返して、男爵様とこの国を出て、他の国でしあわせになりたいものです。
この夢が現実味を帯びてくるほど、クレア様の作り出す物には価値があるのです。
クレア様と学園でお話ししてから一ヶ月後、「準備ができました」とクレア様から連絡がありました。
稀少な結界魔法と付与魔法が使えるクレア様がどんな準備をされたのか、かなり気になりますが、今は笑顔で見送ることにいたしましょう。
男性用の衣装に身を包んだクレア様。
綺麗な男装の麗人にしか見えません。
これはこれで危険にしか思えないのですが、この一ヶ月間、準備をしながら結界魔法の実践的な使い方を学んでいらしたようで、自信満々に「大丈夫です」とおっしゃいます。
大丈夫ではないと思いますので、私が雇った護衛に絶対に目を離さないようにと、目配せをします。
クレア様と出国手続きをしている兵士達に幻影魔法をかけます。
なんの問題もなく、クレア様の出国手続きは終わりました。
無事出国したクレア様の乗る乗合馬車が、検問所から離れていきます。
しあわせになってくださいね、クレア様。
私も貴女の考案した形状が変化する布で、男爵様としあわせになってみせますわ。
あ、次は結界収納の魔道具の原理と作り方、教えてくださいませね。
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