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SIDE ジェシカ(ローズ)
クレアとジェシカ 3
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「ふふっ。そうですわね。クレア様とは長いお付き合いになると思いますので、私の秘密をお教えしてもいいのですけれど・・絶対に誰にも言わないと約束してくださいますか?」
「もちろんですわ。王子妃にされてしまったら自害しようと思っていたこの命を救ってくださった恩人様のおっしゃることですもの。命をかけて、誰にも言わないと誓いますわ」
・・・そこまで・・・
「では、私の本当の姿をお見せいたしますわ」
私の言っていることが理解できなかったのか、クレア様が首を傾げました。
私は自分にかけ続けている幻影を解きました。
と言っても、実年齢に見えるようにしただけです。
「私も希少な属性魔法の使い手で幻影魔法が使えますの。高級娼館の娼婦でお客様にはひと時の夢を見ていただいていますが、まだ男を知りませんのよ?」
クレア様は貴族令嬢にあるまじきお顔になっていらっしゃいます。
私はすぐに幻影魔法を自分にかけ直します。
本当の姿は、まだ、他の誰にも見せるつもりはございません。
「クレア様、提案がございます。クレア様がこの国から難なく出るために、私の幻影魔法でお助けいたします。この国では女性の出国は認められないので戸籍はなくなりますが、他の国で身分証を手に入れる手段はいくらでもございます。それよりもクレア様、生きていくためにはお金が必要なことは理解していらっしゃいますか?」
「そこまで世間知らずではありませんわ」
「ある程度のお金のご用意はある、ということですの?」
「手持ちのドレスや宝石を売ろうと思っています」
「駄目ですわ。販路をお持ちですの?貴女のようなお嬢様が売りに行っても、足元を見られた挙句、貴女が売られてしまうかもしれませんわ。世の中を舐めすぎです」
「え?え?売られる?私が?」
この国は珍しく女性の方が男性よりも人口が多いですが、女性の方が人口の少ない国の方が多いのです。
高いお金を払ってでも、女性を買いたいという国もあるのですよ。
この国のどこへ行っても、クレア様のことは知られているでしょう。
そんな貴族のご令嬢がドレスや宝石を売りに行ったら、攫われてしまうのが目に見えています。
「旅をするには信頼できる護衛を雇うか、男の恰好をして結界魔法で身を守り続けるか・・・外には魔物も多くいますわ。・・・そうですわねぇ、時間は何倍もかかるかもしれませんが、男の恰好をして、しっかりした護衛の付いた、人数の多い乗合馬車でミューラーン国を目指すのが一番安全かもしれませんわね。ミューラーン国には先に手紙で貴女が行くことを知らせて、準備をしてもらっておきますわ」
「乗合馬車って、お金は」
私はコンコンと自分の胸元を叩きます。
「これ、商品化しましょう。私が商業ギルドに商品登録いたしますわ。そして売り上げの何割かを、貴女の口座に入金します。万が一追手がかかった時のために、口座は国外に出てから商業ギルドで新しい名前で作ってください。商業ギルドの口座のお金の入出金は、すべての国でできますわ。今、クレア様の新しい名前を決めてしまいましょう」
クレア様は、ずっと考えていたという名前を教えてくださいました。
「そうですわね…3日後にここに来ていただけますか。それまでに距離があっても通信可能な魔道具を準備いたします。その後は魔道具で連絡を取り合うようにして接触を避けましょう。出発の準備が出来ましたら、ご連絡くださいませ。私の幻影魔法で、男としてスムーズに出国させて差し上げます。その時までにこの商品の登録契約料と売り上げ見込みの何割かを現金でお渡しいたします。貴女の結界魔法があれば、お金はいくらあっても管理可能でございますわね?」
クレア様が頷かれました。
「それでは、付与術式とこの布について、詳しく教えてくださいませ」
「もちろんですわ。王子妃にされてしまったら自害しようと思っていたこの命を救ってくださった恩人様のおっしゃることですもの。命をかけて、誰にも言わないと誓いますわ」
・・・そこまで・・・
「では、私の本当の姿をお見せいたしますわ」
私の言っていることが理解できなかったのか、クレア様が首を傾げました。
私は自分にかけ続けている幻影を解きました。
と言っても、実年齢に見えるようにしただけです。
「私も希少な属性魔法の使い手で幻影魔法が使えますの。高級娼館の娼婦でお客様にはひと時の夢を見ていただいていますが、まだ男を知りませんのよ?」
クレア様は貴族令嬢にあるまじきお顔になっていらっしゃいます。
私はすぐに幻影魔法を自分にかけ直します。
本当の姿は、まだ、他の誰にも見せるつもりはございません。
「クレア様、提案がございます。クレア様がこの国から難なく出るために、私の幻影魔法でお助けいたします。この国では女性の出国は認められないので戸籍はなくなりますが、他の国で身分証を手に入れる手段はいくらでもございます。それよりもクレア様、生きていくためにはお金が必要なことは理解していらっしゃいますか?」
「そこまで世間知らずではありませんわ」
「ある程度のお金のご用意はある、ということですの?」
「手持ちのドレスや宝石を売ろうと思っています」
「駄目ですわ。販路をお持ちですの?貴女のようなお嬢様が売りに行っても、足元を見られた挙句、貴女が売られてしまうかもしれませんわ。世の中を舐めすぎです」
「え?え?売られる?私が?」
この国は珍しく女性の方が男性よりも人口が多いですが、女性の方が人口の少ない国の方が多いのです。
高いお金を払ってでも、女性を買いたいという国もあるのですよ。
この国のどこへ行っても、クレア様のことは知られているでしょう。
そんな貴族のご令嬢がドレスや宝石を売りに行ったら、攫われてしまうのが目に見えています。
「旅をするには信頼できる護衛を雇うか、男の恰好をして結界魔法で身を守り続けるか・・・外には魔物も多くいますわ。・・・そうですわねぇ、時間は何倍もかかるかもしれませんが、男の恰好をして、しっかりした護衛の付いた、人数の多い乗合馬車でミューラーン国を目指すのが一番安全かもしれませんわね。ミューラーン国には先に手紙で貴女が行くことを知らせて、準備をしてもらっておきますわ」
「乗合馬車って、お金は」
私はコンコンと自分の胸元を叩きます。
「これ、商品化しましょう。私が商業ギルドに商品登録いたしますわ。そして売り上げの何割かを、貴女の口座に入金します。万が一追手がかかった時のために、口座は国外に出てから商業ギルドで新しい名前で作ってください。商業ギルドの口座のお金の入出金は、すべての国でできますわ。今、クレア様の新しい名前を決めてしまいましょう」
クレア様は、ずっと考えていたという名前を教えてくださいました。
「そうですわね…3日後にここに来ていただけますか。それまでに距離があっても通信可能な魔道具を準備いたします。その後は魔道具で連絡を取り合うようにして接触を避けましょう。出発の準備が出来ましたら、ご連絡くださいませ。私の幻影魔法で、男としてスムーズに出国させて差し上げます。その時までにこの商品の登録契約料と売り上げ見込みの何割かを現金でお渡しいたします。貴女の結界魔法があれば、お金はいくらあっても管理可能でございますわね?」
クレア様が頷かれました。
「それでは、付与術式とこの布について、詳しく教えてくださいませ」
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