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「小次郎はどうだい、鉄砲の修練は?」
「親分と伊平治のもうす通りなのだろう」
小次郎は気のない口ぶりで応じる。だが、文句を言わなかったところからすると、当人になりにやる気があるようだ。
「それじゃあ、次の修練だ」
栄助はすこし開けてなだらかな場所にみなを連れて行く。そして、小石を仲間に握らせた。
「一町の場所まで歩いて行って石を置いてくれ」
と告げる。
「獲物を狙うには正確に距離を測れるようにならなけりゃならないからな」
重ねて発された言葉に納得し、仲間たちは歩いて行き思い思いの場所に石を置いた。
そこに遅れて栄助が足を運び、石を地面に落とした。
誰も栄助の石から六間の距離に小石を配置することができなかった。遠くから得物を狙うなら、誤差は一割に収めないと厳しいものがある。
「もう一度」
と、今来た場所を栄助は指さした。
それにしたがい、助左衛門は渋々、ほかの男たちは真面目な態度でふたたび石置きに臨んだ。
彼らを見送る中で、栄助はふいに総毛立つ。
仲間の向かう先、藪の中に筒先を見つけたのだ。
何者、思いながらも仲間に注意する間もなく栄助は鉄砲を構える。
こちらを狙っているのだ、ここは撃つべきか――寸瞬の迷いのうちに、相手が先に動いた。
「撃つな、おれはここいらの猟師だ。怪しいやつらがいたからようすをうかがってただけだ」
と叫んだのだ。
栄助は鉄砲を構えるのを即座には止めなかったが内心、ため息をつく。
「親分と伊平治のもうす通りなのだろう」
小次郎は気のない口ぶりで応じる。だが、文句を言わなかったところからすると、当人になりにやる気があるようだ。
「それじゃあ、次の修練だ」
栄助はすこし開けてなだらかな場所にみなを連れて行く。そして、小石を仲間に握らせた。
「一町の場所まで歩いて行って石を置いてくれ」
と告げる。
「獲物を狙うには正確に距離を測れるようにならなけりゃならないからな」
重ねて発された言葉に納得し、仲間たちは歩いて行き思い思いの場所に石を置いた。
そこに遅れて栄助が足を運び、石を地面に落とした。
誰も栄助の石から六間の距離に小石を配置することができなかった。遠くから得物を狙うなら、誤差は一割に収めないと厳しいものがある。
「もう一度」
と、今来た場所を栄助は指さした。
それにしたがい、助左衛門は渋々、ほかの男たちは真面目な態度でふたたび石置きに臨んだ。
彼らを見送る中で、栄助はふいに総毛立つ。
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何者、思いながらも仲間に注意する間もなく栄助は鉄砲を構える。
こちらを狙っているのだ、ここは撃つべきか――寸瞬の迷いのうちに、相手が先に動いた。
「撃つな、おれはここいらの猟師だ。怪しいやつらがいたからようすをうかがってただけだ」
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栄助は鉄砲を構えるのを即座には止めなかったが内心、ため息をつく。
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