笑う死霊家臣団 (別名義、別作品で時代小説新人賞最終選考落選歴あり)

牛馬走

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チャプタ―120

チャプタ―120

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「まことでござるか、若!?」
「――くははは、愉快愉快!」
「うーむ、透波ともあろう者がすっかり騙されたわ」
 平兵衛、右京亮、八九郎がそれぞれの顔つきで驚きを露わにした。
 ――揃って、道明には騙されていたことになる。
「この胸乳の感触が偽りだと思うか? 普段は術――幻術でもって余の者にはわからぬように誤魔化しておるのだ」
 道明が色っぽい声を出して、豊かな双丘を背中にさらに押し付ける。
 う、お、お――!?
 市右衛門は全身を硬直させながらも、一刻も早くこの情況から逃れようと家路を急ぐしかない。
「ふむ、その反応はおぬし――いまだ、女を知らぬな?」
 道明が調子に乗って耳もとに息を吹きかけてきた。
「や、止めぬかッ――」
「おぬしこそ、気をつけろ!」
 思わず渠――改め彼女を落としそうになった市右衛門を、道明が眦を決して睨みつけた。
 ……だが、ふいに道明の怒気が雲散霧消する。
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