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黒煙
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「ヨクタク主任、あまりにこの状況つまらな過ぎ
なのですが?」
戸R国技術主任ヨクタクは じっと
戦闘指揮官ポドスタの赤い服が艶かしく隆起している胸の辺りを鑑賞している
「… わかった
ポドスタくん
黒煙の縛り付ける作用を解除する
だが
黒煙内部に充満している毒はまだ除去しないよ
面白いからね
ジュスズくんは
黒煙に捕らわれる直前に
身の回りの空気をレイリョクで固定した
だが、僅かな量だからいつまで持つか
面白い
それと
アラコルトくんの体力を考慮したなら…
いま毒を除去して万が一 …
ということもあるからね
やはり少し物足りないだろうが
まあ我慢してくれポドスタくん
ところでジュスズくん
黒煙の壁も解除しないから
逃げるのはなしで
頼むよ
あっ、それと…」
ヨクタクは続けた
「わたくしたちは赤い防護服と透明な防護壁で毒から守られている
きみは先ほどわたくしの顔に武器を飛ばして防護壁を確認したね?」
ジュスズは
どっと吹き出す汗を止めることができない
104
「さて、黒煙の縛り付ける作用を解除する前に
黒煙で飛ぶことを押さえつけているその御座を
黒煙の外に出してくれ
ポドスタくん
よし、それでいい
ジュスズくん
この黒煙内部ならレイリョクを使えるぞ
わたくしやポドスタをレイリョクで掴んで飛ばして床に叩き落としたらどうだ?
我々も長年、ずいぶん長年レイリョクを研究してきたからね
動いて抵抗する人間をレイリョクで捕まえることは不可能ではない
だが、隙ができるので実戦では?
まあ無理だ
もっとも、あのナゥロなら可能かもしれないがね
我々はまだ期待しているのだよ
ナゥロが来てくれるのではないかと
だが…
さあポドスタくん
戦闘開始だ 」
105
ジュスズは
ありったけの投器をポドスタへと飛ばした
あらゆる角度から飛んでくる投器をポドスタはすべて弾き返した
傘が開いたように思えた
ポドスタの両手に傘が開いたように思えたのだが
傘ではない
回転する短い槍
戸R国戦闘指揮官ポドスタの武器は短い槍
両手の
それぞれの槍を高速回転させて、飛んでくる投器を弾き返す
戦闘を眺めて満足気に頷く戸R国技術主任ヨクタク
「わたくしの人選の妙だ
レイリョク使いは
武器を飛ばして攻撃することが多い
に対してポドスタくんの短 槍二本
回転させて、飛んでくる武器をことごとく叩き落とす
しかも、その度に揺れるポドスタくんの胸
躍動するポドスタくんの手首
特等席からの観覧
ジュスズくんの焦りと勇気
わたくしの興奮
素晴らしい夜だ 」
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